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スポーツ

SpaceX、Falcon 9ロケットから切り離したフェアリングのキャッチに挑戦 28

ストーリー by headless
捕逸 部門より
SpaceXは22日、Falcon 9ロケットによるレーダー衛星 PAZの打ち上げミッションをバンデンバーグ空軍基地 SLC-4Eで実施した(The Vergeの記事The Registerの記事Ars Technicaの記事The Next Webの記事)。

PAZは打ち上げから約11分後に地球低軌道(LEO)へ投入され、打ち上げは成功した。また、今回の打ち上げにはSpaceXのStarlink衛星デモ機2機(Tintin A/B)が相乗りしており、こちらもLEOへの投入に成功して通信を確立している。StarlinkはSpaceXが計画する衛星コンステレーションで、ブロードバンド接続を12,000機の人工衛星で中継して地球に提供するというものだ。イーロン・マスク氏によると、Starlinkは「The Fault in Our Stars」にインスパイアされた名称だという。SpaceXでは米連邦通信委員会(FCC)に申請書を提出しており、FCC委員長のアジット・パイ氏は計画を支持する意向を示している。

今回はペイロードを保護するフェアリングのキャッチに初挑戦している。キャッチャーミット(巨大なネット)を搭載したボートMr. Steven(名前は適当だという)は、落下位置を数百メートル外してキャッチに失敗しているが、船上カメラがとらえた海上に浮かぶフェアリングの半分に目立った損傷はないという。このフェアリングは6百万ドルとのことで、マスク氏はどうしても回収したいようだ。マスク氏はパラシュートがもう少し大きければキャッチできていたと述べており、次回のキャッチ試行はいつかという質問に1か月ほど先と回答している。なお、Falcon 9ロケット第1段は昨年8月のFORMOSAT-5打ち上げミッションで使用したもので、今回は回収を行わなかった。マスク氏によれば、旧バージョンなので回収しなかったとのことだ。
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  • by Anonymous Coward on 2018年02月24日 19時54分 (#3367024)

    H-IIAとかもフェアリングを所定の海域に落として回収するのは既にやってるみたいだし、パラセイルを付けてネットを張った船の上に降ろすだけであれば、他のロケットでも割と簡単に真似できるんではないでしょうか?
    再使用でコストが600万ドルも削減できるなら、かなり上手い話でしょう。
    強度的な不安とかがネック?

    • by Anonymous Coward

      600万ドルもするのは回収のためにいろいろなギミックを付けているからなのでは?という気もしますな。
      日本の場合、「浮いてしまうから回収コストがかかるのだ」ということで着水後に自沈するフェアリングを研究していたはず。

      • by Anonymous Coward

        浮いたほうが回収コストが下がるような?なぜに?

        • by Anonymous Coward on 2018年02月25日 10時18分 (#3367191)

          再利用するために回収するのではなく、浮いたままだと海洋汚染になるので回収し廃棄物として処分するからコストがかかってしまう。
          自沈するようにすれば回収に行かずに済む。って事。

          親コメント
          • by Anonymous Coward
            つまり、生分解性の素材で作れば問題解決ってことですね!(真顔)
            • by Anonymous Coward

              マジレスすると、航行障害物になるからであって、海洋汚染は関係ないね。
              沈んじゃえば危険は無いから。

    • by Anonymous Coward

      所定の海域というのがどの程度なのかわからないけどたぶんkm単位、船の上に張ったネットに落とすなら十数mくらい?
      減速のためにパラシュートは必須でその分風の影響を強く受けるので同列に語るのは無理があるような

    • by Anonymous Coward

      いわば中古品を使うことへの忌避感、って無いかな。
      日本のお役所仕事だと色々難癖つけられそうな予感が…。

      しかし、Falcon9の第一段再利用はニュースにもならんね。
      今回も、古いから捨てた、って話が無ければ、去年8月のを再利用した事は話題になりそうもない。

      • by Anonymous Coward

        まともな顧客なら原理的に信頼性の劣る中古品を忌避するのは当然
        安ければ問題ないというのは、衛星コンステレーション構築のために同一仕様の衛星の大量打ち上げ・多数回打ち上げを必用とするような顧客
        結局のところ再利用は打ち上げ頻度の高い安定顧客である米国政府向けだと思ってる
        (偵察衛星を地上にストックしておいて有事即応打ち上げするなんて用途ならマッチするでしょ. 打ち上げ失敗したら別のストックを引っ張り出してきて再打ち上げすればいいんだから)

        • by Anonymous Coward on 2018年02月25日 11時08分 (#3367206)

          >まともな顧客なら原理的に信頼性の劣る中古品を忌避するのは当然

          スペースXではそういう認識を改めてもらうために、中古の機体を「飛行実績のあるファルコン9 (Flight proven Falcon 9)」と呼ぶようにしているそうです。
          確かに新たに作り直したものよりも、前回キチンと動いたものの方が信頼性は高いという考え方も出来ますね。

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          問題は信頼性の高低ではなく信頼性が十分か不足しているか。
          安くて信頼性に問題もないならたぶん民間向けでも問題ない。
          大体血税を信頼性の低いロケットに投入するなど論外だから政府向けは無理。

        • by Anonymous Coward

          うーん、結論が逆なんだなあ。政府向けは新品が多くなる見込みだよ。需要が見込まれるのは民間。衛星にストックはないし。

          少数の衛星で広い範囲をカバーする静止通信衛星のプロバイダが主に再使用ブースターに関心を示してる。一部は既に再使用のFalcon 9で打ち上げてる。こちらは安値には逆らえないという雰囲気。
          政府系はそもそもFalcon 9が新品でも業界最安値に近くて、何ならH-3ロケットの予価よりも既に安いんで、例えば米空軍は予算が大幅に浮いて助かったというリリースを出していたりする。

          民間で担うにはあまりに巨額の打ち上げコストが如何に下がるかで投資の回収が早められる衛星通信業界は再使用に積極的。政府系は予算規模があるのでこれ以上の過激なコストダウンには興味が薄い。

        • by Anonymous Coward

          自分がまともだと信じて疑わない大手SIerのSEかな。調達担当とか。
          2010以降そういった考えをぶち壊した人しか勝っていない。その急先鋒がイーロン・マスクであるってわかってるかな?

    • by Anonymous Coward

      H-IIAのフェアリングはアルミ、ファルコン9はカーボン。
      値段がネックかも

    • by Anonymous Coward

      フェアリングは衛星のサイズ等によってカスタマイズ事が有るという話を聞いたことがあります。
      今回の件は、同型の衛星を何度も打ち上げるようなので再使用しやすいのも有るのでしょうね。

      • by Anonymous Coward

        確かに普通は大小取りそろえるけど、Falcon 9/Falcon Heavyの場合は一種類しかないんだよね。

  • by Anonymous Coward on 2018年02月25日 10時13分 (#3367188)

    って、一般的な言葉?
    意味わかる?

    • USS コンスレテーション
      クラス: コンスティチューション級
      艦種: 重巡洋艦
      登録番号: NCC-1017
      所属: 惑星連邦宇宙艦隊
      退役: 2267年
      艦長: マット・デッカー准将

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      「衛星コンステレーション」で一つの単語なので…

      #そもそも./でのストーリの大半は逸般的な言葉で構成されている

    • by Anonymous Coward

      衛星界隈なら聞きなれた言葉だけどね
      判らなければモグリだといわれるくらい

      # IT関係ならディスクアレイ位かw

    • by Anonymous Coward

      え? コンステレーション級調査船とか、QAMの信号コンステレーションとか、星座とか、ごく普通に使うでしょ?

    • by Anonymous Coward

      いろいろと皆さん例を挙げていますが
      キン肉マンで初めて目にした自分のような人間もいますよ。

  • by Anonymous Coward on 2018年02月25日 17時28分 (#3367327)

    古い機体なので回収しなかった!!
    つまり、回収して廃棄するのに費用がかかるので、大西洋に捨てた。
    フェアリングよを回収するより、重要じゃないの。
    そうはいってもJAXAも太平洋に捨ててるのだけれど。

    • by Anonymous Coward

      JAXAに限らず、ロケットはすべて機体のうち何%を燃料にできるかが性能に直結するので、減速分の燃料を積んで性能を大きく落とすような無駄は許されなかった。
      しかしこれでSpaceXが第一段とフェアリングの回収を安定させてくると、「SpaceXでは環境を考え、宇宙に行かないパーツは海洋投棄せずすべて回収している」という宣伝はできるかもしれない。
      …と、宇宙系ライターの人が言ってたけど、これをやられると既存LSPは辛いだろうね。

  • by Anonymous Coward on 2018年02月26日 14時40分 (#3367614)

    その方が得だと思うとちゃんと回収するために投資する。

    公だったら、年度末締めにするために放置みたいな話がごろごろある。損しても納税者負担でよいって話だから基本的に無責任だよね。

    • by Anonymous Coward

      国家プロジェクトの方だと、再利用にこだわりすぎて予算が掛かりすぎ、逆に問題が出てしまったスペースシャトルの例もあるしな。色々と極端になりやすいのかも。

    • by Anonymous Coward

      無責任というより、責任取れない・取りたくないからチャレンジや冒険が出来ない。

      SpaceXの第一段の回収は初期の頃は何度も失敗してたけど、これが公的機関の打ち上げでの回収失敗でドカーンと爆発する映像が流れたとき、それが数回連続で起きたとき、バッシングを受けずに済むだろうか?
      失敗するなら打ち上げ能力を削ってまで回収装置を付けるなんて税金の無駄だとか、損害額が◯◯億円とか、リスクの高い冒険など如何なものかって必ず言われる。

      成功するまでチャレンジすることによる途中の失敗が許されないなら、石橋を叩いても渡らぬようになってしまうのは当然ではないか。

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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

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