京都大学iPS細胞研究所、iPS細胞から培養した心臓組織で不整脈の再現に成功 20
ストーリー by hylom
iPSで作る実験材料 部門より
iPSで作る実験材料 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授率いる京都大学・iPS細胞研究所が、ヒトiPS細胞から3次元的な心臓組織を作製し、不整脈を再現することに成功したと発表した(Nature Communications掲載論文)。
今回再現に成功したのは、致死性不整脈である「トルサード・ド・ポアント(Torsade de Pointes: TdP)」というもの。TdPは一部の薬物の副作用によっても引き起こされることが知られており、副作用を事前に評価するための手法が求められていた。
今までもiPS細胞から心筋の細胞を誘導しTdPの発生を再現する試みは行われていたものの、成功していなかったという。今回の研究では、複数の細胞が混ざり合いながら多層構造を構築している3次元的な心臓組織を作製し、これにTdPを発生させることが知られている試薬「E-4031」を投与したところ、TdPに特徴的な頻脈波形を得ることができたという。
iPSの使いみち (スコア:0)
やはり直接人体錬成して埋め戻しってのは難しくて
薬剤開発のテスト用に使っていこうということか……
Re:iPSの使いみち (スコア:1)
完成度97%でぶっつけ本番 mezaemon
Re: (スコア:0)
完全な心臓は時間やお金がかかるから
まずはテスト用ってことじゃないの
Re: (スコア:0)
何が「やはり」なのかさっぱりです。今回は不整脈の再現に成功したと言う話ですよ?
人体に埋め戻すのが難しいなんて全く触れられていないのですが。
関連ストーリの内2/3が臨床試験を想定している物なんですが。
# この人は何をみて納得したんでしょう?訳が分かりません
Re: (スコア:0)
いや、臓器を作り上げて移植に使うという直接的医療手段以外にも間接的な医療手段という活用も
あって、直接的に生命を救う人工臓器の部分がよく取り上げられるけど(研究費とりやすいからね)
先に実用化するのはやっぱり間接的医療分野だったねという至極普通の話だと思うが。
# クローン技術の応用先として薬等の治験に使うというのは昔から言われてること。
# 人間に条件が近い豚なんかを使ったりするけど種が違えば反応が違うこともある。
# 人間だって人種ごとに違いがあるし、もっと言えば個体差も激しい。
Re:iPSの使いみち (スコア:1)
そうか、豚への効果を調べる際には人間を使えばいいんだ(違
Re: (スコア:0)
「先に」という親コメに書いていない単語を文脈から読み取れるかどうか。
俺は読み取れんかった。
Re: (スコア:0, おもしろおかしい)
人体実験は人道上の問題があって絶対できないんで、クローンを作って実験しようってことだな。
火の鳥生命編まであともう一歩。
#たぶん全然違う。
Re:iPSの使いみち (スコア:1)
クローンに人権はないのか!
Re:iPSの使いみち (スコア:1)
脳がない(生命維持に必要な部分は機械で制御)クローンを作ったらセーフなのだろうか?
まあ誰がモデル(クローン元)になるかという問題があるが
Re: (スコア:0)
完全にアリと言ってしまえば色々恐ろしい事が出来てしまいますね。
可能になれば限定的な場合にのみ許される事になるでしょうね。
Re: (スコア:0)
だが、毛髪関連ならば喜んで被験体になろうという人はいるんジャマイカ?
Re: (スコア:0)
確実にパイパンになるけど、髪の毛が生えるかもしれない薬つくたあるよ。
Re: (スコア:0)
「◯◯に使える」を
「◯◯にしか使えない」と解釈するアスペ
Re: (スコア:0)
そりゃ単体テストも書けないやつにアプリ作らせてシステム組むアホウはいないだろ
...いないよな?
温度差 (スコア:0)
個人的にはこの心臓組織が温度差だけでも不整脈を生じるのかが気になるところ。
心臓組織が温度差により直接不整脈が生じるのか、それとも血流の変化などによって副次的に生じるのかとか。
# ここんとこ寒くなってきたのでなんとなくそんなことを思った
Re:温度差 (スコア:1)
完成度97%でぶっつけ本番 mezaemon
Re: (スコア:0)
さすがに外気温の温度差は心臓組織での温度差に直結しないでしょう
再現度 (スコア:0)
これでわかるのは
「この組織で反応が出たから人間でも同様の反応が出る可能性が高い」
「この組織で反応が出ないから人間でも同様な反応が出ない可能性が高い」
ってレベルですよねぇ・・・
#それでも十分ありがたいとは思うが
#それを言ったらマウスとかで毒性調べるのも・・・ってことになるし
Re:再現度 (スコア:1)
それが何よりも有り難いんだと思うが。
人間よりも遙かに気楽に試せるから、不整脈を発生させた上で薬の候補となる化合物を片っ端から投与して、よさげな反応が出た化合物を研究すると今までよりももっと低コストにそしてより効果的な新薬ができるかもしれない。
解剖しなくても目的の組織を生産できるから、反応を観察するのもやりやすいだろうし。
正確な表現ではないけど、こういう新薬の開発への利用というのがiPS細胞を開発した山中伸弥教授がiPS細胞にもっとも期待する役目だった筈。さすがは本家本元。