「ハネカクシ」の羽を畳む仕組みが明らかに 38
ストーリー by hylom
未知の自然 部門より
未知の自然 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
数センチほどの小型の昆虫「ハネカクシ」の秘密が解明されたそうだ(NHKニュース)。
ハネカクシは羽の畳み方がほかの昆虫と比べ複雑で、どのように畳んでいるのかは謎だったという。東京大学生産技術研究所の斉藤一哉助教らのグループは、ハイスピードカメラを使って畳み方を初めて解明した。それによると、畳み方は左右で異なり、20以上の折り線が必要な複雑な仕組みになっているそうだ。
畳んだ羽は広げたときの面積の5分の1ほどに小さくなり、開くときは0.1秒、畳むときは1秒しかかからない。一瞬で開いたり閉じたりできる畳み方や体の構造はほかにはない方法だという。人工衛星の太陽光パネルの新たな畳み方などの技術開発に応用できるのではないかとしている。
一般のテントウムシでも…… (スコア:2, 参考になる)
結構複雑な折りたたみではあるようですね
http://tanatyan.cocolog-nifty.com/blog/cat43167237/index.html [cocolog-nifty.com]
たたみきれないのか、シュミチョロで歩いてるやつも時々いるような
#5段式折り畳み傘をたたもうとする時に思い出す
Re: (スコア:0)
>>テントウムシ
>>シュミチョロ
上着をまくり上げ下着をはばたかせて空を飛ぶふくよかな中年女性の絵が見えた。
Re: (スコア:0)
男の子5人、女の子二人の七人きょうだいが飛んでいくところを思い浮かべた。
Re: (スコア:0)
おれは、ブルマのフトモモ側にパンツ挟んでハミパンになってる女の子を思い出した
何が分かってなかったの? (スコア:1)
手元にある1971年発行の昆虫図鑑にアオバアリガタハネカクシの後翅の畳み方(展開図)が書かれてあるんだけど. 動的な畳み方が分からなかったってことなのかな?
Re: (スコア:0)
その図鑑に誤りがある可能性もある。
図鑑の展開図通りに模型を作っても畳めないとか。
Re: (スコア:0)
とあるので、畳む手順は解明されていなかったんじゃないですかね。
折り線図だけじゃ折り紙は作れないですし。
ノムラホイホイ (スコア:0)
こーやって捕まえてるらしい
http://www.kahaku.go.jp/research/db/zoology/hane/hoihoi/index.html [kahaku.go.jp]
Re:ノムラホイホイ (スコア:2)
昔、ジャイアンツの森捕手の家には、南海の野村捕手がよく泊まりにきて、夜を徹して野球談義をしてた。
とか、そういう話ではない。
#ノムさんの歯ブラシが置いてあったそうだ。
Re:ノムラホイホイ (スコア:1)
梁?
Re: (スコア:0)
虫を観察しに来た野村先生を捕まえるトラップ?
Re: (スコア:0)
普通の腐肉トラップと何処が違うんだろ?
容器がペットボトルってだけか?
なんでそうなった? (スコア:0)
ニュースで見たけど、畳むときは腹部を背中方向に折り曲げて(変な言い方)、
前翅の中に折りたたみながら押し込むようにしていた。
これを1秒でやるとは、腹筋つりそうだなw、と感心した。
しかしこれでも甲虫目だそうで、その中途半端な前翅は、何の役に立っているのかと思う。
まあ、中途半端な前翅だからこそ、腹部を器用に使って羽を折りたためるんだろうけど、
なんだかなと思わなくもない。
Re:なんでそうなった? (スコア:5, 参考になる)
昆虫は飛べることがその生息域の拡大に大きく貢献しており地球の動物の過半数の種類を占めます。
しかし飛んでいない時は、羽根がじゃまになることがあります、そこで、カメムシ類や甲虫では飛ばない時は羽根を畳んでさらに前羽根でカバーしています。
この工夫は大変に効果的で甲虫は、昆虫の中でも一番種類の多い「目」になっています。
甲虫の多くやカメムシはそのカバーの前羽根のために体の柔軟性を損なっていますが、ハネカクシは後羽根の畳み方を工夫しカバーを小さくすることで体の柔軟性を取り戻しています。空を飛べる成虫にも関わらず、幼虫のように柔軟な体をもっています。おかげで非常に広い分布域と多彩な食性を持ち、甲虫の中でも大きな「科」になっています。(一番大きいのはゾウムシ科だそうです)
見た目の冴えない小さな昆虫ですがなかなかに進化した生き物です。
Re:なんでそうなった? (スコア:3)
円偏向を識別できる視覚で見ると、見た目も冴えてくるかも [slashdot.jp]しれません。
こういういろいろなヤツがいるのも、甲虫が大きいグループで環境によって多様な進化を遂げているから、ってことなんでしょうか。
Re:なんでそうなった? (スコア:1)
ふむふむ
能ある虫は羽を隠す のか
Re: (スコア:0)
元コメ(#2707546)です。
おお! つまりあれも進化ですか! 勉強になります。
ポイントは適応性向上のための柔軟性確保という点ですかね。
私のつまらん疑問にお付き合いいただき、ありがとうございます。
人工衛星の太陽光パネル (スコア:0)
複雑な折り方を導入する必要ってあるのだろうか
Re:人工衛星の太陽光パネル (スコア:5, 参考になる)
どこまでがオッケーでどこからが複雑すぎか、というのはそれぞれ違うでしょうけれど、とりあえず参考までに。
「駆動力が必要なのが根っこだけ」で、「全体になるべく均等に力が伝わり」「最終的に平らになる」ようにするための複雑さ、というのがあるんですよ。
例えば普通に縦横に折りたたんだだけだと、広げるのはともかく畳むためには「つかむ場所」を縦横に動かさねば畳めません。
これが、例えば扇子であれば「動かす部位」は1つになりますし、畳むのも適切な2カ所をつかんで伸ばしたり縮めたりで可能ですね。
でも全体形状と畳んだ状態の「小ささ」に制限がある。
一気に飛ばしてミウラ折り [wikipedia.org]になると、2カ所つかんで伸縮することで広げることも畳むことも可能。
形状にもかなりの自由度が生まれます。
オマケで、各折り目ごとにかかる力は折りたたみ方によってそれぞれ異なるので、利用する場所によってはこっちの折り方の方が有利やで!みたいなことも考えられる以上、色々研究してみることは意義があると思います。
・・・太陽光パネルってのはあくまで「すぐ思いつくものでは」って意味で、実際どういう場面で役立つかってのはわかんないですね。
もしかしたら乗用車のドアの中の機構に役立つかもしれないし、二足歩行ロボの膝に役立つかもしれない。でも想像しやすいのはパネルかな、と。
Re:人工衛星の太陽光パネル (スコア:1)
おそらくは、、、人工衛星うんぬんってのは、「それが何の役に立つの?」とか言い出す人たち向けのエクスキューズなんでしょうなぁ。
やってる人たちは、純粋に知りたかったからなんじゃないかな?
Re: (スコア:0, フレームのもと)
自分が知りたいだけの研究なら自分の金でやれと。
Re: (スコア:0)
いいんですよ、道楽で研究した成果物など全て捨てて、中世の生活に戻っても。そういう生き方もまた尊いものです。
この研究者は機械工学が専門のようですし、たんなる道楽ではないと思います。太陽光パネルにかぎらず小さな場所に素早く収納できる仕組みは使い途が多いんではないですか。小さくするのは日本のお家芸でしょう。
Re: (スコア:0)
お前の眼の前にある光る板に繋がった箱は、長らく実用性皆無と言われた数論の塊だ。
御託を並べてる暇があるなら、河原で清掃ボランティア活動でもしろよ。
Re: (スコア:0)
記者「それが何の役に立つの?」
研究者「・・・人工衛星の太陽光パネル ・・・とか?(震え声)」
取材の時にこんな会話があったと思う
Re:人工衛星の太陽光パネル (スコア:1)
ソーラセイル用の帆に使えるんじゃないか?
Re: (スコア:0)
小さな空間に面積の広いパネルを収め、かつ確実に展開する
ことが要求されるので、要求を高い水準で満たせれば複雑化しても構わない。
ぜひ (スコア:0)
ハゲカクシの方の研究も進めていただきたいです。
Re: (スコア:0)
ヅラ隠しなら任せろ
Re: (スコア:0)
使用後、何年たってもツノが出てこないツノカクシの研究もお願いします。
Re: (スコア:0)
角で済めばいいんだけどな…
Re: (スコア:0)
角って見える人には見える。
つばさをください (スコア:0)
逆説的に、人類が昆虫翼でコンパクトに空を飛ぼうと思ったら、ハネカクシのような複雑な格納機構とそれを展開し維持する人工筋肉くらいは必要ってことだな。
Re: (スコア:0)
ゴキブリがどんなに進化してゴリラクラスの筋肉がついても、火星で飛ぶのは無理なのです。スケールが10倍になったら体重は1000倍、なのに面積は100倍にしかならないのですから。浮いても数センチなのです。
Re: (スコア:0)
> スケールが10倍になったら
火星なんだからスケールは100倍ですよね。
Re: (スコア:0)
コチニール色素を使った飲食物は取らない人かな?
Re: (スコア:0)
昆虫の羽そのものを使う訳ではないですよ。
念のため。
人工衛星の発射時に折り畳まれた太陽電池を、宇宙空間で効率的に
展開する方法として、甲虫の羽の畳み方(及び展開方法)が使えるのでは
ないかということです。
Re:安全性 (スコア:1)
もし太陽電池パネルが昆虫の羽の形状で開発された場合、ミウラ折り [miuraori.biz]が築いた地位も安泰じゃないのですね。