
新記録。マイナス23℃という高温で超伝導状態になる物質が発見される 57
ストーリー by hylom
(比較的)高温 部門より
(比較的)高温 部門より
あるAnonymous Coward曰く、
ドイツのマックス・プランク研究所(Max Planck Institute for Chemistry)の科学者らが、高い温度環境で動作する新たな高温超伝導物質を発見したという。彼らは水素化ランタン(LaH 10)を使うことで、マイナス23℃という高温で超伝導状態になることを観測したという。この温度は現在の北極の気温よりも高い。2014年以前は、この種の超伝導の最高臨界温度はマイナス230℃だった。
ただしこの状態を実現するためには、170ギガパスカルという地球中心部の約半分の圧力が必要とされるう。研究所のMikhail Eremets氏は将来的にはマイナス0.15℃という環境でも超伝導状態にできる可能性があるとしている(MIT Technology Review、Slashdot)。
されるう (スコア:5, おもしろおかしい)
このタレコミ主は荒木飛呂彦。間違いない。
Re: (スコア:0)
CV:若本
Re: (スコア:0)
> CV:若本
常温超電導を信じている者は幸せである
なぜなら我々は高圧が必要であることを忘れてしまう性が持たされたからだ
でも超高圧なんでしょ (スコア:1)
常温常圧はまだか!
Re: (スコア:0)
名前を高温超伝導に対して高圧超伝導にしようぜw
Re: (スコア:0)
いつか記事中のマイナス0.15度とか常温まで上がったら、その方が実感に近くなるね
Re: (スコア:0)
極点ならすぐに使えるかもw
Re: (スコア:0)
常圧で-23℃は難しくないのでしょうが、170GPaで-23℃まで冷やすのは大変な困難がありそうですね。
素人には170GPaという高圧環境をどうやって生み出せるのか、想像も付きません。
Re:でも超高圧なんでしょ (スコア:1)
ダイヤモンドアンビルセル [wikipedia.org]ですね。
Re:でも超高圧なんでしょ (スコア:1)
ダイアモンドアンビル(DAC)と書いてありますね。
てのひらサイズなので装置ごと冷却したんでしょうか。
Re: (スコア:0)
超電導の目的は大電流なので、超電導が解けた場所に電流が流れたら発熱して温度が上がってスパイラル的に全体に広がってしまいますが、圧力なら加重に対して断面積を小さくするだけなので、ネックは剛性が維持できるかどうかで電流との因果関係が切れるんじゃないかな。
Re: (スコア:0)
常温超伝導は、マイナスー効果が生じなくていまいち
Re: (スコア:0)
マイスナー効果といいたいんだと思うけどw なんで生じないと考えるの?
だれかそんなこと言ってるの?
Re:でも超高圧なんでしょ (スコア:1)
いや、マイナスって寒いギャグを言いたいだけでしょ
Re:でも超高圧なんでしょ (スコア:2)
-23度だし。
#旭川人でも寒いって言う温度。
Re: (スコア:0)
そしてもろともマイスナモデ。
# 他の参考になるコメントにプラスモデしてやれよ……
Re:でも超高圧なんでしょ (スコア:2)
> マイスナモデ
プラスマイナスが宙に浮いた状態ですね。
超高圧はどういう影響を及ぼすのか (スコア:1)
高圧もそのたぐいなんですかね?
圧力を上げると温度も上がりがちなので実験は大変そうです。
※真空にして圧力をかけるとか?
素人考えからすると水素化ランタンだと高圧かけなくても-23度より下げると超電導が観測できたりするのだろうか。
不勉強だった。 (スコア:5, 参考になる)
「超伝導転移に対する高圧の影響」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hpi1972/10/3/10_3_2729/_pdf
http://www.hpr.stec.es.osaka-u.ac.jp/tag/%E8%B6%85%E4%BC%9D%E5%B0%8E/
「超伝導」
温度や圧力で抵抗値が変わるか・・・オーディオ教が喜びそうな・・・。(笑)
Re: (スコア:0)
超伝導スピーカーはインピーダンス0Ω?
Re:不勉強だった。 (スコア:1)
ヤマハのサブウーファーは負性抵抗回路でスピーカーのインピーダンスを相殺しているから一時期擬似超伝導スピーカーと宣伝していた。
Re: (スコア:0)
超電導コンデンサは意味わからんが、超電導コイルは意味があるので、リアクタンスを0にはしないんじゃないかな。
Re: (スコア:0)
単純に考えて、原子間の距離が近くなるだろ。超低温もそのたぐいだよ。
Re:超高圧はどういう影響を及ぼすのか (スコア:5, 参考になる)
>超低温もそのたぐいだよ。
低温が必要なのは原子間距離とかではなく,熱励起の影響ですね.
通常の無機系超伝導体の場合,結構がっちり結合してるんで温度低下による格子の収縮はそんなに効きませんし.
Re:超高圧はどういう影響を及ぼすのか (スコア:2)
あと結晶構造がかわったり、とかかな。
M-FalconSky (暑いか寒い)
Re:超高圧はどういう影響を及ぼすのか (スコア:2)
あと物質そのものが変わったり.
今回の話とかH3Sの場合は,水素過剰条件で超高圧かけると水素大量に含んだ相が出てきて超伝導になる,ってのが基本みたいなんで,今回の話はこちらのパターンでしょうか.
Re:超高圧はどういう影響を及ぼすのか (スコア:1)
ってことはやっぱり金属水素ならば常温超電導の可能性も?
Re:超高圧はどういう影響を及ぼすのか (スコア:1)
体積あたりの水素原子数が金属水素と同じくらいあります。不思議な話だけど。
今回のLaH10だと金属水素よりも遥かに高密度に水素原子が詰まっているはず。
金属水素よりなんかヤバいんじゃね?(語彙力)
これとは違う報告? (スコア:1)
https://twitter.com/QM_phys_kyoto/status/1073702460366057472 [twitter.com]
こっちもLaHっぽいけど
Re:これとは違う報告? (スコア:4, 参考になる)
やってるグループは別ですが,物質とか作り方とかの面では同じですね.見えてる特性もだいたい似たような感じ.
#そういう意味では,確度が高まった感じですかね.
流行の分野にありがちな「ほぼ同時期に同じような内容を複数グループがやってる」パターンっぽいですね.それも理論側から先に「LaH10だと室温付近で超伝導出る可能性あるよ」ってのが出てたみたいですから(今回の両論文ともでreferenceに入ってます),そりゃまあ被るグループはあるよな,と.
さすがは (スコア:0)
ヘンドリック・シェーンの母国、ドイツだけのことはありますな
Re: (スコア:0)
よくわからないがシェーンとのかかわりは超伝導とドイツだけ。
170ギガパスカル (スコア:0)
170ギガパスカルがどのぐらいすごいのか
地球を例に出されてもよくわからないんで、
ゆりあんレトリバーのお尻を何人分のっけた圧だ、
とかに例えてもらえませんかね?
Re: (スコア:0)
人の体なんだから水柱の高さでいいだろと思ってたら
170万気圧->17000kmで余裕で大気圏超えて重力の減少を考える必要が出てきた
Re: (スコア:0)
適当な例を作ろうといくつか考えたひとつが
「5センチメートル四方にスカイツリーの重さ全部かけたくらい」です.
(結局わからんか)
そもそも不可能なのでは? (スコア:0)
常温での超電導など夢のまた夢な話
何か常温でも可能であるという理論でもあるんですか?
不可能なことにみんながやっ気になってるとしか思えない
16~18世紀頃にこぞって錬金術の調合探しをしてた時代があったが
あれと同じでそもそも常温での超電導などありえないのでは?
Re:そもそも不可能なのでは? (スコア:1)
ゲーム脳だとそういう発想になるんじゃね?
研究ポイントを「常温超伝導の研究」に注ぎ込んでしばらく待てば「常温超伝導」が出来上がる、みたいな。注ぎ先が無けりゃ何も起こらないだろー、みたいな。
Re: (スコア:0)
それでは将軍様
不可能という理論的根拠をお示し下さい
Re: (スコア:0)
>何か常温でも可能であるという理論でもあるんですか?
いくつかあるよ。
デバイ温度の高い軽元素元素使うとか(今回のとか)、エキシトンなどのような相互作用の強いものを使うとか。
夢の超電導 (スコア:0)
臨界磁場が高い常温超電導なんて研究が進めばできるのだろうか?
いくら常温超電導ができても、臨界磁場強度が低いと意味がない。
まあ、錬金術の類と言われても仕方ないだろう。
Re:夢の超電導 (スコア:1)
Re: (スコア:0)
臨界磁場強度が低いと実用にならないし、臨界電流密度が低くても実用にならない。
実用にならなければ意味がないというのであれば、確かに錬金術だろう。
Re: (スコア:0)
人類の活動が外惑星に進出した暁には、天王星、海王星、冥王星での常温とか、常温の定義を変えれば実現できるでしょう。
Re: (スコア:0)
物性の研究が主目的なんかな。
こういう研究ってどう回り回って実用されるかちっとも想像できないからねぇ…。
最先端の半導体に理論のどこかが利用されてても分からないしな。
錬金術が結果的に化学に繋がると当時の一般人が想像できたか?
って感じですなー。
Re: (スコア:0)
高温超電導自体はフライホイールの軸受けやリニア新幹線で使われてるんだから、より維持費の少ない低コストの奴を探すのは合理的だと思うけどね。何も永久機関を作ろうとかそういう話じゃないんだから。
Re: (スコア:0)
いや、ある意味永久機関を作り出そうとしてるんでは?
現在の超電導は莫大な電力を入力(冷却ね)して実現している。
その莫大な電力なしで電力抵抗をゼロにするという
そもそも電子が物質の中を通る時に抵抗があるのは物理の法則
それを無視して「組み合わせで絶対あるんだ!」とは幼稚じみているのでは?
Re: (スコア:0)
定量的ではないけれど「莫大な電力」って違和感あるなぁ。
理論上は断熱さえできれば超伝導状態を維持するのに電力は要らない。
電力よりむしろ問題なのは液体ヘリウム等のお高い寒剤。
高温超伝導では冷凍機だけで超伝導状態を維持できる。
Re: (スコア:0)
無知なのでわからないんですが、高温超伝導状態を維持するための冷凍機は電力を必要としないんですか?
Re: (スコア:0)
冷却のために使用する電力と、超電導を実現したことで減る電力ロスは、
前者の効率と維持するための断熱、後者はいかに高温状態で超電導と出来るかで
いずれクロスポイントを迎えるはず。
また採算性だけではなく容易に超電導という特殊な状態を作ることができれば、
超電導を作ることで発生した費用は別の価値を生み出す材料でしかなくなる。
いまがまだ極めて特殊な条件でしか超電導を実現できないからぼやっとするけれどね。
Re: (スコア:0)
何か常温では不可能であるという理論でもあるんですか?
不可能と自分で証明してみれば?
不可能とする理由も見つかっていないから、皆挑戦しているんだよ。