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地球

陶器に含まれた磁性粒子を元に紀元前の地磁気の変化を調べる手法が考案される 21

ストーリー by hylom
過去からの手がかり 部門より
taraiok曰く、

地球の磁場(地磁気)は一定では無く年月とともに変動していることが知られている。しかし、磁力計が発明される以前の大昔の地磁気の変化を確認する方法は少ない。そんな中、考古学者と地球物理学者のグループが、古代の陶器から当時の地磁気を推測するという手法を考案したそうだ(PNAS掲載論文nprSlashdot)。

粘土の中に紛れ込んでいる小さな強磁性粒子は、陶器が硬化した際に固まり、磁場のスナップショットとして機能するそうだ。また、年代を特定する方法としては政府の税記録を利用する。当時の政府は、税金を徴収するために使用された陶器にシールを貼り付けていた。このシールは、新しい王が登場したり、侵略によって政府が変わったりするたびに置き換えられてきたという。研究者は、陶器の磁性粒子とシールの双方を参照することで、紀元前8世紀から紀元前2世紀までの6世紀に渡る地磁気強度の変動を確認することができたとしている。

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  • これ、古地磁気学 [wikipedia.org]って分野のお話ですね。
    熱残留磁化 [kotobank.jp]と呼ばれる現象を利用して地磁気を割り出しているんでしょう。
    窯で陶器を焼く時に含まれる磁性物質がキュリー温度以上になり磁性を失う。そして冷却過程で磁性を取り戻すが、その時に地磁気がかかっているのでその方向に磁化される。

    岩石や窯自体からそういうが調べられてるみたいだけど、陶器という焼き物自体を調べる場合は焼かれた場所やどういう姿勢で焼かれたのかも確定しておく必要がありそう。
    以下の資料内にも焼き物から地磁気の記録を読み出すような話が書かれてるので、手法自体はこれまでもあったんでしょう。
    福井県立恐竜博物館ニュース Dinosaurs 30号 - Dinosaurs030.pdf [fukui.jp]

    今回の研究については「紀元前の陶器」から地磁気を割り出す手法がキモなのかと思います。陶器自体の年代特定やどの場所の窯でどのような姿勢で焼かれたのかとかいろいろ特定する必要があるわけですから〜。また地磁気記録から年代測定する場合は地磁気永年変化曲線というのを作る必要があるそうだけど、過去2000年くらいまでは作られていて紀元前についてはこれから〜みたいなようです(20年くらい前の資料によると)。
    ---その他の資料---
    地球型惑星の歴史と物質科学 No.9 古地磁気年代推定法 - 20111221_hatakeyama_01.pdf [cps-jp.org]

    • by Anonymous Coward

      > これ、古地磁気学って分野のお話ですね。

      違う。

      元論文のせめて概要くらいは読んでくれ。
      そこにちゃんと、地磁気の推定には古地磁気学的な方法と考古学的な方法があって、この論文では後者を扱うと明言してある。

      • > 違う。
        とだけ言われても概要のみでは何がどう違うのかは分からないのだけど。

        Together with rigorous paleomagnetic experimental procedures, this study yielded an unparalleled record of the geomagnetic field intensity during the eighth to second centuries BCE.

        とも記述されてるし…。考古学的な方法というのは陶器に貼られたシール(印?)と政府の税記録あたりの話だとは思うので、地磁気の推定とは違うような…。

        # もうちょっと資料見てたら古地磁気学と考古地磁気学は分野としては分かれてるみたい。
        # この場合は陶器を扱ってるので考古地磁気学と言った方がいいですね。

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2017年02月21日 6時43分 (#3164631)

    「シール」じゃなくて「 [npr.org]」だろう。

    • by Anonymous Coward on 2017年02月21日 10時40分 (#3164716)

      まぁ、語源的には間違ってないかと。
      原文的には royal seal なので、封蝋としての印璽ですね。
       

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        封印の本来のあり方かと

        (王への)納税のための大型のつぼで当代の印が押されている、これによって年代わかる。
        戦乱で都市は壊れてもこれはのこったとある。

        考古学的には租税のことがわかるん(ので収集、分類が進んでいた?)だけど、思いがけないこともわかったということでしょうか
        #tax bureauocracyで何かの成句ではあるようだけど確認できなかった。

  • by Anonymous Coward on 2017年02月21日 7時35分 (#3164636)

    某鑑定団 「この茶碗はお宝です」
    地磁気 「作られたのは20世紀後半やで」

    • by Anonymous Coward on 2017年02月21日 9時08分 (#3164669)

      これはいろいろとまずいことが暴かれるのでは!?と思ったけど、
      陶磁器の年代測定は熱ルミネッセンス法という手法が既にあるみたい。

      親コメント
      • そのものずばりの日本考古地磁気データベース [ous.ac.jp]がある。

        古地磁気学・考古地磁気学の成果で日本(またはある地域)における、過去の地磁気が変わってきた様子がわかれば、日本における地磁気変動の標準モデルを作ることができます。そして、時代がよくわからに遺跡から新たな被熱遺構が発掘され、その考古地磁気が測定されると、標準モデルのどこに位置するかを吟味すれば、地磁気から被熱した年代を推定することが出来ます。このようなやり方を「考古地磁気年代推定」と言います。この考え方は古くからあり、実際にこの方法で年代を推定した遺跡はいくつもあります。

        これを使えば焼き物が焼かれた年代や、被熱履歴、人間による移動履歴なんかが分かるとのこと。日本のデータベースは西暦400~2000年の間で調査されている模様。

        それからなぜかストーリーでは肝心なものが省かれているが、タレこみは「古代イスラエル時代」というか、ユダ王朝時代の出土品の話。

        --
        スルーカあるよ
        親コメント
      • by Anonymous Coward

        熱ルミネッセンス法は検索すればわかるけど、焼成時の高温で一度リセットされてから
        現在までに受けた放射線(自然放射線や宇宙船)の量から年代推定するということなので、
        どこにおかれていたか、つまりどのくらいの放射線を(年あたり)受けるかで
        較正する必要がある模様。
        特に自然放射線は場所で変わる。

        つまり来歴がはっきりしているものでないと適用しがたいのでは。
        例えば石造りの倉庫に収められていたとしても、水成石灰岩か、花崗岩かで違うでしょう

        あと都市のこうりゃく?(raze;家屋、都市などの完全破壊とある)にかかわらずとあるので、
        火をかけられるとその時点からということで紛れが生じるのでしょう。

  • by Anonymous Coward on 2017年02月21日 9時39分 (#3164685)

    だから地磁気を調べる為の陶器を磁器っていうじゃないですか。

  • by Anonymous Coward on 2017年02月21日 16時47分 (#3164931)

    自然界に存在する磁性体は、劣化しない?
    もう昔のカセットは再生できなかった。

  • by Anonymous Coward on 2017年02月22日 0時31分 (#3165126)

    「税金は未来に役立つ」
    さあ、未来のためにきっちり納税してもらおうか。

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