シグナス宇宙船、ISSとの初ドッキングに成功 7
ストーリー by hylom
民間宇宙輸送企業は成功するか 部門より
民間宇宙輸送企業は成功するか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
米国の民間宇宙企業オービタル・サイエンシズ社 (ORC) が開発していた無人宇宙船「シグナス」の実証機が、29日ついに国際宇宙ステーション (ISS) との初ドッキングに成功した(NASAのORC情報ページ、JAXAによるミッション解説、47NEWSの記事)。
シグナスは、NASAが民間にISSへの輸送を委託する商業軌道輸送サービス (COTS) の契約に基づき開発された補給機。18日に同社のアンタレスロケットにより打ち上げられた後、当初は22日のドッキングを予定していたが、誘導システムの不具合により延期となっていた。アンタレスロケットの打ち上げはこれが2度目だが、前回はダミーを搭載したため、宇宙船の打ち上げ自体も今回が初めてとなる。
シグナスでは、昨年ドッキングを果たした同COTSのドラゴン宇宙船が再利用を狙うなど野心的な設計だったのに比べ、既存のコンポーネントを組み合わせるなど、どちらかというと堅実な設計が取られており、ドッキングにもHTVで実績のある三菱電機製のシステムが採用されている。今回の成功でCOTSはいずれの計画も実現したため、NASAの次のターゲットは民間によるISSへの有人宇宙飛行となるだろう。
2番手となるとネタ切れか (スコア:1)
宇宙ネタはただでさえコメントが少ないのに、2番手となると特にコメントのネタもなさそうな雰囲気。
COTSが達成された、という点では重要だけど、シグナス自体ドラゴンが失敗したときのバックアップ的なこれといって独自性のない機体だし、誘導システムのソフトウェアトラブルも別に三菱関係ないらしいし・・・。
有人型に発展する予定があるわけでもなく、世界初も全部ドラゴンに取られ、そう考えるとこの子は可哀想な子なのかも。
民間宇宙飛行では、次はCCDevのドラゴン、CST-100、ドリームチェイサーの民間有人機の一番乗り争いがポイントでしょうか。
とはいえ、ドラゴンは無人機で着々と経験値を貯めてるわけで、スペースXがなんかよっぽど大失敗をしない限り、ドラゴンの一番乗りは揺るがないでしょう。
# 再使用については、昨日の新型ファルコン9の打ち上げでもそこだけうまくいかなかったりと、苦戦してるっぽいですが。
Re:2番手となるとネタ切れか (スコア:2, すばらしい洞察)
ひたすら無難、ですからねぇ。
まぁ、発注元のNASAとしては先進的なのと保守的なの、両方欲しいでしょうから、妥当な結果なんでしょう。
見た限りひたすら既存コンポーネント使い回しのようで、実績のあるものばかり。
シャトルで使ってた貨物室に実績あるエンジンくっつけて、jaxaでテスト済みな誘導装置に、ついでに誘導作業までjaxaにアウトソース。
打ち上げ機のアンタレスも新型だけどロシアから部品買ってきて組み立てたみたいなノリだし。(そんな単純じゃないですがw)
チャレンジは感じられないけど、貨物船ぐらいならちゃちゃっとできちゃうよ、というのはアメリカロシアすげー、って感じしますね…。
しかし、N1ロケットのエンジン在庫って何個あるんですかね?
化石みたいなもんだと思うんだけど良く動くよなぁ…。
Re:2番手となるとネタ切れか (スコア:3, 参考になる)
1機のN1には30機のNK-33が使われる訳で150機て一体何発N1打つつもりだったのソビエト連邦w。
Re:2番手となるとネタ切れか (スコア:2)
> 1機のN1には30機のNK-33が使われる訳で150機て一体何発N1打つつもりだったのソビエト連邦w。
アポロ計画のサターンVは月に着陸した11号が6機目で、その後さらに6機打ち上げましたが、計画通りならさらに3機の計15機を打ち上げるつもりだったわけですので、
それとタメを張る計画としては、「N1がたった5機分」ってスゴク少ないと思ってしまいます。
#30基ものNK-33が一機に使われるN1が化け物なだけ…
無い物強請り (スコア:0)
RD-170があれば、一段目が1/4の7基内外のロケットエンジンで済んだのかも。
まあその辺には、半沢直樹が霞む様な鉄のカーテン中の確執があったわけだが。
その辺のドラマを、アナハイムエレクトロニクスを舞台にやっても、受けないだろうから、サンライズはやら無いよね。
小説ぐらいはやったりして。(誰に書かす?)
Re: (スコア:0)
つかコロリョフ天才すぎだろ?
強制収容所から生還したのも奇跡的だし。
ソ連が崩壊した時、日本が製造ライセンス込みで買っとけば今頃宇宙先進国だったのに。
ケロシンロケットは兵器向きじゃないけど利点も多いし。
Re: (スコア:0)
隣(米空軍)で、ひたすら現行技術の正当発展系のF-22を打っ棄りして、軽戦闘機閥の甘言に載せられて、F-35に全てを賭けてのた打ち回る様(代換機が無いという背水の陣を引いているから、打ち切りも許されない)を見ていれば、手堅い物を用意しておきたくなるわな。
アポロ・サターンVやアークエンジェル12(A-12:後のSR-71の母体)みたいに、技術的暴走が全て大当たりすることなんて滅多に無いことだからね。
益して、その前に技術的跳躍のスペースシャトルのシェイクダウンに失敗したNASAとしては。