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宇宙

DARPAとボーイングの宇宙飛行機「XS-1」のデザインが決定、製造へ 19

ストーリー by hylom
それでも1回5億円か 部門より
AC0x01曰く、

DARPAは5月24日、研究中であった二段式宇宙往還機「XS-1」について、ボーイングが提案していた二段式ロケットプレーンで一段目を再使用する案を選定したことを発表した(DARPAアナウンスボーイングXS-1ページSorae.jp Engadget JapaneseSlashdot)。

XS-1は、LEOに1,360kgのペイロードを10回/10日という高頻度で、かつ一度の打ち上げコストを500万ドルに抑えることを目指した野心的な開発計画。ボーイング案は「Phantom Express」と呼ばれており、垂直に打ち上げられたのち、空中で使い捨ての二段目ロケットを発射、一段目はそのまま飛行機のように滑走路に着陸することが計画されている(イメージ動画)。エンジンには事前に噂されていたブルーオリジンの「BE-4」ではなく、エアロジェット・ロケットダインのLOX/LH2系の「AR-22」が採用された。2020年の初打ち上げが予定されている。

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  • by Anonymous Coward on 2017年05月26日 15時10分 (#3217371)

    つまり、平均して毎日????

    • てっきり hylomed されたのかと思ったら、原文にも出てきてますね。ただし、

      In its pursuit of aircraft-like operability, reliability, and cost-efficiency, DARPA and Boeing are planning to conduct a flight test demonstration of XS-1 technology, flying 10 times in 10 days, with an additional final flight carrying the upper-stage payload delivery system.
      (航空機のような運用性・信頼性・低コストを証明するため、DARPAとボーイングは10日間で10回打ち上げるという技術デモを計画しており、その最後のフライトでは2段目のペイロードも載せる。)

      ということで、1段目のテストを10回続けて行うという話であり、実運用時に恒常的に毎日1機のペースで打ち上げる、という話ではないと思います。

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      • by Anonymous Coward

        「hylomする」:新語誕生の瞬間を見た。

    • by Anonymous Coward

      宇宙から帰ってきて数時間後には次の打ち上げ開始みたいな超ブラック運転される予定みたい。

      • by Anonymous Coward

        1段目は宇宙と言うほど高くまでは行かず、大陸間を毎日、行ったり来たりしてるジェット旅客機程度の話なんでは…と思って動画を開いたら結構宇宙まで行ってた。

        • by SteppingWind (2654) on 2017年05月26日 17時39分 (#3217469)

          結構宇宙まで行ってた。

          宇宙飛行機は

          • 空気抵抗の無い(無視できる)高度まで上がる
          • 軌道を維持できる第1宇宙速度以上まで加速する

          の2つが必要で, それぞれ最適な技術が違いますから, 1段めで十分に高度を稼ぐことが必要なんでしょうね. 特に2段めではノズルの大きさ(重量)や比推力が重要ですから, 外気圧がほぼ0で一定という条件は設計上の大きなメリットになるんでしょう.

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  • by Anonymous Coward on 2017年05月26日 15時38分 (#3217387)

    翼、必要ですか?

    第1段を再利用するなら、SpaceXが垂直着陸方式で実用化済み。
    以前なら、垂直着陸の制御難易度の問題で、翼滑空による水平着陸にせざるを得ませんでしたが…。

    打ち上げ中は、翼は大きなデッドウエイトとなるうえに、空力上も抵抗にしかならず、第2段の積載方法も軸上ではなく背中に子亀方式ではよろしくない。
    帰還時の逆噴射燃料が不要なことと、帰還先の選択肢が広いことはメリットですが、デメリットが上回るんじゃないかな。

    とはいえ、翼がある宇宙機はロマンですからねぇ…。
    高性能な空中発射母機、って考えればアリなのかな。宇宙機というには微妙だけど。

    • by 90 (35300) on 2017年05月26日 22時29分 (#3217653) 日記

      有翼宇宙機の技術継承という意味合いが強いんじゃないでしょうか。スペースシャトルの特色の中に、打ち上げ後に軌道傾斜角を大きく変更できることと、着陸地点を自由に選べるということがありました。
      この二つの機能は米空軍の要望したもので、打ち上げ後に監視の及ばない空域で傾斜角を変更したり、脅威があるとか着陸場が破壊されているとかいう時に着陸先を変更したりするためのものでした。
      その能力を空軍としてまだ維持したいとか、あとはマッハ30とかのきわめて高速での翼のふるまいを見たいとか、その辺の思惑ではないでしょうか。

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    • by Anonymous Coward

      減速・着陸用の燃料のことを考えると、効率の差はもっと縮まる、とか?
      空気抵抗で壊れないぐらいのスピードで落っこちてこようと思うと、それなりに燃料を食いそう。

    • by Anonymous Coward

      上段とペイロードを載せないなら、それなりのペイロードを積んで極超音速で飛べる飛行機ですからね、これ。しかも運用コストは相当低減される。
      推進剤が液酸と液水でその調達が問題ですけど、そこらの飛行機のようにそこらの滑走路から運用できるなら、そりゃ有用でしょう。

      でも、使い捨てる上段とペイロードフェアリングだけで1回500万ドルの予算を食いつぶしそうな気もするし、どうするんだろ。

      • by Anonymous Coward on 2017年05月26日 20時31分 (#3217586)

        垂直離陸だし、まんまロケットエンジンだしで、そこらの空港じゃ無理じゃないかな。
        安全基準や騒音規制を突破できるとは到底思えないし…。

        やはり、単純に、SpaceXとかの打ち上げロケットの1段目が翼でフライバックしてくるだけ、って思います。
        翼があるから飛行機に見えるけど、本質は従来型のロケットでしょう。
        夢のスペースプレーンがすっかり現実的になっちゃった姿、とでも言うか。

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        • VAFBからAtlas Vのお急ぎ便で打ち上げて、中東の洞窟を何度か航過させて、フィンランド空軍からの怒りの電話を聞きながらミルデンホールで完璧なフレアをかける姿を見守る訳ですよ。夢があるじゃないですか。

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          • by Anonymous Coward

            その司令官の声は間違いなく石塚運昇氏だな

    • by Anonymous Coward

      まだ始まったばかりの垂直着陸方式より、実績のある技術をベースにしたほうが確実と考えたのでしょう。

    • by Anonymous Coward

      垂直着陸方式だと水平方向の速度を稼げない
      XS-1はSpaceXよりも一段目の高度・速度がはるかに大きいようだが

    • by Anonymous Coward

      亡霊ってのはヒドイなー

      宇宙往還機の翼はメリットは他にもあるんですよ
      今回のコレに適応できる話かどうかは置いといて

      先ず現在のところ,10トン単位のペイロードを大気圏に再突入させる技術はこれのみです
      カプセル+アブレーションに比べて,再突入時のGをかなり低減することもできます

      • by Anonymous Coward

        揚力カプセルにすればたいして変わらんのでは?
        リフティングボディーは翼の一種だよ、って主張もあるかもしれないけれどw

        亜音速以下の飛行、というか着陸が問題になるだけですかね。翼が無いと。
        それ以外はたいして変わらんかもしれない。
        パラフォイルの試みは頓挫してるようですが、ちゃちな可変翼(格納時は耐熱気にしなくて良い)を展開するとか、なんか方法ないもんでしょうか。

        あるいはいっそ、バリュート使ってみるとかね。
        あまり研究されてないっぽいですけど、巨大なバリュートならゆっくり降ろせるって話もあるみたいです。

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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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