カンタス航空、米国とオーストラリアを結ぶ旅客便でバイオ燃料を使用 14
コストと環境負荷を天秤に 部門より
カンタス航空がロサンゼルス発メルボルン着のQF96便でバイオ燃料を初めて使用したそうだ。米国-オーストラリア間のフライトでバイオ燃料を使用するのは世界初だという(メディアリリース、Ars Technica、SlashGear、Facebook動画)。
使用したのはカナダ・Agrisoma Biosciencesが開発したバイオ燃料で、アビシニアガラシの種子から絞った油を原料とする。従来のジェット燃料と比べ、このバイオ燃料はライフサイクル全体で80%の炭素排出量を削減できるという。カンタスとAgrisomaは2017年に提携を発表しており、両社はオーストラリアの農家と協力して2020年までに国内初となる商業ベースのバイオジェット燃料用種子の収穫を目指す。アビシニアガラシは間作が可能なため、食糧生産に影響を与えずに栽培できる。また、油の搾りかすは良質な家畜飼料として使用できるほか、間作による土壌改善も期待できるとのこと。
今回のフライトQF96便の使用機材はボーイング787-9ドリームライナーで、バイオ燃料を10%混合したジェット燃料を使用するため、削減分は7%となる。QF96便は現地時間1月28日にロサンゼルスを出発し、現地時間1月30日にメルボルンへ到着。約15時間のフライトで18,000kgの炭素排出量削減が見込まれている。なお、カンタスとジェットスターは2012年にオーストラリア国内線で、廃食用油を使用したバイオ燃料を50%混合したジェット燃料で試験運行を行っているそうだ。
航空機は大量に温室効果ガスを排出し、米国では運輸関係の温室効果ガス排出量の12%を航空機が占めているという。そのため、大幅な排出量削減が可能なバイオジェット燃料に期待が寄せられている。シンガポール航空では昨年から、サンフランシスコ路線のエアバスA350-900型機で廃食用油によるバイオ燃料と従来のジェット燃料を混合したものを使用しているとのことだ。
何が世界初? (スコア:1)
>米国-オーストラリア間のフライトでバイオ燃料を使用するのは世界初だという。
という文でちょっと混乱しましたが、リンク先を斜め読みすると、
長距離便で世界初ってことですかね。
米国-オーストラリア間はもちろん長距離便ですが、引用文は
「これは米国-オーストラリア間のフライトで、このような長距離便で
バイオ燃料を使用するのは世界初だという。」がいいかな。
-- う~ん、バッドノウハウ?
Re: (スコア:0)
同じところに引っかかった。
この書き込みだとちょっとコースを変えて米国-ニュージーランドにすると又、世界初を謳えるのかと思えちゃう。
まあ全米一メソッド上等な広告代理店ならそれをやって来ても不思議では無いが。
バイオ燃料反応あり、破壊! (スコア:0)
とシルバに襲われなければいいけど。
Re: (スコア:0)
バルジオンさえあれば・・・・・。
#きっと大丈夫です。
不純物 (スコア:0)
美味しそうな臭がしたりするのだろうか。
Re:不純物 (スコア:1)
# 食用廃油車は天ぷらのかおりがしたそうで
Re: (スコア:0)
アメリカのインディーカーというレースでは、バイオエタノールとガソリン混合のE85という燃料を使ってて、
走行中のサーキットではポップコーン作ってるみたいな匂いがしてる。
なんかしら原料由来のニオイはありそうだな……
ディーゼル博士 (スコア:0)
ディーゼル博士はピーナッツ油で動くエンジンを作ろうとして
出来たのがディーゼルエンジンなんだよな
うんこ (スコア:0)
トイレの排水をそのまま燃料にすればいいんじゃね? 固めて的な場所で空からばらまくよりいいでしょ。
Re: (スコア:0)
おじいちゃん、今の飛行機は昔見たくばらまかないでタンクにためてるんですよ。
Re:私見 (スコア:1)
CO2排出削減のため二酸化炭素由来の燃料に替えたいのでは?
植物を燃やしてもCO2排出量は±0じゃなかったっけ?
Re:私見 (スコア:1)
航空燃料は規格がうるさいので、認可を通したことに意味があるんです。
地上のコジェネの発電用ならそれで?という話なのはその通りです。
Re:私見 (スコア:2)
認可を通したというか、従来型燃料への混合が認められているバイオジェット燃料の規格自体はASTMがD7566 [astm.org]で既に策定はしているので、確かにこのニュースに「大した意味は無い」ように思えはする。
ただ豪州の航空会社のバイオ燃料への取り組みは藻類とかマメ科植物のポンガミア由来 [pecj.or.jp]のものが中心だったようなので加州の会社と組んでアビシニアガラシ [wikipedia.org]を原料にしたというのはニュースバリューがあるのかも。
英語版wikipediaではバイオ航空燃料 [wikipedia.org]で項目が立っていてカンタスの過去のバイオ燃料使用履歴なんかも載っているが、そこにJALが2009年に行ったバイオ燃料でのデモフライト [jal.co.jp]も載っていた。
ただこの記事もASTM承認済み製造法がFT-SPK法とBio-SPK法しか載っておらず、DSHC法が漏れていたりもするので最新の知識が反映されているわけではなさそう。