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サイエンス

山小屋の屋根に利用して噴石被害を防ぐケブラー素材入り織物 50

ストーリー by hylom
防弾屋根 部門より

防弾チョッキなどに利用されている「ケブラー」を使った織物状の補強材を東レが発売する(プレスリリース)。

2014年に発生した御嶽山の噴火では、噴石による犠牲者が多く発生した(過去記事)。今回発売される補強材は、屋根材に挟み込むことで噴石等の飛散物による衝撃を和らげることができるという。衝撃を完全に吸収するわけではないため、噴石が当たった場合屋根等が破壊されることはあるが、貫通はしないため屋根の下は安全になる。また、ケブラーを使った織物は軽量であり、建築用ホッチキス等で容易に施工でき、耐熱性もあるといったメリットがあるそうだ。

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  • 早合点すぎ (スコア:5, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2015年12月04日 16時42分 (#2928728)

    貫通はしないが、衝撃吸収材として機能するわけではない。
    屋根材と一体化して強度は上がるにしても、建屋そのものが強固になるわけでもないし、木造の山小屋がコンクリートの強度を得るわけでもない。
    その強度を超えればそのまま建屋ごと潰れるとか、屋根材と一緒に建屋内に落下するとかになる。
    「貫通はしないため屋根の下は安全になる」って短絡はひどい。

    • Re:早合点すぎ (スコア:5, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2015年12月04日 17時00分 (#2928745)

      「安全になる」は「安全性が向上する」という程度の意味でしょ。
      これを「核シェルター並みの絶対の安全が保証される」なんて解釈するほうが短絡的で早合点だろうに。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2015年12月04日 16時48分 (#2928732)

      いやまぁそうやケド、セレスが落ちてくりゃどんな屋根も無駄なわけで
      普通に考えりゃわかることはいちいち書かないんじゃないかなぁ

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        言いたいことはわかるんだけどさ、もしかして噴石と隕石間違えてない?
        そしてセレスは隕石じゃなくて小惑星なんだけど……

        • by Anonymous Coward

          小惑星つーか準惑星だな最早。

        • by Anonymous Coward

          あーいやデカいもん落ちてきたらという例えなだけで…
          イエローストーンが本気出したらとかのほうが良かったですかね

    • by Anonymous Coward on 2015年12月04日 17時02分 (#2928746)

      山小屋に避難して、噴石が屋根を貫通したって事例があるわけだから、
      それの対策はあってよいでしょう。

      誰も山小屋にドリフ隕石の対策をしろとはいってない。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      そういえば
      ケブラー使ってるアルベルトのベルトも切れることがあるって言ってたな
      ゴミを挟んだまま回し続けると切れることがあるらしい
      時々掃除してたら
      タイヤを数十回交換
      ついでにクランク側のベアリングが削れて総とっかえしたけど
      まるっきり切れる気配なし
      噴石に耐えられるかどうかはともかく耐久性は高いな
      噴石に耐えられないと耐久性あっても意味ないけどな

      シェルターなら鋼鉄のほうがいいと思うけど
      こういうのは街の鉄工所のおじさんが燃えそうだけど
      山まで運ぶのが大変なんだろうな

      • by Anonymous Coward

        せやね。
        鉄板やコンクリのシェルターを山頂に立てるのに比べたら、
        ケブラー持ってくのは楽だし既存の山小屋をそのまま補強できるというメリットが有る。

      • by Anonymous Coward

        ロードバイク乗っている奴なら、廃タイヤを捨てる時にケブラービードを切って捨てたりしているんじゃないかな。
        それならケブラーを切るのに特別な物は不要で普通のハサミで十分と知っている筈。
        ゴミ回収車の中で絡んで迷惑だから、その辺りの心配りは重要だね。

    • by Anonymous Coward

      ああ、安全になる、に噛み付いてたのか。

      では私が変わってお詫びと訂正を入れよう。
      「貫通はしないため屋根の下は安全になる」は
      「貫通しにくくなるため屋根の下は少し安全になる」
      の間違いでした。訂正の上お詫びします。

      • by Anonymous Coward

        なお、溶岩や火砕流には無力です

        も追加しといて

    • by Anonymous Coward

      強いて言えば衝撃分散材ですね。ちゃんと挟み込むとある。
      でも繊維だし、鋼板よりも衝撃吸収性能は高そうだけどな。

      • by Anonymous Coward

        後は経年劣化がどの程度かってことですかね。
        数年でボロボロとかって事はないにしても、他の部分との差が大きいとちょっと問題かも。

  • そんな噴火の危険がある火山に山小屋なんて御岳山くらいでほとんどないから需要もないんじゃない?とか思ったけど、そういや「富士山」ってのがあったね…。
    登山者も山小屋の数も段違いだし。

    • はっきり言って多いです。活火山ランク A で離島外しても十勝岳、樽前山、有珠山、北海道駒ケ岳、浅間山、阿蘇山、雲仙岳、桜島が、Bで知床硫黄山、羅臼岳、摩周、雌阿寒岳、恵山、岩木山、十和田、秋田焼山、岩手山、秋田駒ヶ岳、鳥海山、栗駒山、蔵王山、吾妻山、安達太良山、磐梯山、那須岳、榛名山、草津白根山、新潟焼山、焼岳、御嶽山、富士山、箱根山、伊豆東部火山群、鶴見岳・伽藍岳、九重山、霧島山とあります。この中で小屋がまったくないのは知床硫黄山+羅臼岳、雌阿寒岳、北海道駒ケ岳、恵山、桜島ぐらいかなぁ。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2015年12月04日 18時35分 (#2928822)

    建物が脆弱でも耐えてたんじゃないの?
    貫通しないと衝撃と重量が100%建物にのしかかって潰れるんじゃないの?

    • by albireo (7374) on 2015年12月04日 23時51分 (#2928967) 日記

      噴石は小さいものほど遠くまで飛ぶので「貫通しなくても建物は潰れないけど貫通したら内部に被害」の方が「貫通してれば建物は潰れないけど貫通ないと潰れる」よりずっと確率は高いと思います。
      後者の方が増えてくると、貫通してもしなくても助からない可能性も高くなりますし。

      --
      うじゃうじゃ
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        避難小屋って大抵噴火口の近くじゃねえの?

    • by Anonymous Coward

      私もその心配は少しした。
      でも「それなら防弾チョッキで銃弾受け止めた人間は、圧潰して死ぬ」という話ではないか。と考えてしまって。
      今日は肉料理が食べられなくなった。

      • by Anonymous Coward

        防弾チョッキで銃弾受け止めた人間は銃弾を受けた部分を打撲したり骨折したりすることもあるとか
        ケブラー繊維だけでは衝撃吸収性能が低いのでそれだけじゃだめなのです
        衝撃吸収素材がどう使われているかで弾を止めた後の衝撃の伝わり方が大違いなのだとか

        • by Anonymous Coward

          たまにバ科学などの番組で、若者が防弾スーツで銃弾を止める動画を撮ろうとして至近距離から撃っては酷い目に遭ってるのを見たりします。防弾スーツを貫通しなかったから良かったものの痛そうですよ、ホントに。

          防弾スイーツ
          http://www.saba-navi.com/2015/04/02/bulletproof_sweets/ [saba-navi.com]

    • by Anonymous Coward

      建物が無事でも中の人がただじゃすみません…
      建物が潰れるほどたくさんの噴石が降り注ぐ状況でスポスポ貫通したら中の人はミンチでしょう。

  • by Anonymous Coward on 2015年12月04日 16時36分 (#2928721)

    いざって時にも安心だな。攻撃ヘリから機銃掃射を受けても大丈夫。

    • by Anonymous Coward on 2015年12月04日 16時41分 (#2928726)

      防弾チョッキ程度じゃ、機関銃の弾丸は止められませんぜ。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2015年12月04日 17時03分 (#2928747)

        現代的なボディアーマーに倣い外側にセラミック製のハードプレート [wikipedia.org]を追加しましょう

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2015年12月04日 17時24分 (#2928766)

          元の屋根に例えば発泡スチロールを被せてその上に「セラミック製のハードプレート」を追加すれば良いのかな?
          ってケブラーいらないんじゃ…。

          親コメント
          • by 90 (35300) on 2015年12月05日 1時33分 (#2929011) 日記

            装甲板を入れるときって内側にスポールライナーを敷きません? 貫通しなくても剥離して飛んできますから。

            親コメント
          • by shesee (27226) on 2015年12月04日 17時52分 (#2928798) 日記
            ガールズ&パンツァーで怪我人が出ないのはケブラー製の内張のおかげです。 装甲なんて飾りです。
            親コメント
            • by SteppingWind (2654) on 2015年12月04日 18時26分 (#2928816)

              特殊カーボンって言ってませんでしたっけ?

              親コメント
            • by Anonymous Coward

              上部ハッチから半身を出しているときに機銃からの射撃を受けている描写がTV版であったような気がするのですが…。

              • by Anonymous Coward

                あのアニメに出てくる女の子は皮膚をケブラー製の人工皮膚に変更したサイボーグってことかもね。
                それか当たらなければオッケーとかいう理屈。

              • by Anonymous Coward

                助走もつけずに数mジャンプできるのは、そのせいだったのか。

          • by Anonymous Coward

            スチロールで「火山噴出物」を抑えるのは無理があるんでは
            まあ貫通をプレートで防げるなら難燃素材なら何でもいいのかも知れんけど。

    • by Anonymous Coward

      そこはやはり防弾跳び箱ネタかと思った。

      「この跳び箱が防弾じゃなかったら、とっくにあの世行きよ!」
      跳び箱が防弾なので、武装セグウェイから銃撃されても大丈夫。

  • by Anonymous Coward on 2015年12月04日 17時11分 (#2928753)

    コンクリート柱にピッチリ巻きつけて耐震補強するものはすでにある これもケブラーじゃなかったかな?
    今回の話と同様で、壊れることを防ぐことは出来ないがバラバラになって崩落しないようにするらしい

    • by SteppingWind (2654) on 2015年12月04日 18時36分 (#2928824)

      ケブラー(ケブラーはデュポン社の商標なので, 一般にはアラミド繊維と言いますが)は, カーボンと共に用途によって使い分けられている [nsmat.co.jp]みたいです. カーボンは導電性があるので電気設備には不向きだとか, アラミドは耐紫外線性が低いので遮光が必要だとか.

      親コメント
      • by 90 (35300) on 2015年12月05日 1時25分 (#2929009) 日記

        防弾ベストを買ってきて屋外で訓練して、汗を吸っちゃったので水で洗って、すっかり崩壊なんていうことも導入初期にはあったんでしょうか……
        紫外線も強く霜が降りることもざらな山小屋でどれだけ耐えるか、ちょっと怖いですね。劣化しても既存の繊維より良いのでしょうけど。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          防弾ベストのたぐいが紫外線で劣化しての訴訟騒ぎはすでに起こっています(日本メーカーがからんでる)

      • by Anonymous Coward

        ケブラーはデュポン社の商標なので, 一般にはアラミド繊維と言いますが

        今回の「ケブラー」を使った織物状の補強材を発売した東レ傘下に、東レ(株)50%+デュポン(株)50%が株主の、東レ・デュポン株式会社というのがあって、正規に商標:「ケブラー」のライセンスを得ているのでしょう。

    • by Anonymous Coward

      貫通はしないが屋根ごと落ちてきたりはしないのでしょうか?

      • by Anonymous Coward

        親コメは屋根を支える柱の補強の話でしょ。
        ぶら下げるとこ間違っとるよ。

  • by Anonymous Coward on 2015年12月04日 18時06分 (#2928803)

    ケプラーは、酸性条件で加水分解が促進するのに、火山近くに設置していいのかな。

    10年毎に屋根を葺き替える、とかなら大丈夫かもしれないけれど。
    軽量な屋根材としてだけ考えるなら、わからんでもない。

    • by Anonymous Coward

      まあ,劣化条件がわかってるなら対策もできるというもので.
      適当なビニールで密封してベニヤ板で挟んでおけば,火山性ガスなんかの影響はそれなりにおさえられるんじゃないかな.よくしらんけど.

    • by Anonymous Coward

      酸性条件で加水分解加速ならば、コンクリート(アルカリ)における鉄筋の代わりにすれば、軽量で丈夫なコンクリートが出来上がる?

      • by Anonymous Coward

        ケプラー、アラミド繊維が、鉄筋並みに圧縮強度があればね。

        ポリエチとかの繊維で、引っ張り強度を上げたコンクリートはあります。
        コンニャクみたいにふにゃふにゃらしい。

      • by Anonymous Coward

        熱硬化性樹脂(レジン)を結合材として、砂利・砂・炭酸カルシウム等を強固に固めた「レジンコンクリート」と言うのがこの世にはあり、一般にレジンにはGFRP(ガラス繊維強化樹脂)で常用されている不飽和ポリエステル樹脂が使われる。
        資材の運搬費が優越する山小屋・避難小屋の屋根の補強には向いているかも。

    • by Anonymous Coward

      ここまで「ケプラー」へのツッコミなし と脊髄反射してみる

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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike

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