自動車からの温室効果ガス排出を本気で減らしたいなら、バスもEV化が必要という話 102
問題は新興国ですよね 部門より
本家Slashdot「To Really Cut Emissions、We Need Electric Buses、Not Just Electric Cars」より。
電気自動車(EV)はTeslaなどの乗用車ばかりが注目を集めているが、自動車からの温室効果ガス排出を本気で減らしたいなら乗用車よりもバスのEV化を推進する必要があると主張する記事がSlateに掲載されている。
米国では近年、地下鉄やライトレールといった都市鉄道システムの発展によりバスの利用者は減少しているものの、米国公共輸送協会(APTA)によると昨年も公共交通機関利用者数の約半分をバスが占めていたという。National Transit Databaseによると米国の路線バスの燃費は平均1.2km/L程度で、年に平均8万km程度走行する。電気バス自体は高価だが、燃料コストを大幅に下げることが可能だ。
ただし、問題がないわけではない。走行可能距離の関係で、すべての路線で電気バスを使用することは難しい。また、運転手は感覚の異なるブレーキやアクセルの操作、ドッキングステーションへの入庫といった操作を覚える必要がある。さらにディーゼルから電気に切り替えた場合の燃料コスト削減についても、あまり期待できないとする意見があるようだ。乗用車であれば電気料金の安い夜間に充電することが可能だが、バスの場合は充電する時間を選ぶことができず、電気料金の高くなることが多い昼間であっても充電する必要が出てくるためだ。
国内では北九州市や伊勢市などのバス路線で電気バスが運行されているほか、各地で巡回バスとしての運行や実証実験が行われているようだ。皆さんの地元には電気バスが走っているだろうか。
もっと手軽な方法 (スコア:5, おもしろおかしい)
アメリカ人の平均体重は男87kg、女74kgになります(日本は男64kg、女53kg)。
そしてアメリカ人の3割以上が肥満だそうですから、きっちりダイエットすれば燃料コストを大幅に下げることが可能に違いありません!
しかも、ダイエットによる温室効果ガスの排出減少効果はバスだけ、いえ交通だけに限らないのです!
さあ、痩せましょう!
#この番組はアレゲダイエット食品(株)の提供でお送りいたしました。
Re:もっと手軽な方法 (スコア:1)
トロリーバスの時代が来るか (スコア:3)
トロリーバス [wikipedia.org]のつぶやき:
「ふふふ。俺の時代が再び来たようだな...」
Re: (スコア:0)
ネコバスの時代はいつですか?
(トトロの設定は昭和30年代前半らしい)
Re:トロリーバスの時代が来るか (スコア:1)
1990年代後半はブラックバスの時代でしたね。
#「さきゅばす」を変換すると「砂丘バス」にしてくれるATOKのおせっかい。
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re:トロリーバスの時代が来るか (スコア:1)
実際、薪の使いすぎではげ山が増えた時期もありましたし。特に西日本、江戸時代後半がひどかったはず。
西日本には花崗岩地帯が多く(そのせいでラジウムとかトリウムとかの放射能も多いがそれは別の話)、深層風化を起こして最近広島の災害で有名になった「マサ土」になります。上に森林があればいいのですが、薪にするため伐られて森林がなくなるとマサ土は容易に浸食されて大量の土砂が川沿いに流出します。田畑を埋めてみたり、周囲の土地より河道が高い「天井川」になったり。確か滋賀県の草津だったか、意味不明の土手とトンネルがあって地図を見ると上を川が流れていたという。
戦時中は石油は全部軍需に回されて薪の消費が爆発的に伸びたのですが、これは短期間で収まりました。しかし貧乏敗戦国には石油を輸入する外貨がなく、木炭バスや薪バスは戦後もしばらく利用されていました。そのためもあって、林業白書などで当時の統計を見ると「瓦斯薪」という項目があります。ただ、当時は空襲で焼けた家屋を再建するための木材の不足の方がずっと深刻で、そっち方面で「乱伐」が問題になっていました。
都市部では、バルキーなバイオマス燃料ではなく水力発電の電力の活用が行われました。トロリーバスは「ガソリンはないが電気ならある」という当時の状況が生み出したものです。
バイオマスの利用は、今だとやっぱり熱源ですね。農業用ハウスの暖房燃料としては、為替と原油の相場次第では重油に勝てる可能性があります。バイオエタノールはデンプンベースじゃないとペイしないし、食料と競合するのはいかにもまずい。発電もねぇ。40円/kWhで買ってくれるならいけるかも知れませんが。バイオマスはエネルギー密度が低くて、燃焼温度を高くしにくいから熱効率を上げにくくて。ガス化改質器を通すとかなり改善されますが、いかんせんコストが。
日本の森林には、バイオマス燃料としてでも使ってくれるなら大歓迎というところがたくさんあります。しかし、人工林ではそれなりの値段がつかないと経営が成り立たないし、自然発生の二次林(いわゆる里山)でも伐採・搬出にはコストがかかります。利用しやすい形態にするにもコストがかかりますし。その辺を積み上げると、なかなか化石燃料にはかないません。
ちなみに、最近大型のバイオマス発電プラントが作られたりしていますが、よく調べると燃料はカナダ産木質ペレットだったりします。その方が安くて安定供給されるから。鹿島港の中国木材のプラントは自社の廃棄物だったかな。
Jubilee
どう考えても軍用機のほうがCO2を出してるよ。 (スコア:1)
軍用ジェット機を電動ジェットに変えるのが先
Re:どう考えても軍用機のほうがCO2を出してるよ。 (スコア:2)
違う方向に突っ込んでみるネタってやつで
自転車レースのサポートカーがCO2出しすぎ
ってのを少し思い出した。
Re:どう考えても軍用機のほうがCO2を出してるよ。 (スコア:1)
もしかして: (スコア:1)
「シルフィードと除雪モーターグレーダーの燃料は同じ」が元ネタでしたか?
あれも切ない話でしたねぇ。作中唯一の真人間であるブッカー少佐(あ、リン・ジャクスンもか)と、自他共に認めるクズ(でもいろいろ下手なだけでまともで繊細な魂の持ち主)の天田少尉の話。
Jubilee
Re: (スコア:0)
トラックを原子力推進にする方が先だろ。
Re: (スコア:0)
本気でCO2を減らしたいなら (スコア:1)
石油を燃やして作る電気でEVとかわろす。
Re:本気でCO2を減らしたいなら (スコア:2)
大規模にエネルギーを変換する発電所と、小規模しにしか変換できないバスって言うことなんだが。
機械工学をかじると、「エネルギー変換効率」とか言う言葉が好きになるんだけど、熱エネルギーから60%も変換できるガスコンバイン発電とか胸熱なんだよね。
#原子力発電で気に入らない事の一つが、熱エネルギーの変換効率がかなり低いこと。
Re: (スコア:0)
C重油で走るUDバス [wikipedia.org]とか夢だよね!
Re:本気でCO2を減らしたいなら (スコア:2)
大排気量ディーゼルを低速で定常運転すると変換効率いいですよね。高専の機械科の教官がみんなディーゼル好きだった。
#でも、押しがけ(正確にはバスによる引きがけ)でエンジン逆回転させるという、大技をかましてくれた方もいらっしゃいました。
昔、いずずがセラミックシリンダーのディーゼルエンジンで熱効率60%とかでワクワクしたんだが、石原慎太郎の
バカなお思いつき政策のせいで、一気にディーゼルの国内需要がなくなって、おかげでヨーロッパでの日本車の競争力が低下するというのもあって、(マツダがディーゼル乗用車を復活させつつあるのが朗報)その手の話はあまりニュースになりませんね。まあ、どっちにしろ、定常運転の発電所とストップアンドゴーの自動車のエネルギー変換効率はやはり、発電所の方が有利なのは自明ですが、EVにするメリットとしては回生ブレーキもありますね。
Re:本気でCO2を減らしたいなら (スコア:1)
クリーンディーゼルを最初に乗用車に採用したのは国内向けでは日産、輸出車を含めるとマツダではないでしょうか
いすゞはもう乗用車作ってませんよ
Re:本気でCO2を減らしたいなら (スコア:1)
なんだこれかっけーなー
日本にピックアップトラックの市場が殆どないのが悔やまれる
Re: (スコア:0)
シリーズハイブリッド [wikipedia.org]と組み合わせますか?
更に屋根には太陽電池とか?
#大型バスなら5kw位は確保できるらしいぞ
Re: (スコア:0)
それだな。
いやシリーズ式でなく、普通のハイブリッドバスにすれば燃費が向上するという話。
ハイブリッドバスならすでに普及が進んでるし、運用や運転手の負担もない。
これを強いてEVにしなきゃならない理由はないよね。
Re: (スコア:0)
うん、まあ、だから電気にしろって話は同意なんだが、乗合のバスとたいてい一人か二人しか乗らない普通車とで、一人当たり・移動距離当たりの排出量はどうなんだろう。
単純に車の燃費だけで「TeslaやCamry HVと比べてこんなに」みたいな話にするのは、ちょっと納得しかねるんだが。。
Re:本気でCO2を減らしたいなら (スコア:2)
1人当たり、移動距離あたりじゃなくて惑星あたりが問題でしょ?
Re:本気でCO2を減らしたいなら (スコア:1)
惑星辺りなら地球は低い方だと思います
大気における二酸化炭素比
地球 0.032%
火星 95.32%
金星 96.5%
Re:本気でCO2を減らしたいなら (スコア:1)
データ古いですね。IPCCによると、2011年の地球大気中の二酸化炭素は390.5ppm(0.03905%)ですよ報告書の161ページ [climatechange2013.org]。てことは二酸化炭素分圧は39.6Paくらい。
火星の大気圧がだいたい630Paくらいなので、二酸化炭素分圧は610Paくらい。金星は9.2MPaもあるので8.7MPaくらい。わお。このへんのソースはWikipedia (en)。
とりあえず、有効数字1桁に丸めると現在の地球大気中の二酸化炭素は「0.04%」になります。「0.040%」も近いようで。
Jubilee
Re:本気でCO2を減らしたいなら (スコア:1)
原子力バスにしたら?ww
Re: (スコア:0)
昔はホンキで考えられてましたねえ、原子力自家用車。もちろん空も飛ぶ。
今となってはさすがにソレは無理。
といって原発作りまくるのももはや無理でしょう。
なのに、電気で動く自動車ならエコ!ってのも、たいした詐欺だなあと。
Re:本気でCO2を減らしたいなら (スコア:1)
原子力でお湯を沸かして蒸気の力でタービン回して走る蒸気自動車とか
#またラジヲマンがよみたいなぁ
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re:本気でCO2を減らしたいなら (スコア:1)
原子力蒸気機関車と言うと、「銃夢」に出てきたのを思い出します。ファクトリー鉄道廃線後は村の発電所に改造されちゃうの。
蒸気機関車は原理的には何が熱源でもかまわないので、炉を小型化できれば原子力も不可能ではないですね。コンデンシング(復水式)にしてもシリンダーから蒸気は漏洩するのでPWRかな。衝突事故が怖すぎるから誰もやらないでしょうけど。スイスかどこかに、電気ボイラーで貯めた蒸気で動く構内用無火機関車がありませんでしたっけ。
Jubilee
Re: (スコア:0)
バスくらいルーフ面積があるなら、ソーラーパネル付けたら程度補えないのかな。要求される電力を考えたらムリ?
Re: (スコア:0)
少なくとも太陽電池のみで走るバスってのは無茶すぎですね。基本的に不安定すぎです。
バスってのは曇天でも雨天でも走らなきゃダメですし、建物や木々の陰になることも多々ありますし。
オマケで載せようぜ!ってのは、もしかしたら設置・メンテ費用を上回るプラスが出る可能性もあるやもしれませんが…キツいんじゃないかなぁ。
いやまあ原理的にはそうかも知れんが (スコア:1)
ただ、いつも思うのは、自動車ってじつは(上り下りがなければ)正味では仕事をしていないということです。
転がり抵抗とか、空気抵抗とか、タイヤのゴムの変形で熱損失になる分とか、サスペンションのダンパーでやっぱり熱に変換される分とか、自動車は単に転がってるだけに見えてもどんどんエネルギーを失っていきますよ。体感するには空いている道である程度の速度になったところでクラッチを切る(ニュートラルに入れる)といいです。見て分かるくらいの勢いで速度を失っていきますから。回生ブレーキで回収できる分はそんなに多くありません。要するにぜんぶ熱にしています。
前方が赤信号なら加速を中止して惰行のまま青信号を待って停止することを避けると、例えば40km/hでアクセルオフして30km/hで信号を通過すれば損失は10km/h加速分だけ。それを60km/hまで加速して赤信号で停車すると60km/h加速分丸々損失になります。ハイブリッドで回生ブレーキを使っても、半分取り戻せるかなぁ。どうなんでしょ。
と、こうやって省エネドライビングをしていると、追いついてきた車が車線を変えて猛然と加速して追い抜いて赤信号で止まって待っていることがあるんですが、もったいないことをするもんです。
Jubilee
Re:いやまあ原理的にはそうかも知れんが (スコア:1)
Re:いやまあ原理的にはそうかも知れんが (スコア:1)
おっしゃるとおり。「ふんわり加速」とかが有効なのは、都市部を除いた残り9割くらいの話です。
都市部では、きびきび走らないと周りに迷惑ですね。さらに、公共交通機関が発達しているような大都市では、そもそも車に乗るべきではない。大都市はなるべく迂回したいものです。圏央道、早くつながらないかなぁ。
Jubilee
Re:いやまあ原理的にはそうかも知れんが (スコア:1)
回生ブレーキというのは、例えば上越線のEF16が装備していたようなものですから、どんなものかはもちろん知っています。発電ブレーキの一種ですが、電力を熱に変えずに保存するものです。だから「回生ブレーキが全部熱にしている」なんて言うわけがない。論外すぎて考えもしなかった。
で、結局最終的には(充放電サイクルを繰り返したあととしても)いろいろなロスで熱になります。だからハイブリッドにもガソリンなどが必要なんです。
なんてことを書いても、通じないかな。「計算すれば」だもんなぁ。せめて実測データで話しましょうや。
Jubilee
電気バス (スコア:1)
ME460改 [fc2.com]は交通局の資料で知ってるだけで乗ったことない、乗ってみたかったな。
非冷房で坂が上れないことがあったり散々だったらしいけど。
周回遅れで戻ってきたような既視感 (スコア:1)
ディーゼル・エレクトリック方式 [wikipedia.org]とかHIMR [wikipedia.org]とかの時代がいずれ来る!と個人的に思ってるんだけど、なかなか日の目を見ませんね。
HMT [wikipedia.org]なんか、夢の技術に思えて仕方ないんだけど、一部の産業機器にしか普及していないのは、きっと何かしらの理由があるんでしょう。
マイクロガスタービンで灯油燃やしてHMT駆動のバスがコスパ最強(脱税とか乗り心地的に考えて)だと思うんだけどなあ
#壮大なストーリ。空転するアイディア。
それよりも・・ (スコア:0)
EV化や自動運転よりも交通のあり方を根本的に見なおして、SkyTranのような敷設が安価で高速な乗り物の路線を道路のように張り巡らしたほうが良いと思う。
アメリカなら公共交通機関の方が少ないんだから (スコア:0)
自動車のEV化の方が効果あるだろ?
分母が違いすぎるよ
CO2は知らんけど (スコア:0)
かなり年期モノっぽいバスが黒煙噴きながら往来を走っているのを見ると、
そういうバスを順次リプレースしていってほしいなーとは思いますね
Re:CO2は知らんけど (スコア:1)
バリアフリー推進でノーステップ・ワンステップバスにリプレースすると補助金が出て他社に譲渡するより得になるとか。
で、大手バス会社はノーステップを廃車(15条抹消)してノーステップに置き換えてるらしい。
まだ使えるノーステップバスが永久抹消登録でスクラップにされて地方の弱小バス会社は程度のいい中古が手に入らず古いバスを使い続ける構図。
エコ推進ならそのあたりなんとかしてほしいね。
バスの排ガスは特に酷い (スコア:0)
バスの後ろに自転車で止まった時の、細かい砂埃を吹き付けられる感じと排ガス臭さはなんとかして欲しい。
せめてバスの前に回らせてくれるか、アイドリングストップとかステッカー貼ってるならエンジン止めて下さい。
トラックの場合は横に排気してるからかそこまででも無いけど、バスがとにかく一番酷い排ガスを直接顔に吹き付けられる。
ZEV化 (スコア:2)
乗用車でもバスでもEV化(PHEV、FCV含め)した方が内燃機関より振動が少なくて良いと思うんだが、自転車普及の意味でも、排ガスゼロ車(ZEV)推進の意味があるわけだ。
もちろんトラックもZEVが望ましい。方法は分からないが。
Re: (スコア:0)
ハイブリッドバスとか(なら車両に書いてある)、停車時そんなに排気ガス出ませんよ。
古い車両だからじゃないでしょうか。
だから、EVバスの前にハイブリッドバスの普及だろっていうんですけどね。
車載したまま充電する必要がない (スコア:0)
わざわざ車載したまま充電せずに、充電済みのバッテリーと交換する形で運用すれば、充電時間を好きに選べるし、バスを長時間停止させておく必要もなくなる。
バスもそうだろうが (スコア:0)
トラックのがよく見かけるし、そっちもやるべきじゃないか?
Re:バスもそうだろうが (スコア:2)
畜電池の性能的な意味で、航続距離が長くないのではないかと。
路線バスであれば既存ルートを何周できるか計算できるはずなので導入しやすいのでしょう。
トラックは輸送距離が長いことが多いのかもしれません。
Re: (スコア:0)
バスなら、バス停でちょっとずつ充電するとか考えられてるのですよ。
長距離トラックがいちいちSAで充電してたら効率悪いでしょう。
Re:公共交通を便利にする携帯式移動手段が欲しい。 (スコア:2)
とりあえずA-bikeはありますね。10~20km走れと言われたら話は別だけど。
Re:公共交通を便利にする携帯式移動手段が欲しい。 (スコア:1)
Re:化石燃料を (スコア:2)
Well to Wheelで見たら、リンク先の計算で合ってると思いますけど、リンク先もちょっと気にしてるように、ライフサイクルでは大して変わらないかもしれない。
トータルでCO2排出量が大して変わらないのなら、元の値段が安い通常型の小排気量車を買うなあ←今ここ