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サイエンス

「ハネカクシ」の羽を畳む仕組みが明らかに 38

ストーリー by hylom
未知の自然 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

数センチほどの小型の昆虫「ハネカクシ」の秘密が解明されたそうだ(NHKニュース)。

ハネカクシは羽の畳み方がほかの昆虫と比べ複雑で、どのように畳んでいるのかは謎だったという。東京大学生産技術研究所の斉藤一哉助教らのグループは、ハイスピードカメラを使って畳み方を初めて解明した。それによると、畳み方は左右で異なり、20以上の折り線が必要な複雑な仕組みになっているそうだ。

畳んだ羽は広げたときの面積の5分の1ほどに小さくなり、開くときは0.1秒、畳むときは1秒しかかからない。一瞬で開いたり閉じたりできる畳み方や体の構造はほかにはない方法だという。人工衛星の太陽光パネルの新たな畳み方などの技術開発に応用できるのではないかとしている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2014年11月07日 9時40分 (#2707552)

    結構複雑な折りたたみではあるようですね
    http://tanatyan.cocolog-nifty.com/blog/cat43167237/index.html [cocolog-nifty.com]

    たたみきれないのか、シュミチョロで歩いてるやつも時々いるような

    #5段式折り畳み傘をたたもうとする時に思い出す

    • by Anonymous Coward

      >>テントウムシ
      >>シュミチョロ

      上着をまくり上げ下着をはばたかせて空を飛ぶふくよかな中年女性の絵が見えた。

      • by Anonymous Coward

        男の子5人、女の子二人の七人きょうだいが飛んでいくところを思い浮かべた。

      • by Anonymous Coward

        おれは、ブルマのフトモモ側にパンツ挟んでハミパンになってる女の子を思い出した

  • 手元にある1971年発行の昆虫図鑑にアオバアリガタハネカクシの後翅の畳み方(展開図)が書かれてあるんだけど. 動的な畳み方が分からなかったってことなのかな?

    • by Anonymous Coward

      その図鑑に誤りがある可能性もある。
      図鑑の展開図通りに模型を作っても畳めないとか。

    • by Anonymous Coward
      >イスピードカメラを使って畳み方を初めて解明した

      とあるので、畳む手順は解明されていなかったんじゃないですかね。
      折り線図だけじゃ折り紙は作れないですし。
  • by Anonymous Coward on 2014年11月07日 8時36分 (#2707515)

    こーやって捕まえてるらしい
    http://www.kahaku.go.jp/research/db/zoology/hane/hoihoi/index.html [kahaku.go.jp]

  • by Anonymous Coward on 2014年11月07日 9時33分 (#2707546)

    ニュースで見たけど、畳むときは腹部を背中方向に折り曲げて(変な言い方)、
    前翅の中に折りたたみながら押し込むようにしていた。
    これを1秒でやるとは、腹筋つりそうだなw、と感心した。

    しかしこれでも甲虫目だそうで、その中途半端な前翅は、何の役に立っているのかと思う。
    まあ、中途半端な前翅だからこそ、腹部を器用に使って羽を折りたためるんだろうけど、
    なんだかなと思わなくもない。

    • by Anonymous Coward on 2014年11月07日 10時13分 (#2707572)

      昆虫は飛べることがその生息域の拡大に大きく貢献しており地球の動物の過半数の種類を占めます。

      しかし飛んでいない時は、羽根がじゃまになることがあります、そこで、カメムシ類や甲虫では飛ばない時は羽根を畳んでさらに前羽根でカバーしています。
      この工夫は大変に効果的で甲虫は、昆虫の中でも一番種類の多い「目」になっています。

      甲虫の多くやカメムシはそのカバーの前羽根のために体の柔軟性を損なっていますが、ハネカクシは後羽根の畳み方を工夫しカバーを小さくすることで体の柔軟性を取り戻しています。空を飛べる成虫にも関わらず、幼虫のように柔軟な体をもっています。おかげで非常に広い分布域と多彩な食性を持ち、甲虫の中でも大きな「科」になっています。(一番大きいのはゾウムシ科だそうです)

      見た目の冴えない小さな昆虫ですがなかなかに進化した生き物です。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2014年11月07日 10時41分 (#2707587)

    複雑な折り方を導入する必要ってあるのだろうか

    • by Anonymous Coward on 2014年11月07日 12時00分 (#2707629)

      どこまでがオッケーでどこからが複雑すぎか、というのはそれぞれ違うでしょうけれど、とりあえず参考までに。
      「駆動力が必要なのが根っこだけ」で、「全体になるべく均等に力が伝わり」「最終的に平らになる」ようにするための複雑さ、というのがあるんですよ。

      例えば普通に縦横に折りたたんだだけだと、広げるのはともかく畳むためには「つかむ場所」を縦横に動かさねば畳めません。

      これが、例えば扇子であれば「動かす部位」は1つになりますし、畳むのも適切な2カ所をつかんで伸ばしたり縮めたりで可能ですね。
      でも全体形状と畳んだ状態の「小ささ」に制限がある。

      一気に飛ばしてミウラ折り [wikipedia.org]になると、2カ所つかんで伸縮することで広げることも畳むことも可能。
      形状にもかなりの自由度が生まれます。

      オマケで、各折り目ごとにかかる力は折りたたみ方によってそれぞれ異なるので、利用する場所によってはこっちの折り方の方が有利やで!みたいなことも考えられる以上、色々研究してみることは意義があると思います。
      ・・・太陽光パネルってのはあくまで「すぐ思いつくものでは」って意味で、実際どういう場面で役立つかってのはわかんないですね。
      もしかしたら乗用車のドアの中の機構に役立つかもしれないし、二足歩行ロボの膝に役立つかもしれない。でも想像しやすいのはパネルかな、と。

      親コメント
    • おそらくは、、、人工衛星うんぬんってのは、「それが何の役に立つの?」とか言い出す人たち向けのエクスキューズなんでしょうなぁ。
      やってる人たちは、純粋に知りたかったからなんじゃないかな?

      親コメント
      • Re: (スコア:0, フレームのもと)

        by Anonymous Coward

        自分が知りたいだけの研究なら自分の金でやれと。

        • by Anonymous Coward

          いいんですよ、道楽で研究した成果物など全て捨てて、中世の生活に戻っても。そういう生き方もまた尊いものです。

          この研究者は機械工学が専門のようですし、たんなる道楽ではないと思います。太陽光パネルにかぎらず小さな場所に素早く収納できる仕組みは使い途が多いんではないですか。小さくするのは日本のお家芸でしょう。

        • by Anonymous Coward

          お前の眼の前にある光る板に繋がった箱は、長らく実用性皆無と言われた数論の塊だ。
          御託を並べてる暇があるなら、河原で清掃ボランティア活動でもしろよ。

      • by Anonymous Coward

        記者「それが何の役に立つの?」
        研究者「・・・人工衛星の太陽光パネル ・・・とか?(震え声)」

        取材の時にこんな会話があったと思う

    • ソーラセイル用の帆に使えるんじゃないか?

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      小さな空間に面積の広いパネルを収め、かつ確実に展開する
      ことが要求されるので、要求を高い水準で満たせれば複雑化しても構わない。

  • by Anonymous Coward on 2014年11月07日 10時48分 (#2707591)

    ハゲカクシの方の研究も進めていただきたいです。

    • by Anonymous Coward

      ヅラ隠しなら任せろ

    • by Anonymous Coward

      使用後、何年たってもツノが出てこないツノカクシの研究もお願いします。

      • by Anonymous Coward

        角で済めばいいんだけどな…

        • by Anonymous Coward

          角って見える人には見える。

  • by Anonymous Coward on 2014年11月07日 13時08分 (#2707671)

    逆説的に、人類が昆虫翼でコンパクトに空を飛ぼうと思ったら、ハネカクシのような複雑な格納機構とそれを展開し維持する人工筋肉くらいは必要ってことだな。

    • by Anonymous Coward

      ゴキブリがどんなに進化してゴリラクラスの筋肉がついても、火星で飛ぶのは無理なのです。スケールが10倍になったら体重は1000倍、なのに面積は100倍にしかならないのですから。浮いても数センチなのです。

      • by Anonymous Coward

        > スケールが10倍になったら

        火星なんだからスケールは100倍ですよね。

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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

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