スラドに聞け:東京オリンピックの暑さ対策、どうすればいい? 238
東京を離れるのが最適では 部門より
国土交通省が2020年東京オリンピックの暑さ対策として、「打ち水のほか、浴衣、よしずの活用」と言った方法を検討しているそうです(読売新聞)。
とはいえ、2020年もここ最近のような猛暑が続けばこのような対策はまさに「焼け石に水」でしょう。さすがに虚構新聞のジョーク記事「東京23区、全面ドーム化へ」は無理でしょうが、皆様はどのような対策を考えてますでしょうか?
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国土交通省が2020年東京オリンピックの暑さ対策として、「打ち水のほか、浴衣、よしずの活用」と言った方法を検討しているそうです(読売新聞)。
とはいえ、2020年もここ最近のような猛暑が続けばこのような対策はまさに「焼け石に水」でしょう。さすがに虚構新聞のジョーク記事「東京23区、全面ドーム化へ」は無理でしょうが、皆様はどのような対策を考えてますでしょうか?
宇宙ベンチャー・インターステラテクノロジズが30日、観測ロケット「MOMO」2号機の打ち上げを行ったものの、その直後にロケットは落下、失敗に終わった(朝日新聞、毎日新聞)。
記者会見の様子をTweetしている大貫剛氏によると、メインエンジンのトラブルが原因と見られているとのこと。実験では確認できていないような現象が発生していたという。
スラドでもたびたび話題になるウナギだが、「うなぎ絶滅キャンペーン」なるTwitterアカウントが登場した。
名前とは裏腹に絶滅危惧種と知りながら(あるいは知らずに?)キャンペーンを行っている企業やマスコミを賞賛する体で皮肉を言うアカウントである。
これに合わせて、うなぎ絶滅キャンペーンポスターなども作られている。
雨季で水没したタイ北部チェンライのタムルアン洞窟で2日、6月23日から閉じ込められている地元のサッカーチームの少年ら13人の無事が確認された。しかし、安全に救出する方法がなく、救出までに数か月かかることが懸念されている(BBCニュースの記事、 CNN.co.jpの記事、 日テレNEWS24の記事、 TBS NEWSの記事)。
タムルアン洞窟はタイ国内で4番目に長い洞窟で、雨季には浸水することで知られている。少年らが洞窟内に入ってから大雨が降って水没したため、そのまま出られなくなってしまったようだ。ダイバーらによる捜索の結果、少年らは入り口から数km入った空洞の高台で全員無事にいることが確認されたという。
ただし、雨季で繰り返し浸水する洞窟内の水を排水するのは難しく、素人である少年らを潜水させて脱出させるのも難しい。別の入口も探しているが、こちらも見つかるとは限らない。救助隊は数か月分の食料を運び込み、さらに医師をダイビングさせて送り込むなどして長期化に備えているようだ。
米スターバックスは9日、全世界28,000以上の店舗で2020年までに従来のプラスチック製ストローを廃止する計画を発表した(スターバックスのニュース記事、プレスリリース)。
スターバックスではホットドリンク用カップの蓋と同様に、直接口をつけて飲むことのできるコールド用の蓋を開発し、北米8,000店舗以上で一部のドリンクに使用している。今秋からシアトルとバンクーバーを皮切りに、この蓋をフラペチーノを除く全アイスドリンク標準に順次切り替えていく計画だという。フラペチーノでは紙製または植物由来プラスチックなど、生分解性素材のストローを提供し、要望に応じてどのアイスドリンクにでも使用可能な代替プラスチックのストローを提供するとのこと。カリフォルニア州サンタクルーズの店舗では昨年から代替プラスチックのストローをテストしており、英国の店舗では紙製のストローをテスト中だ。
ストローを置き換えるカップの蓋もプラスチック製だが、素材のポリプロピレンは幅広くリサイクルされている。一方、ストローはリサイクルできないのだという。また、スターバックスでは自分のカップを持ち込む「BYOT(bring your own tumbler)」を推進している。2014年には米国やカナダ、英国で1ドルの再利用可能カップを発売し、1,800万個を売ったそうだ。英国・ロンドンの店舗では紙のカップを有料(5ペンス)にする試みを実施しており、今月は英国内950店舗に拡大するとのことだ。
ラオス南東部で建設中であったセピアン・セナムノイ水力発電所のダムが23日に豪雨により決壊、数百人が行方不明となる大きな被害が出ているようだ(BBC、AFP、AFPの続報、時事通信、ハフィントンポスト)。
このダムは、韓国・タイ・ラオスの合弁会社が2013年から建設を進めていたもので、現在は来年の稼働開始を前に9割が完成していた状態だったという。報道によると、相次ぐ暴風雨により22日に最初の亀裂を確認、避難開始とともに修理が試みられるも、豪雨で難航しているうちに決壊へと至ってしまったという。ダムの決壊事故は途上国を中心に定期的に発生しているようだが、数百人が犠牲になったのはここ数十年では最大規模と思われる(Wikipediaの事故一覧)。
貧困国のラオスは、水力発電事業を強化して「アジアのバッテリー」となることを目指しており、稼働中の水力発電所が46カ所、新設中が54カ所も存在するという。売電が総輸出の約3割を占めるということだが、それらの安全性も今後問題となるだろう。
7月24日に第2回が開かれた自動車新時代戦略会議は、商用車を含めた自動車の「Well-to-Wheel」(油田からタイヤを駆動するまで)での二酸化炭素排出量削減を目指す総合戦略を練っているらしい。
資料によれば、2025~2030年あたりに中間目標を設定しているが、長期目標は2050年時点ですべての日本ブランド車の温室効果ガス排出量を8割程度削減することだそうである(日テレニュース)。
乗用車は100%電動化(HEV、PHEV、BEV、FCEV)と温室効果ガス9割程度削減とあるので、商用車の目標はもっと控えめなのだろう。少なくともBEV(バッテリーEV)やPHEVのCO2排出量は電源構成に大きく依存するはずだが、原発依存のフランスのBEVなら今でも5g-CO2/kmのようだ。日本のBEVは2015年時点で59g、2030年時点で41gとなっている。高い目標達成のためには、バッテリーやモーターの性能向上、自動車の軽量化などでは不足する気がする。後は、再エネであろうか。
ここ最近記録的な暑さが続いており、温暖化の影響を疑う声も少なくない。一方で、今年はたまたま暑いだけで、長期的な範囲で見れば必ずしも暑くなっているとは言えないのではないか、という声もある。しかし、日本気象協会によると、日本の気温は昔より上がっているという(ITmedia)。
具体的には、東京ではここ100年間で年間での平均気温が3.2度上がっているそうだ。また、最低気温は4.4度、最高気温は1.7度上がっているという。これは東京だけの傾向ではなく、日本全国でこうなっているそうだ。
また、東洋経済が東京の過去140年間の夏場の平均気温を画像化したものを公開したが、こちらからも7月から9月前半までの平均気温がここ50年ほどで上昇傾向にあることが見て取れる。
水銀から金を作るというのは古代から錬金術の定番ネタだが、そんな一風変わった研究のクラウドファンディングが募集開始されたらしい。
募集しているのは「水銀から金をつくる「原子炉錬金術」を実証する!」と題した東京都市大学のプロジェクトで、水銀から金を作ると言っても詐欺ではなく、中性子の数が少ない水銀の同位体Hg-196に中性子を照射して金を作る、という元素変換を利用した研究だという。ただし残念ながら、Hg-196は水銀中に0.15%しか存在しないため、1リットルの水銀を原子炉で1年程度変換して得られる金は10g程度と、採算には合わないとのこと。
福島原発事故以後、こうした原子炉を使う実験は国内では許認可が厳しくなかなか実施できないということで、実験はインドネシアの研究炉で行うことを想定している。今回のクラウドファンディングで集まった費用は、研究炉の調査・交渉費用や、炉への影響調査、金生成量の評価などに用いるとのこと。
計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである