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テクノロジー

風力発電は野鳥やコウモリを殺す 114

ストーリー by hylom
人は何かを破壊して生きていくのである 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

米国では、風力発電により総発電量の3%程度を発電しているそうだ。そのいっぽうで、風力発電所が原因で毎年140万羽もの野鳥やコウモリが死んでいるという(日経新聞)。野鳥やコウモリが風力発電の風車にぶつかるのが原因だそうだが、もし今後新しい風力発電所を建造しなくとも、今後10年間で1400万羽の野鳥やコウモリが風力発電によって死ぬ計算になるようだ。

記事では、今後二酸化炭素の排出量を50~80%削減するとすると、風力発電機の数を約25倍にする必要があるという。その結果、米国では、今後10年ごとに3億5000万羽の野鳥とコウモリが死ぬことになると試算されている。

これにより、野鳥やコウモリの大半は種の存続が無理になり、「鳥類の大虐殺」を引き起こすことになるという。そのうえ、米国が二酸化炭素の排出量を削減したとしても、中国が西半球全体の排出量を上回る二酸化炭素を排出しているため、地球の温暖化を食い止めることはできないともしている。

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  • ちょっと計算 (スコア:5, 参考になる)

    by yah (6581) on 2013年08月12日 14時02分 (#2439311)

    以前、Sustainable energy without the hot air (http://www.withouthotair.com/ からダウンロード可能)を読んだ時、似たような話があって、ちょっと印象が違ったのでチェックしてみた。

    まず、上記の本の63ページに、Costs to Birdsというセクションがあって、そこには、デンマークで年間3万羽の鳥が風力発電用タービンで死んでいると書いてある。デンマークは全電力の9%を風力で賄っているそうで、これにWikipediaで調べたデンマークの電力消費量のデータを掛けて計算すると、風力発電量は約289万MW-h/年(http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_countries_by_electricity_consumption)。

    米国の電力消費に3%を掛けると、1億1659万MW-h/年。ざっくり、デンマークの40倍、風力発電していることになる。デンマークの鳥の死亡数(3万)を40倍すると、120万だから、まあ日経に書いてある、アメリカでの鳥の年間死亡数140万とだいたい合っている。

    ところで、Sustainable energy without the hot airには、デンマークでは年間100万羽の鳥が交通事故で死んでいると書いてある。これも同じく40倍と考えて良いのかどうかは疑問だが、アメリカの人口はデンマークの57倍もあるので、交通事故による鳥の死亡数もやはり同じぐらい多いと考えても良いのではないか。
    とすると、既に大量殺戮は起きているわけで、日経の記事は風力発電による鳥の死亡を過大に警告しているという印象を持つ。

    また、上記の本には英国では猫によって年間5500万羽の鳥が殺されているとも書いてある。米国と英国の猫の数の比はわからないけど、多分米国のほうが多いでしょう。うーん、まずは猫を何とかしなければ、、(違

  • by Hamo73 (35938) on 2013年08月12日 15時26分 (#2439387)

    元記事はForbes.comへの寄稿記事 [forbes.com].の翻訳です。

    著者はJames Taylor氏で、寄稿記事一覧 [forbes.com]を見れば、地球温暖化問題について否定的・批判的に書かれた記事がほとんどです。
    自己紹介を見ると、シンクタンクThe Heartland Institute [heartland.org]の上席研究員だとわかります。Wikipedia英語版の記事 [wikipedia.org]によれば、このシンクタンクは保守系・自由市場主義で、地球温暖化に関しては否定的主張をしています。
    なお、Taylor氏は大学で大気科学を学んだと言っていますが、主専攻は政治学で、Juris Doctor(法務博士 [wikipedia.org])です。

    要するに、眉に唾つけて読んだほうがいい記事です。

  • by user003 (37747) on 2013年08月12日 12時46分 (#2439251)
    野鳥も捕れる風力発電所なんて一石二鳥じゃないですか!
    地元で野鳥料理店でも開いてはいかが。
    電力会社の役立たず社員を左遷すればいい。
  • by Anonymous Coward on 2013年08月12日 13時44分 (#2439299)

    http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=13331 [env.go.jp]

    日本の場合、環境省が風力発電施設のバードストライクに関する軽減策などをまとめた手引書を公開してます。

    概要を拾い読みした範囲では、建設場所の選定、ブレードに色を付けてみる、レーダによるバードストライクリスク検知みたいなものが考えられるようです。

  • by ymasa (31598) on 2013年08月12日 16時19分 (#2439428) 日記
    羽のない風力発電作れないのかな?

    ダイソ○なら作れそうでは?
    # 羽が隠れていて地上に近い位置にあればメンテも楽なんじゃ?
    • by jaos (45820) on 2013年08月12日 23時45分 (#2439702) 日記

      ダイソー?
      100円均一ですか、確かに低コストですね。

      マジレスすると、プロペラでないものならサボニウス型風車とかありますね。
      # プロペラを縦置きしたものともいえますが・・・その分プロペラよりブレードは短い。
      ただ、これ小型なものしかなかったかと。
      どっかの街中で集中運用してるという話は聞いたことあるんだけど、あれは実験だったかなぁ。

      親コメント
  • by hiro_1239 (19227) on 2013年08月12日 12時41分 (#2439247) ホームページ

    野鳥が通らない場所を選んで立てるか
    野鳥が避けて通る工夫をするしかない。

    • Re:野鳥が (スコア:3, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2013年08月12日 13時51分 (#2439304)

      風の通り道=野鳥の通る道なので、野鳥の通らない場所には
      風力発電は向かない。< 猛禽類と海鳥がぶち当たる
      野鳥が避けて通る工夫も難しいのが問題。
      < 昼間は効果があっても、朝晩が無理ゲー

      蝙蝠はそもそも、飛行が下手なうえに、近距離に飛行(移動)する物を見つけると
      飛びつく習性がある(エサと思う)ので、そこに上空に移動物があった時点でアウト。。
      < 蝙蝠が飛んでいる所にスリッパとかを投げると抱き着いて落ちてくるw

      環境を考えれば、風力発電って日本でも素性が悪いと思うんだけどねぇ~。
      低周波公害問題とか、野鳥の衝突問題・台風等の強風時問題とか。

      親コメント
      • by RUPTER (41783) on 2013年08月12日 14時10分 (#2439319) 日記

        環境を考えれば、風力発電って日本でも素性が悪いと思うんだけどねぇ~。

        日本の場合、設置場所は大体が山間部なので、資材や重機を運ぶための道路も作る必要がありますね。
        大型のトラックが悠々と通れる位の大きな道路が。

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        • by abies (39185) on 2013年08月12日 16時08分 (#2439421)

          >日本の場合、設置場所は大体が山間部なので、資材や重機を運ぶための道路も作る必要がありますね。
          >大型のトラックが悠々と通れる位の大きな道路が。

          うん。あれはひどいですね。
          長いブレードを運ぶ必要があるので、そのへんの林道なんかとはくらべものにならないぐらいの長半径で高規格の道路が必要。必然的に、法面がすごく大きなものになる。そのうち土砂崩れとかが問題になるんじゃないかと思います。
          山間部の場合、風の動きも複雑で発電効率が悪くなったり機器にも悪影響を与えたり破損する場合が多い様ですので、やっぱり山間部の風力発電は素性が悪いと思います。

          親コメント
    • by Anonymous Coward on 2013年08月12日 13時00分 (#2439258)

      看板 「この先、野鳥進入禁止。違反した場合、命の補償は致しかねます。」

      # そして頭の良い野鳥のみが残ると...

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2013年08月12日 13時03分 (#2439263)

        「この風車のはし通るべからず」
        小賢しい鳥「大丈夫、真ん中を通ればいいんです!」ドーン

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          風車の真ん中は動かない(回転してるけど位置は変わらない)のですから、
          それでぶつかってしまうってかなりマヌケな気が…

  • by je1ocv (46043) on 2013年08月12日 12時48分 (#2439253) 日記

    部門名にすば洞をあげたい。

    --
    640GBはすべての人にとって未来永劫充分なメモリだ。
    • by Anonymous Coward

      人に限らずなんだってそう。

      野鳥や蝙蝠に興味のない人にはどうでもいい話だし、
      そういうのが好きな人が一定数いるなら風力発電が
      潰されて地球温暖化が進めばいい。

      わたしは、飯が食えないほど電気代が高くならないうちは
      じゃんじゃん冷房かけて涼しい快適な夏を過ごしますよ。

  • by wei (16323) <kitty_freak@yahoo.co.jp> on 2013年08月12日 12時51分 (#2439256)

    なんで扇風機みたいにカバーかけないんだろう?

  • アメリカはどうかちょっと良く知りませんが 本邦だと [meti.go.jp] 電力ってのはエネルギー消費の16%位な訳ですよ。それでCO2を出す火力発電所はその内の約9割。化石燃料消費の15%程でしょうか。
    つまり日本の場合、発電部門で全くCO2を出さなくしても50%とか80%とか社会全体で削減できない訳ですよ。
    これは若干の多寡こそあれ米国でもそうは変わりますまい。
    動物の被害を強調するために話を盛ってる気がするなあ。
    産業構造や輸送インフラを転換して陸上輸送は全て電化された鉄道でとか超高温原子炉の周りにコンビナート作って熱源をそこから取るとか言うんなら別ですけど。
    • by Anonymous Coward on 2013年08月12日 16時21分 (#2439433)

      50%とか80%とか言ってるのは、発電部門の中だけの話ではないでしょうか?

      > 米国では、風力発電により総発電量の3%程度を発電しているそうだ。
      > 今後二酸化炭素の排出量を50~80%削減するとすると、風力発電機の数を約25倍にする必要があるという。

      3% × 25 = 75%
      となって、50~80%と言っている値とだいたい一致しますし。
      発電部門の中だけで考えて50%~80%削減するために、風力発電を25倍にする必要があると言ってるわけです。
      発電だけに限らずエネルギー消費全体の50%~80%を削減しようと思ったら、はるかに多数の風力発電が必要です。
      つまり、話を盛ってはいない、ということです。

      ただし、CO2削減の話をするときは、発電部門だけではなく、それ以外のエネルギー消費も含めて考えないといけない、
      というのはおっしゃるとおりだと思います。

      > 超高温原子炉

      現状だと原子炉って火力発電所よりも低い温度で運転してますよね。
      なにか理由があってのことだと思いますが、超高温にすることは可能なのでしょうか?

      親コメント
  • “空飛ぶ風力発電機”のMakani Power
    http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1305/23/news092.html [itmedia.co.jp]
    多分、これが解決策になるんじゃないかと思う。

    # でも原発を代替できる程迄には至らないと思うけど。

  • by Anonymous Coward on 2013年08月12日 13時01分 (#2439261)

    鳥がどうなろうが知ったこっちゃない。
    人間が住んでる場所に勝手に入ってきた鳥の方が悪い。
    鳥だって勝手に巣に入ってきた外敵を追い払ったりするだろ。

    • by seo (6351) on 2013年08月12日 14時46分 (#2439352)

      自然環境保護に力を入れなくてはいけないのは、基本的に人間のためだよ。
      人間が今の環境で繁栄しているのを、今の環境のまま壊さないため。

      一部の愛護家は動物のためと思っているかもしれないけど……

      生態系や、環境系は複雑系なので、変化の予測が難しいし、
      さらに一旦壊すと復元が難しい。
      鳥はいらないと言って全滅させた後に、予測不能のリスクが人類に振りかかるかもしれない。

      今回の風力発電の話は、今まで考えていたより環境への負荷が大きくて、
      今後の風力発電に何の技術革新も無ければ、鳥類の虐殺が起こるんじゃないかという提言。
      つまり、鳥類を虐殺しても人類にリスクが起こらないことを証明するか、
      風力発電を鳥類に無害なようにするか、風力発電に頼らないようにするかの選択肢がある。

      複雑系だし、ないことの証明は難しいので、人類は後ろ2つを課題としてやらなきゃならないわけだ。

      あと、そのデータはそもそも間違っていて鳥類は大丈夫と思う人もいるだろうし、
      その場合、そう思う研究者によってデータは再確認と追試される。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      お前それサバンナでも以下略

    • by Anonymous Coward

      何その博愛主義。

      ふつうは、自分がよければそれでよくて
      ほかの人間がどうなろうが知ったこっちゃないっていうのに。

  • by Anonymous Coward on 2013年08月12日 13時08分 (#2439269)

    鳥もバカじゃないのだから
    種の存続に危険を及ぼすほどなら学習して避けるようになるんじゃないかな

  • by Anonymous Coward on 2013年08月12日 13時08分 (#2439270)

    風力発電なんかより、旅客機が叩き落としている数の方が余程多いんでないかい?

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