パスワードを忘れた? アカウント作成
10668330 story
ビジネス

除草剤の有害性を発表した研究者、メーカーからさまざまな嫌がらせを受ける 31

ストーリー by hylom
映画のようだ 部門より
eggy 曰く、

米国で最も使用されている除草剤「アトラジン」がカエルの雌雄同体化を起こすことを発表したバークレー大学のTyrone Hayes教授に対し、このアトラジンを販売するシンジェンタ社が、さまざまな手段で教授への攻撃を行っていたことが話題になっている(slashdotThe New Yorker記事)。

Hayes教授が訴えるところによれば、カンファレンスで講演を行う際に見慣ぬ人につきまとわれたという。その人物は公演中にメモをとったりHayes教授が「まぬけ」だと思われるような質問を浴びせていたという。また、誰かに電子メールを読まれているのではないか、誰かが自分の評判を落とそうと攻撃を仕掛けているのではないかといった心配もあったそうだ。実際、Hayes教授を検索エンジンで検索すると、「Tyrone Hayesは信用できない」といった宣伝バナーが表示されていたという。

さらに、Hayes教授の研究結果から科学的根拠を得た米中西部の23都市がシンジェンタ社に対し、「アトラジンが有害である事実を隠蔽し」飲料水を汚染したとして2012年に訴えを起こしたのだが、その後公表された文書によりシンジェンタ社が徹底的にHayes氏の名誉を傷つけるための工作を行っていたことが明らかになったという。

2005年には、同社のコミュニケーションマネージャーであるSherry Ford氏によって、「TH(教授の頭文字)の評価を落とす手法」が長いリストにまとめられたという。そこには「彼の研究を第三者機関に再調査させる」、「専門誌に掲載を引っ込めさせる」、「彼が訴訟を起こすように罠を仕掛ける」、「資金源を調べる」、「妻を調査する」といったことが並んでいたそうだ。

だがHayes教授もただ黙って攻撃を受けていたわけではなかったようだ。2002年より、下品な言葉を散りばめた、ギャングスタ・スタイルのラッパーの歌詞にもなりそうな「攻撃的で、プロフェッショナル性に欠き、侮辱的な」文章を、シンジェンタ社に対してメールで送りつけていたという。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • わかるわかる (スコア:5, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2014年02月14日 6時30分 (#2545107)

    Microsoft製品の批判を続けている私も
    特に、女性からの評判が芳しく無く

    あきらかに、Microsoft社の工作が行われています。

    同じような経験をしているLinuxユーザーは、かなり多いのではないでしょうか?

    • by Anonymous Coward

      Appleユーザの俺もこれには同意。

      • by Anonymous Coward

        仕事で仕方なしにApple社製コンピュータを使っている私は、
        毎度その使い勝手の悪さを批判し続けていますが、女性からの評判について、Apple社の関与を疑わざるを得ない点があります。

        そろそろ心が折れそうなので、せめて携帯電話を、iPhoneぽく見えるケースに入れようかと思っております。

        • by Anonymous Coward

          Windowsユーザの俺もこれには同意。

        • by Anonymous Coward
          使い始めて 3か月

          Mac使ってて手癖でHomeキーとEndキー押した時の絶望感(これは慣れの問題だと思うけど)と、
          ホームポジションで(Emacs風キーバインドの)単語移動がない。
          Spotlightが Ctrl+Space(個人的に別の用途でよく使うので困る)。
          何しようとしてできなかったか忘れたけどファイルを開くときのファイル選択のダイアログがあんまりFinderのように使えない気がする。(WinだとExplorerみたいに使えるというかExplorer)。

          パッと思い出せるのはこんなところかなぁ。
          じゃぁWin万歳かといわれるとそうでもなく、WinとMacどっちも好きだけどどっちにも不満がある。

          MacのHomeキーとEndキーはどういう場面で使うのかがわからない(普段フルキーボードじゃないのでなおさら)
  • by Anonymous Coward on 2014年02月14日 8時38分 (#2545143)

    >ラッパーの歌詞にもなりそうな「攻撃的で、プロフェッショナル性に欠き、侮辱的な」文章

    「家ゴミ、和ゴミ、全てゴミ。家ゴミ脳は、治らない。」… ああっっラッパー口調で脳内再生されてしまう

    • チェック柄のジャケットと黒シャツの組み合わせ、洒落たヒゲを生やした黒人男性(ちょいメタボ)。
      The New Yorkerの写真はヒップホップのアルバムジャケット風で、
      室内の実験器具が無けりゃ誰も科学者の写真だと思わないだろう。

      Google画像を見ると、太る前はドレッドヘアーだったようだ。

  • たぶん一見してわかる誤りというか、一見して何とも思わない人にはあまり意味のない訂正なんだけど。

    バークレー大学のTyrone Hayes教授

    The New Yorker の記事を見たり検索したりすればわかるように、 Tyrone Hayes 氏が所属しているのはカリフォルニア大学バークレー校 (University of California, Berkeley)。

    Slashdot.org に「Tyrone Hayes, a Berkeley professor」と書いてあるから間違えたのかもしれないけれど、少なくとも Slashdot で大学を指して Berkeley と言えばカリフォルニア大学バークレー校を指すのがデフォルト。

    • by Anonymous Coward

      > 少なくとも Slashdot で大学を指して Berkeley と言えばカリフォルニア大学バークレー校を指すのがデフォルト。

      BSDが、静かに役に立てばいいという(FSF/GNUとは異なる)立場をとっているので、このへんが分からない人がいるのかな。
      というか、いまや/.Jには、そもそもBSDすら知らない人が増えてしまっているかもしれない。

      • んー、 FreeBSD とか OpenBSD とか BSD ライセンスとかで BSD という文字を知っていても UC Berkeley との関係は知らないという人は日本にたくさんいそうだけど、その原因が

        BSDが、静かに役に立てばいいという(FSF/GNUとは異なる)立場をとっているので、

        なのかというと、どうだろう。「立場」が具体的に何を指しているか僕はよくわかっていないけれど、少なくともライセンスが copyleft でないことだけが原因ではないと思う。

        親コメント
      • UCSD p Systemのほうを先に覚えた
        #カリフォルニア大学サンディエゴ校

        カリフォルニア州立大学(CSU)と
        カリフォルニア大学(UC)の違いにも要注意
        #UCのほうも州立。どちらも単一校ではなくシステム名
        #たとえばCSULB(Long Beach校)
        カリフォルニア一州でドンだけ大学に力が入っているのかと

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        Berkeleyと言えばとおっちゃいますがBerkeleyではなく「バークレイ大学」と言ってますよ。

    • by Anonymous Coward

      ちなみに略称はucbね。
      /usr/ucb の ucb。

  • まあ普通に人名だからなあ…

    --
    ATZ

  • by Anonymous Coward on 2014年02月14日 11時11分 (#2545221)
    なんだか黒ずくめに拉致されてアトラジンを飲まされる事件を想像した。
  • ワイガンドの映画「インサイダー」おもしろかった。

  • by Anonymous Coward on 2014年02月14日 12時05分 (#2545255)

    最近の若い人はこの手の問題に甘すぎる。
    うっかりするとそのへんの陰謀論デムパと混同されかねない。
    根の深い問題だからね。
    旧ソ連の化学肥料がバルト海を窒息させた時はKGBが全力でもみ潰そうとしたし。
    規模が大きいのと、周辺国から丸見えだったのでモロバレだったけど。
    そうじゃなければ、完全に”消され”てた。
    農薬もいりいろな事件をおこしてるけど、その度にいろんな方向から圧力がかかる。
    「農薬は、元々毒ガスだった。」という人がいるが、正確にはもっと複雑。
    東方ユダヤ人出身でプロテスタントに改宗したフリッツハーバーは同胞の困窮に心を痛めていた。
    彼は、恋人の女性科学者クララと化学の力で痩せた土地で小麦を作り、黒パンしか食べられない人々が小麦で作った白パンが食べられるようにしようと誓い合った。
    出自を問わず、才能を重用するプロイセンの皇帝に取り入ったハーバーは化学の力を示すために、自ら前線に出て直接化学兵器戦を指揮した。
    その戦勝記念パーティーの日、妻となっていたクララはピストル自殺した。
    ハーバーは後にアドルフヒットラーに新次元の化学兵器を売り込むが、自身も兵役時代に被害を受け化学兵器を嫌っていたヒットラーに拒否される。
    ただし、後年ヒトラーはハーバーの同胞に対してハーバーが作ったチクロンBを使用する。
    それでも、ハーバーは自らの誤りを終生認めることはなかった。
    農薬、化学肥料は莫大な金と利権を生み出すから、この手の騒ぎは跡を絶たないが、決して単純な話じゃないよ。

    • by Anonymous Coward

      結局のところ何が言いたいんだ?
      10文字程度でまとめてくれ。

      • by Anonymous Coward
        おなじあなのむじな(9文字)
      • by Anonymous Coward
        陰謀はあるんだ!Ω ΩΩ(12文字)
      • by Anonymous Coward
        これも金と利権で単純な話じゃない(16文字)
    • by Anonymous Coward

      ハーバーを貶めたいのは良く判った。
      ハーバーは、間違いはあったし不幸な結末を迎えたが、人類にとって最も偉大な貢献をした科学者の一人だよ。

      http://www.yasuienv.net/FoodXXX.htm [yasuienv.net]
      >1800年代には飢餓は普通のことだった。それなら窒素肥料をもっと多く使えば良かったのではないか、と思われるかもしれない。ところがそうは行かない。なぜならば、しばらく前まで、窒素肥料を入手することはそれほど簡単なことでは無かったのである。
      >
      >人類が自由に窒素肥料を作れるようになったのは、ハーバー・ボッシュ法という方法が完成してからである。この方法は別名を空中窒素固定法と呼ばれている。

  • by Anonymous Coward on 2014年02月14日 12時53分 (#2545285)

    ・Tyrone Hayes教授、除草剤「アトラジン」の有害性を発表
    ・アトラジンを販売するシンジェンタ社が教授に攻撃を開始する
    ・Tyrone Hayes教授、度重なる妨害に辟易しその心情を詩にしたためる
    ・Tyrone Hayes教授、シンジェンタ社のその詩を送る
    ・米中西部の23都市がシンジェンタ社に対し訴えを起こす
    ・裁判でTyrone Hayes教授の詩が世に知れ渡る             ← いまここ
    ・シンジェンタ社、裁判に負け除草剤事業から撤退
    ・シンジェンタ社、音楽事業に転身。Tyrone Hayes教授の詩でラップ音楽を発表
    ・Tyrone Hayes教授の詩を使ったラップ音楽が全米一位となる

  • それなのに茶化すようなコメントばっかりだね

typodupeerror

アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い

読み込み中...