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サイエンス

抗菌作用を持つセミの羽を模した構造の作製に成功 22

ストーリー by hylom
抗菌シートが手軽に作れるようになるのかな 部門より

セミの透明な羽には特殊な構造があり、これによって抗菌作用が生まれているという(NHK毎日新聞)。

蝉の羽根には直径5000分の1ミリ以下の細かい突起が規則正しく並んでいるそうだ。これを再現したシートを作ったところ、殺菌作用を確認できたという。

なお、こういった構造に殺菌効果があることが2013年に豪スウィンバーン工科大学の研究者らが発見しているが(AFP)、この研究では同様の構造を持つ「ブラックシリコン」でその効果を確認していた。今回の研究は、シリコンを使って同様の構造を作製することに成功した点が特徴のようだ。

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  • by Anonymous Coward on 2018年08月30日 14時06分 (#3471198)

    今回の新規性はなんでしょうか
    材料?製法?
    以前の記事では、
    >ブラックシリコンの製造コストがネック
    とあるので製造コストの改善?でしょうか・・・

    そもそもブラックシリコンとは何ぞや
      >ブラックシリコンは、その名の通り見た目が黒く見えるシリコン素材です。
      >製造の際に強力なフェムト秒レーザーを表面に照射して細かな凹凸のような形状を作るため.
      > 光の反射が大幅に低減され吸収率も高くなるので見た目は黒っぽく見えます
    だそうで

    • by Anonymous Coward

      昔ブラックシリコンを太陽電池の研究者に見せてもらったことがありますが、黒っぽいというより真っ黒です。ほぼ反射しませんので。
      その時の製法はレーザー照射ではなくエッチングだったかな。エピタクシャル成長というのも聞いたことがあります。
      いずれも高すぎて研究はうまくいかなかったようですが。

      今回も製造コストと耐久性が気になります。物理的に細菌を突き殺すのなら突起が摩耗するんじゃないかと心配。
      セミの場合成虫の自然寿命、つまり数週間効力が続けば十分だけど、工業製品だとそれじゃ困る。

      • by jtss (23444) on 2018年08月30日 14時57分 (#3471226)

        >この研究では同様の構造を持つ「ブラックシリコン」でその効果を確認していた。今回の研究は、シリコンを使って同様の構造を作製することに成功した...
        ということは、ブラックシリコンという素材を、蝉の羽根のように加工する技術を開発したことが驚きなのですね。
        応用として、医療分野の素材の開発に使えますということなのですね。
        一瞬、どこで驚いていいのか分かりませんでした。

        --
        JTSS
        親コメント
        • by Anonymous Coward

          どこをどう読んだらそうなる?
          ブラックシリコンは先行研究の話ですよ。

        • by Anonymous Coward

          >ということは、ブラックシリコンという素材を、蝉の羽根のように加工する技術を開発したことが驚きなのですね。
          ブラックシリコンという素材が同様の構造を持っていたけど、新規にシリコンで再現する事を可能にしたって事でしょ

          • by Anonymous Coward on 2018年08月30日 15時23分 (#3471243)

            >ブラックシリコンという素材が同様の構造を持っていたけど、新規にシリコンで再現する事を可能にしたって事でしょ

            ブラックシリコンもシリコンから作ります。なので、何か新しいことがあるとすれば製法が新しい(そんなにコストをかけずに似たような構造が作れる)とかでしょうか。
            ただまあ今回のこの話自体、以前からやっている研究(の一部)が番組で取り上げられた、というだけなので、特に今回何か新しく出てきたというわけではないのかもしれませんが。

            ※研究室のページを見ても、このネタに関しては去年の国際学会での発表(とそのProceeding)ぐらいしかないようなので、特に何か大々的に発表というわけでも無さそうですし。

            親コメント
      • by Anonymous Coward

        この密度の突起を削るには、シリコン表面を削るぐらいの条件が必要なのではなかろうか。
        まぁそれでも突起の高さは100nmなので、永久にとはいかないだろうけど。撥水性があるそうなので、ゴミの付着も少なそう。

        • by Anonymous Coward

          結晶シリコンの硬度は7しかないので、アルミナ(硬度9)にはいともたやすく削られます。
          砂塵や食器から剥落した陶器の微破片といったアルミナの微粒子を微細フィルターで除去するか、そういうものが混入しない状況でしか使わないような配慮すれば十分なのかもしれないけど、エンジニアではないのでそれでコストに見合うのかどうかはなんとも。

          • by hjmhjm (39921) on 2018年08月31日 12時53分 (#3471868)

            コストよりも、ちょうどいい需要があるかどうかかな。
            高くても代用がなければ使わざるを得ないし、寿命が短くても使い捨てなら関係ないし。

            そういう素材はだいたい医療用?

            親コメント
      • by Anonymous Coward

        菌の細胞膜ならたかだか界面活性剤の膜なんで大したことないです。
        が、抗菌の製品はようするに水回りとか手で物理的に触れる場所とか摩擦が発生する場所になるので、磨耗は心配ですね。
        200nmのトゲがびっしり生えていればいいようなので、ダイヤモンドやらで実現できればいいのですが。

      • by Anonymous Coward

        セミの成虫は数週間しか生きないからいいようなものの、工業製品で作ってしまったら耐性菌ができるだけの気がする。

        • by Anonymous Coward

          これは化学反応ではなく物理的な損傷を与えるものなので、細菌が突然セルロース合成能力を身に付け植物並に分厚い細胞壁を作り始めない限り耐性をつけるのは難しいんじゃないかな、と希望的なことを言ってみる。
          あのゴキブリも殺虫剤への抵抗力こそ獲得しているが、丸めた新聞紙攻撃への耐性は獲得出来てないでしょ。

          • by Anonymous Coward

            繊毛が伸びたら耐性が付くんじゃない?無駄な繊毛があったら自然界では生存競争に負けるだろうけど、競争相手は勝手に死んでくれるんだし。

          • by Anonymous Coward

            Gが対打撃耐性を獲得した悪夢のような未来を予見しちゃったじゃないか。

            #デューク東郷には対打撃耐性がある

          • by Anonymous Coward

            突起が細胞膜に刺さるんじゃないかなー程度で、殺菌のメカニズムはまだ良くわかってないのでは。
            分厚い細胞壁とまではいかなくても、ネバネバした保護物質を分泌するような機能を獲得してだな、と夢も希望もないことを言ってみる。
            それにGなどの外骨格は物理攻撃を防ぐために進化したんでしょ。

          • by Anonymous Coward

            そら丸めた新聞紙の殺傷能力が淘汰圧になるほど大きくないからでしょ。

          • by Anonymous Coward

            新聞の販売部数を減少させ天敵を排除する方向で画策しているのやもしれず。

            • by Anonymous Coward

              そして人類はKindleとiPadを手にGとの最終決戦に臨むのであった。

  • by Anonymous Coward on 2018年08月30日 14時52分 (#3471222)

    抗菌:菌の増殖を防ぐ作用
    殺菌:菌を殺す作用

    どっち?もしくは両方?

  • by Anonymous Coward on 2018年08月31日 6時56分 (#3471673)

    大人になると虫が触れないと聞くけど個人的にセミに対してはそんな風には感じないのは羽が清潔だからなのかな。

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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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