名画から昔の大気汚染が予測できる? 44
ストーリー by hylom
絵の具の成分とかいう話かと思ったら 部門より
絵の具の成分とかいう話かと思ったら 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
ギリシャおよびドイツの研究者らが、過去の大気汚染レベルを推定する材料の1つとして絵画を利用できることを発表した。JMWターナーによって描かれた「The Lake, Petworth: Sunset, Fighting Bucks」と名付けられた絵画もその1つだという(European Geosciences Union、Atmospheric Chemistry and Physics、slashdot)。
例として挙げられているのが、1815年に噴火したインドネシアのタンボラ火山。このときヨーロッパにいた画家は空の色の変化を捉えていたという。具体的には、火山の噴火で大気中に放出された火山灰とガスによって太陽光が拡散し、噴火から約3年の間、ヨーロッパでは鮮やかな赤とオレンジ色の夕日の日が増えていたとしている。
研究チームは西暦1500年から2000年の間に夕焼けを描いた絵画数百枚を50年間隔でグループ分けした。そして絵画をデジタル技術を使って赤と緑の比率をチェックする形で調査したという。その結果、噴火近辺に描かれた絵画では赤色の比率が強くなっていたという。研究チームは、この結果が過去の気候を理解するのに役立つとしている。
細かいことで恐縮ですが… (スコア:4, すばらしい洞察)
過去の大気汚染について推し測っているので
「予測」ではなく「推測」の方がより適切ではあるまいかと愚考する次第です。
#未来のことを予め(あらかじめ)推し測るのが予測。
Re: (スコア:0)
例)ゴチになりますで羽鳥アナが「さあ○○さんの予測は?」←「もう食ってるんだから推測!」
Re: (スコア:0)
君は何を志しているんだい?
Re: (スコア:0)
安楽椅子研究者 (スコア:2)
環境の変化に関するデータは、人間による観測が行われるようになる以前のデータについては、その当時の環境に関するなんらかの情報を保存しているモノ(例えば古い木材だったり、南極でボーリングして採取した氷床コアだったり)をかき集めて分析することになります。
フィールドに出なくてもその手のデータが得られないものだろうか、という点で似たような感じの研究がいくつか。
「シーフードメニューの変遷から魚の個体数の変化を推測してみた」
デューク大 Seafood Menus Reflect Long-term Ocean Changes [duke.edu]
ESA Seafood menus reflect long-term ocean changes [esajournals.org]
ある海域で、魚の個体数が過去数十年間どのように変化してきたかのデータが欲しいが、過去の調査データがない。シーフードレストランのメニューの変遷から推定できるのではないか? という研究。
このケースでは、観光地(ハワイ)であり、綺麗に印刷されたメニューを観光客が記念に持ち帰り、日付を記録したうえで旅行の思い出として保存していた(分析可能なデータの元ネタになりうる)という特殊な事情が背景にあります。
「大気中の二酸化炭素濃度の経年変化を知るために、図書館に行って調べてみた」
Paper Archives Reveal Pollution’s History [weizmann.ac.il]
最近は WWWだけでもかなりの情報が調べられるようになったとはいえ、調べ物をするのに図書館に行くなんてのは当たり前だろ、という話ではもちろんありません。図書館の蔵書(古い雑誌や新聞)の素材(紙)の炭素同位体存在比から、過去150年の大気中の二酸化炭素濃度の変化を推定するという話。
こちらの報告にはズバリ、「氷床コアや木材片を世界各地から頑張ってかき集めなくても済むぜ!」的なことが書かれてます。座学(?)が好きなのね。:-)
Re:安楽椅子研究者 (スコア:1)
>こちらの報告にはズバリ、「氷床コアや木材片を世界各地から頑張ってかき集めなくても済むぜ!」的なことが書かれてます。
その上の行に書いてあるように、図書館にあるような本でデータとれるのはたかだか百年オーダーですよね。
南極の氷の下を調査するは、何万年も前の値が知りたいからではないでしょうか。
そして何万年前の本、となると、やはり南極の氷の下じゃないとみつからないのではないかと。
Re:安楽椅子研究者 (スコア:1)
>そして何万年前の本、となると、やはり南極の氷の下じゃないとみつからないのではないかと。
南極の氷の下から発掘される何万年前の本か……
正気度がやばいことになりそうだなぁ……
Re:安楽椅子研究者 (スコア:1)
ミスカトニック大学に行くのはどうだろうか?
らじゃったのだ
Re: (スコア:0)
ミ(ニ)スカ(プラ)トニック大学 と空目してしまいましたよ。
名画と言えば (スコア:1)
2007年のスラッシュドット記事 (スコア:1)
桶屋 (スコア:1)
納豆県の大豆消費量とか、うどん県の水道代とか、グンマーの気温とか、とある修羅の国の武器密輸量とかから推測したら面白いかも!
#鹿とアライグマの被害が出ている北海道民
#壮大なストーリ。空転するアイディア。
なにそれ (スコア:0)
画材が変質していないことが前提なの?
ありえなくね?
Re: (スコア:0)
一瞬、絵の具に混じった大気汚染物質を計測・・かと思ったら、違うんですね。
絵の具の劣化や、長期間の色バランスの変移による人間の側の主観的な色彩馴化、馴化による絵の具「製造」側での調節やら何やら、バイアス要因が多過ぎてかなり困難(強引?)な手法に思えます。
Re: (スコア:0)
絵の具の劣化については、どんな絵の具を使ったかが分かれば、当時の色を推測できるでしょ。
人間の主観の時代や地域による変化など、バイアス要因が多すぎてかなり強引っぽいというのは同意。
Re: (スコア:0)
それ以前に、色使いには流行り廃りが有るよね?
予測? (スコア:0)
「過去の大気汚染レベルを推定する」ことがどうして予測なの?
水は水色、肌は肌色、茶は茶色 (スコア:0)
子供が描く絵はたいてい、水はどんな場合でも水色に塗ります。
実際の色なんて見てません。
Re: (スコア:0)
子どもが描いた絵を判断材料にするわけではないと思いますが
Re: (スコア:0)
絵を描く能力において子供のころのまま大人になった人は、いっぱいいると思います。
まあ、大人でも、美術系の専門の勉強をした人以外は、水は水色に塗っちゃうんじゃないですかね。
こういうことを言ってる自分も、いざ自分で絵を描くとなると、水色に塗っちゃうかもしれません。
Re: (スコア:0)
何が言いたいのかさっぱり判らん。水を薄い青で塗る奴がどうして中世に絵を描いて現代に残せるんだ?
西暦1500年に幼稚園生が描いた絵が美術館にあるのか?
Re: (スコア:0)
人は目視よりも認識を本能的に反映させる部分があるってあたりの解釈でどーでしょう。
「最近夕日が赤いけど噴火からこうらしいぜ」
と聞かされた人は少なからずその影響が絵にも出るでしょう。
そもそも環境光に近い空の色なんて正確に認知できる気がしません。
蛍光灯と日中で同じ人物を見た時、色は恐ろしく違うのに認識は大差なかったりするし。
Re: (スコア:0)
大人の画家だってそうだよね。
ゴッホが自画像を描いていた時代は、どんだけ空気が淀んでいたんだ、っていう……。
まあ写実主義の画家を選んだんだろう……と思ったら、wikipediaにJMWターナーは
ロマン主義の画家、って書いてある。どういうことやねん。
Re: (スコア:0)
ゴッホは色弱だった可能性が指摘されています。
http://matome.naver.jp/odai/2136080437105882601 [naver.jp]
Re:水は水色、肌は肌色、茶は茶色 (スコア:1)
それを考慮すると、ターナーの絵を材料にするのは問題があるような・・・
Re: (スコア:0)
あれは大人がそう仕向けているからだよ。
最初に使う画材なんて12色/16色程度なので
水に近いのは水色か青色しか無いですからねぇ
場合によっては黄緑でもいいだろうけどそうすると
植物の葉などとかち合うので
結局 空=青 水=水色 木=茶 となってしまう
Re: (スコア:0)
> 水に近いのは水色か青色しか無いですからねぇ
いえいえ、水色や青色の水なんて、そうめったにあるものではありません。(すごく珍しいというほどでもないでしょうが)。
ただし、
> あれは大人がそう仕向けているからだよ。
というのには合意。どうやって仕向けているかというと、「水色」という名前をつけることによって仕向けてるんだけどね。
Re: (スコア:0)
でも、湖や海や大河なんかは水色や青色に見えるよ。
Re: (スコア:0)
そうですね。水が水色や青に見えることが非常に珍しければ、おそらく水色のことを「水色」と命名することもなかったでしょうから。
# 水が水色や青色に見えるのは「そうめったにあるものではない」というのは言い過ぎだったかもしれません。
# 世の中には、湖や海や大河のすぐそばに住んでいて、毎日のように水色の水を見ている人もいっぱいいますからね。
# 私にとってはコップの水や風呂の水のほうが見慣れたものですけど。
ただし、海の色は空の色を反映しますので、曇天や雨天のときは海もそういう色です。
「海 曇」で画像検索をかけると、そんな色の海を見ることができます。
Re: (スコア:0)
コップの水はほぼ透明だとしても
風呂の水ってちょっと水色じゃないですか?
うちにある水深0.5mの白い風呂釜に水を張ると
色ついて見えますよ
Re: (スコア:0)
これ [jcda.or.jp]のせいじゃないですかね?
Re: (スコア:0)
> # 水が水色や青色に見えるのは「そうめったにあるものではない」というのは言い過ぎだったかもしれません。
これ [google.co.jp]を見たら、言い過ぎどころか完全な思い込みだと分かると思う。
Re: (スコア:0)
その画像は、ネット上にある水の写真のうちのどれくらいの割合になりますでしょうか。
Re: (スコア:0)
さあ?
> いえいえ、水色や青色の水なんて、そうめったにあるものではありません。(すごく珍しいというほどでもないでしょうが)。
こんなこと書いてあるから、反例として出しただけ。
ただ、観光旅行のパンフレットの写真なんかでも海とくれば空色が多いね。
Re: (スコア:0)
珍しいぐらいきれいだからパンフレットに載るんだと考えるあまりいい反論ではないなぁ
Re: (スコア:0)
夏の海を見たことないの?
無知自慢にしても程があるぞ。
Re: (スコア:0)
世界各地の子供たちにクレヨンを渡してみた的な写真を見たことがあるけど、国によってちゃんと選ぶ色が違うよ
画家は補色を使ったりダイナミックレンジ圧縮みたいなことしたりするけど子供はスポットの色しか気にしないから水色で塗るんだ
だいたい誰でも雲を見たら白いと思うでしょ、海と同時に見た時に雲を低彩度の赤で塗ると見たように描けるとはなかなか気づかない
でもプロの絵を見るとグレーと赤と黒で描いた雲を実際と同じ白い雲と認識するんだよね
Re: (スコア:0)
> 子供はスポットの色しか気にしないから水色で塗るんだ
むしろスポットの色を正確にとらえたら、水は水色にはならないし、国によって選ぶ色が違うなんてことは起こらない。
子供や一般人の絵は、雲は白い、水は水色、という先入観に基づいて描かれることが多いから現実とは異なる色になる。
コップの水(向こうが透けて見えているはず)も、森の中の池(周囲の木々の色が映っているはず)も、水色に塗ってしまう。
国によって色が違うのは、先入観(文化によって作られる)が国によって違うから。
子供もプロも、現実と違う色を使う点では同じかもしれません。ただし、現実と異なる色を使う理由は異なる。
子供は先入観のためにそうなってしまうが、プロは技法としてわざとやってる。
平安時代の大気汚染 (スコア:0)
が数年前の大河ドラマでわかる。
Re:平安時代の大気汚染 (スコア:1)
当時の絵を解析したところ、
平安時代は街中どころか郊外においてさえ至るところ黄色く立ちこめるほどにスモッグが発生していたことがわかりました。
Re: (スコア:0)
お歯黒や引眉もしない、半島並みのリアリティーで?
Re: (スコア:0)
ログホラとかまおゆうとかの「ファンタジー世界」()
Re: (スコア:0)
斬られても血が出ないんですよね。
関連リンク (スコア:0)
ホワイトバランスについてならこれを入れておかなければ。
火星探査機による火星の写真は地球そっくり [srad.jp]