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バイオテック

「親が希望する特徴を備えた子供」を産むことを実現する特許 59

ストーリー by hylom
でも親が持たない形質は選べないのでは…… 部門より
tmp.tar.gz 曰く、

23andMeという米国企業が申請した「gamete donor selection(配偶子ドナー選別)」と呼ばれる技術が特許承認された。同社の説明によると、これは目の色や苦みの感じ方、牛乳アレルギーの有無など、生まれてくる子供の特徴のうちどれが自分から遺伝したものか調べる方法を親たちに提供する技術だそうだ(AFPBBニュース)。

しかし、この特許は卵子・精子の提供を受ける親の希望する特徴を備えた子供が生まれるよう選別する手法だとの批判も出ている模様。

どのような赤ちゃんを産むのか選別することは、技術的には実現にもう近いのかもしれない。

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  • 今世紀末にも連合とザフトとの衝突が起こるのか?

  • by Anonymous Coward on 2013年10月09日 7時11分 (#2474050)

    マヌケな親がマヌケな形質を選択して子供に訴訟を起こされる未来が見えるようだ。

    それどころかどんな形質を選んだところで不満は出るだろう。元記事には「短距離走者になる可能性100%」という例が出ているが、それだって「マラソンランナーになる自由を奪われた」と言われかねない。

    じゃあ自然にまかせたら今度は「どうして技術があるのに選ばなかったんだ?」と言われるだろう。

    そのうちに社会がうんざりして「全面禁止」になってしまうんじゃないかな?

    • by Anonymous Coward on 2013年10月09日 9時38分 (#2474103)

      > マヌケな親がマヌケな形質を選択して子供に訴訟を起こされる未来が見えるようだ。

      これを思い出した。

      > "しょぼいデザイン論"[wikipedia:Argument from poor design]というのがある。これは、
      > 全知・全能・慈しみ深い神は最適なデザインの生物を創造するはず
      > 生物は最適デザインではない
      > 従って、神は全知でないか、全能でないか、慈しみ深くないか、生物を創造していないか
      > というもので、"デザイン論"(Argument from Design)の対抗議論として提示される。
      http://transact.seesaa.net/article/35247341.html [seesaa.net]

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      >それどころかどんな形質を選んだところで不満は出るだろう。

      脳の中で、不満を感じる部分を麻痺させて子供を作っちゃえばいいんじゃね?

      #はい、次!

      • どんな劣悪な環境でも満足しまくりな子供になりそうですな…日長一日ゴミ屋敷の畳の上で肘枕でゴロゴロしてばかりだとか。

        天才に生まれて不幸な人生(他人にとっては有益)を歩むか、おバカに生まれて疑うことも知らずにカモられ続けても最後まで微笑を絶やさずに居られるか、フツーに生まれて平々凡々なこの世の春を謳歌するためにあくせくし続けるか…まあ、俺的にはどれも楽しそうな人生だけどな。

        --
        # 爆言のち漏電中… :D
        親コメント
  • 野菜の種子みたいに、いくつかのブランドに収れんしていく気がする。
    このタイプは、ほっといてもそれなりに育つ家庭菜園向けとか、育て方が難しいけど高評価が得られるプロ向けですとかね。
    • by Anonymous Coward
      野菜の種子なら、野生種よりも多種多様なバリエーションがありますよ。
      • バリエーションはあっても、売れ筋は決まってくるのでなかろうか。ホームセンターを巡回してそう思う。
         商売の方が新品種で勝負する場合も、ある程度試作してからじゃないかな。
         さすがに人間の場合、試作がやりにくいので、ある程度実績がある、案外無難な選択ということになりそう。
         紙一重なところがあるから、ノーベル賞狙いで超IQ遺伝子を選んだら、家庭崩壊みたいなこともありそうだしね。
        親コメント
    • by Anonymous Coward

      とりあえず、馬から始めてほしいね。

      クラシックには出走禁止だけど、「スパゲッティモンスター杯」みたいなのを作って、どの賞に出走しても、(タイム的には)ぶっちぎりで1位を取れる馬を作ってもらいたい。

      そのうち、TASと電源技みたいに境界が曖昧になってくるんじゃないかな。

  • 「産まれて来る本人が希望する特徴を備えた子供」を「産まれて来る本人が希望する特徴を備えた親」が産むことを実現する特許マダー?

    # 自然淘汰圧に「親の希望」という偏った淘汰圧が加わったら、数千年で珍妙な特殊化が起こって絶滅まっしぐらになる気がするぞ。

    • それなんて河童?

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      そもそも、産まれることを希望した記憶がないのだが…。

    • by Anonymous Coward

      まあ配偶者も希望で選んじゃったりするんですけどね。

    • by Anonymous Coward

      んな致命的な特殊化が進む前に肉体を捨て去る技術を開発できないなら、
      終わってもいい。

      # 銀河を版図に収められない知性体は無用の存在

    • by Anonymous Coward

      教育次第で、親の希望を自身の希望としてとらえる子供に成長していくと思う。
      社会の希望を自身の希望と置き換えても良い。むしろ自然にそうなる。

      だから実際、広い意味では親の希望と子供の希望がずれることは希だよ。
      誰だってある社会の中での成功を望んでいる。

      親にとっては、「成功するのに疲れちゃったよ。次の人生はスピンアウトしてのんびり過ごしたいなー」って正反対の希望のノリは刹那的にはあると思うが、そんな親自身も実際のところは子供と同時に生きているわけで、社会とは無縁じゃない。なので、基本、常に現在進行で社会での一定の成功は望んでいるのだから。そうそう子供と親との望みはズレはしない。

      無論、成功のプロセスの細かいところは親の教育だけではコントロールできないし、親の想定を超えたところでは差異が生まれるけどね。広い意味では希望なんて、親も子供も老若男女もみんな一緒でしょ。

  • by Emc2 (14960) on 2013年10月09日 10時31分 (#2474130) 日記

    両親:mod入れようmod

    00_traits(抜粋)

    genius = {
    (略)
            inherit_chance = 100
    (略)
    }

    error:両親にgenius持ちが居ません

    #とか考えるくらいにはパラド脳

    --
    RYZEN始めました
    • by Anonymous Coward

      記事中にもさらっと書いてますが、
      これが「遺伝子選別」になるというのは、
      人工授精を想定した話です。
      天才の遺伝子を買ってきて入れるわけですが、
      それでうまく天才のほうが発現するかはわからない。
      それがわかる技術になるとしたら、わかりますよね。
      失敗した子供は「廃棄」されるでしょう。

      • by Anonymous Coward

        受精卵の段階で破棄すれば「子供」ではない。
        国によって差はあれ、着床して数週間か数か月経たないと「子供」とは認めないだろ。

  • by ppextend11 (46237) on 2013年10月09日 14時02分 (#2474266) 日記

    これはピーマンを好き嫌いしない子ってことか?

    • by Anonymous Coward

      「フェニルチオカルバミド」に対する苦味受容体の遺伝的な有無ですね。
      http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%83%AB%E3%8... [wikipedia.org]

      苦味受容体は何種類もあったはずです。ピーマンの味に、この苦味受容体が関係するかは知りませんが、
      苦味の検出は経口有毒物の検出に重要ですから、ピーマンの好き嫌いと引き換えに身を守る感覚器を一つ失う
      というのは、こういう場合の懸念材料の一つですね。

  • by the.ACount (31144) on 2013年10月09日 14時48分 (#2474300)

    予想外のリスクが出る方に100ガバス。

    --
    the.ACount
  • by Anonymous Coward on 2013年10月09日 6時54分 (#2474046)

    だからこそあくまで両親の形質の中から選択ということにしたんでしょうね
    (突き詰めていくと遺伝子操作まで行ってしまう・・・)

    #もしこういうのが普及したら結婚前のDNA検査で別れたり
    #相性のいいDNA紹介なんてことがおこるのかも

    • by Anonymous Coward

      両親の特徴の強すぎる部分ばかりを集めた
      いわゆるキラキラベビーが誕生したり。

    • by Anonymous Coward

      ”デザインベビー”の話を聞く度に
      遺伝子配列そのものより受精後のランダム要素の方が大きいよなぁ、とか
      選びに選んだってその後出産までに様々なハードル越えないと”期待される状態”で産まれられないのになぁ、
      と思わざるを得ない。

      受精後にちょっとホルモンやら血中なんたらのバランスが崩れたり出産時のトラブルで酸素がちょっと足りなかったりとかでも色々なことが起きちゃうんだけど、そうなったときに両親はどう思うんでしょうか。
      「それでも子供が大事」ならいいんですけど、「せっかく金をつぎ込んだのに!」とかで医者や子供に怒りが向かわなければいいんですが。

  • by Anonymous Coward on 2013年10月09日 8時06分 (#2474064)

    男女の産み分けを普通の病院で普通にやってほしいわ。

  • by Anonymous Coward on 2013年10月09日 10時06分 (#2474118)

    そんな難しいことしなくても、誕生日から逆算して行為に及ぶだけでおおむね12種類の中から選べるのに。
    ただ、早産とかによる失敗はあるかも知れないけど。

    • たまにはへびつかい座のことも思い出してあげてください。

      なおポール・クーデール著「占星術」には、
      生まれに紐づく星座のわりあてと
      性格や向いている職業などは相関が無いとのことが実データに込みで紹介されております

      --
      ~パタポン教徒~
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      12種類というのがなんだか判らないが誕生星座と仮定すると
      それじゃあ、年一回、数日のウインドゥだなぁ。
      何年かかることやら。

      • by Anonymous Coward

        そもそも本来はホロスコープを描いて云々

        「宇宙に夢を、星に願いを」

        • by Anonymous Coward

          そういってスイッチを配る学校に入学させられるんですねww

  • by Anonymous Coward on 2013年10月09日 11時24分 (#2474153)

    出生時に親が選んだ形質の選択ミスのせいで、選べたはずの人生を選べなくなったとして子供が親を訴える未来

    • by miyuri (33181) on 2013年10月09日 12時52分 (#2474201) 日記

      別の選択をしたら、その子供は存在しない、何も選べない。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2013年10月09日 12時27分 (#2474179)

      たとえ目的の形質を得られたとしても、その代償として何らかのハンディキャップを
      負わないという保証も無いんですよね。

      親の意志で選択できるってことは、その選択の影響により生じた責任を
      負う事にもつながるので、「こんな事になるならやらなきゃよかった」と言う人は
      確実に出てくることになるでしょうね。中には、「意図しない不利益を被ったので
      事業者を訴えてやる」と考える人も……。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2013年10月09日 12時59分 (#2474212)

    ある女優が、著名な作家バーナード・ショーに結婚を申し込み、こう言った
    「あなたの頭脳と私の肉体を持った子供が生まれたらどんなにすばらしい事でしょう」
    しかしショーはこう答えて拒絶した、
    「私の肉体とあなたの頭脳を持った子供が生まれたら大変ですよ」。

    この技術の応用の先は「いいとこどり」の「選択」ですね。
    精子や卵子の段階で選別するか受精卵になってから選別するのか分かりませんが、
    生まれながらの「選民」といえます。利用者にメリットが大きく罪悪感の乏しい技術は、
    倫理に根拠に制限をかけても、違法化しても、抜け駆けする人々や、制限しないとか
    推進する国家が出てくるでしょう。

    今でもエリートの再生産は起きていますから、中途半端に規制するより、望むなら平等に
    利用可能する方がまだましな気がします。

    (孫には、ハゲの遺伝子を受け継がせずに済むかも)

  • by Anonymous Coward on 2013年10月09日 14時02分 (#2474267)

    ハズレを掴まされる恐れが少なければ子供を作ろうと考える人も多いのでは。

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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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