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バイオテック

ヒトの免疫系を回避できる新型鳥インフルエンザウイルスが開発される 26

ストーリー by hylom
映画なら悪の組織に悪用されるお話に 部門より
maia 曰く、

2012年末から2013年初に、鳥インフルエンザウイルス「H5N1」を改変して哺乳類同士での感染性が高いウィルス(「死のウイルス」とも表現されたようだ)を作り出す研究が話題になった。この研究はオランダのエラスムス医療センターのRon Fouchier氏や、また別個にウィスコンシン大学マディソン校の河岡義裕教授(兼東大医科学研究所教授)が発表したもので、当時研究内容の発表が問題視された。

英インディペンデント紙が7月1日に独占記事で報じた「Controversial US scientist creates deadly new flu strain for pandemic research」によれば、河岡教授が2009年に大流行(パンデミック)したH1N1を基に、ヒトの免疫系を回避できる新型インフルエンザウイルスを作り出したことが明らかになったという(AFPBBニュースGIZMODO)。

まだ非公開のミーティングで発表されただけで、論文は公開されていない。ラボのバイオセーフティーレベルが4じゃなくて2だというのは(本当なら)心配なところ。河岡教授は「インディペンデント紙の報道は扇情的」だとしている。氏はインディペンデント紙の取材にこう答えている。

Through selection of immune escape viruses in the laboratory under appropriate containment conditions、we were able to identify the key regions [that] would enable 2009 H1N1 viruses to escape immunity,

Viruses in clinical isolates have been identified that have these same changes in the [viral protein]. This shows that escape viruses emerge in nature and laboratory studies like ours have relevance to what occurs in nature,

〔簡約拙訳〕ラボの環境下で、免疫回避ウイルスの淘汰を通じて、2009 H1N1ウイルスが免疫回避する鍵となる領域を特定した。臨床分離株のウイルスタンパク質にも同じ変異が認められた。自然界でも(同様に)回避ウイルスが出現していると考えられる。

免疫回避ウイルスを実験室内で得た事は間違いないようだ。

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  • by maia (16220) on 2014年07月10日 10時15分 (#2636544) 日記

    インフルエンザ(H1N1)2009は、豚インフルエンザウイルスH1N1(Swine Flu)とも言う。起源はともかく、タイトルに鳥インフルと入れるのは違うかも。

  • ってわけにはいかないが病原体の危険度からしてレベル2というのは気になるな。

    • by Anonymous Coward

      BSLは感染力だけじゃなくて致死率も加味されるんじゃなかったっけ?確かエイズでBSL-3だったはず。
      このウイルスがどの程度の毒性を持つかによるけど、ただ感染しやすいだけならBSL-2でも今のところ問題は無いんじゃないかな。

  • ストレスでこのウイルスに自分で感染して街に出たりしちゃうかもしれない。
    だからあまり批判しないほうがいいと思う。

  • by Anonymous Coward on 2014年07月10日 9時19分 (#2636517)

    この免疫機能を回避するウイルスが、自然界で発生することは許せても人工的だと許せないというのは浅薄だと思う。

    何も備え無しでメカニズムもわからず自然発生することのほうが危険なのでは。
    ならば先行してこのような研究をすることが非難や批判される対象になるのは違うと思う。

    • >ラボのバイオセーフティーレベルが4じゃなくて2だというのは(本当なら)心配なところ
      みたいに懸念ってのもある。
      インフルエンザがどれほど人類を殺してきたかと考えれば、どれだけ注意深くやってもやり過ぎとも言えないだろう。

      • by Anonymous Coward

        本来インフルエンザウイルスは BSL-2 で扱って良いものではあるんです
        とはいえ、有効な対処方法が存在するからこそ BSL-2 で扱って良いわけで、
        免疫機構を回避する変異体を扱うのに適切かどうかというと……

        とはいえ BSL-4 を要求しちゃうと研究できる場所が限られすぎちゃいますよ

        # ていうかタレコんだ人もコメントしてる人も BSL-2 とか 4 がどんな設備なのか
        # 目の前の箱で調べてから書いたほうがいいと思うんだ

    • by Anonymous Coward

      「バイオセーフティーレベルが4じゃなくて2」
      って部分はツッ込んで良いんぢゃないかな(本当なら)。
      # この手の実験研究で適切なレベルってのが素人で判らないで言うのもナンですが。

    • by Anonymous Coward

      でもこれ、大量殺戮兵器として転用できる代物だよね・・・
      問題視される時点で研究が社会とのコンセンサスが取れてないというか、色々脇が甘くて心配なんだけど・・・
      研究は何でも許されるというわけではなく、その研究が社会性を持つという前提なら、社会から許される範囲でしか出来ないと思うが。

      • by Anonymous Coward

        大量破壊兵器の核は社会から許されているから研究出来るの?

        • by Anonymous Coward
          違うの?
          • by Anonymous Coward

            アメリカには許されるけど北朝鮮には許されないというのが社会なら許されてるね。

            • by Anonymous Coward

              国内と外交を一緒にしちゃダメ。

              国内的には、政府に許されていれば研究できる。(=許される)
              外交で攻撃されるかどうかは別の話。

            • by Anonymous Coward

              社会じゃん。BSL-4の施設では許されてるけど自宅では許されない。アメリカでは許されてるけど北朝鮮では許されない。

    • by Anonymous Coward
      >自然界で発生することは許せても

      誰が許してるの?
      自然界に発生した様々な病原に対して常に抗い続けてきたんじゃないの?
      結果的に人類の力が及ばずに大流行したとしても、「自然の事だから受け入れようぜ。」ってことじゃないでしょ。
    • by Anonymous Coward

      自然発生もそうですし、本当に悪用を考える組織は公表もせず基準も守りゃしませんからね。
      銃社会における銃規制論議に似たもどかしさを感じます。

      まっとうな研究者にだけ枷として働く過剰な基準というのは分野を問わず存在するものなので、
      仕方のない程度問題として割り切るしかないんでしょうかね…。

  • by Anonymous Coward on 2014年07月10日 9時24分 (#2636520)

    とりあえず河岡教授がイケメンすぎて
    逆説的にマッドサイエンティスト(腐女子狙い)にしか見えない。
    さあ次はヒーローの出番だ。

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私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson

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