パスワードを忘れた? アカウント作成
13205709 story
政府

Natureが日本の科学研究失速を特集 187

ストーリー by hylom
金だけの問題ではない 部門より
northern曰く、

科学雑誌Natureの2017年3月23日号の特別企画冊子「Nature Index 2017 Japan」で、日本の科学研究が失速していることが指摘されている(NHKnatureasia.com)。

NHKの記事ではその理由として「ドイツや中国、韓国などが研究開発への支出を増やすなか、日本は大学への交付金を減らしたため、短期雇用の研究者が大幅に増え、若い研究者が厳しい状況に直面していることなどを挙げています」と記述されている。

河野太郎衆議院議員のブログに掲載されているデータによると、2001年から2014年にかけて国公私立大学の研究予算はほぼ横ばいという状況となっており、Natureの記事にあるように「科学への投資が停滞」という表現が正しいと思われる。ただ、河野太郎議員は「科学技術振興予算は今後、増えません」と釘を刺しており(過去記事)、今後の見通しは明るくない。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2017年03月24日 17時13分 (#3181927)

    日本のコンピュータ科学の論文は、酷いものが良く目に付きます。
    実際、日本のコンピュータ科学論文の被引用インパクトは継続的に低いとのこと。
    http://blog.goo.ne.jp/toyodang/e/bee524311262ac48a89134496e055bfe [goo.ne.jp]
    論文数自体も少ないらしい。
    http://blog.goo.ne.jp/toyodang/e/66fda06802e29f013e26f5d41f769b01 [goo.ne.jp]

    コンピューター科学が弱ければ、全てがコンピューターに依存しつつある他分野の科学研究の質が上がらなくても不思議ではないです。
    まずは、コンピューター科学を中心に論文の質の底上げが必要だと思いますが、この論文の質の低さはどこからくるのでしょうか?

    • プログラミングを「アート」と認める共通認識がほとんど根付かなかったことと
      関連はあると思います.

      私もプログラムは少々書きますが,私から見て「何をやっているのかわからない」
      ような芸術的なコードを書く人がいる一方,「ポインタへのポインタ」という概念
      でさえ,大学生に理解させるのは並大抵の苦労ではありまえん.

      それくらい,プログラミングというのは高度に抽象的,創造的な知的活動なのだと
      思います.

      よく,プログラムの生産性は,できる人とできない人で1:100も違う,と言われます
      が,できる人に100倍給料を払うような文化が醸成されれば,優秀な人材がソフト
      ウェア分野に流れるようになるでしょう.

      現在はむしろ逆で,プログラムを組む人は「人月」で勘定される一兵卒としてしか
      考えられていないようです.

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2017年03月24日 17時21分 (#3181939)

      コンピュータ系の分野で優秀な人って
      国外に行っちゃってるようなイメージが。。。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      ソフトウェア産業がそもそも国際競争力がほとんどないからでは

      • by Anonymous Coward

        そんなことは無いかと。ゲーム方面では存在感ありますし、映像方面でも有名なプラグインメーカーが幾らかあります。

        • by Anonymous Coward on 2017年03月24日 17時44分 (#3181964)

          どんな社会にも天才は現れうるので、そういう方がいるのは問題ない
          ここで話題にしているのは社会集団として、産業として存在価値があるか。競争力があるか。ということ。
          ゲーム産業としてもソフトウェア産業としても、いくつかの個人の資質に立脚した、まぐれ当たりな成功例はあったとしても
          社会としての国際競争力は無いに等しいのが現状。

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            個人の資質に立脚しない成功が必要だとの意見も分からなくもないですが、コンピュータ科学は複雑化が進んでいるので難しい気がします。

        • by Anonymous Coward

          ゲーム産業なんてついこの間まで馬鹿にされて見向きもされなかったんだが

        • by Anonymous Coward
          サイエンスとテクノロジーは違うと思うんだ
          • by Anonymous Coward

            確かに、日本のゲームメーカーは論文で学術界に貢献するよりも、特許を取ることを優先してますね、多分。

            # 詳しくないので間違っているかも知れませんが。

  • by Anonymous Coward on 2017年03月25日 2時53分 (#3182172)

    少し前、CIA の陰謀で日本の会社の生産性を落とす手法なんて話題があった。
    例えばCIAの「組織をダメにするマニュアル」が話題。内容が日本企業の体制そのもの!? [nikkan-spa.jp]
    なんか。

    で、今の大学の環境は同様に研究者の生産性を落とす手法として誰かがマニュアル化して導入したんじゃないか
    とすら思えてくる。

    端的には、会社の生産性を落とすには「会議」で時間を無駄に消費させる。研究者は「雑用」で時間を無駄にさせる。
    さらにモチベーション低下のおまけも付く。

    陰謀があるとは思わないけど、いっその事誰かの陰謀であったならまだマシ(改善のターゲットが明確なだけ)と思える。

    いや、だってさ、一流の研究者を数時間拘束して試験監督させる日本と、秘書や助手をつけて研究に集中させる欧米と、
    どっちが成果を出せるか。それ以前に優秀な研究者を確保できるか。そういう話だよね。

  • by Anonymous Coward on 2017年03月24日 20時41分 (#3182063)

    科学研究って意味だけならば、悪く(失速)はまだなっていない
    横ばいってのが示す通りね
    これは、まだその年齢層が現役だからってのが一番大きい
    これから10年、20年後が本当にヤバい
    後、完全な平和利用にしか利用できない科学はありえないってのも大きな要因(すべての科学は軍事転用、政治転用可能)
    日本じゃ水素爆発の恐れがあるからって原子炉冷却止めるような某政党と日本を抑圧している某A国がいる限り科学研究が今まで以上に発達する(伸びる)のはありえない

    • by chromoly (46484) on 2017年03月25日 16時10分 (#3182420)

      本音は金を出す気がないってだけですよ
      予算を文科省から防衛省に付け替えて軍事研究と言っているだけなので

      アメリカ辺りの軍事研究なんてのは特定企業の研究に国が補助金を出すときの建前
      スパコンなんかは,軍事の名目で補助金を出して企業の競争力をあげる経済政策そのものだよね

      親コメント
  • カネが出ないのは理解したので成果が出ないのも理解してください。
    科学技術立国をあきらめましょう。ノーベル賞ももう充分でしょう。

    • 大隅良典 東工大栄誉教授「この研究をしたら役に立つというお金の出し方ではなく、長い視点で科学を支えていく社会の余裕が大事」

      に対しての返事が、

      鶴保庸介 科学技術担当相「社会に役立つか役立たないかわからないものであっても、どんどん好きにやってくださいと言えるほど、この社会、国の財政状況はおおらかではない」

      なので日本国民にとって科学研究なんてどうでもいいってことなんでしょ。

      親コメント
      • 今日の飯も食えないのに、50年後にプロになることを夢見てグランドピアノを買えるかっての。
        科学研究がどうでもいいと言うより、遥に優先度の高い、短期的な課題が山積みにされているってことですな。

        親コメント
      • 科学とか芸術って、王様の余暇、産業革命でできた余暇で行ってきたものなんで、それがもうできなくなったってことは、日本も二流国になってしまったということなんでしょう。
        ただ、科学技術、特に役にたつのかたたないのかわからない研究というのは、将来に対する保険であって、それが無くなるということは、一度レールから外れたら日本は再興することなく凋落するしかないということなんだろうなと思う。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        限られた予算と、長い視点で科学を支えていく社会の余裕が大事なことと両立は可能なんだよ
        ただ、「2位じゃダメなんですか?」という質問にちゃんと答えられないような研究はばっさり切ってよいと思う
        世間にアピールできない口下手な人は頑張ってパトロン見つけるか、いつか誰かが認めてくれることを信じて芸術や陶芸の道に転職するしかないかと

        • by Anonymous Coward

          >世間にアピールできない口下手な人は頑張ってパトロン見つけるか

          でも、そういう口下手な人の方が良い研究したりしているんだよな・・。

          • by Anonymous Coward

            そしてさらりと答えられるほど口上手なら、
            地道に科学研究するよりも口上手を活かした方が稼げるしなぁ…

        • by Anonymous Coward

          「2位じゃダメなんですか?」という質問にちゃんと答えられないんじゃなくて、その時に答えたやつが馬鹿だったの

  • by Anonymous Coward on 2017年03月24日 16時56分 (#3181910)

    ゆとり効果が?

    • by Anonymous Coward on 2017年03月24日 18時46分 (#3182009)

      大学を独法にした小泉からだろ。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2017年03月24日 17時46分 (#3181966)

    少子化が進行している中で、大学は経営を成り立たせるためにとにかく学生数の確保に走った。定員割れでは、運営交付金減額、学費納入も減り存立が危うくなるから。その結果推薦枠の拡大、OA入試、なんちゃら入試で、本来大学に進学する基礎学力のない学生が増えた。つまり学生の質が低下した。分数の計算ができない大学生、中学英語の補習をする大学の話を聞いたのも2000年以降です。このような状況下での無謀なポスドク1万人計画が実施されたわけです。大学院の定員も増やされ、一方アカポスは増えず、コマ割りで講義だけする非正規講師だけが増え続け、手の掛かる学生に眼が届かない。学部卒業時、優秀な学生は公務員や大企業に就職、院には本当に研究をしたい学生と、就職にあぶれたり、モラトリアムでいたい、なんちゃって研究者志望が進学する。一方大学側は定員割れと、博士を作らないとやはり運営交付金等経営に関わるし、5年で博士号を授与しないとモンペと文科省から猛攻撃される。かくしてなんちゃって博士の大量生産になる。O氏などその典型ではないだろうか?これがまた能力に欠けるが故の不正の温床にもなっている。まあ、彼女の場合は、ブランドが欲しくて、OA入試、栄えある統合連携施設1期生、はバード、そして理研、ネイチャーとブランド漁りをして、虚飾をまとった末の転落だと思うけど。

    • by Anonymous Coward

      ところで、正体はESと結論づけられたSTAP「幹」細胞は誰が樹立したか知ってる?

  • by Anonymous Coward on 2017年03月24日 18時18分 (#3181988)

    これもアベガー、ジミンガーの皆さんが足を引っ張った御蔭だね

    • いまだに蓮舫の質問を「二位でいいじゃない」と理解している人もかなり多いんだよね。

      蓮舫の「二位じゃダメなんですか?」というのはスパコンを半年間だけ世界一にするために予算増やしてくれと要求する文科省の官僚に対する質問で、それに対して官僚が「世界一じゃないと意味はないですゼロです」と答えたので「じゃあ予算増やせねえよ」と当たり前の反応をしただけなんだよ。

      当たり前なのだが二位以下だって意味はある。たとえば日本のH-2Aロケットは世界1位の搭載量も安さも早さももってないけど日本が独自に衛星を打ち上げられるという価値はじゅうぶんにある。あの文科官僚も「二位でも意味はあるんです」と答えれば万事丸く収まったのにアホだね。

      親コメント
typodupeerror

アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家

読み込み中...