パスワードを忘れた? アカウント作成
11702441 story
地球

砂浜が消えて行く 67

ストーリー by hylom
消えていくより消していく 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

世界の砂浜の75~90%が消失の危機にあるそうだ(The New York TimesSlashdot)。

砂が失われる原因としては気候変動による海面上昇や台風、嵐の増加といった自然現象だけでなく、海岸の開発による大規模な浸食も要因となっているという。

各地では観光シーズン前に砂を補充したりと砂浜保全に務めているが、砂漠に大量にある砂を持って来れば良いというわけではなく、砂浜用には地中から適した砂を掘削してくる必要がある。砂漠の砂は粒子が細か過ぎて砂浜の荒い砂とは馴染まず風ですぐに飛ばされてしまうからだ。そのため、違法操業を含め現在世界中で砂浜用の砂が掘り出されているという。

米国でこういった「砂ビジネス」は1000億円規模の市場となっており、2008年から毎年10%成長してきているとのこと。

温暖化対策だけでは砂浜の消失は防げないといい、砂はもはや消滅の危機にある天然資源であると認識する必要があるとのことだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2014年11月07日 16時32分 (#2707805)

    恋人同士の砂浜での追いかけっこ禁止。

    #独り者が「海のバッカヤロー」と叫ぶのは許可する。

  • by Anonymous Coward on 2014年11月07日 16時04分 (#2707790)
    浜の真砂の如く尽きないと言われたあんなプログラムやこんなシステムの脆弱性がなくなります。
    • by Anonymous Coward on 2014年11月07日 17時22分 (#2707852)

      よく使われる言い回しは「浜の真砂の尽きるとも」であって、砂が無くなったからといって脆弱性≒悪事の種は尽きることはないでしょう。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      浜の真砂の如く風に舞い、地上に遍く広がるものであると言われるようになります。

  • by Anonymous Coward on 2014年11月07日 16時59分 (#2707828)

    多少飛ばされても量でカバーできるでしょ
    砂漠の砂なんてどうせ使い道がないし輸送コストだけで砂浜復活なら悪くない

    • 南紀白浜では,オーストラリア内陸部の砂漠から砂を取り寄せていますね。
      ただ,観光地でなよほどの理由がなければ,輸送コストはペイできないと思います。
      (近くの港で浚渫した砂を使った方が安上がり)

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        白浜と言われると、珊瑚礁のような真っ白な砂があるのかと勝手に思われてしまう問題があるような気がするけど、オーストラリアの砂は何色なんだろう?

        • by Anonymous Coward

          白浜の砂は白いですよ。(いや白かったと言うべきか。)
          白いのは珊瑚でなく、花崗岩由来みたいです。

          同じぐらい白い産業用の砂を探したところ、近隣の砂は色が合わなくて、オーストラリアの砂はを運ばざるを得なかったとか。
          ただ実際は、観光のためのイメージ重視ってところもあるかも知れませんね。

          • 花崗岩由来がと言っている文献が見つからなかったのですが、
            もしソースがあれば教えていただけないでしょうか?
            砂岩由来といっているものは1件ありました。
            花崗岩由来の砂浜は須磨などたくさんありますが、
            普通は黒雲母が混じったりして真っ白にはなりません。
            花崗岩由来だとして、どのような作用が黒雲母と石英をふるい分けたのか、気になりました。
            親コメント
    • by Anonymous Coward

      風で飛ぶような細かな砂=砂埃を集めたようなものだと、観光目的の砂浜には不向きだと思われます。
      濡れていない砂が風が吹くたびに人や持ち物を襲うでしょうし、細かいと海でもなかなか沈まず寝食が
      速かったり海水が濁ったりしそうです。

  • by Anonymous Coward on 2014年11月07日 17時13分 (#2707845)

    消える砂あれば、新たに生まれる海岸……というのは無いのでしょうか。
    自然の雄大な時間軸においては、海岸が作られては消え、海は砂漠となり、砂漠は海となり。
    と考える方がしっくりくるのですが現実は違うのでしょうか?

    • Re:新しい砂は? (スコア:2, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2014年11月07日 17時29分 (#2707858)

      残念ながら、治水目的で河川にダムをつくると、本来海岸で砂丘を形成するはずだった土砂が、ダムの底に貯まるようになりますので、海岸の砂丘は痩せ衰えていきます。洪水の危険性がある河川による土砂の運搬こそ、海岸の砂丘の砂の供給源なので、そこを絶ってしまうと、浸食される一方になってしまう。浸食された分の砂は大抵沖合に流されて、新たな砂浜を形成することはまれです。

      親コメント
      • by NOBAX (21937) on 2014年11月09日 11時32分 (#2708402)
        九十九里浜は南北の太東崎と屏風ヶ浦のがけが侵食されて、
        そこから砂が供給されていた。
        しかし、がけの上に家やゴルフ場が出来たので、それを守るために消波ブロックを置いたら、
        砂が供給されなくなってしまって、砂浜が消えた。

        砂の供給元はいろいろあるのです。
        親コメント
      • by Jubilee (20038) on 2014年11月08日 0時29分 (#2708040)
        そのとおりですね。土砂は定常的に運ばれる分がないわけじゃありませんが、洪水(氾濫とは別、ちょい前くらいと思ってくれればだいたい合ってる)の時に一気に出てきます。台風とか地形改変力のある降水が効きます。地形改変とは、要するに地辷りとか土石流とかそういうことなので、それを抑えてしまえば海岸の砂の供給源が断たれることになります。もっとも最近は抑えきれなくなっているようですが。
        --
        Jubilee
        親コメント
      • by Anonymous Coward

        ダムだけでなく、護岸工事も悪影響を与えているのでは。

    • by renja (12958) on 2014年11月07日 20時50分 (#2707957) 日記

      海岸の砂の大部分は、近くの河川を流れてきて堆積したものです。
      そこから波に浸食されて沖へ流され沈殿してしまえば次に陸上に出てくるのは海底が隆起するときのこと。

      今はダム等により砂があまり流れてこないので、この50年ほどで砂浜の砂は減りまくり、
      父母の時代には海水浴場だった場所で砂浜が無くなり遊泳不可になっているところが近所で2カ所ほどあります。

      最近話題になったところでは、美保の松原なども安倍川からの砂がダムに遮られて激減しているので、
      昔の写真にくらべるとかなり貧弱な光景になっています。
      これ以上砂浜が減らないようにと砂の補充もされていますね。

      --

      ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
      親コメント
      • Re:新しい砂は? (スコア:2, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2014年11月07日 23時41分 (#2708022)
        三保の松原の砂浜が浸食で減少しているのは確かですが、徐々に回復に向かっていると言える事実もあります。

        元コメにも書いて有りますが、三保の砂浜は安倍川から土砂が供給されたことにより形成されたものですが、高度成長期に建設資材として川砂を大量に浚渫したことが原因で、海岸線に供給される土砂量減少したために砂浜の減少を招きました。
        ダムによって砂が遮られたと誤解されることが多いのですが、実は安倍川にはダムはありません。安倍川にあるのは土石流発生時等に一時的に土砂を堆積させるための砂防堰堤です。

        近年では安倍川で土砂を採取することが制限され、河口から海に供給される土砂量が増加したため、河口付近の砂浜は回復し、旧清水市との境界付近まで砂浜が見られるようになって来ました。このまま順調に行けば三保付近まで土砂が移動していくことが想定されます。

        とはいうものの、安倍川で土砂の採取をしないことにより河床の上昇を招き、低水護岸と河床との差が小さくなり、河川敷のグラウンド等が出水により被害を受けることが多くなっていることも事実です。
        河口から海への土砂の供給のためには過度の土砂の採取は禁物ではありますが、河川災害を防ぐ意味で中流部で適度な浚渫を行い、その土砂を河口部に運搬することで養浜の効果を狙うということが今まで以上に必要になってくるかもしれません。

        #一応その関係の仕事もしているのでAC
        親コメント
    • by Anonymous Coward

      侵食される量>>>>>>供給される量、という現状なのではないでしょうか。

      --
      ダムに溜まってる砂は本来、川岸や海岸に"供給"されるはずだったものなのでは…?

    • by Anonymous Coward

      まったく違いますね。

      自然の雄大な時間軸によるものでは無く、結局は人間が手を加えたことによる結果だからです。
      関東圏で深刻な場所と言えば、九十九里浜です。
      数年前から危機が叫ばれていますが、まだ根本的な解決策が見つかっていません。
      堤防を作ることで砂浜の浸食を食い止めようとしていますが、
      堤防を作ることでむしろ浸食が進んでいる指摘もあり、改善には向かっていないのが現状です。

      海水浴場が激減。九十九里浜から砂浜がなくなっていってる…
      http://matome.naver.jp/odai/2140607891718928001 [naver.jp]

      • by Anonymous Coward
        人類の営みで
          >世界の砂浜の75~90%が消失の危機
        までの大きな影響が引き起こされているのでしょうか。
        にわかには信じがたいのですけれど。
        • by SanPierre (37035) on 2014年11月07日 19時02分 (#2707911) 日記

          The New York Timesの元記事では、そこは「温暖化の影響で将来そうなりうる」という文脈なので、現時点で問題化している九十九里とかとはちょっと違いますね。

          2100年頃にはそうなっててもおかしくない、というのがIPCCの見解です。
          以下の記事では、現在までと将来の双方について解説されてます。
          視点・論点 「消えゆく砂浜」 [nhk.or.jp]

          IPCC・気候変動に関する政府間パネルが昨年発表した第5次報告書では、2100年頃までの海面上昇量は世界平均で26 cm~82 cmと予測されており、日本周辺においてもこの程度の海面上昇が生じると考えられます。砂浜消失率の予測結果を見ると、日本では、26 cmの上昇量であっても、4割前後の砂浜が消失し、82 cmの上昇量では、ほとんどの砂浜が消失すると予測されます。

          親コメント
    • by Anonymous Coward

      九州の芦屋海水浴場や九十九里でも片貝漁港周辺は堆積がひどいらしいですね。
      港湾や河口で浚渫しているのを見ると,自然環境でインフラを維持するのは大変だなと思わされます。

  • by Anonymous Coward on 2014年11月07日 17時25分 (#2707853)

    埼玉:「また勝ってしまった」

    • by Anonymous Coward

      山梨:「呼んだ?」

    • by Anonymous Coward

      しらこばと水上公園:「何か?」

  • by Anonymous Coward on 2014年11月07日 17時28分 (#2707856)

    お台場ビーチの白い砂は神津島産 キレイな砂浜です
    キャッキャウフフにぴったり

  • by Anonymous Coward on 2014年11月07日 17時34分 (#2707863)

    地球上の陸地がどんどん減っていくとかそういうこと?

    •  もしかしたら海面上昇と言うのは、気温上昇ではなく砂が海に落ちる事で起きているのかもしれません。

      # 流言には御注意を。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      陸地の浸食で有名なのはナイルデルタ。
      問題ありまくり。

      • by Anonymous Coward

        ナイルデルタのおかげで、開発費用が出て、食っていける人がいる。
        どこに問題が?

        それとも環境ガー?

        というのがスラド式だったよな、確か。

  • by Anonymous Coward on 2014年11月07日 17時46分 (#2707871)

    マインクラフトでは生成されたマップに砂が少なかった場合は、掘りつくして枯渇したりします。

  • by Anonymous Coward on 2014年11月07日 17時54分 (#2707879)

    砂漠の緑化研究に力を入れすぎたせいで砂丘が年々縮小しており、
    観光資源の枯渇を危惧するというロハスな時代と逆行した悩みを抱えていた。

    • by Anonymous Coward

      別の方のコメントではないですけど、砂丘の保護のためこの斜面には登らないで下さいという箇所がありましたね。

    • by Anonymous Coward

      鳥取砂丘で砂漠の緑化の研究は行っていますが、鳥取砂丘を緑化する研究や事業は、今も昔も行われていません。

      • by Anonymous Coward on 2014年11月07日 21時12分 (#2707966)

        戦前から昭和30年代にかけて、飛砂防備保安林として植林緑化事業が行われています。
        これと平行してスプリクラー散水を用いた灌漑による砂丘地農業が始まりました。

        緑化・農地化で砂丘が減ると保護の気運が高まり、天然記念物指定や山陰海岸国定公園の指定になりましたが,緑化された部分は指定から外されています。

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2014年11月07日 18時55分 (#2707907)

    「レジャー白書」によると昭和末年には3220万人いた海水浴人口も,2010年には1680万人とほぼ半減しています。

    • >「レジャー白書」によると昭和末年には3220万人いた海水浴人口も,2010年には1680万人とほぼ半減しています。

      そこで半減した以上に中華での海水浴客が増えてそう。
      http://www.gizmodo.jp/2014/06/post_14756.html [gizmodo.jp]
      検索すると砂浜というかゴミ浜っぽい画像ばっかりするのは御愛嬌。
      #いつか来た道。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      海水浴人口の減少は、どちらかというと、少子高齢化による若者の減少が原因かと。

      • by Anonymous Coward

        関東近辺だと、家族が減って、若者が増えているって聞いたけど。

        家族だと4人ぐらいだけど、若者は2人以下ってことかな。

        • by Anonymous Coward

          昭和末年といえば、団塊の世代の子供の世代がちょうど二十歳前後でさ、バブル景気もあって若者が多かったんだよ。今や、若者世代の人口は当時の6割しかいないんだから、海水浴人口がとほぼ半減したとしても、なにもおかしくないよ。

          • by Anonymous Coward

            そうだね。少子高齢化は深刻だ。第2次ベビーブーム世代が定年を迎えるころには、二十歳前後若者って、昭和末年頃の半分にかになるって話だものなあ。

  • by Anonymous Coward on 2014年11月08日 1時05分 (#2708054)

    日本の遠浅の海岸って埋め立てて工業用地になってる所多いですよね。
    特に瀬戸内海とか。
    阪神間って一般人が近づける砂浜って少ないですよね。
    あっても人工的に作られた砂浜とか。
    須磨海岸も砂が流されないように防波堤作ったり砂をどこかから持ってきたりしてる。

typodupeerror

長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

読み込み中...