パスワードを忘れた? アカウント作成
13508469 story
医療

中世欧州を襲ったペストの大流行、人に付いていたノミやシラミが感染源という説 11

ストーリー by hylom
昔の話なので調査が大変そうではある 部門より

たびたび大流行を引き起こし大量の死亡者を出していた伝染病ペストは、ネズミによって拡散されたと言われている。しかし、欧州の人口の3割が死亡したといわれている14世紀のペスト大流行では、ネズミではなく主にヒトに寄生するノミとシラミが細菌を媒介していた可能性があるという研究結果が発表された(National GeographicPNAS掲載論文BBCSlashdot)。

ペストの流行の原因については、ペストに感染したネズミの血を吸ったノミに細菌が移り、今度はこれらが媒介となってペストが人間に感染するという説もあったが(過去記事)、今回の研究結果では、人間に寄生するノミやシラミが直接細菌を媒介したのが感染拡大の原因だとしている。この場合、感染の広がり方がネズミ経由の場合と異なるそうで、実際に統計的な計算を行ったところ多くの都市で実際の記録と合致したそうだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 宇宙に鼠を連れて行かないのはできるとしても
    ノミシラミは難しそうだ
    伝染病と手を切るのは難しいな

    • by Anonymous Coward

      家族間は当然として、宿に泊まっただけでペストに感染する恐れがあるということか…。
      当時の衛生観念では、感染拡大を防止するのは難しいかったでしょうね。

      シラミ感染だと、性交渉経由の感染で流行を後押ししてしまった可能性すら有るということですかね??

      • by Anonymous Coward

        ネズミは不衛生状態の象徴だったということでしょう。

        • by Anonymous Coward

          因果関係はなくとも、相関関係はあったんじゃないかな。

          #「ゴキブリがウヨウヨ這い回ってる飲食店で食中毒」みたいな。
          #ゴキブリが出ないくらいには綺麗にしとけと。

      • by Anonymous Coward

        あちらは定期的に風呂に入る習慣がない人の方が多いし。

    • by Anonymous Coward

      中世キリスト教会の名誉も、かな。
      「猫は魔女の使い」という迷信→猫殺せ→猫減少→ネズミ増加→ペスト流行という風桶理論があった。

  • by Anonymous Coward on 2018年01月23日 10時15分 (#3349220)

    ストーリーで言及されている過去記事 [science.srad.jp]は明白な間違いです。
    元の論文 [nih.gov]は、「ペストの流行はヨーロッパ在住のラットによるものという通説だったが、それを示す証拠はない」という趣旨のようです。
    一度流入したペスト菌を有する宿主(ラット)がずっとヨーロッパにいたのではなく、アジアから継続的にペスト菌が流入してきた、ということです。
    (オオスナネズミはペストの発生源で、感染の媒介には関わってない?)
    この間違いはコメントでも指摘されていたのに、タレコミ文は修正されずじまいでした。

    今回の論文は先の論文と同じオスロ大学で、かつ執筆者も一部重複しています。
    先の論文を否定する内容ではなく、むしろ補うものではないかと。

  • by Anonymous Coward on 2018年01月23日 11時54分 (#3349286)

    >ノミとシラミが細菌を媒介していた可能性がある
    いままで、ノミシラミが細菌を媒介していた可能性は無いと思っていたのでしょうか。
    そうだとしたら、むしろそう思っていた意識の方が問題だと思う
    そんなことは無いと思いたいが。

typodupeerror

吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人

読み込み中...