「鳥人間コンテスト」の危うさ、OBが指摘 183
見世物化されないような方向へ 部門より
毎年の風物詩ともいえる読売テレビ主催の「鳥人間コンテスト」について、実際に過去に参加し、現在もOBとして現役世代を支える立場の大貫剛氏が、その危うさについて自身のブログで警鐘を鳴らしている。
大貫氏によれば、「鳥人間コンテスト」という「番組」と「大会」が別のものであり、事故については大会出場者の自主責任であるという一般的な見方は間違いであり、『大会運営全体が読売テレビの「視聴者参加型番組」の制作であり、大会参加者にはほとんど自主的な権限がない』と指摘。過去の事故についても読売テレビの「お願い」より公表されないままに終わっているとしている。
実際に、過去の事故についても2007年に起こった事故の訴訟について、本年6月に「女性自身」誌で『鳥人間コンテストを提訴「落下の衝撃で動けない身体に…」』という報道があるまでは公にされたケースはこれまでほとんどなく、大貫氏によれば2006年にも後遺症を伴う大事故はすでに発生しているが、読売テレビの意向によって公開されていないとされている。ただし、女性自身で取り上げられた2007年の事故の場合は、そもそも事故の最終的な報告が読売テレビに伝えられておらず、読売テレビが事態を把握したのは2011年だったという。
大貫氏はこれまでにも「鳥人間コンテストの事故について、鳥人間の立場から考える」などの指摘を行っている。そこでは女性自身誌の報道にもあった訴訟の原因となった事故について『鳥人間は「乗ってもらった」』ものであり『機体に関する責任はパイロットにはない』『普通の飛行機には安全基準があり、パイロットは点検項目をチェックするが、鳥人間にはそれはない』と、「鳥人間コンテスト」におけるパイロットの特殊性を指摘。事故におけるパイロットの自己責任論を否定している。
鳥人間コンテストにおけるレギュレーションが、読売テレビと参加者の間において交わされる事実上の秘密保持契約として機能しており非公開であること、さらにそれを主要因として事故についての原因の公表がなされず、また参加団体が学生を中心としている事もあり、安全に対するノウハウが十分に周知されず、継承もされにくいという事が、事故が起こる可能性を低める事ができない原因と考えられる。
実際運営上、「飛ばなくてはならない」というレギュレーションがあるという話もあり、発進台に登った後で機体の損傷が発覚しても、とにかく離陸をしなければならないという状況であるという証言もある。今年も一部機体が、テレビ越しにも見て取れる程度に損傷した状態で離陸した機体もあり(東北大学「Windnauts」の機体が、翼に明確な損傷を認めながら飛行を強行した)、パイロットの安全が本当に配慮されていると考えてよいかは非常に難しいところなのではないかと思われる。
「鳥人間コンテスト」は、工学系の人間にとっても、また一般の人間にとっても、一つの大きなイベントである事には間違いはないと思う。であるからこそ、安全な運営を行うために、主催者側も、参加側も、また、そのイベントを消費する側である視聴者も、考えなくてはならない事があるのではないだろうか。
求める理想の形 (スコア:3)
何かあった際の補償をした上で開催してほしいということでしょうか?
それであれば不可能ではない気もします。
安全基準を設けるとするなら素人やネタや受け狙いの飛行機は全滅でしょうかね。
# 破損してても無理の飛ばそうとするのは企業的にもアウトだとは思いますけど、
# 飛行機を操縦する側も命に関わるという危機感が薄いので従ってしまうのでしょうか?
# プラットフォームに乗ったら「飛ばす」しか選択肢がなければ無人で「落とす」という選択をする勇気も必要ということでしょうか
Re:求める理想の形 (スコア:1)
何かあった際の補償をした上で開催してほしいということでしょうか?
それもあるだろうけど、その前に安全を十分確保せよ、って話でしょう、普通に考えれば。
安全基準を設けるとするなら素人やネタや受け狙いの飛行機は全滅でしょうかね。
クラス分けすれば解決できるんじゃないか?
本気でやってるやつと、素人・ウケ狙いを同じクラスで戦わせる必要は無いだろ?
Re:求める理想の形 (スコア:1)
そもそも、一種崖から飛び降りるのとさして変わらない訳だから、玄人だろうが遊び半分の素人だろうが、事故の確率なんてゼロにはならないわけ。
同じ高さから飛ぶんじゃ、クラス分けした意味が無いよね。飛び降りるだけなら、それに見合った高さにすればいいんじゃない?
まあ、いずれにせよ確率はゼロではないけど、ゼロじゃなきゃヤだい、って言うんじゃ、放射脳と大差ないね。ポテトやバナナさえ食えなくなるよ。
Re:求める理想の形 (スコア:1)
問題はその天秤に、主催者が「テレビ放映上絵にならない」という理由で無理矢理重しを片方に載せる、あるいはそうであるような心理的プレッシャーを掛けてることだと思う。
対岸まで行った時点で.... (スコア:1)
ある程度の目標は達せられたと思いますけど。
無理に飛んでも放送されないものも多いでしょうから、
ルールを明確にして、安全側にふってもいい時期に来ているのかも知れません。
Re:対岸まで行った時点で.... (スコア:1)
大会が始まった初期ならいざ知らず、現在の大きなイベントまで成長したのであれば、
主催者側の安全管理は遅れすぎだと思います。
これまで視聴率や独占益に溺れていた読売テレビの怠惰の結果ではないかと。
他にも同じように大型化しているメディア主催のイベントがありますが、
同じような危険をはらんだイベントも見受けられます。
反対に、大学間、企業間主体のイベントは、意外としっかり運営管理されてて、
いろいろ感心させられることもありました。
多分、プロ意識と本来の目的の見方の違いなんでしょうけどね。
Re:対岸まで行った時点で.... (スコア:4, すばらしい洞察)
健全な競技ならば、競技統括機関と興業主、選手は分離されている。
興業主からすれば、試合が面白くなる方がいいわけで、安全を無視しがち。それに競技統括機関がブレーキをかける。
選手は勝ちたいので、安全をギリギリまで削って成績を出そうとする。ともすえればそれが行き過ぎるけど、競技統括機関がブレーキの役目を果たす。
興業主と競技統括機関が一体になると、この安全に対するブレーキが効かなくなることがよくある。その例の一つが、PRIDE。安全性を度外視して、体重差の大きい試合を組んだり、一説にはドーピング検査をしてなかったとか。関係者は、ネバダ州アスレチック・コミッション [wikipedia.org]の爪の垢を煎じて飲むべき。
鳥人間も、それと似た構造がある。
# 格闘技の興業には、ヤクザとのつながりとか、そーゆー問題も指摘されるわけだけど。
というわけで、
しょうがないじゃん。
で思考停止しちゃうと、健全な競技にはなれません。
Re:対岸まで行った時点で.... (スコア:2)
私が参加していた頃の話でもう10年は前の話ですが、
当時はこんなかんじでした。
* 有識者による設計図審査を行い、そもそも危険な機体はエントリーされない
* 大会当日に有識者による実機の審査を行い、設計図どおりに工作されているか、安全が確保されてるかをチェック。
* プラットフォーム上、およびそこに至るスロープ上で機体が破損した場合は修理は許可されず、一旦水面に落下させた後大会側で通常の回収措置をとる(着水した時の措置と同じです)
* プラットフォーム上で審判が危険と判断した場合は、飛行が認められない。この場合も破損時と同様の措置をとる。
もし今でもこれに準じたレギュレーションであれば、
少なくとも破損が認められても飛ばねばならない、ということはなかったと思います。
参加チーム内で、「これくらいの破損ならば、飛びたい!」という内圧が高まることはならと思いますが…
-- 星を目指さない理由は何もない -- 「MISSING GATE」by 米村孝一郎
Re:対岸まで行った時点で.... (スコア:1)
そんな短期間で49Kg ->55Kgの筋量増加?
その一節だけで信頼するに値しない話と認識。
あるわけねえだろ、筋トレなめてんのか。
Re:対岸まで行った時点で.... (スコア:1)
明文化されていなくても、いわゆる「空気」がそれを許さないとかはありそうですね。
それにブレーキをかけるのが審判だと思うのですが、興業主から送り込まれる審判は、それをやらないことがままある。
ドイツのグライダー大会なんかは (スコア:1)
結構歴史あるみたいですけど、どうなんでしょうね
一年前なら (スコア:1)
Re:強制参加じゃないから (スコア:2, 参考になる)
Re:強制参加じゃないから (スコア:4, すばらしい洞察)
裁判になっている 2007 年の九州工業大学チームの件について、原告の操縦士は
と言っている。
鳥人間コンテストの操縦士は危険を承知で飛ぶ。だけど、そこで承知している危険は、ちゃんと作られた安全なはずの機体が不測の事態で想定通り飛ばない危険だ。チームリーダーが安全だと言った機体が、じつは十分な試験をしていない、もともと無理のある機体だった、という危険まではさすがに承知していないだろう。
Re:強制参加じゃないから (スコア:2)
誰が何で訴えられているか自分で調べてから言ってよ。
Re:強制参加じゃないから (スコア:2)
あ、それは確かにそうでした。僕のコメント #2455154 は #2455129 への返事としては正しいと思いますが、そもそもその前の僕の #2455027 が話がずれていましたね。ご指摘ありがとうございます。
Re:強制参加じゃないから (スコア:2)
これは誰のことでしょうか。テレビ局を訴えようとして断念した人がいてもおかしくないとは思いますが、具体的にそういう人がいたという話は読んだ記憶がないので、教えてもらえると参考になります。
Re:強制参加じゃないから (スコア:2)
それを僕のコメント #2455027 への返信として投稿するのはなんで? 操作ミス?
Re:強制参加じゃないから (スコア:1)
Re:強制参加じゃないから (スコア:1)
>10mのプラットホームから水面に落ちる
高所から落下するのが問題の原因の多くを占めていそうなので、
レギュレーションに「独力で離水可能であること」と加えれば解決しそうです。
対岸まで助走で終わりそうですが
Re:強制参加じゃないから (スコア:4, すばらしい洞察)
この分野にとって圧倒的に大きな存在となってしまった大会のテレビ局による運営について
参加者の気持ちにつけこんだり、煽ったりして危険な行為に誘導してる部分がないか、という議論をしているときに
「納得して参加したんだから自己責任」の一点張りでは話にならない。
そもそも大貫氏のブログの議論は、読めばわかるけど、鳥人間コンテストが唯一無二の存在として確立し
皆がそれに依存している現状への批判なんだから、「嫌なら出るな」なんて言われるまでもないんだよ。
人力飛行機と鳥人間はイコールではない。しかし、日本では35年かけて、この2つが一体化してしまった。誰もが鳥人間コンテストという番組を前提にしかものを考えられなくなっている。白紙からものを考え直して鳥人間コンテストが変革できるか。あるいは鳥人間コンテスト以外の選択肢を模索するか。それとも、見なかったことにして来年もそのまま続けるか。または…鳥人間コンテストの歴史が今年で終わるか。鳥人間は正念場を迎えるかもしれない。
Re:強制参加じゃないから (スコア:2)
やりたくなければやらなければいいのに。
やりたくない、とは誰も言っていないのでは?
一方、危険が嫌なら参加しなければ良い、という意見なら、それは一理ある。
でもね、やりたいんだよ。やりたいから、より安全に競技に参加できる方法を考えよう、って話になるわけだ。
Re:強制参加じゃないから (スコア:1)
それを考えて参加してくれればいいと思いますよ。
それを考えて、参加・不参加を判断する、というのは、ギリギリ及第点未満。
それを考えて、仕組みを作るところまで行けば合格。
Re:強制参加じゃないから (スコア:2)
根本の問題は「やりたいか」どうかではなく、チームのパイロットとメカニックの信頼関係、主催者と参加者の信頼関係に見える。
メカが「やれる」と言うのであれば、パイロットとして「やりたい」があって当然だが、トラブルが発生した場合に主催者はどうするべきか
それがメカが原因で身体や命に関わる怪我をした場合にどうであるべきかを考える問題かと。
別レスのブログを見てきたけど
数年前から多人数・分業で準備をして、各自に役割があり互いに信頼しなければならない関係にあった。
メカを信用して飛ぼうとしたが、そのまま墜落し怪我を負い、後遺症が残った。
その事について話し合いをしたかったがメカが応じない為、時効を迎えそうなので裁判に踏み切った。
自己責任の自己は、パイロットなのかチームなのか、万が一の事をしっかり決めておくべき事だったのかもしれない。
裁判を検討するにあたり過去を振り返ると、大会規定や進行にも疑問が出てきた。
主催者は大会を予定通りに盛り上げる事が第一で、機体の確認項目は「主催側が助けやすいかどうか」のみで
墜落の事実やそれらのノウハウを生かしたものではないものであった。
また規約には「飛行を中止すると、次からのエントリーを受け付けない」というものがあり
当日にトラブルが見つかっても、再三電話で出てくる様に追い詰められる様な事も有り「やらされる」に
なっていく状況も散見された。
つまり主催者側の予定や思惑が優先であるのに、自己責任だけで行っていて良いのかと危惧している。
という感じにとれた。
Re:不参加の自由 (スコア:2)
実際草レースだって、事故時には保険は下りないし、
草レースって、モータースポーツのこと? だったら嘘を書いちゃダメだなあ。モータースポーツでもスポーツ安全保険には加入できます [nifty.com]。格闘技でも加入できちゃうくらいですから。
保険が下りないとすると、有効な保険に入っていないか、申請を怠っているかのどちらかでしょう。
Re:不参加の自由 (スコア:2)
いやあ、そのとおりです。
「ラリー共済」なんてのもありまして、
つまりは、崖から落っこちるような競技にも保険はかけられるという事です。
(まあ共済なんで保険と言えるかどうか・・・)
新人。プログラマレベルをポケモンで言うと、コラッタぐらい
Re:不参加の自由 (スコア:2)
自動車保険の、いわゆる「ラリー特約」ですね。
ラリーに限りませんが、割増保険料を支払うことで、一定の競技会や走行会でも事故時に保険金が受け取れます。
JAF公認を受けたラリー競技会では、ラリー特約を付保した保険証券の提示か、当日のみ有効な保険加入(主催者経由で加入できることが多い)を求められます。
# トイボネン飲酒運転疑惑?
死して屍、拾う者なし。
Re:不参加の自由 (スコア:1)
ここで問題にされてるのは、補償じゃなくて保護なんでは
なぜどちらかでないといけないのか? 普通に考えれば、どちらもだろう。
正直こういうのは自己責任だと思うな
出場者自身にも責任がある、ということを否定している人はいないと思うが。
問題は、出場者だけに責任を押し付けて思考停止すれば済むのか、という話だよ。これだけ議論してきて、なんで解らないのかな?
Re:不参加の自由 (スコア:1)
ニュース映像で「草レースがありました」という報道ならTV局は番組製作無しで協賛してても責任は無いだろう。
でも「番組として成り立たせる」事まで深く関わっているのだから「責任無し」と言うわけにはいかないだろう。
< それどうやっても飛ばねぇ~だろw & 走り幅跳び以上期待できねぇ~w
< って機体もこの企画の楽しみの一つだと思う。
< そんな機体に安全性を求められましても。。
最近見てなかったけど、もう何年も前からのレギュレーションではそのレベルの出場は出来なくなってるはずだけど。
Re:不参加の自由 (スコア:1)
>チャレンジングな企画だから参加者/視聴者双方に受けている番組なんで、
そうかな。別に安全性に配慮したって番組を成立させることは出来ると思うけどな。
大事故の危険性をハラハラしながら見守るスリルがこの番組の本質的な楽しみとは私には思えない。
Re:不参加の自由 (スコア:2, おもしろおかしい)
原子力発電所の稼動とかですか?
Re:不参加の自由 (スコア:1)
格闘技の大会で、事前連絡なく大会を欠席すると、その後の大会に出場できない、ってのは聞いたことがあります。
でも、連絡さえすればそーゆーペナルティは受けずに済むわけで…
Re:不参加の自由 (スコア:1)
ここでの議論は無断欠場の話じゃないですよ。
だね。だから「わけで…」と続けたんだよ。解るかな?
Re:不参加の自由 (スコア:1)
> #羽ペン両手に出場、ってやったらおもしろそうに見えるか?ただの自殺志願者だろ?
昔の鳥人間コンテストには「コミックエントリー部門」 [nicovideo.jp]なんていうのがあって、
「メリーポピンズのコスプレをして、傘をさしてジャンプ」なんてことをした人もいましたよ。
#下手な機体に乗って落っこちるよりは、こういうただの高飛び込みの方がまだ危険は少なそうです。
Re:あえていうなら開発者の責任? (スコア:4, 参考になる)
近年のtwiiter文化なのか、この件タイトル+αくらいの情報(「読売テレビを訴えた」で脊髄反射)を基に発言するのが多いような気がする。
>それができてなかったとしたら、それはその飛行機を制作した開発者の責任だろう。
>むしろ航空力学のイロハもしらずに、欠陥飛行機を作った人を訴えるべきなのでは?
訴訟の被告に入ってますよ。タレコミリンクの女性自身記事:
そんな彼女は今年4月、読売テレビと当時籍を置いていた九州工業大学、人力飛行機を制作したサークルの顧問、リーダーや設計責任者や政策責任者などの幹部学生らを相手取り、4305万8800円の支払いを求める裁判を起こした。第一回口頭弁論は6月14日に行われた。
あと、これはちょっと情報を探るアンテナ貼ってないと気づかれにくいのでしょうがない点があるが、
読売テレビを被告に入れたのは「同じような事故を2度と起こしてほしくない」からだそうです。
「主催者の認める理由以外で棄権した場合
次回以降の出場を取り消すことがある」
的な一文(原文は今手元にない)がルールブックに載っているわけです。
(過去にはテストフライト中の破損で出場が間に合わなくなったチームに
(「何とかして出てくれ」と再三電話がかかってきたとか。
つまり事実上、「直前に不具合が発覚しても、TV番組の尺のためにとにかく飛べ(落ちろ)」の契約になっていると。
原告のブログを参考にどうぞ(なお、一方の意見であることは付記します。
http://ameblo.jp/halniang/entry-11558282210.html [ameblo.jp]
http://ameblo.jp/halniang/entry-11555594832.html [ameblo.jp]
他の記事なども。
Re:あえていうなら開発者の責任? (スコア:1)
民放TV局のアナウンサーだけどね。 [wikipedia.org]
↓次にお前は「受けを狙って田んぼに頭から飛び込む奴は芸人呼ばわりで充分だ」と言うッ!
Re:あえていうなら開発者の責任? (スコア:1)
お笑いタレントではなく、テレビ放送局の従業員であって業務命令に従って出演したアナウンサーではありませんか?
Re:あえていうなら開発者の責任? (スコア:5, 興味深い)
というような「パイロットの自己責任」という意見が Twitter で多数見られたそうで、原告の人がブログ [ameblo.jp]で
(強調は原文) と書いています。
Re:あえていうなら開発者の責任? (スコア:1)
日本は、少しでも責任を負ってる人が訴訟なんか起こして世間を賑わすのは言語道断であり要は少しでも責任感じてるんならシュンとしてろよ、って社会ですから。
Re:あえていうなら開発者の責任? (スコア:2)
だから操縦士に責任の一部があることは操縦士自身も認めているってば。欠陥機体を設計・製作した人や、設計・製作を指揮した人にも責任があるでしょ、って話。操縦士の主張に賛成するにしても反対するにしても、まず主張を理解しようとしたらどうか。
はあ、さいですか。じゃあ機体をプラットフォームから押し出した人も同じ判断が「できたはず」ですし、チームリーダーはプラットフォームに機体を載せる前に棄権することを決めることも「できたはず」ですね。
Re:見世物化されないような方向へ 部門 (スコア:1)
第1回目から風立ちぬに出て来る 本庄季郎 [blogspot.jp] がガチ機体で参戦し優勝してる訳ですが…。
空気が読めないってのは同意。
Re:見世物化されないような方向へ 部門 (スコア:1)
そのせいか最近は、学生チームたちの青春感動モノ的なストーリー作りをしてる感じですね。
Re:見世物化されないような方向へ 部門 (スコア:1)
こういう大会って西洋人ならどんな仮装して飛ぶかに全力を注いでたんじゃないかなぁ?
<<略>>
それが真面目に飛ぼうとする空気の読めない奴らが参加しだしてつまらなくなって観なくなった。
舶来信仰を持ちながら、「空気」という日本的思想を「西洋」に当てはめる独創的な発想に驚き。
# 『「空気」の研究 [asahi.com]』くらいは知っておいてもいいんじゃない?
Re:見世物化されないような方向へ 部門 (スコア:1)
日本における大会について述べていて、そこに空気の読めないやつらが出てきてていっているんだから、西洋に当てはめてるわけじゃない。
ごく表層的な読み方しかしなければ、そう思うよね。当然だと思うよ。
でも、ねえ(笑)。
Re:見世物化されないような方向へ 部門 (スコア:1)
Re:飛ばなくてはならない (スコア:5, 興味深い)
過去の参加者ですが、その通りです。
プラットフォームから前に落とさなければならないというのはレギュレーションでも決まっていますし、運用上も合理的です。
制作費はおそらく200万以上どこも使っていますし、それ以上に人間が動いていますから、落とすという判断は飛ばせという判断に置き換えられる
可能性は常にありますが。
過去の不条理な出来事といえば、2003年の琵琶湖大橋達成のケースで、上位大会参加者の多くが琵琶湖大橋越えを目標設定しており大会運営側も当然知っていたにもかかわらず、実際に到達する段になって強制着水を要求したケースでした。このとき、実際には琵琶湖大橋直前で当該機体は旋回を続けており飛行能力についてアピールすることもできていましたが、番組ではまったく成り行きをカットされ、あたかも対岸手前に力尽きて着水したかのように編集されていました。私たちはこの時点から鳥人間コンテストの競技性に強い疑問を持ち始めました。安全上の判断はともかく、経緯を説明せずにストーリーを変造してしまったという点で酷いものでした。その部分を説明しても素晴らしい番組編集はできたはずですが、非常に幼稚で残念な判断がなされたと考えています。
実際、番組編集上都合のよいおかしな機体(合理性のない程度まで高速な機体や、設計解のないひのきなどの材料選定など)とほぼ間違いなく飛ぶダイダロス型(人力飛行機の記録は1980年代にNASA/MITが記録を打ち立ててから更新されていない)クローンの飛びやすい機体が書類選考で一定数選ばれていたことは誰もが知っていました(シード権のない中位のチームは設計にわざと異常な要素を組み込むのが通常でした。それはそれで結果的に技術の発展につながった部分もあるとは思います)。とはいえ、現場で起こった事実についてまで成り行きを率直に説明するのではなく、本番の競技者の実際の行為を改変してまで番組編纂を優先したという点で、もはや競技性無視の「ただの娯楽番組」の範疇に落ちていました。娯楽番組であっても、競技として行う以上、真面目にやらなければならない範囲はあるはずです。
そういういじってはいけない部分をいじった段階で、いくつかの有力チームは大会から距離をおいたり、大会に参加せず、独自に記録飛行を行うようになっていきました。また、それ以前はこっそり(レギュレーションにより社名をだせない)参加していたヤマハやトヨタのチームが参加しなくなり、結果的に学生だらけの大会になっていきまいた。これも、結果的に安全に対して、強く発言のできる良識ある大人が減ることになりました。一方、「ただの娯楽番組」に落ちてしまった段階で参加者も受身型となっていき、なりゆきとして緊張感や自発的安全管理は自己責任とはいえ優先順位が低下してしまったはずです。それらは少しずつ番組製作側からの指示を期待するものに変化していきました。
それで法的な責任の所在が変わる話にはならないだろうし、直接の原因にはならないけれども、競技と番組の関係を狂わせたことが不幸につながっていったのではないかなぁという印象です。競技と番組編集の優先順位が変だからこそ、自己責任だと一方が言うことに違和感を主張する人が現れているのでしょう。もし素の競技であれば、競技で怪我した責任を番組に負わせようとするよりは、必要ならみんなでカンパしようという流れにもなっていたでしょう。もはやそうならない程度に空気が冷めていたのです。
Re:飛ばなくてはならない (スコア:2)
> 鳥人間コンテストにおけるレギュレーションが、読売テレビと参加者の間において交わされる事実上の秘密保持契約として機能しており非公開であること
なのですから、読売テレビにも責任の一端はあると考えられます。
競技大会中の事故であり、契約が結ばれている以上、比率はともかく、主催者・参加団体(製作者・運転者他)双方に
事故の責任はあります。誰かが責任配分ゼロということはよほどのことが無い限りあり得ない。
レギュレーションに問題があったのかもしれない、大会運営方法に問題があったのかもしれない、
機体の設計や製作に問題があったのかもしれない、運転者に判断の問題があったのかもしれない。
#もっと細かく言えば運転者にNoと言えない何らかの圧力があったのかもしれない
しかしこのケースでは誰も責任を認めず、運転者にすべての責任が押し付けられた状況なわけです。
記録が出れば参加団体はおろか主催者側もまるで自分が達成したかのように嬉々として宣伝材料として
使ったりするのに、その一方でこのような事故が起きても知らんぷり。それはおかしいでしょう。
みんなでカンパなんてのもおかしい。テレビ局が無関係で、参加者が自分たちだけでレギュレーションを
決め、身内で閉じたような大会ならそれもアリですが、このコンテストは背後にスポンサーが付き、
テレビ番組として運営やレギュレーションがテレビ局にコントロールされ、参加者がそこにまったく
関与できないのですから、まずはそこに責任を求めるのは当然の流れです。
#そもそもびっくり日本新記録の一コーナーとしてやってたんだから参加者は芸能人出演者並みの補償があってもいいのではgesaku
Re:飛ばなくてはならない (スコア:2, 興味深い)
はい、嘘ですね。
私この時の録画持ってますけど、強制着水を命じられた経緯も、パイロットが降りたがらずに旋回を続けていたシーンもばっちり放映されていましたよ。
ついでに言えば、運営が操縦性のよろしくない人力機で橋の下をくぐるのを許可しなかったのは当然のことと思います。
Re:なにをどう言おうが (スコア:2)
>どうしても事故を運営側のせいにしたくてしかたがないんでしょうけども。
責任の話になると、AとBという当事者が居たときに
「Aにも責任がある」と言うと「Bには責任がない」、
「Bにも責任がある」と言うと「Aには責任がない」と解釈しちゃう人が出てくるのは何なんでしょうね。
今回のは「自分は責任0%!テレビと運営に責任100%!」とかいう訴えじゃないですよ。
Re:なにをどう言おうが (スコア:1)
>それを読めば『「大会出場者の自主責任」って意見しか思ってません。』という意見はなくなる。
>って思っているところが痛い。
なくなると思ってる、じゃなくて
これ以上何を言っても自分と共感はしないだろう、という意味でしょ。
情報が足りないから自分と違う意見なのかな?って人に情報開示したんだろうよ。
同程度の情報を持てば同じ意見になるだろうと思って情報開示した、とは違うさ。