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バイオテック

「若いうちに卵子を凍結して保存しておく」という不妊治療を容認へ 64

ストーリー by hylom
卵子凍結ブームは来るか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

女性は一定の年齢を越えると妊娠の可能性が低くなると言われているが、これへの対策として、若いうちに卵子を凍結保存しておき、将来その卵子を使って体外受精を行う、という方法があるそうだ。日本生殖医学界がこれについて、「健康な独身女性にも認める」ことを決めたという(NHKニュース)。

ただし、ガイドラインでは40歳以上の卵子凍結は推奨できない、また45歳以上への不妊治療は推奨できないともされている。いままでは「この方法以外では、妊娠の可能性が極めて低いと判断される夫婦」、そして「がんなどの治療で卵子に影響が出るおそれがあり、将来の不妊が心配される患者」が対象とされており、それ以外の女性は対象外だった。しかし、女性の晩婚化が進んでいる現在、このような試みが選択肢の1つとして必要とされているという判断からの解禁のようだ。とはいえ、凍結卵子からの出産は成功率が低いとのことで、まだ課題は多いという。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 産むことを選択する女性(及びカップル)は減るんじゃないですかね。
    理詰めで考えりゃ、子供なんて人生のリスク以外の何物でもない。老後の介護とかなら、計画的にやれる人なら自力で金を何とかして計画的にやる方が余程不確定要素を排除できる。
    現在の多様化した価値観の中においては、理性で子供を産むと判断するに足るメリットは、その他のもっとコストパフォーマンスの高いあれこれの中に埋もれてしまっているし、「子供が欲しい!」という動物としての衝動に身を任せるにも、理性を尊び過ぎている現代社会にあってはすぐに頭が冷やされてしまう。
    今の日本じゃ、何らかのアクシデンタルな理由でもないと、産む踏ん切りがつかない(だからこういう決断を先伸ばしにする技術は歓迎される)人が最多数派じゃないですかね。

    • by Anonymous Coward on 2013年08月26日 20時11分 (#2448237)

      選択肢ねぇ……

      リンク先の動画(テキストには書いてない)を見てると
      卵子3個を、初期費用35万円、維持費2万円/年で凍結した
      という女性が出てきて、これ本当に大丈夫?と思ったんですよね。

      凍結卵子からの出産が成功率どの程度かわからないけど、ただでさえ低い妊娠率
      (体外受精で40歳12.5%らしい)がさらに低くなるんでしょうから、
      3個程度じゃほとんどなにもしていないと同然なんじゃないかと思わざるを得なくて。

      親コメント
      • by aruto250 (21874) on 2013年08月26日 21時52分 (#2448302) 日記

        実際の効果よりも、なんというか「心の支え」としての効果が大きいんじゃないかと思います。
        特に女性が子供を産まない理由の大きなものに「キャリアを中断(or放棄)したくない」というのがありますが、そういう志向の女性なら、キャリアと秤にかければそう問題になる費用でもないし、「これをやっておけば××歳まではOKだから、それまでは出産を考えずに仕事して、その頃までに○○になれば少しくらい休んでも大丈夫」みたいな計画を(気持ち的に)立てやすくなるというものです。

        たとえ計画通りにいかず、最終的に妊娠できずに終わるとしても、「私もう妊娠難しくなっちゃってるかも・・・でも仕事も辞めたくないし」と煩悶しながら仕事するのと、「いざというときの凍結卵子があるから大丈夫!今は仕事だ!」と思い煩うことなく仕事するのとでは、後者の方がより良い過ごし方と言えるんじゃないでしょうか。

        親コメント
      • by saitoh (10803) on 2013年08月27日 17時06分 (#2448826)
        それは40歳の(老化した)卵子だから12.5%なんじゃないですか?若い卵子なら成功率はもともと高いはず。ただし、冷凍のストレスでどんだけ率が下がるか、って問題かと思いますが。
        親コメント
    • Re:選択肢が増えるほど (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2013年08月26日 23時12分 (#2448347)

      >理詰めで考えりゃ、子供なんて人生のリスク以外の何物でもない。老後の介護とかなら、計画的にやれる人なら自力で金を何とかして計画的にやる方が余程不確定要素を排除できる。

      そんなに自己防衛しなくても、まずは子供を持ってみることをおすすめする。
      仕事の楽しさとは別なタイプでの人生の充実感を得られるよ。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      こんな風に執拗に結婚とはリスクであると風潮して回る、認知的不協和バリバリの年寄りが跳梁跋扈してるけど
      きちんとアンケート取るとこういうのが酷く極端な例でしかない事が分かるわけで。

      • by Anonymous Coward on 2013年08月26日 21時38分 (#2448294)

        > こんな風に執拗に結婚とはリスクであると風潮して回る

        #2448212は,結婚について全く述べておりません.なぜあなたが結婚を取り上げるのか,理解に苦しみます.

        親コメント
    • Re: (スコア:0, フレームのもと)

      by Anonymous Coward

      逆だろ?
      理詰めで考えれば、子供を持つこと自体が人生の大きな意義だろうが。
      子供を持たないことを否定はしないが。

      子供を持つことがリスクだと思ってしまうのは、それは妄想と言います。
      妙な宗教の勧誘は辞めてくれれ。

  • by NOBAX (21937) on 2013年08月26日 21時17分 (#2448281)
    体外受精で生まれた子どもと正常妊娠で生まれた子どもに本当に差異はないのか。
    追跡調査なんかやってるんでしょうかね。
    卵子や精子の生成、受精、妊娠、出産の工程はものすごく複雑なのに、そんなにホイチョイと
    子どもを作って大丈夫なのかな。
    (参考文献:精子の話:毛利秀雄)
    なんか医者の金儲けのような気がする。
    何十年か経って体外受精で生まれた子どもには、○○の欠陥があるとか判明しても取り返しがつかないしな。
    • by Anonymous Coward

      んなこと言ったら、調査の結果として子宮から生まれた子供の方が問題が多い、とか結論が出たらどーするのよw

  • by Anonymous Coward on 2013年08月26日 16時53分 (#2448097)

    卵子だけでいいのか?
    不妊治療といったら女性側に責任を押し付けることが多いようだが、男性側にも問題があることが少なくない。
    精子の保存も希望する。

    • 種か卵の「取り違え」があると悲惨なことになりそう・・・ と妄想した
      #あるいは「転用」とか?

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2013年08月26日 18時04分 (#2448145)

        ずいぶんと本格的な托卵だな

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        現時点でも体外受精では採取した生殖細胞の「取り違え」が発生する可能性はあるわけで,妄想ではないですよ。

        ただ,体外受精では採卵・採精直後に受精させて桑実胚あたりまで成長させてから凍結させるそうなので,
        卵-精子の組み合わせについて「取り違え」が発生するリスクは,卵だけで凍結保存する方が相対的に高く
        なるかも。

    • by Anonymous Coward on 2013年08月26日 17時13分 (#2448113)

      年齢の影響を受けやすい卵子は早くなくなってしまうが、精子は年齢の影響を受けにくいからだよ。
      あと良い遺伝子を持った精子は、海外で買うことができる。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        ただ男性も40歳を超えると、自閉症の出現率が上昇するとか(20歳の6~17倍という説も)

        ま、まだ39歳だもんね。

    • by Anonymous Coward

      勝手にすれば?

    • by Anonymous Coward

      精子の冷凍保存は、既にやっていたのでは?

    • by Anonymous Coward

      >男性側にも問題があることが少なくない。

      少なくないというのは正確ではありませんね。
      声を大にして言いたいのですが、不妊の原因は男女同数程度 [toyokeizai.net]です。
      不妊治療をするならば、夫婦で取り組む必要があります。
      さもなければ、原因が分からないまま妊娠できず、時間だけが過ぎ去ってしまいます。

      >精子の保存も希望する。
      精子凍結はすでにいろんな病院でやってますよ。

      • by Anonymous Coward on 2013年08月26日 17時48分 (#2448131)

        >「男性のみ」が24%。男女双方に原因がある場合を加えると、約半分のケースで男性が関係している。

        男女双方の24%をなぜ男性だけに加えるのかな?

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2013年08月26日 21時25分 (#2448285)

          男性のみに原因24%、女性のみに原因41%、男女双方に原因があるのが24%ということですから、女性側にまったく原因が無いまたは原因不明の割合は35%にすぎませんよね。一方、男性側にまったく原因が無いかまたは原因不明の割合は52%になるわけで、不妊の原因が男女同数という表現はどうみても言い過ぎです。

          リンク先の原文では「男性が関係」しているのが48%という微妙な表現をしていますが、そもそも妊娠・出産は男女がいなければ成り立たないわけで、関係しているという表現であれば男性も女性も100%関係しているというべきでしょう。そもそも子供が欲しくて不妊治療をするのなら、どちらに原因があろうと夫婦で取り組むのは当たり前のことです。

          親コメント
    • by Anonymous Coward

      精子の方なら、結構前から冷凍精子をとっておく手法が確立してるでしょう。
      自分の精子だけじゃなく、売り買いまで行われてる。
      むしろ、「卵子バンク」みたいなものができたら、それはそれで問題だと思うのだけど、技術的には可能になっちゃったわけですね。

      • by Anonymous Coward

        >「卵子バンク」みたいなもの

        冷凍を行わない卵子ドナー(体外受精における採卵へのご協力だそうです)であれば、既にありますね。
        http://japaneggbank.com/ [japaneggbank.com]

        # もちろん、賛否両論はあるそうです。

    • by Anonymous Coward

      男なんていくらでも代わりが居る、
      単なる交換可能なリソースだからな。

      • by Anonymous Coward

        代理出産という代わりの話はよく聞くけど
        代理射精って聞かないなw
        つきつめればどっちも代わりがきくわけだ

    • by Anonymous Coward

      精子バンクなんて、とっくに。
      ジョディフォスターだったか、見ず知らずの(もちろん、スペック的にいい男の)精子バンクの種で出産して
      シングルマザーだったよな。
      日本じゃ無理だけど。

  • by Anonymous Coward on 2013年08月26日 17時52分 (#2448133)

    国策として20歳くらいの時に婚姻/妊娠/出産してない女性全員に義務的に保存するようにしたらいいんじゃないかな。

    • by Anonymous Coward

      保存して、どうするの保存するコストはどこから?

      • by Anonymous Coward

        少子化対策という「錦の御旗」のみをもって、コストとすればいいんじゃないですか。
        それこそむしろ税金の適切な使い道といえるでしょう。

        例えば、選択肢をコレと移民大歓迎の2択だけにしてやってみればいいんです。
        第3の選択肢?そりゃ座して死を待つってやつはさすがに選択肢に入れることすらできないよ。
        人権的に正しい、としても選択肢には入らない。

        安全性の担保が前提なので合意形成が仮になされたとしても、2年や3年じゃ実現しないと思いますが。

    • by Anonymous Coward

      失敗有、最悪子宮摘出
      体外受精も成功率高い訳じゃ無い
      20代でやるとかマジキチ

      • by Anonymous Coward

        40代になってから不妊治療するのとのリスクの比較でしょう。
        自力で若い内に出産する気まんまんな人が受ける必要はないはずです。
        現代社会、そうでない女性が多いということでしょう。

        リスクを考えれば全員に義務というのはもちろん論外です。

    • by Anonymous Coward

      国策として20歳までの妊娠を義務付ければいいんじゃない?

  • by Anonymous Coward on 2013年08月26日 17時55分 (#2448138)

    戦国時代とか江戸時代とか家計図追ってみると大名家でも「実子より名家に縁故ある養子のほうがまし」で相続させたりしてるし。
    たかが地方の名家で実子相続を言い出すのは何なんですかね。
    適当に、養子でいいじゃないですか。

    高々、農家のぶんざいで相続するのは実子でないといけいないなんてのはどういうことですかね

    • by Anonymous Coward on 2013年08月26日 18時44分 (#2448189)

      私の本家は地方の農家ですが三四世代に一回程度の割合で、
      養子にきてもらったり、養子を出したりしています。
      父の弟も小さい頃に養子に出ています。
      まあ行き来するのは全くの他人同士ではなく大抵は親戚筋なのですが。

      商家では養女を迎えておいてから、見込みのある若者を婿養子にした
      そうです。(カミさんの祖母がそうだったとか)

      本家は自作の土地に加え、戦前は多少の小作地も持っていたそうですから
      「家」の経営のためには、跡継ぎ無しは考えられなかったのでしょうね。

      養子に行く方も実家で長兄の小作人のような扱いを受けるより、他所で
      家督を継ぐ方を良しとしたのでしょう。

      結局、養子をとらない、養子に行かない、は結局「高々」程度しか継ぐべき
      事業や家産が無いからでしょう。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2013年08月26日 18時16分 (#2448158)

      実子とか養子とか関係ないから。問題は出生数全体が減っていること。
      若いうちに卵子を凍結保存しておけば、年を取っても妊娠・出産できる確率が増える。

      親コメント
      • >年を取っても妊娠・出産できる確率が増える。

         子供は産んでからが本番。
         衣食住の世話と、「人」となるための躾や教育を行う必要がある(少なくともトイレができるようになるころまでは、本当に手がかかるから体力も必要だ)。
         やはり、二十代半ばから三十代前半までに第一子を生み育てるのが、社会にも個人にも理想的だ思う。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          > やはり、二十代半ばから三十代前半までに第一子を生み育てるのが、社会にも個人にも理想的だ思う。

          理想的な人生を送りたがるってのは業だね。

        • by Anonymous Coward

          そりゃ、税金の使い道としては「どちらも正しい」よね。

          ・若い世代が産みやすく
          ・多少若くなくなっても産めるように

          単に、前者が理想であるというだけで、両方ある方がより良いでしょう。

      • by Anonymous Coward

        「年をとるまで安心して出産する気にならない」
        という問題を解決せずに、小手先の対策を打っても焼け石に水でしょう。
        その点では不妊治療一辺倒よりも、望まずして生まれてきた子供(海外もアリ)を養子にするという選択肢も考慮すべきでは。

    • by Anonymous Coward

      戦後の農地解放で、農家の平均耕地面積は1ヘクタール程度に小分けされてしまったから。
      この程度の農地では大抵の作物の場合、売上は200万円以下だから採算が合うわけがない。日本、特に米に兼業農家が多いのはこれが理由。
      それに農地法で非農家や法人の農地の取得を制約してるから、
      現実的には農家か親族でないと農地を引き渡せない。都合よく農地を買ってくれる農家もそう居ないから結局親族が引き継いで耕作放棄地になる。

  • by Anonymous Coward on 2013年08月26日 18時07分 (#2448148)

    http://mainichi.jp/select/news/20130820k0000e040139000c.html [mainichi.jp]
    「公的な不妊治療支援の新制度を検討している厚生労働省の検討会(座長・吉村泰典慶応大教授)は19日、
    公費助成の対象を「42歳まで」とする年齢制限について、2016年度から適用することを了承した。
    また、39歳以下の人が助成を受けられる通算回数の上限を、現行の10回から6回に減らす回数制限については、
    14年度から実施する方針で合意した。」

    バブル崩壊直後の第一次就職氷河期を経験した世代は、この面でも国から公然と差別を受けるわけだな。
    貧乏くじ世代とは良く言ったものだ。

    • Re: (スコア:0, 参考になる)

      by Anonymous Coward

      不妊治療支援は平成16年度(2004年度)から始まった制度なんですが、
      ここ10年ほどに不妊治療を受けなかった人は差別されてるんでしょうかね?

      それに、「現行の10回から6回に減らす」と単純に減らすような記載になっていますが、
      現行制度には「初年度3回目まで、2年目以降2回までという年間の回数制限」があるんですよ。
      これが撤廃されますから、少しでも若いときに多くの治療(助成)が受けられるような仕組みに
      変えるという意味なのです。

      あなたがリンクを張った毎日新聞の記事にも、ちゃんと書いてありますよ。

  • by Anonymous Coward on 2013年08月26日 21時16分 (#2448280)

    たまごで産んで冷蔵庫に入れておきたい……とか言った人いませんでしたっけ。

  • by Anonymous Coward on 2013年08月26日 21時33分 (#2448291)
    母親が不妊治療のため、卵子をいくつか保存しておきました。その後、治療することなく、女の子を出産しました。その子は子供が産める位まで成長しましたが、受精できるような卵子を作ることができませんでした。そこで、昔保存してあった母親の卵子を使って無事出産。めでたしめでたし。
    • by Anonymous Coward

      十数年単位後の未来であれば、IPS細胞なりの技術で本人の体細胞由来による人工卵子なりが実現するんじゃないですかね。

  • by Anonymous Coward on 2013年08月26日 21時38分 (#2448295)

    代理母か。現状では違法ではないようだが。

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私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson

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