NASA、国際宇宙ステーションへのクルー交代ミッションでロスコスモスとの追加契約を検討 9
まだロシア依存は続く 部門より
NASAは13日、国際宇宙ステーション(ISS)にクルーを輸送するため、ロスコスモスとの追加契約を検討していることを明らかにした(調達概要、Ars Technica、NASASpaceFlight.com)。
NASAは米民間宇宙船によるクルー交代ミッション計画でボーイングとSpaceXを2014年に選定し、翌2015年に正式発注した。2017年にはクルー交代が可能になる予定だったが、現在はまだテスト飛行も実施されていない段階であり、クルー交代ミッション実施時期の見通しは立っていない。
しかし、NASAはソユーズの座席を2019年分までしか契約しておらず、ロスコスモスを率いるドミートリ・ロゴジン氏がロシア副首相時代に提案した方法でISSへクルーを送ることもできない。このままでは12月以降、ISSでは米国のクルーが不在となり、ISSの運用にも支障が生じる。
そのため、NASAは2019年秋と2020年春に打ち上げ予定のソユーズについて、それぞれ1座席の契約を検討している。これにより、2020年9月まではISSに米クルーが不在になることを回避できる。