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JAXA

JAXA、新たに設計した超音速試験機の飛行実証に成功 27

ストーリー by hylom
←→+P 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、低ソニックブーム設計概念実証プロジェクト第2フェーズ試験(D-SEND#2)の飛行試験(平成27年7月24日実施)に成功したと発表した。(JAXAのプレスリリースD-SEND#2試験サイトD-SEND#2試験結果について(PDF)

このプロジェクトの目標は、ソニックブーム計測系の確立と低ソニックブーム設計の機体の性能実証とされている。今回の試験では試験機を重力によって加速し、飛行速度約1.3マッハで発生したソニックブームの測定に成功したとしている。なお今回の発表では、ソニックブームの計測結果や低減の可否は発表されていない。

今回のプロジェクトでは、機体先端部からのブームの低減に加え、後方部からのブームの低減も目標としている。JAXAによれば、「低ソニックブーム設計」の試験機の超音速飛行およびそのソニックブーム計測は世界初であるという。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2015年07月31日 16時31分 (#2856457)

    それならF-5を改造して試験したこいつ [wikipedia.org]は何なのだ。元のプレスリリースでも

    機体の先端・後端共に「低ソニックブーム設計概念」を適用した航空機形状の試験機による超音速飛行及びソニックブーム計測の成功は世界初

    と言ってるじゃないか。「世界初」は「後端にも低減設計をしたこと」のみにしかかかっていない。
    何できちんと書いてるプレスリリースを読んだ上で大言壮語しちゃうのかなあ。国内向け国民向け日本語話者向けなら騙せると思ってるのかなあ。

    • by Anonymous Coward

      多分「世界初」を謳いたいのは「設計の最初の段階から低ソニックブームを目指した機体」を飛ばしたことでしょう、既に飛んでいる機体に後付けで修正したというものではなく。

      まだ分析結果が出ていませんが、後付けの修正で効果を確かめるのも重要ですが、最初から効果を見込んで設計すれば、先端も後端も格段の効果を望めるはずです。

    • by Anonymous Coward

      「後端にも低減設計をしたこと」を新設計って言ってんじゃないの?
      タレコミの最後にちゃんと書いてあるし。

    • by Anonymous Coward

      こういうときは、f-5の改造実験のページを示して、
      「過去にこういう実験もあるから、今回新しい部分は、前部後部含めた設計と
      計測システムだ」と言わないと通じないよ。
      示してくれたf-5のページとたれ込みにあるリンク先を読んで、たれ込み文章が
      大言壮語だとか騙す文章だとかと思う人って、まずいないよ。
      そんな言い方だと、いかにも視野狭窄な航空マニアとしか見られない。
      せっかくの知識がもったいないよ。

  • by Anonymous Coward on 2015年07月31日 16時32分 (#2856459)

    発表資料では着地となってるが、滑空状態で着地したのか、パラシュート開いて着地したのか、意図的に失速させてフラットスピン状態で落っことしたのか、そこまで説明してくれるとうれしいのだが

    • by t_mrc-ct (5292) on 2015年07月31日 19時28分 (#2856567) 日記

      (6)自律投棄
      ブーム計測システム上空を滑空後、自律的に実験場内に落下します。

      低ソニックブーム設計概念実証(D-SEND)プロジェクトパンフレット [aero.jaxa.jp]

      って事で、ハードランディングって感じ?

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        「自律投棄」とは穏やかでは無い(?)表現ですね
        機体は使い捨てになるのか、それとも修理して再利用するのかな?
        #使い捨てだったらちょっとモッタイナイ

        • by t_mrc-ct (5292) on 2015年08月01日 6時33分 (#2856748) 日記

          計画を詳細に詰めていったときに、若干経費については、当初想定していたものより膨らんできたということもございまして、それから、回収型だとやっぱり回収装置等の機構が少し複雑になってまいりますので、リスク低減という意味も考えまして、回収型から非回収型に変更して進めていこうと考えております。

          文科省 航空科学技術委員会(第35回) 議事録 [mext.go.jp]より

          もったいない気もするけど、この方法が一番安上がりみたい。

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          一般公開でこれの前(の前?)の世代の実際に実験に使った機体を展示してありましたが、修理歴も大きな傷も見当たらなかったです。
          が、再利用するようには作ってないのではないかと思います。
          再使用できるようにするより使い捨てのほうが安上がりになるかと。

    • by Anonymous Coward

      タレコミ文中のリンク「D-SEND#2試験結果について(PDF)」の10ページ目に疎林の地べたに「着地」した機体の写真がある。なんとなく機体の先端がひしゃげている感じもするが、墜落・大破じゃない。

      • by Anonymous Coward

        よくみると全長半分くらいになってるw
        滑走路に舞い戻るようなのかと思ったら、土に胴体着陸なのね。

        そもそも主翼にラダーらしきものが見当たらないんだが、どうやって飛行をコントロールしているんだろう。
        尾翼を丸ごと傾ける?

        • by dynamicsoar (46937) on 2015年08月01日 0時56分 (#2856698) 日記

          「主翼にラダー」は「主翼にエルロン」でしょうかね?

          プロジェクトパンフレット http://www.aero.jaxa.jp/publication/pamphlets/pdf/pam-d-send.pdf [aero.jaxa.jp] には、

          > 方向舵及び水平尾翼が、飛行制御に用いられます

          とあり、主翼には動翼はないようですね。
          エルロンの代わりに、全遊動式っぽい水平尾翼の取付角を左右で逆方向にする(差動する)ことでロールのトルクを生み出してるのかもしれません。
          動圧がものすごいからモーメントアームは小さくてもトルクは巨大なんだろうな…
          (旅客機のエルロンが巡航時は内側の小さいやつだけ動いてるのと同じ理屈)

          ところでパンフレットには

          > 製造時の主翼形状は、実際にソニックブームを計測する時の動圧で変形した形状が所期の空力設計形状となるように設計されています。

          とあってこれは個人的に興味深いところ。
          おそらく流体計算と構造計算を連成した流体構造連成ソルバで多目的最適化を行ったのかなと。
          エルロン使っちゃうと、この最適形状から離れてしまうということもあって動翼をなくしたのかもしれませんね。

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          着地写真では、機体後方に引きずった跡がなく、ノーズの上に土も多く乗っていることから
          突き刺さるように着地して、機体の前半分は埋まっているんじゃないかな。
          回収して、再利用はできなくても、展示ぐらいはできるかも。

  • by Anonymous Coward on 2015年07月31日 16時45分 (#2856472)

    速度域・発生メカニズムには多少の違いがあるのでしょうが、「トンネルドン」を減らす執念には凄い物がありますからねぇ。

  • by Anonymous Coward on 2015年07月31日 17時42分 (#2856515)
    何でJAXAが飛行機の研究してんの?
    • by Anonymous Coward

      NASAも飛行機の研究してますけど

    • by Anonymous Coward

      ロケットの打ち上げを宇宙でやってるとでも思ってるんですか?
      それとも宇宙から帰ってくるなと?(大気圏に突入すんなってこと?)

      • というかね、そもそもJAXAも元ネタのNASAも飛行機とロケット両方がお仕事なんだ。
        NASAは"National Aeronautics and Space Administration"で、
        JAXAは「宇宙航空研究開発機構(Japan Aerospace Exploration Agency)」。

        他のツリーにもある通り、JAXAの前身になった機関には宇宙開発事業団(NASDA)と宇宙科学研究所(ISAS)の他に航空宇宙技術研究所(NAL)がある。NALはNASAのAFRC(Dryden FRC)相当。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          NASAの前身も、NACA翼型やNACAカウリングで有名なNACAですね。

        • by Anonymous Coward
          今回は旧NALの案件ですね。
    • by Anonymous Coward

      何でJAXAが飛行機の研究してんの?

      何でって言われても、、、。
      JAXA = 宇宙航空研究開発機構
      じゃ答えになってないですかね。

      • 補足。JAXAのミッションは宇宙だけじゃなく航空も含んでいるってこと。

        今回のこれは、NAL由来の航空技術部門のテーマですね。

        宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2003年に宇宙科学研究所(ISAS)、航空宇宙技術研究所(NAL)、宇宙開発事業団(NASDA)の3機関が統合して誕生しました。

        航空技術部門は、航空科学技術の研究開発活動を通じて、安心で豊かな社会の実現に貢献することを理念として、以下の目的に沿って事業を推進します。

        • 日本の航空産業の国際競争力強化
        • 世界の発展に貢献する航空輸送システムの技術革新
        • 航空輸送システムのリスク低減
        • 航空機利用拡大による社会生活のリスク低減

        このため、我が国の方針や社会ニーズに基づき、3つの研究開発プログラムを推進するとともに、これらを支える基礎的・基盤的技術の研究に取り組みます。特に、航空環境技術と航空安全技術に関する研究開発を重点化します。

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構法 第四条
      国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下「機構」という。)は、大学との共同等による宇宙科学に関する学術研究、宇宙科学技術(宇宙に関する科学技術をいう。以下同じ。)に関する基礎研究及び宇宙に関する基盤的研究開発並びに人工衛星等の開発、打上げ、追跡及び運用並びにこれらに関連する業務を、宇宙基本法 (平成二十年法律第四十三号)第二条 の宇宙の平和的利用に関する基本理念にのっとり、総合的かつ計画的に行うとともに、航空科学技術に関する基礎研究及び航空に関する基盤的研究開発並びにこれらに関連する業務を総合的に行うことにより、大学等における学術研究の発展、宇宙科学技術及び航空科学技術の水準の向上並びに宇宙の開発及び利用の促進を図ることを目的とする。

      「航空科学技術に関する基礎研究及び航空に関する基盤的研究開発並びにこれらに関連する業務を総合的に行う」とちゃんとJAXAが飛行機の研究する様制定してある。

  • by Anonymous Coward on 2015年07月31日 18時06分 (#2856529)

    neucomが設計しそうな形状。

    • by Anonymous Coward

      Delphinusのデザインは個人的に好きです。 [wikipedia.org]
      低ソニックブームで元凶トンネルも飛べるようになるかしら?

      # 速度単位がkm/hなのでマッハ換算時に要注意

    • by Anonymous Coward

      まさしく同社製のR-101 Delhpinus [seesaawiki.jp]とか割と近い感じです。
      翼が丸っこくなっていますね。

      あとはその後継機種と噂されるYR-99 Forneus [wikia.com]もなかなか。
      D-SEND#2の垂尾を2枚にしてステルス機っぽく傾けて、
      主翼の後退角もう少しつけると見た目ソックリさんに。

    • by Anonymous Coward

      むしろウルトラホーク1号のように改造したい・・・

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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン

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