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サイエンス

マウスに対し、実際と違う誤った記憶を植え付けることに成功 52

ストーリー by hylom
人の記憶は当てにならない 部門より

あるAnonymous Cowardのタレコミより。米米マサチューセッツ工科大の利根川進教授と理化学研究所の研究グループが、マウスに対し人為的な記憶を植え付ける実験に成功したという(読売新聞Science誌掲載論文朝日新聞CNN.co.jp)。

実験では、マウスの脳の海馬と呼ばれる部分にある細胞に対し、光を使って操作を行うことで誤った記憶を植え付けることができたそうだ。今回植え付けた記憶というのは恐怖に関するものだそうで、このように「偽の記憶が蘇る」脳の仕組みは、実際の記憶を司る仕組みと非常によく似ているそうだ。「実際に経験していないことを現実のように思い込んでしまうことがあるのも、それで説明がつく」とのことで、統合失調症などで幻覚を見るような患者の治療法解明につながることが期待されるとのこと。また、「記憶に基づく証言を犯罪捜査の証拠とすることには極めて慎重になるべき」とも指摘されているという。

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  • もちろん、快記憶の実験もやるんですよね。

    # マウスが思い出し笑いをすることを観察…?

    • ぱらのいあ (スコア:3, おもしろおかしい)

      by T.Sawamoto (4142) on 2013年07月30日 9時25分 (#2430915)

      コンピュータ「市民、あなたは幸福ですか?」
      市民「もちろんです、コンピュータ。幸福でいることは市民の義務です」

      # そして、幸福の記憶はぜんぶ作り物……。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        でもやってましたね。
        「その娘さんの名前は?奥さんとはいつ何処で知り合い何年前に結婚しました?そこに写ってるのは、誰と誰です?」

        • by Anonymous Coward

          原作は割とギャグで終わってたけど、映画はシリアスに落ち込んでましたよね~

  • トータルリコール思い出した

    • by gen_no_suke (45550) on 2013年07月30日 9時28分 (#2430917) 日記
       今でも結局トータルリコールのオチがハッピーなのかバッドなのか判断できない…。
       同時に、攻殻機動隊の「そのウソ夢、どうやったら消せるんです…?」という台詞も思い出した。

       ここからは現実の話ですけど、身近に「酒飲んで記憶をなくす」ことが日常茶飯事の方がいるのですが、私としては過去の自分と現在の自分が同一であることを信じる唯一の手がかりは記憶にしかない、と思っているので、そんな恐ろしいことしてよく笑っていられると、その肝の太さに驚きます。この研究が進んで「イチから記憶を作りこむ」ことができるようになったとき、我々はどうやって自己の同一性を信じればよいのでしょうか。
       いや、もしかすると既に私は…

       (ここで日記は途切れている)
      親コメント
      • ついでに記憶の読み取りも出来れば、毎朝バックアップを取っておいて、うっかり事故死した場合にはクローンにその記憶をレストアして復活という戦略が取れるようになりますね。朝から事故るまでの自分はどうなっちゃうんだ、という点が気色悪いですけど、逆に、「1日中飲んでいて記憶が無い」みたいな人が哲学的な意味でそんなには困ってなさそうなので、気にしなければ多分問題無さそうという希望が持てます。
        親コメント
        • 記憶のリアルタイムログも取れるようになれば、
          事故る直前まで復旧可能になるかも。

          親コメント
          • それなんてイノベイド。
            親コメント
          •  事故る直前までリアルタイムログが可能になれば、もはや交通事故による死亡は人身事故として扱われず、物損事故扱いになるかもしれませんね。
             もちろんクローン含めていろいろ準備するにはコストがかかりますから、誰でもバックアップがあるわけではない。運転者からは誰がバックアップ持ちかはわからないので、轢き殺しても平気、みたいなモラルハザードは防ぎつつ、誤って人を轢き殺してしまっても相手がバックアップ持ちだったので物損事故扱いになってラッキー、みたいな。

             やがては保険業界も乗っかってきて、
              「交通事故はいくら自分が気をつけていても100%は防げません。
               突然あなたを失った家族は悲しむでしょうし、人身事故の賠償は大変に重く、
               事故加害者側の家族を含めた人生に大きな影を落とします。
               そんな不幸な家族を作らないためにも、クローン保険に加入しましょう。
               クローン保険に加入すれば万が一の場合でもあなたはすぐにクローンから日常生活に復帰できます。
               (加害者側は物損事故として行政上、民事上の責任を負います)
               お見積はいますぐ → 」
             などというCMがお茶の間[どこ?]を席巻するわけですね。
             当然、運転免許証の更新時にはクローン保険を推奨する映像も見せられることは確定的に明らか。

             だけど… やっぱりモラルハザードは起きて「クローン保険に加入できない貧乏人は外出するな」みたいな書き込みでブログとか炎上三昧な未来予想図。
            親コメント
            • by Anonymous Coward

              生命が、情報(データ)と同一視されるってことですね!

              つまり、

                 バックアップを破壊する=> 殺人

              とか、バックアップを間違って消す=> 過失致死

              とかになるわけですか・・・

            • by Anonymous Coward

              記憶のバックアップ・リストアが最初のうちから完全にできるんだろうか?

              ある日突然
              「今までのバックアップ・リストアでは抜け落ちる情報がありました。新しいバックアップ・リストアは完璧です!」
              てなことが何度も行われて不完全にリストアした人は元の人とは別人として扱われることになったりして。

            • by Anonymous Coward

              以前ちょっと記事になった [srad.jp]EVE Onlineというゲームはそんな感じの世界観でして、乗っている救命カプセルが破壊されるとクローンで復活します。
              どんな事態になるかと言いますと、
              ・宇宙船パイロットにはクローン保険加入が義務づけられています。
              ・クローンが死ぬのは大損害です。脳に差し込んであった(本人よりも高価な)インプラントが無くなるので。
              ・質の悪いクローンを契約してると記憶(スキ

        • 丁度、この前Jコミからダウンロードしたがぁさんの「デッドコピー」って話がそういうのだったな。

          14歳の時に記憶のバックアップを取った後バックアップしてなかったため
          19歳の体に14歳の記憶で蘇った女の子の話。

          --
          らじゃったのだ
          親コメント
        • by Anonymous Coward

          そこに気付くとは・・・やはり天才か。

        • by Anonymous Coward

          おや、あなたはあなたの肉体が本当に存在すると思っておられるので?

        • by Anonymous Coward

          記憶のバックアップを別の入れ物にリストアしたところでそれは他人でしかない。ぶっちゃけ双子と同じであって、自分とは似て非なるもの。
          2人称、3人称的な立場ではオリジナルでもバックアップでもたいした違いはないが、1人称的な立場ではまったく意味がない。
          にも関わらず問題なさそうとか言っちゃえるのは池沼レベルで理解が浅過ぎる。

          • by s02222 (20350) on 2013年07月31日 11時33分 (#2431772)
            記憶のバックアップ、リストアが出来るようになると、その「一人称的な立場」に関する考え方とか死の定義とかが変わるんですよ。

            「バックアップを取ってから事故死するまでの自分」の立場からするとリストアされたクローンは他人ですが、 「バックアップ以前の自分」の立場からは、「バックアップを取ってから事故死するまでの自分」もコピーも、等しく「自分の主観の続き」と考えてしまえば良いんです。

            バックアップを取らずに、単にコピーを作る事を考えても同じです。 コピーの方が「直前の自分を元に、コピーマシンによって生み出された今の自分」であるのに対して、 オリジナルの方は「直前の自分を元に、天然自然の科学法則に従って関係する物質などが組み変わった結果、生み出された今の自分」です。 経緯が違うだけで結果は同じであるのに、そこを区別すべき理由はありません。 コピーとオリジナルは、明確に違う人物ですが、いずれも「直前の自分」の主観の続きになるとみなせえます。

            まあ、そうならないという証拠は存在しない、というだけで、そうなると証明できるわけでもないとは思いますが。 今のところ、技術が追いついていないのでどちらの立場を取っても何が変わるわけでもないですし。

            例えば、どこでもドアが出来たとして、その仕組みが「オリジナルを素粒子単位に分解して、遠隔地に全く同じコピーを作る」だったら、 「それって死ぬって事じゃないか怖い」というネタをよく見かけますが、そういう技術が出来たら、話は変わってくるかと思います。 多分、「それは死だ」とみなして絶対使わない派と、便利だから気にせず使う派に別れて、宗教のような状態になるんじゃないでしょうか。

            あと、すでに「使わない派」は存在して、「オリジナルのみが主観の続きであってコピーは別人」ということの証拠を見つけようとされているように見えます。 クオリアを使った説明など、いくつか見たことがありますが、「何となく薄気味悪いのでその発想は止めとこう」以上に説得力のある説明はまだ見たことがありません。個人的には「自分には心があって主観があるが、それを他人に証明することが出来ない」のと同じ問題なので、明確な証拠の提示は不可能だと思っています。
            親コメント
            • by Anonymous Coward

              じゃぁ君は、バクアップがあれば殺されても構わないんだな?
              そうなないだろ?

              バックアップが出来ようと出来まいと1人称的な価値観は絶対に変わらない。変わり得るのは2人称と3人称。
              2人称、3人称的視点で同じだからと言って、1人称的な視点で同じだというわけではない。

              どこでもドアの例も、綾波レイの「私が死んでも代わりがいる」という状況でしかない。2人称、3人称的にはオリジナルかコピーかは全く問題にならないが、1人称的には決定的に違っている。

              リストアは、通常の卵子の初回の分裂で双子になるのが、出生したのち双子に分裂させるとという状態と何ら変わりない。昨日双子の兄弟作って来たので、俺いつ死んでもOKなんだ~って話だよそれは。
              あまりにも浅はか過ぎる。

              他人にとって、君の代わりはいくらでもいるのは事実だが、
              君にとって君の代わりは君以外存在しないのだよ。

              • by s02222 (20350) on 2013年07月31日 16時11分 (#2432000)
                >じゃぁ君は、バクアップがあれば殺されても構わないんだな?

                いえ、保険として有効ではありますが、嫌なものは嫌です。

                >バックアップが出来ようと出来まいと1人称的な価値観は絶対に変わらない。

                その、1人称的な価値観が、直感的に思う以上に曖昧なのがポイントです。

                「1人称がずっと続いている」状態とは何か? という問いに明確な答えが無いんですよ。 人類が生まれて以来ずっと、「1人称がずっと続いている」=「生き続けている」という状況が続いていたために、 本質的にイコールだと思い込んでいる可能性があります。

                >2人称、3人称的視点で同じだからと言って、1人称的な視点で同じだというわけではない。

                それが単なる信念なのか、科学的な真理なのかは証明できないと思いますよ。 あるいは、あくまで2人称、3人称的視点で物を考える科学的な手法の限界かも知れませんが。

                どちらか結論づける材料が無いんであれば、都合の良い方を信じれば良いんです。

                >昨日双子の兄弟作って来たので、俺いつ死んでもOKなんだ~って話だよそれは。

                それは、今日の視点で考えるから話がずれるんです。

                例えば「将来2人に分裂して、兵隊とケーキ屋さんになるぞ」という夢は、今のところ実現不可能なだけで、そんなにおかしなところは無いです。 ただ、分裂後の当人らから見れば、結局、互いに「ケーキ屋さんにもなりたかった」「兵隊にもなりたかった」と思い合うだけで、期待したほどのメリットは無いですが。

                何にせよ、徴兵されて戦死して終わる事が確実といった状況なら、分裂してケーキ屋さんにもなってそっちだけは生き残った方がマシです。
                親コメント
      • by Anonymous Coward

        記憶はなぜかんたんに操作されてしまうのだろうか。それは、私たち自身が日常的に記憶を書き換えているからだ。

        まがい物になる過去 新国立劇場『象』プログラムより
        http://www.tachibana-akira.com/2013/07/5956 [tachibana-akira.com]

        「抑圧された記憶」という主張は、過去の体験がそのままのかたちで脳のどこかに保存されている、という仮説に拠っている。だからこそ、細部にいたるまでまざまざと「思い出した」ことが、幼児期の性的虐待が事実であることを証明しているのだ。
        これを「現代の魔女狩り」として真っ向から批判したのが認知心理学者のエリザベス・ロフタスで、記憶が改

    • 仮性の記憶を体験するんですね。

      #「あーん、半○ケ!」

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      統合失調症とか、警察による自白強要で無罪なのに犯人だと思い込んでしまう人の話とかを見聞きする感じ、論理的整合性はなくても信じ込むきっかけを記憶に植え付けることが出来たらそれで十分効果がありそうな気がします。
      SFのようにリアルな記憶を作り込む必要性はないんじゃないかと…。

  • ヽ(*゚д゚)ノ <カイバー
  • by Meth610 (31617) on 2013年07月31日 1時06分 (#2431579)

    免疫学の分野でVDJ組換えを解明し、ノーベル賞を取る。
    が、「免疫学はもう未来がない」といって、脳科学に転身。
    そして今回の発見。

    半端ないね。

  • by Anonymous Coward on 2013年07月30日 8時04分 (#2430893)

    記憶に頼るな
    もっとユビキタスに監視しようぜってこと?

    • Re:監視カメラ万歳 (スコア:4, すばらしい洞察)

      by miyuri (33181) on 2013年07月30日 8時12分 (#2430895) 日記

      自白をについて、もっと慎重に扱えって事だと思ってみた。

      親コメント
      • デビュー作で目撃者の証言を切って捨てるのが, 名探偵の名探偵たる所以でしょう.

        親コメント
      • 嘗ては「自白は証拠の王様」なんてのがまかり通ってたが、今は「自白の信頼性」が問われる時代。

        極論だとは思うが、「当該法廷以外での自白は証拠としての価値を持たない」って明記して、法体系を改正するべきだと思うね。
        これで、「無理やりな自白」に関連する問題は全部解決する訳だし。

        当然だが、「自白に基づく捜査によって発見された物体そのもの」の証拠価値は変わらない。
        でも、「自白で『何か』が発見された」事実自体は、証拠性を失うって感じで。

        --
        -- Buy It When You Found It --
        親コメント
      • by Anonymous Coward

        「やった・・・かもしれません」
        外部から「記憶」を操作できるいい例ですよね

        • by digoh (17917) on 2013年07月30日 11時57分 (#2430998) 日記

          何かを覚え違いしていることなんて珍しくも何ともないですよね?

          また、後から記憶を操作できる、後天的なニセの記憶を信じてしまう、ということ自体は珍しくも何ともない話です。
          あるいは「上手なウソつきは自分自身をも騙す」(脳は本当にそうだと信じている)という話もあります。
          洗脳や一部の自己啓発、一部の催眠療法(例えばつらい記憶を和らげたり)などはそういうことを行う技術を利用しています。

          参考:
          http://ja.wikipedia.org/wiki/ [wikipedia.org]虚偽記憶

          今回の研究はそういう「覚え違い」「記憶の改竄」の脳生理学的な仕組みについて一つ理解が進んだ、といった話であって、
          今までにない洗脳技術が開発された!とはちょっと言い難いです。
          ……だって、皆さん「光反応性の脳細胞」は持ってないですよね?

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            >上手なウソつきは自分自身をも騙す

            趣味の範囲ですけど手品やってる友人が言ってました。
            例えば、片方の手にコインを隠してどっちに入ってるか当てさせるあれ、手のひらの感触がどうあれ、答えさせたいほうに入っていると自分も信じるのがコツだそうです。

    • by Anonymous Coward

      (なんかマイナスモデされてるけど
      マイナスモデされるほど酷いか???)

    • by Anonymous Coward

      だが待ってほしい。
      その監視データが操作されてないと誰が断定できる?

  • by Anonymous Coward on 2013年07月30日 9時17分 (#2430909)

    CNNの記事を見る限り、完全に1から記憶を作りこんでいるわけではなく、
    過去の記憶から特定のものを呼び出している、ということですね

    ところで、下記がCNN記事からの引用ですが、
    特定の記憶と関連した脳細胞を特定できている上に、
    後からそこに遺伝子操作を加えることが出来る?
    すでに出来上がった脳細胞に後から遺伝子操作って出来るんでしょうか・・・

    > この技術をマウスに応用。マウスを箱に入れて足に刺激を与え、
    > 刺激を与えられた記憶が刻まれた脳細胞を遺伝子的に操作して、
    > 光に反応するようにした。

    なんとなく、事前に遺伝子操作したマウスを準備してあって、
    そのマウスの脳細胞はどこでも光を当てれば活性化する状態。
    あとは特定の記憶と関連した細胞だけに光を当てることで、
    選択的に記憶を呼び出すんじゃないかと思うのですが。

    • 遺伝子操作したマウスは事前に準備してあるはずです。
      後から遺伝子操作はさすがにできないと思います…。

      実験的には特定の神経細胞にだけ光に反応するタンパク質
      (今回はチャネルロドプシン2)を遺伝子操作的にあらかじめいれておいて、
      神経細胞の活性を光で人為的に操作することで検証してるはず。

      # アブストしか読んでないけど大筋ではあってるはず

      # この手の研究では青い光をあてるとくるくる回るマウス [youtube.com]
      # みたいな例もあります

      ちなみに、

      > マウスの脳細胞はどこでも光を当てれば活性化する状態。
      > あとは特定の記憶と関連した細胞だけに光を当てる

      みたいに全部の神経細胞に遺伝子操作しておいて、特定の細胞だけに光を
      当てるってことはできていないと思います。というか相手が神経細胞
      だけに、空間的にも色々ごちゃごちゃ入り組んでいるような気がするので、
      一種類の光タンパク(例えば今回のチャネルロドプシン2)だけで全部の
      神経細胞を選択的にコントロールするのは相当無理な気がします。

      吸収波長がそれなりに違う光タンパク(具体的には光でon/offできる
      イオンチャネルかポンプ)を多数用意できれば、光の波長を制御することで
      ある程度の種類の神経細胞を同時に制御することは可能ですかね。
      それでもあんまり多くの神経細胞を同時に扱うのは厳しい悪寒。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2013年07月30日 10時21分 (#2430947)

      >あとは特定の記憶と関連した細胞だけに光を当てることで、
      >選択的に記憶を呼び出すんじゃないかと思うのですが。

      そう、そんな感じ。もうちょっと細かく言うと、「神経が活性化するとあるタンパク質を作るように改変されたマウス」を用意しておいて、そいつに「そのあるタンパク質が増えると、光応答性の分子を作る遺伝子」をベクターで組み込んだ形になるけど。

      数年前に、「何かを記憶しようとして活性化している神経細胞(群)だけを見分ける手法」と言うのが開発されていて、「Aという記憶が、どの細胞(群)と関係しているのか?」を決められるようになった。
      で、今回のグループはその手法を利用して、「Aという記憶に結びついた領域を特定 → その領域を後から刺激すると、記憶が再呼び出しされる」という事を見つけていた。

      その手法をさらに発展させて、「Aと言う状況の記憶を呼び出している間に嫌な刺激を与える → Aという状況は嫌なものだ、というように記憶が修正上書きされる」という事をやったのが今回の研究。
      「Aという状況の記憶を呼び出しながらBと言う嫌なことをする」と、「Aと言う状況の中で嫌なことをされた」という記憶を持つマウスと同じような行動をするようになるよ、と。
      だから多分、「ひも付けにより改変された記憶」が、「元々そういう記憶だった」かのように記憶されたんじゃね?と言うお話。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        これを応用すれば、
        本当は嫌々だったのに、後から楽しかった思い出に改変させることもできると。

    • by Anonymous Coward

      単にフラッシュバックしているだけではないか、とか思ったり。

  • by Anonymous Coward on 2013年07月30日 9時21分 (#2430913)

    上に行きたいのになぜか左に進んだり
    どんなに刺激をあたえても動かなかったり
    瞬間移動してみたり

  • by Anonymous Coward on 2013年07月30日 9時31分 (#2430919)

    利根川進教授の記憶を改変するだなんて。

  • by Anonymous Coward on 2013年07月30日 9時43分 (#2430930)

    「米米マサチューセッツ」とか、またhylomは単純なtypoを…
    (1時間後)
    あ、あれ?普通に米マサチューセッツになってるぞ。俺の記憶違いかな?

    ということにしたいのですねわかります。

  • by Anonymous Coward on 2013年07月30日 10時11分 (#2430946)

    マウスに仕込んだマクロを外部から変更できるとかそういう話かと思った

    #そっちのマウスではない

  • by Anonymous Coward on 2013年07月30日 23時57分 (#2431529)

    海馬が光素子となっているのか
    記憶はたまた精神が光のようなものなのか

    # もしかして。。。Fluctuating Light?

typodupeerror

アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者

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