パスワードを忘れた? アカウント作成
12826389 story
お金

「不平等」だと恵まれていても幸福度が下がる 47

ストーリー by hylom
罠 部門より

人間の感じる幸福度は、「不平等」が生じると下がるという研究結果が発表された(WIREDNature Communications誌掲載論文)。

これによると、自分が他者と比較して恵まれていた場合でも、他者との間に不平等が生じていると幸福度が下がるという。ギャンブルを使った実験では、「自分が勝った場合は同じチームのメンバーも買ったほうが幸福度は上がるが、自分が負けた場合はチームもメンバーの同様に負けたほうが幸福度が上がる」という結果が得られたそうだ。そのほか「他者よりも多くのお金を得ると幸福感が下がる傾向をもつ人」や「他者より得るものが少ないと幸福感が下がる傾向をもつ人」があり、実験では前者は後者よりも多く他人にお金を分け与える傾向があったという。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 全体的に見たら恵まれてても、局所的に見て他の人より相対的に恵まれてないと不幸を感じるって普通でしょって思ったけど、
    単にそういうことじゃなくて、他の人より恵まれてると感じていても不平等があること自体に不幸を感じる人がいるって話ね。
    • だからそこそこ幸せな連中がその恵まれているという幸せを守るために
      不平等と感じたことをひたすら叩いたりするんだな…

      # そもそも最初から恵まれてなかったら
      # そんな他人の事気にしてるような暇はねーよなぁ

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      いや当たり前かな
      劣等感と優越感

      漢字のない文化からすると意外と感じるだけかも

      • by Anonymous Coward

        劣等感と優越感

        漢字のない文化からすると意外と感じるだけかも

        そんなに単純な話ではないでしょう。自分だけが負けるとより不幸に感じるというのは劣等感で説明できないこともないが自分だけが勝った場合みんなが勝った場合より幸福度が下がるというのは優越感の否定になる。
        あと漢字のない文化から云々って具体的にはどういう意味でしょうか。

    • by Anonymous Coward

      他の人より恵まれてる人が、
      不平等があるから不幸と感じて、不幸だからもっと豊かになろうとするわけで。
      だーれも救われない話じゃね。

  • by Anonymous Coward on 2016年06月28日 9時21分 (#3037276)

    マツコ・デラックスが神様に一つだけお願いするなら
    「自分はそれほど幸せにならなくていいから、他の人もそこそこの幸せで止めてくれ」
    みたいなこと言ってたけどまさにそれか
    やっぱ達観してるなぁ

  • by Anonymous Coward on 2016年06月28日 6時41分 (#3037207)

    人はみな平等で公平であるべき
    という幻想が不幸と争いの元だし

    • by Anonymous Coward

      この場合は、飽くまで「チームメンバー」との比較だというのもミソかも…。元々ギャンブルで勝負してる時点で、勝負相手とは「勝ち負けという不公平」が起きるのが前提な訳だし。

    • by Anonymous Coward

      幻想だと思っていたものが、本能だったという話では?
      平等を求めないことで不幸と争いを回避できると考えていたら、そういう訳でもないと。

    • by Anonymous Coward

      幸福は義務です

    • by Anonymous Coward

      負けてばっかりのロボットをたくさん作れば人は皆幸福になれる

  • by Anonymous Coward on 2016年06月28日 6時51分 (#3037209)

    現代の日本人のほとんどは、江戸時代の大名なんかより恵まれているけど、みんながみんな幸福だと感じてはいないわけで

    • by Anonymous Coward

      見栄を気にする社会じゃあ幸せになれんよな

    • by Anonymous Coward

      江戸時代以外はどうなん?

  • by Anonymous Coward on 2016年06月28日 6時55分 (#3037211)

    人間の脳は幸福を相対評価でしか認識できないというコラムだか何だかを読んだ覚えがある。
    だから、もしあなたが年棒が2千万に上がってこの上ない喜びに打ち震えていたとしても、
    あなたの隣の席に座っている奴が年棒2千1万円だと知ったとたんに、もうあなたは幸せな人間ではなくなってしまう。

    このシステムが必然的に示すことは、世の中で完全な幸せに浸れる人は、
    世界でたった一人、最も持てる者だけという何とも救われない話。
    人はいつまでも手に入るはずのない幸せを求めてあがき続けなくてはならないさだめ。
    これが人の原罪というものかもしれない。「足るを知る」とうそぶいて表を繕ってみても、
    脳がそういう風に作られちゃってるんだから、正常な脳を持っている人なら
    実際はこの煩悩から逃れようがない。

    これは幸福というのが本来、生存競争に打ち勝って子孫を残すという、
    まんま競争相手との相対的な強弱関係に勝利することへの報酬として生まれたのだから
    むべなるかな、という話。

    しかし、

    そのほか「他者よりも多くのお金を得ると幸福感が下がる傾向をもつ人」

    がいるというのは初めて聞いた。それは上記の話では説明できないなぁ。
    「利己的な遺伝子」論の、個人より集団の利益を優先するケースで説明がつくのだろうか。

    • 「他者より良い状況であることが幸福感に繋がる」のだとして、
      でも「収入のみがその評価軸」ではないのだから、

      >このシステムが必然的に示すことは、世の中で完全な幸せに浸れる人は、
      >世界でたった一人、最も持てる者だけという何とも救われない話。

      これは正しくないなぁ。
      例えばAくんは「Bさんより収入が多いこと」に喜びを見いだし、Bくんは「Aさんより家族が多いこと」に喜びを見いだすのであれば、
      (ヤな言い方すれば)「他者を見下すことが幸福という醜悪なシステム」だとしても、それぞれが幸福に浸れる。
      Aくんが家族の人数、Bくんが収入を気にしなければ、ね。

      ・・・そこで「家族も収入も持ってる人だけが」みたいな考え方をするかもしれないが、それはまた別のCさんの評価軸であって、Aくんは人数を気にしないんだから無意味な話になる。
      また評価軸は必ずしも両立しないパターンもあり得る(家族が少ない方が気楽で幸せだという人も居るだろう)から、「全ての者の全ての評価軸を同時に満たす」ことも不可能だ。

      だから本能的に(感覚的に)「俺より持ってる奴がいると不幸だ」と感じる一方で、理性(というか理屈、学習、自己改変)側で「評価軸は一つじゃないし、自分を羨む人だって居るだろう」という観点で自己の幸福感受性を弄ることも可能ではなかろうか。
      何に喜びを感じるかって、生来持っているものも大きいけど、後天的にズラしたり新たに獲得したものもあると思うんですよ。

      あとオマケで、最後のトコは仮にシステムが利己性のみで成り立っていると仮定しても、自己実現性(俺が皆の幸福度を引き上げてやると俺は嬉しい)とか社会性動物としての危機管理(窮す者を助けることで俺の危険を減らせる)とかでも解釈しようはあるんじゃないですかね、一応は。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        年収650万の独身時代に、世帯年収1千万の家族持ちより、自由に使える金が多い事を喜んでいたけど、同時に家に帰っても誰もいない寂しさもあった。

      • by Anonymous Coward

        幸福にはいろいろ軸があるように見えて、その出所は、自分の持つ遺伝子を多くばらまくことに貢献する行為への報酬
        というもの。すべてはそこに向かって1つにつながっている。(そりゃ遺伝子がとち狂ったり、精神の変調やらで、
        全然貢献しない事柄に喜びを見出す輩は、つねにある程度いるが)
        だから「Aくんが家族の人数、Bくんが収入を気にしなければ」などの算数の問題のような単純化は実際は起きなくて、
        A君はA君の幸福軸上で「上には上」の人に出会うだろうし、また、自分と同じ収入を持つ人と出会うと、
        それ以外の軸で彼我の優劣をつけようとするだろう。

        だから本能的に(感覚的に)「俺より持ってる奴がいると不幸だ」と感じる一方で、
        理性(というか理屈、学習、自己改変)側で「評価軸は一つじゃないし、自分を羨む人だって居るだろう」
        という観点で自己の幸福感受性を弄ることも可能ではなかろうか。

        それは適応機制というもので、適応機制をとらざるを得なかった場合は、やはり満足度、幸福感は減じるのではなかろうか。

    • by Anonymous Coward

      金持ってて嫉妬されたり陰口叩かれたりするかもと心配で不幸に思うのかも

    • by Anonymous Coward

      >「利己的な遺伝子」・・・略・・・で説明がつくのだろうか。

      タレコミのリンク先では罪悪感かも知れないと書いていますね。この実験だとギャンブルなのでお金は努力の対価ではありません。フリーランチに仕掛けられた罠に対する警戒心という側面もあると思います。
      豊かな縄張りなのに主が居ないのは捕食動物の巣が近いのかも知れませんから。

      • by Anonymous Coward

        その「罪悪感」というものが進化の中でどうやって生まれてきたのか、という話。

        しかしその論文、Happiness(t)の式まで出してきたのには笑ってしまう。
        とたんに胡散臭い疑似科学めいてしまうなぁ。
        その式はなんの予想も証明も出来ないだろうに。

        • by Anonymous Coward

          相関があるのではというのを函数という形で表したってこと
          それに予想したからそう書いたんだと思いますが、予想はできないって断言するのはなぜかしら
          自動筆記とかですか?そういうのはオカルトのカテゴリーで途端に胡散臭く感じます

          • by Anonymous Coward

            予想というのは、普通の科学で理論の正当性の検証で行われるような事の話。
            その式(あるいは理論)が何かしら未だ発見されていない現象を予想(予言)し、
            そしてそれが実験などによって実際に予想通りに起きることが証明されると、
            その理論の正当性が認められる。

            例えば、哲学は100人が100通りの自分なりの理論を提唱するけど、どれ一つとして予言性や検証可能性を持たない。
            経済学者だってもっともらしい数式を論文に書いたりするけれど、それらの式は過去の出来事をうまく説明しているように見えるが
            未来の予想には使えなかったりする。(ゆえに経済破綻とか起きるんですな)だから哲学や経済学は「科学的」
            とはいいがたい学問分野なんです。

            • by Anonymous Coward

              関数の形で書いただけでここまで言われなきゃいかんのか…どう書きゃいいんだよ

            • by Anonymous Coward

              経済学や心理学に多くを求めすぎていますよ。経済破綻を阻止できないのは調査不足と計算力不足のせい。あとは調査の精度の問題もあるし人間や社会に対する理解不足のせいもある。
              未来の予測ができないのは天気予報が当たらないのと同じこと。天気予報は当たらない上に降水確率を割合で表すが実際にその割合が正しいかは誰にもわからないわけだから(6/28日を百回繰り返して検証するなんて誰にもできませんからな)。
              非科学的というのは否定しないが一年後を正確に予想できないから非科学的というなら科学的な学問といわれるものの多くは非科学的なんでしょう

              • by Anonymous Coward on 2016年06月28日 15時33分 (#3037579)

                > 経済破綻を阻止できないのは調査不足と計算力不足のせい。あとは調査の精度の問題もあるし人間や社会に対する理解不足のせいもある。

                経済学は**不足という以前に、ある問題に対するのにどの理論を適用すべきかなんてことで、経済学者同士の論争が始まってしまう。
                ほとんどが同意する定説というものが存在しないから。それは検証に耐えられた理論というものが存在しないから。

                > 未来の予測ができないのは天気予報が当たらないのと同じこと。

                天気予報が当たらないのは、なぜ当たらないかを説明する科学が存在する。誤差はその理論の示す範囲の中で動く。
                なぜ誤差が発生するのか、なぜ誤差は避けられないのか、誤差はどれくらいのものなのかをすべて説明できる。

                経済学者はなぜ予想が外れたかを聞かれる度に新しい言い訳を用意しているように見えるが。あるいは別の経済学者が出てきて、
                「間違った経済理論を適用したからだ。私の支持する理論こそが・・・」と言い出して、それが繰り返される。

                親コメント
        • by Anonymous Coward

          この罪悪感には利他的行為を怠っているという成分は含まれていると思います。
          しかしこの場合は、美味すぎる話には注意する、もっと煎じ詰めれば不自然な物事には警戒心を抱くというストレートな自己保存に関わる成分が大きい気がします。どちらも結局は利己的な遺伝子の保存のための戦略ですね。

          結局、そのお金を不当に簡単に得たと思えば罪悪感になりますし、不自然に簡単に得たと思えば不安感になるのかと思います。当人や観察者の文化や言語の影響が大きいと考えます。

    • by Anonymous Coward

      ただ単に選択圧力が弱いから残ってしまうだけかもしれない。

    • by Anonymous Coward

      最初から王様になることが決まって生まれてきた人とかならともかく、
      普通はトップになろうと思うと死に物狂いの努力が要求される。
      これは、過重な強制労働と実質的には同じで、トップに立った瞬間だけ見れば幸せかもしれないけど、
      トップになるまでに味わった不幸もトータルすると、努力しなかった人に比べて幸せかどうかは微妙。
      しかも、トップになろうと努力した人のほとんどは実際にはトップになれない。すごく危険な賭けだ。
      ならば、そこそこの努力で生きるに困らないレベルを維持する方が、そこそこ幸せで安全だし多数派にもなれる。
      生物がそういう生存戦略を無視して進化するとは思えないな。

      • by Anonymous Coward

        努力=不幸というのはどこからしみついたのか気になるなぁ…

        • by Anonymous Coward

          「働いたら負け」って思想は結構拡がっていますね。

        • by Anonymous Coward

          トップになるような努力は、普通の努力とは異質だと思うんですよ。
          何かを犠牲にしてまでやっているという感じ。
          もちろん、本人にとっては、それでも不幸ではないかもしれないが、
          トップに大して執着のない人から見ると不幸に見えることもありうる。

          何かを犠牲にしてまで努力したのに、それが報われなかったら不幸じゃない?
          つまり、努力単独だと収支はマイナス。

          • by Anonymous Coward

            本人の感じる幸福の話をしているのに何で「他人が見たら」なんて話になるのか理解不能ですな。
            なんで自分の感覚をそこまでして押し付けたがるの?
            この話はむしろ『トップとは何なのか』的話だと思うんだけど。

            > トップに大して執着のない人から見ると不幸に見えることもありうる。
            それがあったから何なの…?

            何がつらいのか知らんケド、君が努力してなくても、努力してモノにならなくても、
            俺は文句言ったりしないよ?

            • by Anonymous Coward

              いやいや、元コメは誰もがトップにならないと幸せじゃないと言ってるじゃないですか。
              で、トップを目指すことが苦にならない人もいるだろうけど、そんな人ばかりじゃないよねって話。

              あと、私はトップになるような努力と普通の努力は分けて考えてるよ。

              • by Anonymous Coward

                「苦にならない人以外にとっては苦である」とかトートロジーを主張しているとは思わなかった。
                失礼しました。

              • by Anonymous Coward

                こちらこそ、ごめんなさい。
                改めて自分のコメント読み返してみると、
                トップを目指すことを苦にしない人も不幸だと主張しているようにも取れますね。
                そういうつもりではなかったんですが。お騒がせしました。

  • 人生を幸せにするのは何?最も長期に渡る幸福の研究から
    https://www.ted.com/talks/robert_waldinger_what_makes_a_good_life_less... [ted.com]

  • by Anonymous Coward on 2016年06月28日 8時55分 (#3037258)

    幸福感を得るためには極めて合理的な行動だったんだよ。

    #一時のその後の幸福が得られるのかは知らん

    • by Anonymous Coward

      蜘蛛の糸 芥川龍之介
      http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/92_14545.html [aozora.gr.jp]

       御釈迦様は極楽の蓮池のふちに立って、この一部始終をじっと見ていらっしゃいましたが、やがて※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多が血の池の底へ石のように沈んでしまいますと、悲しそうな御顔をなさりながら、またぶらぶら御歩きになり始めました。

      御釈迦様「・・・・・(ブラブラ」

  • by Anonymous Coward on 2016年06月28日 14時11分 (#3037487)

    国民が思っている不平等はルール自体違うから不平等と感じているのに
    結果が違うから不平等だと感じていると置き換えている。

  • by Anonymous Coward on 2016年06月28日 14時15分 (#3037494)

    「今は恵まれてるけども、自分もあんな風に恵まれなくなる可能性があるんだよなあ・・」
    「自分は恵まれてるけども、自分と仲のいいアイツはあまり恵まれてない・・ああミラーニューロンのようなものがうずく・・・」
    みたいなストレスにつねに苛まれるからじゃね?
    違う?論文見てないから知らない。論文読めないしね。

  • by Anonymous Coward on 2016年06月28日 22時24分 (#3037952)

    途上国の人々が互いに支え合っている暮らしを妙に羨ましく思ってしまうのもこれだな。

  • by Anonymous Coward on 2016年06月29日 8時06分 (#3038089)

    「自分が勝った場合は同じチームのメンバーも買ったほうが幸福度は上がるが、自分が負けた場合はチームもメンバーの同様に負けたほうが幸福度が上がる」

    メシウマ状態?

  • by Anonymous Coward on 2016年06月29日 10時57分 (#3038185)

    >「他者よりも多くのお金を得ると幸福感が下がる傾向をもつ人」や「他者より得るものが少ないと幸福感が下がる傾向をもつ人」
    前者がビルゲイツで、後者がスティーブジョブズか?

    むろん、前者は妄想に近いと我ながら思うが、衛生状態の改善として、マイクロソフトの設けに直接結びつかないようなトイレに資金を投入したり。
    後者については寡聞にして全然、そういう話を聞かない。iPadの教育機関への寄付だって直接appleの利益にしかならないし。

    #そう思い、「スティーブジョブズ 寄付活動」「ビルゲイツ 寄付活動」の検索結果をさらりと見てみたが、自分の妄想を否定するほどのものは
    見つけられなかった。
    ##「マイクロソフト 寄付活動」「アップル 寄付活動」も会社の色がでていて、結構面白い。

    ソフトバンクの社長が、ジョブズを好きなのはそういうあたりに理由があるのかもしれんと思う。

typodupeerror

目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない -- Eric Raymond

読み込み中...