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火星

火星から地球に帰ってくることは可能か 63

ストーリー by hylom
約500日分の生活に必要なリソースはどんなもんだろう 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

火星は太陽系の中では有人宇宙飛行ができる可能性がもっとも高い惑星だ。すでに人を火星に運ぶためのプロジェクトもいくつか進められている。しかし、その途中でなんらかのトラブルが発生する可能性もある。そういった場合、彼らが地球に戻ることは可能なのだろうか(Slashdot)。

現在もっとも注目を浴びている火星移民プロジェクトとして、マーズ・ワン財団によるプロジェクトがある。これは、火星への「片道切符」を用意するというもので、このプロジェクトでは火星からの帰還については考えられていない。しかしmediumにてサイエンスライターのEthan Siegel氏が執筆しているAsk Ethan #55によると、火星から地球に帰還できるようにすることは、「必要不可欠だ」という。

記事ではロケットの打ち上げや移動期間、食糧事情、放射線量の問題、期間に必要なエネルギーといった現時点で考えられる物理学と技術上の限界などの課題が紹介されており、例として地球と火星の往復を501日間で行う例などが紹介されている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by miyuri (33181) on 2014年09月30日 18時04分 (#2685274) 日記

    火星から地球に帰還できるようにすることは、「必要不可欠だ」という。

    わけがわからない。

    • by digoh (17917) on 2014年09月30日 18時12分 (#2685284) 日記

      斜め読みしたところ、要は「自殺ミッションなんて許し難い」って感じかな。
      (当たり前ですが)技術的に必須ということではなく、倫理的・道義的・感情的なものでしょう、たぶん。(英語力に自信はないので弱気)
      「俺がプラン建てるなら、例え難しくて金がかかろうとも帰還可能なミッションを建てるぜ!」という話以上でも以下でも無いんじゃないかと。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2014年09月30日 19時05分 (#2685330)

      火星から地球に帰還できるようにすることは、「必要不可欠だ」という。

      わけがわからない。

      同じく、わけわからんので原文で「必要不可欠」っぽい表現を探してみた。
      (/.J記事にかかわらず、日本語と原文で単語の概念が異なることが多々あるので、意訳したなら元記事の原単語は併記すべきだと思う)

      This could be of vital importance for a mission like the one you allude to — Mars One — because the way it’s currently planned, it’s a suicide mission.

      vitalに http://ejje.weblio.jp/content/vital [weblio.jp] 「きわめて重大な.」とかの訳が当てられているので、これじゃまいか。
      でも、これ最後の「suiside mission(自殺ミッション)」に対応して「vital importance(「いのち」にとって重要な)」って当てられている修辞じゃないの。

      「vital(必要不可欠な)」って抽象的概念じゃなくて、本当に「vital(生命にとって重要な)」って意味合いの。
      たぶんにキリスト教的生命観(自殺は神に対する挑戦で絶対悪)の背景があると思う(個人的感想です)。

      #これが元記事で「critical」とか「essential」とかいう単語に、タレこみ人が「必要不可欠な」って日本語訳をあてていたらまた解釈は異なるでしょう。

      親コメント
      • Re:どして? (スコア:4, 参考になる)

        by chazou (30702) on 2014年09月30日 19時41分 (#2685359)
        なるほど、ここですね。

        ストーリーのタイトルが、たんに火星から地球に「帰ってくる」となっているところがミスリーディングで、リンク先で論じているのは
        あくまでもミッション中止(abort)の場合だけです。
        火星に降りてしまった後(ミッション成功)なら、帰れないのはOK。そういう意味で、片道ミッションを全否定はしていません。
        でも、たとえ片道ミッションであったとしても、ミッション中止の場合には、帰ることのできる手立ては不可欠(vital importance)
        だよねというのがリンク先の立場です。
        親コメント
        • Re:どして? (スコア:2, すばらしい洞察)

          by Anonymous Coward on 2014年10月01日 1時42分 (#2685538)

          ちなみにタレコミはちゃんと「火星旅行に失敗したら引き返すことはできるか」だったので、安心と信頼のhylom案件です。

          親コメント
      • by Anonymous Coward
        of vital importanceで調べてみましょう
        • by Anonymous Coward

          英語グラマーのご教示ありがとう。でも「suisuide」に対応して「vital」を選んだ、っていう筆者の意図は否定されないよね・

    • by Anonymous Coward

      定住できるミッション(になるはず)ですもちろん。
      しかし、忘れられがちですが、
      ミッション参加者だけでミッションは出来ません。
      スタッフが準備をしてやらないと、本当にただ死ににいくだけです。
      そのスタッフは、当然帰還できないと困ります。
      定住の「準備」をするために行くのであって、まだ準備出来てないんだから。

    • ですね。
      リンク先を見てみましたが、「必要不可欠だ」という記述がどこに書いてあるのか見つけられませんでした。。。みつけられた方
      は御指摘いただけると嬉しいです。

      火星を目指したはいいが、途中でアポロ13のような事態になったり、たんに気が変わって途中で帰ってきたくなった場合に、
      帰って来ることは可能なのか、という議論です。火星には降りない前提。
      当然、「途中で」折り返すのは無理なので、火星をフライバイして帰ってくるしかない。その場合、往復400ー500日かかり、450日とした
      の場合の累積被曝線量は0.66シーベルトと見積られる(この見積りの妥当性が分かりませんが)。そのとき、燃料、食料が十分に残っていた
      としても、果たして生きていられるかどうか。

      火星に降りられるなら帰ってこなくてもいいや、でミッションに参加したとしても、機器トラブル等で火星に降りられない、となったら、
      話は変わってくるんじゃね? という話。
    • by Anonymous Coward

      わけがわからない。

      これだからジャップはまったくクレイジーだぜ  ―――(1945年、ある米海軍水兵の証言)

  • by Anonymous Coward on 2014年09月30日 18時04分 (#2685275)

    地球から月へ行って戻ってくるためにサターン五型という大型ロケットが必要だったわけで。
    月より重力が倍ほどもある火星だと、どの程度の大型ロケットと燃料が必要なんだ?

    • by AnamesonCraft (46460) on 2014年09月30日 21時57分 (#2685435) 日記
      火星短期滞在計画(化学推進と原子力推進の比較) [rist.or.jp](なぜかATOMICAのページ)

      一応注意して欲しいのはこれって91年に報告された資料でいわゆるマーズ・ダイレクト計画以前のものだってこと。
      「地球低軌道で準備する質量」の中には復路の燃料とそれを入れるタンクとタンクを支える構造材の質量も入ってる。
      マーズ・ダイレクトでは帰還船は別に打上げて復路の燃料は現地で製造するので化学推進にも関わらず上のグラフよりだいぶ左下になる(筈)。
      親コメント
    • by help (36022) on 2014年09月30日 19時08分 (#2685335) 日記
      火星の表面にマスドライバーを設置して、そこから火星の衛星軌道に上がって、衛星軌道上からまたマスドライバー+推進でというのはどうなんでしょうね。
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      直径が地球の半分ほど
      重力加速度は1/3強だが

      • by Anonymous Coward

        だから月と比較したら倍でしょ?(重力加速度)
        月の重力圏から離脱するための燃料とエンジン(アポロでは「機械船」と呼ばれる部分)の重量がまず決定され、それを地球から打ち上げるためにサターン五型のロケットの規模が決定されたんだと思いましたが。
        (なお現地で燃料を調達できるなら全部地球から持っていく必要がなくなるので話が変わりますが…そんな資源は無いでしょ?)

        • by Anonymous Coward

          月からの脱出にサターンVは関係ない
          月着陸船の上昇モジュールについているエンジンのみ使用

          • by Anonymous Coward

            だーかーらー。
            その月着陸船の重さというものがあって。
            それを地球から運ぶためにサターンの規模が決定されたのであって。
            (しかも月の表面からの離脱については着陸船のエンジンだが,月の重力圏からの離脱にはもっと大きな「機械船」のエンジンを使った)

            • by Anonymous Coward

              アポロ当時と違って軌道ランデブー方式に大きな障害はないでしょうからそこまで大きなものは必要ないかと

            • by Anonymous Coward
              結局「地球から過大なペイロードを一発勝負で一度に打ち上げて脱出速度に達する」のにサターンVが必要だっただけで
              月往還自体にそこまでのロケットが必要だったわけではないのは事実でしょうに
              今ならペイロードを一気に打ち上げる必要もないし。
              • by Anonymous Coward

                地球から過大なペイロードを一発勝負で一度に打ち上げて脱出速度に達する

                月面から離脱して地球へ向かうには、その「過大なペイロード(着陸船のエンジンや機械船のエンジンの重さ)」が必要だったという話でしょ?
                だとすれば、

                月往還自体にそこまでのロケットが必要だった

                ってことでしょう。

                今ならペイロードを一気に打ち上げる必要もないし。

                今なら別の解決方法もあるかもしれませんね。
                コスト的にはどうなのかな。
                サターンⅤみたいなやつで一発勝負をかけた方が安いのか、いくつかに分けて打ち上げて上で組み立てたほうが安いのか。
                興味深いところです。

            • by Anonymous Coward

              あと、今回のお題は火星に何のインフラもない状態で一発勝負で火星往還、とかではない

    • by Anonymous Coward

      「アポロ宇宙船の母船」は月に着陸してません。
      宇宙船に積んでいった着陸船が降りて、その一部だけが戻った。
      月でも着陸して戻ってくるというのはことほど難しい。

      火星だと着陸には薄い大気でも使えるかもしれないけど、
      離陸には逆に妨げになる。プラス重力。
      アポロ同様母船を衛星軌道に残して、シャトルで着陸離陸するのが現実的でしょうか。
      それほどの重量を火星まで送るのに、どんなロケットがあればいいんでしょうね。
      せめて燃料などが現地調達できれば「持っていく量」は少なくて済むのですが。
      あるいは地上から打ち上げなくて済めば。

    • by Anonymous Coward

      火星だと帰りの燃料は現地調達できる可能性があるから。

      あるいは、何度も小分けで送り込んで衛星軌道上にでも並べておけば良い。

      その場合、減速用の燃料をケチりたいところだけど、適当な方法で火星へと送出、
      送出された荷物は軌道を微調整しながら火星大気をかすめて空気抵抗で減速し、
      結果、最小限の燃料消費で、丁度、火星の衛星軌道に収まる、というような器用な投げ方って出来るのかな?

      月面にバイオ燃料プラントを作ってそこから送ることが出来れば効率的だけど、
      月面には肝心の原料が無いから無意味か

    • by Anonymous Coward

      地球低軌道から火星まで 10.2km/s で、月まで 6.4km/s の Delta-v が必要なようですが、
      図の赤い矢印の部分は大気摩擦での減速で燃料を節約できるようです。
      http://en.wikipedia.org/wiki/File:Delta-Vs_for_inner_Solar_System.svg [wikipedia.org]
      http://en.wikipedia.org/wiki/Delta-v_budget [wikipedia.org]

      全体的に見て月への往復よりも少なくとも倍程度の Delta-v が必要になるでしょうし、
      長期間クルー

    • by Anonymous Coward

      昔から火星ロケットは何本か使って宇宙で組み立てて出発みたいな
      絵が多かったな。
      一本のロケットで一切合財持ち上げるのはさすがに効率悪いと思うよ。
      そういう時のスペースシャトルだったのだが、火星計画の前に終わっちゃったね。

  • by Anonymous Coward on 2014年09月30日 18時18分 (#2685291)

    じょうじ

  • by Anonymous Coward on 2014年09月30日 18時55分 (#2685323)

    なぜ「火星に比べたら近い月表面で実験してから」と言う発想にならないのか不思議ではある
    いきなり火星で試さないと無意味と言うなら、火星より遠い惑星で試してもいいはずなのに

    • by Anonymous Coward on 2014年09月30日 21時17分 (#2685413)

      90年代あたりに、火星協会のズブリンがボロクソ批判してからその意見は下火になった。

      月は真空、長い昼夜、なのに下手な惑星並の重力と、非常に特殊な環境である。
      月に行くためにはそれ専用の技術が必要になるので、火星有人基地の練習としては役に立たない。
      さらに行ったとしても地質的にも死んでいるし、これといった資源がないこともわかっている。
      月なんぞにリソースを割くことはマイナスでしかない。
      それに比べて火星は(ry

      みたいなの。詳しくはマーズダイレクトとかを調べると吉。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      月だと重力が小さい、空気が全くない、資源も怪しい(採掘まで話が進めばの話ですが)など、条件が悪い。

      火星なら原住民(地衣類程度とのことですが)がいるぐらい環境が整ってるので、まだマシわけです。
      火星以外の惑星や小惑星なら、月のほうがマシな環境。

      #月よりマシ=人類が定住可能ではまだ全然ありませんが

      • by Anonymous Coward

        制約条件になり得る「重力」が小さいのは利点でもあります。
        しかも「帰還」を考えるならアポロ計画などの実績やデータも豊富なのですから、見通しも立てやすいはず。
        現地資源も滅菌、精製、なにより採掘の問題ですぐに活用できるわけではないのは火星でも同じ。

        火星についても、地表なんてほとんど真空みたいなものだし、寒いし、それなら衛星利用でも構わないと思うんですがね。

    • by Anonymous Coward

      スポンサーに気前よく金を出してもらうには、それ相応のインパクトが必要。
      出資する方だって「わが社(私)は月面実験に資金提供しています」では宣伝ににはならないし。

  • by Anonymous Coward on 2014年09月30日 19時30分 (#2685354)

    帰還するために必要なロケットなりを現地で作る。
    そのために、工場そのもの、及び工場で作るものの物資や機材を追加で小分けで何度も送り続けていけばいいのでは。

    たぶん、最初に人を送る段階でそこまでは一緒にできないので何度も繰り返し送るという形になる。

    それとも「帰還用未使用ロケット」をまるごと、それよりも大きいロケットに積んで送っておく方が効率いい?

  • by Anonymous Coward on 2014年09月30日 19時43分 (#2685362)

    帰りはハイパーゲートで、「月面直行」だから、大丈夫!
    ・・・余波で、月が割れたら大丈夫じゃないか

  • by Anonymous Coward on 2014年09月30日 20時28分 (#2685374)

    記事には火星から帰ってくるための道での放射線量が多いから問題とありますが、

    じゃあ火星定住はどうなんでしょ?
    火星表面に十分に放射線を防げる基地を作れるかというと、
    それどこから持ってくのって話になる。
    帰ってくるだけなら2年でも、定住は何十年も続くわけで。

    あれ帰還するミッションのほうが定住(自殺でない)ミッションより楽じゃね?

    • by Anonymous Coward

      定住って言っても放射線でやられるまでの人生ですよ(ゲス顔

    • by Anonymous Coward

      宇宙船と違って地面という天然の遮蔽材があるわけで
      洞窟見つけるなり穴を掘るなりすればよろしい

  • by Anonymous Coward on 2014年09月30日 20時44分 (#2685390)

    あの計画自体が、他人の命を使って話題を作って自分たちの仕事にしようとしてるんだと理解しています。
    そのようなことを考える人たちが、帰りのことを考えるとは思えません。

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