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サイエンス

カエルツボカビの原産地が朝鮮半島であるとの研究報告 25

ストーリー by hylom
どうやって広まったのだろう 部門より
KAMUI曰く、

世界各地で蔓延しカエルなどの両生類を絶滅の危機に陥れているカエルツボカビについて調査したイギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドン感染症疫学部などの研究グループが、カエルツボカビの「原産地」が朝鮮半島であるとの研究報告をアメリカの科学誌『サイエンス』に発表した(AFP研究報告)。

研究グループでは世界各地からカエルツボカビのサンプルを集めてゲノム配列を解析。4つの主要な遺伝系統のうち、3つは世界中で確認出来るものの、残る1つは朝鮮半島原産のカエルのみが持つことを発見した。また、カエルツボカビの感染が拡大した時期が大陸間の貿易が増加した50~120年前と一致することを指摘。感染拡大を防ぐため、ペット用の両生類の国際取引を中止することを呼び掛けている。なお、カエルツボカビの日本侵入は一般に2006年とされているが、日本のカエルでは大量死の報告が無く、日本のカエルなどのうちかなりの種類がツボカビ類への抵抗力を保有しているとも考えられている。

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  • 2006年侵入? (スコア:5, 参考になる)

    by manmos (29892) on 2018年05月14日 16時17分 (#3407876) 日記

    2006年は初確認に過ぎない。

    当時、南米の両生類がかなりの数輸入され、それが逃げだし大量死があって、検査するとツボカビに感染が確認された。

    すわ、海外からツボカビ侵入。
    ->日本の固有の両生類に感染すると大変なことに!調査しなければ。
    ->あれ?日本の両生類の多くがツボカビ感染してる。でも耐性がある。

    だいぶまえから入ってたけど、ツボカビによる大量死の報告がない。日本にツボカビはいないという勘違い。てか日本に国内のツボカビ研究をやってる研究者がいない。

    って流れ。

    「南米のカエルの死体にツボカビ」って第一報を新聞でも読んでいたし、「金儲けの主義のペットショップかぁ」とも思ったので、最終的な記事を見て、「逆認知バイアスとでもいうのかぁ」って印象深い話だった。

    外来種の両生類でもウシガエルはツボカビ耐性があるんですよね。

    • by Anonymous Coward on 2018年05月15日 0時12分 (#3408191)

      >>だいぶまえから入ってたけど、ツボカビによる大量死の報告がない。日本にツボカビはいないという勘違い。てか日本に国内のツボカビ研究をやってる研究者がいない。

      だいぶまえから入っていたのではなくて、そもそもツボカビの起源は東アジアだった. それ故、日本の蛙は耐性を持っていてツボカビ大量死はなかったから研究する人は皆無だった
      海外で問題になって大騒ぎになった頃、国内の女性の研究者がいろいろ調べた結果ようやくわかった
      っていう流れ

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  • by Anonymous Coward on 2018年05月12日 21時49分 (#3407273)

    日本のカエルにツボカビに対する耐性があるのはまあそういうことだろう

    • カエルツボカビが再侵入したと言うことは、日本には土着しなかった事を示すわけで、朝鮮半島には土着する何かの環境要因が特異的に存在することになるのかな。
      弱毒株と免疫寛容し継体感染する何かのカエルの種類とか、有性生殖を行うための生活環の一部を形成する環境とか。

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      • by manmos (29892) on 2018年05月14日 16時45分 (#3407899) 日記

        「再侵入」?
        ずっといたと思いますよ。ツボカビの感染力は尋常じゃなくて、感染経路は「水」です。
        海外の例では一つの池で感染があると、その池及びそこと川でつながった池の両生類が全滅します。

        日本のように川や池が定期的に干上がってしまうような乾季がない国では一度はツボカビが入り込んだ池の(で耐性のあるカエルがいる)状況では、ツボカビ自体が絶滅はしそうにないです。

        あと、日本の水路は水田と用水路を仲介に多くが接続されてます。水田でカエルを食べる水鳥は日本の原風景です。

        2006年の調査でも多くの両生類が感染していたわけですし。海外のカエルのツボカビ感染も日本固有の両生類からの感染であることも確認されています。

        #日本ではヤドクガエルが住めないので安心した。

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        • なるほど、2006年は日本土着だったことを再確認しただけか

          ただ抵抗性とキャリアには微妙に差があると思うんだ。
          猖獗を極めたスペイン風邪は今は残っていない、免疫を付けたか死んだから。
          強毒性のツボカビは抵抗性の胞子を作らない限り、両生類が絶滅した水系からはいずれ消滅する。
          日本産の蛙の感染率は数パーセントと抵抗性だけで無く免疫獲得を示唆している。免疫獲得率が高い水系ではツボカビの世代交代は危ういものになる。
          完全な生活環の完成にはアフリカツメガエルのような100%の感染を示して、発症しない種は欠かせないんじゃないかな。

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          • > なるほど、2006年は日本土着だったことを再確認しただけか

            戦前のオオサンショウウオの標本からも出てます。ツボカビ。

            まあ、海外ではあれほど感染力の強いツボカビが感染すらしない奴が少なくないと言うのもありますね。

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            • どこにぶら下げようか迷ってとりあえずここに(苦笑)
              「感染」と「耐性」と「感染症の発症」と何だか用語が難しいというか面倒というか
              「発症」そのものがないと「感染」経路は問題にならない
              (たとえば ありふれた大腸菌ならさして問題がない(たいていの人間には耐性があるから)けどO-157になると途端に問題視されるような感じで)
              東アジアや日本の自然環境で「病気」として顕在化してないのだからツボカビは居ても居なくても問題視されない「透明な存在」だとも言える気がする
              「耐性」が「感染しない」ことを意味すのか「感染しても発症しない」ことを意味するのかは
              「病気が顕在化しない」という意味でしかないならどちらとも言える訳で

              議論を眺めていて、ツボカビ根絶みたいな素朴な感覚のように思えたのでちょっと気になって書きました
              (ツボカビの生態系が他の生物の生業と大きく関わっているのかいないのか、病原体としての側面よりもそちらが気になったりもしますね)
    • 歴史的になんどか感染拡大とかあったのかもしらんね。
      で耐性というか強い系統が残ってるとか

      # そういうテーマの研究とかあるかな

      --
      M-FalconSky (暑いか寒い)
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    • by Anonymous Coward on 2018年05月14日 15時52分 (#3407868)

      なるほど日帝が半島に持ち込んだんだな

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      • by Anonymous Coward

        朝鮮半島起源を、東アジア特有と称するが如し。

    • by Anonymous Coward

      ヨーロッパ人が持ち込んだ天然痘でアメリカ先住民は甚大な被害を受けたそうだが、そのカエル版といったところか。
      アメリカ大陸の生物は人も動物も散々だな。

  • by Anonymous Coward on 2018年05月14日 23時20分 (#3408163)

    蚊やボウフラが湧きにくくて熱帯病も防げるらしいですよ
    (打ち漏らしはあるけど)

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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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