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宇宙

空中で発射できる人工衛星打ち上げシステム 24

ストーリー by hylom
実現までのハードルは 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

現在、人工衛星の打ち上げには専用の発射台が必要だが、この発射台を不要とする人工衛星打ち上げシステムが開発されているそうだ(ギズモード・ジャパン)。

このシステムはジェット航空機を使用して空中から一段目を発射、大気圏を抜けた後に軌道近くで二段目を発射して衛星軌道に乗せる、というシステムらしい。発射台が不要であることから柔軟な打ち上げを行え、コストを大幅に下げることができるという。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • このシステムでは、どれくらいの質量を静止軌道まで持っていけるのかな?
    • 静止軌道は無理 (スコア:3, 参考になる)

      by masakun (31656) on 2015年08月08日 8時46分 (#2860873) 日記

      Satellite Launch - Virgin Galactic [virgingalactic.com]

      Each LauncherOne mission will be capable of delivering as much as 225 kilograms (500 pounds) to a low inclination Low Earth Orbit or 120 kilograms (265 pounds) to a high-altitude Sun-Synchronous Orbit, for a price of less than $10M.

      地球低軌道に 225kg (500 ポンド)、太陽同期軌道に 120kg (265 ポンド)をもっていける。

      --
      モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
      親コメント
  • by KAMUI (3084) on 2015年08月08日 6時23分 (#2860854) 日記
    昔からある。というか、ペガサスという前例 [wikipedia.org]もある。

    ペガサスでペイロードが350~440kgだったのが、どの程度増えてるんだろう?
  • by Anonymous Coward on 2015年08月08日 6時25分 (#2860856)

    実用化済みの技術です(たとえば https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%... [wikipedia.org] )
    メリットもあればデメリットもあるのでオールマイティの技術ではありません(移動式の洋上プラットホームからの打ち上げなども同様です)
    タレこみのは専用の発射母機を一から作ってしまうというが新しいところで( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%88%E3%... [wikipedia.org] )

    前にも何度か書いたことがありますが、日本でも経済産業省サイドで宇宙事業やってる人たちは前々から空中発射をやりたがってます(今のところはまったくの絵に描いた餅で、都合の良いペーパープランを書いてるだけですが)

    • by the.ACount (31144) on 2015年08月08日 13時05分 (#2860965)

      日本でも「ロックーン」てのを打ち上げてたな。

      --
      the.ACount
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2015年08月08日 13時46分 (#2860977)

      たとえば、日本で民間打ち上げ会社を作ろうと思った時に、種子島は使わせてもらえるんでしょうか?ダメなら地方空港からロケットを背負って上がってそこから打ち上げするか、打ち上げる場所を作るしかないと思うわけです。
      制限があるにせよ既存の飛行場をある程度利用できるのと、打ち上げ場所を構築するのとでもやっぱり費用面を入れて不利なんでしょうかね。

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      • by 90 (35300) on 2015年08月08日 20時12分 (#2861126) 日記

        三菱重工業は日本の民間打ち上げ会社です(棒読み。発射台はふつう一種類のロケットにしか対応しないので、平行して飛ばす新しいロケットには違う発射台を確保することが普通だと思います。整備するための設備とかも必要になってくるので、発射場を確保するか空港を確保するかというところではあまり差がないように思います。

        空中打ち上げシステムなら発射場はいらないかというと、先行しているOrbitalのPegasusでは演習場を使ったりしています。事故に備えて南東に開けた無人地帯が欲しいということに変わりなく、今のところあまり空中発射だからその辺りが特に楽ということはないのではないでしょうか。

        日本での民間打ち上げだと、北海道の大樹町というところでHASTICとかSNS株式会社とかがやってますね。

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      • by matlay (32743) on 2015年08月08日 19時49分 (#2861115) 日記

        『ロケットガール』(野尻抱介 早川書房) [wikipedia.org]だとどうしてたっけな?
        あれは、拠点はどっかの南の島だったか...。種子島がからむ話があったような、なかったような。
        #こないだ、部屋を整理してたら、北米版DVDが出てきてびっくりした。

        --
        #存在自体がホラー
        親コメント
      • by Anonymous Coward

        漫画「ワッハマン」の某エピソードから見て、内之浦なんか手軽に使わせてもらえるかもw

    • by Anonymous Coward

      タレこみのは、ストラトローンチ・システムズではなく、ヴァージン・ギャラクティックが
      往還機用の母艦「ホワイトナイトツー」を使って商売しようという話では?

    • by Anonymous Coward

      > タレこみのは専用の発射母機を一から作ってしまうというが新しいところで

      ??
      「タレこみの」ってホワイトナイトツー [wikipedia.org]のことですよね?
      あれは本来スペースシップツーの母機ですから、新規開発ではないのでは?
      それとも別の話?

  • by Anonymous Coward on 2015年08月08日 6時27分 (#2860857)

    いや、前例のない仕組みじゃないでしょこれ。こんなのタレこむくらいの、
    あるいは採用するくらいの人なら知らないはずないでしょうよ。

    もっともこのPegasus、
    ・ 国と宇宙機関持ちの部分の大きい地上の射点に比べて発射母機の維持コストは全て会社持ち
    ・ 現状の空中打ち上げで得られる速度も高度も大したことないので空中発射でもペイロードはさして増えない
    ・ というか適当な固体ブースタを付加して(これがMinotaur)地上から上げるのとペイロード変わらない上コスト高
    ・ そんなだから打ち上げレートは低く母機のコストが割掛けで降りかかってさらにコストが……
    という空中発射打ち上げシステムの欠点が顕になったせいで、半ば引退状態です。
    SSOへ100kg放り込むのに1000万ドルというこのLauncherOneだって、PSLVクラスの打ち上げ機で複数まとめて打ち上げたり、
    もっと大きな打ち上げ機の余力を用いて打ち上げられるサブペイロード枠に対してそこまで優位性があるとはとても……

    • by Anonymous Coward

      ガルダ級はダメダメだと。
      アニメ中の描写を見ると納得ではある。

  • by Anonymous Coward on 2015年08月08日 6時38分 (#2860859)

    ペガサスに対する優位点はどこに?
    まあホワイトナイトツーのコストを分散させるために数を増やそうって所でしょうけども。

    • いや機数よりも稼働率を上げるためですよ。

      ペガサスは既存の航空機を母機に使うのでロケットを吊り下げ可能な大型機が必要ですが、そういうのは爆撃機や旅客機になるのでロケットの打ち上げには必要ない大きなからっぽの胴体も運ぶことになります。
      ホワイトナイトは「メインの積荷は主翼下にぶら下げるやつ」という前提で設計されているので胴体のサイズは最小限。(胴体内に乗客を乗せるようにはなっているようですね)
      余分な重量がないので機体がコンパクトで燃費がよく、たぶん射出のために到達する高度も高く取れる(=搭載するロケットをすこし小さくできる)というメリットもあります。
      でも他の用途に使えない専用設計だから大きさの割には高価な機体なので、有人機射出以外にも使用して稼働率を上げたいんでしょう。

      --
      うじゃうじゃ
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2015年08月08日 12時34分 (#2860955)

    スーパーマン [youtube.com]の実用化が待たれる。

    • by Anonymous Coward

      それが実用化されたら、そのまま衛星軌道まで持ってってもらった方が早いような

      #時勢の変化で怪獣を爆殺できなくなったウルトラ戦士はよくやっていたような

  • by Anonymous Coward on 2015年08月08日 14時39分 (#2860998)

    巨大なタンカーみたいな台船に飛行船とロケットを載せて赤道付近の洋上に運ぶ。
    台船から飛行船に取り付けたロケットを上空に揚げて、切り離して補助グライダーで滑空させながら点火する。
    赤道付近なら自転速度が加算される分燃料が少なくて済むし、台船なら領土がなくとも打ち上げができる。
    結果効率の良いプランが選択できる。
    この方法が利用できそうな技術のなかで、一番エネルギー効率が良いんではないだろうか。

    ジェット機を利用する方法だと燃料で燃料を運ばなければならないジレンマや、結局滑走路のロケーションに制約を受ける問題は残ったままだと思う。

    • まあ普通の飛行機にしろ飛行船にしろ、高度15km(50kft)くらいで精々マッハ1-2程度出れば精一杯ではないでしょうか。

      ここでH-IIAロケット29号機と25号機のイベント表(5ページ) [mext.go.jp]をご覧ください。

      例えば25号機のSRB-A燃焼終了時点を見てみましょう。発射から1:38経過したこの時点で、すでに高度45km、対地速度1.1km/s(3960km/h, M3.23)に達しています。ペイロード分離までの約28分間のうち、普通の飛行機で移動できる範囲に留まっている時間は2分にも満たないのです。

      このわずか100秒程度でSRB-Aを2本使い切るわけです。空中発射ならSRBを外して第一段を短縮することができそうには思えます。しかし、結局のところメリットといえばその程度ですから、発射台を丸ごと空に浮かべる手間とはあまりに釣り合わないのではないでしょうか。

      親コメント
    • 成層圏まで到達できる飛行船は成層圏プラットフォームのために研究されているらしいけど、実用化されたものはまだないですね。
      積荷であるロケットも飛行船にとっては軽いものではないので、それだけの荷物を積んで成層圏まで到達できるのかどうか。
      速度はともかく高度が十分に取れないなら、地上から打ち上げた方が楽ってことになりかねません。
      まだバルーンの方が到達高度も高く取れるし安上がりじゃないかな(風任せになっちゃうけど)

      --
      うじゃうじゃ
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  • by Anonymous Coward on 2015年08月08日 14時48分 (#2861000)

    1回の打ち上げコストが1000万ドル(約12億円)以下で、競合他社の5分の1以下。
    アイディア自体は目新しい気が全くしないけど、コスパの良さが重要なんだね。

    競合他社というと、ホリエモンのロケット開発事業なども含まれる。
    価格競争でかなり劣勢になる気がするのだがどうなのだろう。

  • by Anonymous Coward on 2015年08月08日 15時10分 (#2861008)

    リチャード・ブランソン率いるVirgin Galactic社の計画なんですね。

    2014年11月の記事

    イギリスのヴァージン・グループ傘下の民間宇宙旅行会社「ヴァージン・ギャラクティック」社の
    宇宙旅客機「スペースシップ・ツー」が試験飛行中に墜落し、飛行士2人が死傷した事故を受けて、
    創設者のリチャード・ブランソン氏は11月1日、カリフォルニアで行った記者会見で調査の徹底と
    宇宙旅行事業の継続を表明した。

    ブランソン氏は会見で事故の原因を追及することを約束し、そして、「夢が生き続けるのを見たい」とも語った。

    ブランソン氏は「我々が数年前に始めたことを、最後までやり遂げられたらと思います。
    私たちの宇宙飛行士もこのプロジェクトをやり遂げて、宇宙に行きたいと思っています」。
    http://www.huffingtonpost.jp/2014/11/02/richard-branson-virgin-galacti... [huffingtonpost.jp]

    本ニュース記事の計画それ自体は2008年から構想が練られ、2012年に正式発表されていたもの。

  • by Anonymous Coward on 2015年08月08日 21時39分 (#2861157)

    スタートレックのfirst contactを思い出しました。

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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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