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2019年2月のサイエンス人気記事トップ10
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ビール

ビールとワインを飲む順番と悪酔いの強さの関係を調べる実験 50

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影響 部門より
「ビールとワインを一緒に飲んではいけない」「ワインの前にビールを飲んでも問題ないが、ビールの前にワインを飲むと悪酔いする」といった言い伝えについて、ドイツ・ヴィッテン/ヘルデッケ大学の研究グループが実験を通じて確かめている(論文The Registerの記事)。

2017年に行われた実験では3人1組の被験者について、1人はビール→ワインの順に飲んでもらい、1週間後にはワイン→ビールの順に飲んでもらっている。もう1人は逆順で、最後の1人は対照群としてワインのみまたはビールのみを飲んでもらい、1週間後にはビールまたはワインに切り替えて飲んでもらったとのこと。なお、被験者は実験と実験の間の1週間、アルコール飲料の摂取を避けるよう指示されている。

ビールとワインは呼気中アルコール濃度(BrAC)が0.05%を超えた時点で切り替え、切り替え後に0.11%を超えた時点で終了する。主な評価項目は実験終了後の急性悪酔いスケール(AHS)による悪酔いの強さと、それに結び付けられる各要素となっている。2回の実験を完了した被験者は19歳~40歳の計90名(男45、女45)。飲み物の組み合わせや順序による悪酔いの強さに対する顕著な影響はみられなかったという。ちなみに、嘔吐する人は対照群で多くみられたとのこと。

なお、被験者は大学で公募しているが、健康状態などによるスクリーニングが行われている。東アジア系の人は除外されているため、日本人でも同様の結果になるのかどうかは不明だ。
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地球

レジ袋、全国一律で有料化を義務付けへ 116

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有料化の効果はあるのか 部門より

政府が全国一律での「レジ袋有料化」を検討している(テレビ朝日日経新聞共同通信)。

政府の中央環境審議会が22日、使い捨てプラスチックの排出量を2030年までに25%削減する方針を決定した。レジ袋有料化の義務付けもこの「プラスチック資源循環戦略案」に含まれているという。いつから有料化を行うかについては明示されていないとのことだが、早ければ2020年にも行われるという。

昨今ではプラスチックによる海洋汚染問題に関する議論が広がっており、この問題に対する日本政府の姿勢をアピールしたいという背景もあるようだ。

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スパコン

理化学研究所のスパコン「京」、8月に停止・撤去へ。後継機整備のため 124

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依然国内3位の性能ではあるのだが 部門より

理化学研究所のスーパーコンピュータ「京」の運用が8月に停止されると報じられている(共同通信神戸新聞日経新聞)。

京の後継機は京と同じ場所に設置されるとのことで、その整備のための運用停止のようだ。停止後は撤去され大部分が解体されるという。

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医療

眼に注射すると近赤外線が見えるようになるナノ分子 46

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変換 部門より
光受容体に結合し、光の波長をアップコンバートするナノ分子(pbUCNP)を哺乳類の眼に注射することで、近赤外線が光として見えるようになるという研究成果が発表された(論文The Registerの記事SlashGearの記事)。

哺乳類の光受容体は波長が700nmを超える近赤外線を検出できない。中国科学技術大学とマサチューセッツ大学メディカルスクールの研究グループはピーク波長980nmの近赤外線を照射することでピーク波長535nmの光を発するナノ分子(UCNP)を合成し、マウスの網膜下腔へ注射した。光受容体にUCNPが結合したマウスに波長980nmの近赤外線を照射すると瞳孔の収縮がみられ、近赤外線で照されている場所を明るい場所と同様に避けるようになったという。

また、可視光線による特定の形状と関連付けられた隠しプラットフォームを見つけるよう訓練したマウスに注射したところ、近赤外線による形状を識別可能になったそうだ。使用した近赤外線LEDから波長900nm以下の光は検出されず、注射しなかった対照群のマウスにこれらの現象はみられなかったとのこと。

注射したマウスの網膜にはわずかな炎症が起きていたものの重大な副作用はなく、可視光線の認識への影響がない一方で、10週間後にも効果は持続していたという。このようなナノ分子は視覚の強化に役立つだけでなく、眼病の治療や視覚に関連する動物の行動研究にも役立つとのことだ。
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音楽

作業中のBGMが創造性を低下させるという研究結果 66

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低下 部門より
作業中のBGMが創造性を低下させるという、英国とスウェーデンの研究グループによる研究結果が発表された(論文ランチェスター大学のニュース記事SlashGearの記事)。

BGMは認知機能に影響を与える環境刺激として知られており、描画のように空間的能力に関連する作業の創造性を向上させるという研究もある。しかし、BGMが創造性に与える好影響を支持する実験結果は少ない。研究グループは創造性テストとして使われる複合遠隔連想課題(CRAT)を用い、実験1)被験者が理解できない歌詞の音楽、実験2)歌詞のない音楽、実験3)被験者が理解できる歌詞の音楽、を被験者に聴かせて無音の場合と成績を比較した。課題は3つの英単語(例: stick/maker/point)が提示され、それらと共通して組み合わせてることのできる語句(例: match)を答えるというものだ。

実験1で使用した音楽は1990年代に英国のヒットチャートに入っていたポップスのスペイン語版。英セントラルランカシャー大学で募集した被験者は全員英語を母国語としており、スペイン語の歌詞の意味を理解することはできない。実験では各被験者にCRATの難易度高・低およびBGM有・無のすべての組み合わせを割り当てており、音楽の内容に関する出題がないことを事前に説明している。実験2の音楽は実験1と同じ楽曲のインストゥルメンタルバージョンだ。実験1・2ともに被験者が原曲を知っている可能性もあるが、いずれも知っていたと回答した被験者はいなかったとのこと。
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テクノロジー

ドローンによる死亡事故、これまでに3例が発生していた 71

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飛んでくる重量物 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

ドローンが人に衝突することによる死亡事故が全国で3件発生していたという(西日本新聞)。これを受けて政府が対応策を含めた航空法の改正を検討しているとのこと。

地上(水上)安全確保の為、それに関わる部分は有人搭乗操縦機と同等の規制が必要でしょうな。逆に、ドローンの規制水準まで、有人搭乗操縦機規制も緩和しても良いだろう、諸外国(大陸国・島礁群国)のように。

事故はいずれも農薬散布中のヘリコプター型機体で、回転翼や機体が操縦者や操縦補助者に衝突したというものだそうだ。

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テクノロジー

ビル・ゲイツが選ぶ、ブレイクスルーテクノロジー2019年版 50

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選出 部門より
MIT Technology Reviewは毎年「10 Breakthrough Technologies」として、注目される10のブレイクスルーテクノロジーを選出しているが、今年は初のゲストキュレーターとしてビル・ゲイツ氏を招いている(MIT Technology Reviewの記事GeekWireの記事On MSFTの記事)。

ゲイツ氏が選んだブレイクスルーテクノロジーは以下の通り。原子力発電や人工肉、衛生的なトイレなど、ゲイツ氏が以前から注目しているカテゴリーも多いが、AIアシスタントの項目を含め、Microsoftは一切登場しない。
  • シミュレーションで対象物の扱いを決定するロボット
  • モジュラー式小型リアクターなど原子力発電の新しい波
  • 血液検査による早産の予測
  • 子供にも使用可能な錠剤型腸内検査装置
  • がん細胞だけを攻撃するカスタムワクチン
  • 牛を使用しない植物性人工肉・細胞培養肉バーガー
  • 実用的な二酸化炭素吸収装置
  • スマートウォッチによる心電図
  • 下水道なしに衛生を保てるトイレ
  • スムースな会話ができるAIアシスタント
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バイオテック

ブタの体内で人間の膵臓を作製する研究、東大が今年度にも実施へ 86

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臓器工場は実現できるか 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

東京大学などの研究チームが、人間の膵臓をブタの体内で育てる研究を2019年度にも始めるという(日経新聞)。

人間のiPS細胞をブタの受精卵に注入してブタの子宮に入れ、胎児まで育てた後に脾臓を取り出すという手法。将来的にほかの臓器での応用も検討しているという。

海外では研究が進んでいたものの、国内では規制があり研究が進んでいなかった。このため厚生労働省などは動物と人間の細胞が混ざった「動物性集合胚」とよばれる受精卵を動物の子宮に戻して出産する行為について、4月にも解禁する方針を決めたという。

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バイオテック

今後100年の間に、ロボットと人間の間で子供を作ることができるようになるという予測 74

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それが許されたらなんでもアリになるのでは 部門より
tamaco 曰く、

セックスロボットについての著書「Love and Sex with Robots」で知られる人工知能研究者のDavid Levy氏曰く、今後100年の間には人間とロボットの間で子供を作ることが可能になるという(Daily Starナゾロジー)。

種を超えた受精卵は発生途中で卵割が止まる可能性があるなどハードルは高いが、それも乗り越えたらhmx-12マルチの俺嫁時代がほんとに来るのかも。

氏の主張は、人間とロボットの「ハイブリッド種」は幹細胞などのバイオ技術やナノテクノロジ、ロボット遺伝学の発展によって実現できるというもの。ロボットの「遺伝的コード」から精子や卵子を作り出し、それを使って子供を産むことができるようになるという。

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JAXA

はやぶさ2、2月22日朝にリュウグウ着地へ 39

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着地 部門より
JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」が21日、小惑星リュウグウへの降下を開始した。22日朝にはリュウグウへのタッチダウン(着地)を行う計画だ(ライブ中継告知リアルタイム航法画像運用状況)。

タッチダウン運用に先立って、サンプル採取装置の動作確認試験が12月28日に行われている。はやぶさ2のサンプル採取装置は小惑星の表面に弾丸を打ち込み、舞い上がるサンプルを受動的に捕集する仕組み。打ち上げ前の予測と異なり、リュウグウの表面は礫で覆われていることが判明したため、実際にどの程度のサンプルが採取できるかの確認が必要だった。減圧下でリュウグウの土壌を模したターゲットに弾丸を打ち込んだところ、砕けた礫の破片が周囲の礫を連鎖的に砕き、想定以上のサンプル量を放出できることが確認されたそうだ。

はやぶさ2はターゲットマーカーの着地場所に近いL08-E1という幅6mほどの領域にタッチダウンする。はやぶさ2の全長は6mであり、非常に精密な航法誘導が必要になるが、より広い地点(L08-B1)はターゲットマーカーから遠く、誘導精度が悪くなるため、L08-E1を選択したとのこと。タッチダウン運用にあたり、宇宙科学研究所(ISAS)の管制室からライブ中継(JAXA TVYouTube)が行われる。配信は22日6時45分~9時15分頃の予定。タッチダウン予定時刻は8時頃となっている。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家

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