
冥王星のハート模様の地下には氷の海? 10
ストーリー by hylom
意外に色々なところにあるかも 部門より
意外に色々なところにあるかも 部門より
AC0x01 曰く、
2015年にNASAのニューホライズンズ探査機が冥王星で巨大なハート型の地形「トンボー領域」を発見したが、その後の研究でこの下に氷の海が存在する可能性が明らかになった(アストロアーツ、CNN、Slashdot)。
「トンボー領域」は冥王星の赤道付近に1000kmにも渡って広がる巨大な領域で、クレーターが無く氷の氷河やスプートニク平原と呼ばれる氷原が広がっている。この領域は月の裏側のように常に冥王星の衛星カロンの逆方向に位置していることが判明していたが、内部構造モデルの研究の結果、平原の地下の海が部分的に凍った「半解けの」状態である場合に潮汐力によりこのような状態が成立しうることが判明した。なお、平原の地上部を覆っているのは窒素の氷だが、water-ice oceanとあるのでこの海は水の氷のようだ。
氷の海といえばエウロパやエンケラドスのものが有名だが、冥王星でもあるとなれば案外ありふれた存在なのかもしれない。
日本人だ。 (スコア:2)
原論文(有料) [nature.com]の概要を見ると、二人の共同論文になっていて、Isamu Matsuyama氏が著者の一人ですね。
この論文の概要によると(あくまで斜め読みなので要約間違えてるかも知れない)、
・地表に、厚さ数キロの、窒素・メタン・一酸化炭素で構成された氷の層が再生産されてる
・この領域は、冥王星とカロンの潮汐線上にあり、自転軸と60度の角度の関係にある
・冥王星のこの領域の地下の岩石の層は自転や潮汐力からのストレスを受けて、断層を形成・再生産している
・これらの層では、100万年単位での揮発性移動サイクルが起きている
# …あれ?概要ではH2Oの存在に言及してない?この手の論文読み慣れてないから見落としてるかも。
天文学とか惑星地理学だと、優れた研究者の受け皿が、日本にない状況なんですね…嗚呼…
だって (スコア:0)
だって水素と酸素はわりと多い元素だろ?
彗星だって氷で出来てるわけだし
軽いから表に出てくるし
熱源がなければ当然氷
溶けた状態の水は珍しいだろうけど
地球の海はかなり希少な存在
Re: (スコア:0)
詩みたいな文章だね。嫌いじゃないけど
Re: (スコア:0)
H2Oはよくある化合物。
それが「液体の状態」で「地表」にあることが珍しい。
なにか問題でも?
>彗星だって氷で出来てるわけだし
彗星が極端な楕円軌道を通らずに、円に近い軌道でもっと太陽の近くを周回してたら、
日光に晒された表面はとっくの昔にカラカラに乾いてたんじゃないかな。
メーテルがうなだれてたのは (スコア:0)
個体窒素の上やったんか。マイナス200度以下、激寒!
Re:メーテルがうなだれてたのは (スコア:1)
「ハート様の下」に見えてしまってしょうがない。
本人は脂肪って言ってたけど本当は水が貯まっていたんですね。
Re: (スコア:0)
或いは反射衛星砲が設置されるか。
氷の海といえば (スコア:0)
地球のものも地球では有名ですね
水の氷の特異性 (スコア:3, 参考になる)
惑星表面の液体の中でも, 水がかなり特異な物であることは注意が必要ですね.
水の重要な性質として, 融点付近で固体の方が比重が小さい, つまり氷が水に浮くというものがあります. そのため海の温度が下がっても凍っている部分が表面に留まり, 氷が蓋となって底の方がなかなか冷えないことになります. これが他の物質, 例えばメタンなんかだと, 凝固したものが底に沈んで残った液体がさらに表面で冷やされて凝固というサイクルが連続し, 速やかに全体が凝固してしまいます.
この性質のため, 水の海ではわずかな熱源でも液体の領域が保持されることが可能になります. ボストーク湖 [wikipedia.org]が維持されていることや, スノーボールアース仮説 [wikipedia.org]で生物が生き残っていた理由の一因とも想像されています.
Re: (スコア:0)
それより月面 [google.co.jp]ではないかと