人間の言語は石器を作るために進化した? 25
ストーリー by hylom
言葉がなしで技術を伝えるのは大変だ 部門より
言葉がなしで技術を伝えるのは大変だ 部門より
taraiok 曰く、
人間の言語は、人類の祖先が石器の製作方法を教え合うために進歩した可能性があるそうだ(ScienceAAAS、Nature Communications、Slashdot)。
カリフォルニア大学バークレー校の心理学者Thomas Morgan氏らのチームは、大学生184人の協力で石器製作における社会的学習メカニズムを擬似的に実験調査した(Nature Communicationsの記事)。その結果、まねや模倣では伝播率が上昇することを示す証拠はほとんど得られなかったが、言語の使用による指導方法の改善では、石器作りの腕が上がったという。同チームは言語を使うことが効果的なツールを使うことにつながったとしている。
いっぽう、この考え方には議論もある。約250万年前に始まったオルドヴァイ式石器では約70万年以上の技術的な停滞があったため、言語の存在と整合しないのではないかということらしい。これについて先の研究チームは、言語そのものではなく社会的伝達メカニズムが未発達だったためではないかと推測。その後、より高度なアシュール式石器が170万年前に登場したことは、高度な伝達方法(例えば祖語)の進化があったことを示しているとしている。
1:4:9 (スコア:2)
人類の祖先が黒い板状の物体に触れたのが原因です(*'-')b
And now for something completely different...
Re: (スコア:0)
もしも先にゴキブリがコレに触れていたら・・・
Re: (スコア:0)
ソウルジェムも安定して載っかるほむらちゃんの胸ですね!
この記事を思い出したのですが (スコア:1)
手元の自炊ファイルで1994年だけ数号欠落があって、読めない。
http://www.nikkei-science.com/backnumber1994.html [nikkei-science.com]
1994年10月号
P32「人類は20万年前に言語を獲得した」
竹岡俊樹
石器の制作は,音を文に組み上げる作業と同じであり,人類が石器を完成させた時代が,言語が
成立した時代でもある。
Re: (スコア:0)
押入れから出してきて読んでみた。ちと微妙。石器製作と音声言語処理を構造主義的に同一の原理で説明しようとしている(ように見える)けど、当時の流行だったのかもしれない。
そもそも、人類生存のために必要だった重要な技能でかつ他者に伝達可能なものは石器製作技術に限られないように思います。そうすると、元のタレコミみたく言語発達の契機をことさら石器製作にばかり求めるのもどうかと。道具の発明というのはたしかに人類にとっていろんな意味で重要な契機ではあるけれどもね。
文化はそれを伝える言語の存在により初めて成り立つ (スコア:1)
NHKスペシャルだったかな? ホモ・サピエンスとネアンデルタールとの比較で、
ネアンデルタールの滅んだ原因は発声器官がホモ・サピエンスより劣っていたために言語の語彙が足りず知能面で劣っていた為だという説を紹介していた。個人的にはこれには疑問だ。
たしかにネアンデルタールの道具はホモ・サピエンスよりは劣る。だが、死者を花で弔うなど高度な文化を持っていた彼らの言語がヒトより劣っていることはありうるのか? 文化は言語によって受け継がれることで成り立つのではないのか?
ということで、自分としては言語≒声だ。発声器官が劣っていた猿人も、表情や身ぶりで高度なコミュニケーションをとっていたのだろう。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
表情や身振りに加えて、発達した発声も使えるほうが高度じゃん
まねと模倣はどう違うの? (スコア:0)
またhylom案件かと思ったら日本語記事の原文にも出てきたけど、対応するとされている英語原文は単なる論文のAbstractでまったく日本語の文と対応していないし、この表現どこから湧いてきたの?
Re: (スコア:0)
原文はこうなってるけど、imitationとemulationの違いがよくわからない。
Across six measures, transmission improves with teaching, and particularly with language, but not with imitation or emulation.
たぶん、実際作ってる相手を見ながら真似るのがemulationで完成品などを真似るのがimitationじゃないかなと思ったり。
Re:まねと模倣はどう違うの? (スコア:3, 参考になる)
「imitation or emulation.」 ならば、この文脈では厳密に区別する必要は無さそうですね。
#IT用語の simulator と emulator なら、明らかに意味は異なるのだが...
ただし、
imitationの方は「滑稽に真似る」「偽造する」みたいな訳語があるのに対し、
emulationの方は「(負けまいと)張り合う」「匹敵する」という訳語があるので、
例えば前者を「猿真似」、後者を「模倣」と訳せば、原文のニュアンスに近くなるのかも。
Re: (スコア:0)
逆じゃないですかね。
わけもわからず動作を真似てみるという感じがimitationで、出来たものを見ていいなあと思って自分もやってみるのがemulationでは。
Re: (スコア:0)
>言葉がなしで
「が」は要らんやろ。
すると (スコア:0)
藤村新一は日本の言語の進化を促すためにあんなことを。
プログラマも然り (スコア:0)
模倣とコピペではプログラミングスキルは伝播しない。
師となる人がいなければ。
Re: (スコア:0)
生物進化論によれば、コピーは進化の原動力です。ただ時折、不完全なコピーをすれば。
Re: (スコア:0)
それは大多数が淘汰されるという事が前提なのでは?
淘汰されるのを横目で見ている分にはいいのですが、当事者になるとたまらないですね。
Re: (スコア:0)
模倣とコピペがプログラミングと呼ばれる場合もあるかもしれない
錬成呪文を唱えるために (スコア:0)
オートヴァース生物 (スコア:0)
が物質的な進歩をしなかったのは言語を持たなかったからか?
普通の猿も道具について教えあうけど、言語発達してるか? (スコア:0)
違うっしょ。
言語が発達したから石器関連知識が広まったと考えるべき。
Re:普通の猿も道具について教えあうけど、言語発達してるか? (スコア:1)
黒い板状のアイツが進化を促したと考えるべき。
手法も結論も無茶 (スコア:0)
石器時代の社会的学習メカニズムを現代人で再現するって無茶でしょ。
知能の高さが全然違うだろうから、社会のメカニズムも異なるはず。
模倣よりも言語のほうがスキルの伝播が速いのも現代人なら当然の結果なわけで、
そこから言語の起源を論じるってのも無茶すぎる。
幼稚園の頃 (スコア:0)
幼稚園の頃
なぜだか近所で石を割る遊びが流行っていた。
最初はただ割ってただけだけど、石の種類が違うと割れ方が違うしわり方も工夫するようになった。
そのうち
「〇〇くんの親戚の知り合いがこれ持ってて命が助かった。」
「〇〇ちゃんの叔母さんの近所の人がこの石に当たって失明した。」
とか怪しい話が出てきた。
さらに話に尾ひれがついて
「この石は幸運の石だけど大切にしないと怖いことになるらしい。」
「この石を持っているとそれだけで目が見えなくなるけど、毎日キチンと拝んでいると目が見えなくならず幸運になるらしい。」
神話、宗教の誕生である。