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サイエンス

排泄物の科学的研究を示すラテン語表現「in fimo」が提案される 19

ストーリー by headless
表現 部門より
ノースカロライナ大学チャペルヒル校とノートルダム大学の研究チームが「排泄物(うんこ)の科学的研究」を示すラテン語表現として「in fimo」を提案している(プレスリリースThe Vergeの記事Science Newsの記事論文)。

この分野を専門とする論文の第1著者は、自分の研究分野を説明するのにさまざまな表現を使い分ける必要があり、一言で言い表せる表現が必要だと考えたそうだ。学術的な用語では数多くのラテン語が使われていることから、今回の用語を考案するにあたってもラテン語で肥料を示す言葉を検討したという。

その結果、候補に挙がったのは「laetamen」「merda」「stercus」「fimus」の4語。laetamenはラテン語で肥沃、豊か、幸せといった意味を持つ「laetus」から派生した語で、研究グループではこれを選びたかったが、動物の排泄物に限定される語だったので却下。merdaは臭いに結び付けられる単語から派生した可能性があり、stercusはスカトロジーと同じ単語から派生したとみられ、いずれも却下される。

最後に残ったfimusは肥料という意味に限定して使われており、ローマ時代の著名な作家も使用していることから、「in fimo」として提案することが決定したとのこと。「in vitro (試験管内での研究)」や「in vivo (生体内での研究)」と語感がマッチすることも好ましいと考えたようだ。

なお、排泄物を示す「in poop」「in stools」「in feces」といった表現を採用しなかった理由として、「poop」では学術的な重みがないこと、「stools」はラテン語ではないこと、「feces」は「in feco」などの形で既に使われているが、元々ワインの澱のような沈殿物を示す言葉であることを挙げている。

研究グループでは「fimus」や「in fimo」を既に学会で使用しており、他の科学者から好意的な反応を得ているとのことだ。
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  • FIMOといえばクラフト用の樹脂粘土です
    https://en.wikipedia.org/wiki/Fimo [wikipedia.org]

    海外だとメジャーなブランドで,日本でもアマゾンとかクラフト用品店に行けば売ってます
    https://www.amazon.co.jp/dp/B00IONDISG [amazon.co.jp]
    FIMOでgoogle画像検索すると判りやすいですが,アクセサリーとかフィギュア的な小物を作る際に使います

    FIMOが「うんこ」の代名詞で定着してしまったら,これらは「うんこ細工」とかになっちゃいますね.可哀想.

    • by Anonymous Coward

      粘土だけにあえてウンコを意味する言葉を付けて楽屋では大爆笑だったりして…
      それよりもウンコ大好き団体のほうが深刻
      昔、撒き餌としてウンコ投げてた可能性が0.01mmくらいなくはないけど、、、
      https://www.fimosw.com/special/fimoabout [fimosw.com]

  • by Anonymous Coward on 2019年01月14日 18時10分 (#3548017)

    ちょっと検索するとたくさんいるみたい。

  • by Anonymous Coward on 2019年01月14日 16時44分 (#3547990)

    fimo肥料が採用されたのはアレだけど
    laetamenなら幸運という意味もあったんですね
    肥料もムリクリ解釈すれば幸運とも取れるので
    まさにアレゲにウンがつくという意味も付与すべきですね
    今日は朝からin fimo!
    あなたが末永くin fimoでありますように!

  • by Anonymous Coward on 2019年01月14日 19時43分 (#3548048)

    お前ら小学生か。

    • by Anonymous Coward on 2019年01月14日 23時55分 (#3548136)

      英文の中で、突然ラテン語由来の単語を埋め込むのは
      厨二病に入りますか?

      # 初めて、論文を読んだとき、
      # 突然出てきたin vivoの意味が(紙の)辞書で調べても
      # 見つけられず。なぜ、ラテン語なのか理解できなかった

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        日本語でも概念を正確に表現する時はやまとことばを避けて漢語を造語するか外来語を借りてくるでしょ。それと同じ。

  • by Anonymous Coward on 2019年01月14日 21時22分 (#3548091)

    糞便学はスカトロジー(Scatology)というギリシャ語由来の言葉を(英語由来の語を避けて)あえて使ってきたわけで、この言葉にどういう印象を抱くかは受け手次第だけれども、これに代わる言葉を捻り出しても、その末路は同じような位置に落ち着くと思う。

  • by Anonymous Coward on 2019年01月14日 22時29分 (#3548115)

    生物系ご存知の方なら誤解を招く余地はないと思うんですが 『「…科学的研究」を示すラテン語表現』という言い方は微妙かも。「こうこうでした」というときに、 in vivo; 生体内でのはなし, in vitro; "試験管"内での話, in silico; コンピュータ上で考えて、みたいなのの一ジャンルとして in fimo なわけだ

    • by Anonymous Coward

      論文によると ex vivo も検討したようですが、これだと「排泄物」に限定されないから適切ではないとされたようです。
      うんこ以外にもいろいろ出てくるものはありますよね。

  • by Anonymous Coward on 2019年01月15日 11時20分 (#3548277)

    おしっこは排泄物に含まれないのだろうか?

    #まあ、細菌ウヨウヨ・分泌物たっぷりのうんこに比べて、漉しただけのおしっこは研究対象として
    #魅力が薄いのかもしれないけれど

    • by Anonymous Coward

      「聖水」と呼ぶ人にとっては「in sacro」かな。

  • by Anonymous Coward on 2019年01月15日 11時49分 (#3548287)

    某次世代排泄物と語感が似ていて少しだけ驚きました。
    ただの偶然かな?

  • by Anonymous Coward on 2019年01月15日 16時48分 (#3548471)

    De Agri CulturaやNaturalis Historiaで用例があるけど
    infimum (superl. of inferus)との混同を避けるためか、前置詞inと続け字では使われてなさそう。

    ここは古代漢語っぽく「於屎」を提案。脚注に甲骨文字を添えれば言葉を知らずとも通じます。
    http://pic.guoxuedashi.com/xinjgwb2/504.png [guoxuedashi.com]

    • by Anonymous Coward

      思った以上にアレだった…

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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン

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