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2019年3月6日のサイエンス記事一覧(全3件)
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バイオテック

カブトガニはクモ綱のクツコムシ目に近い? 32

ストーリー by hylom
増える謎 部門より
yamajun88曰く、

「生きた化石」として有名なカブトガニが、近年の研究によって「クモ綱」に属することが示唆された (ナショナルジオグラフィック)。

カブトガニもクモも鋏角亜門に分類される生物。従来、カブトガニとクモ綱の動物は、ある種の「水生鋏角類」と思われる共通祖先から枝分かれし、そのうち陸上に上がって多様化したものがクモ綱だと考えられていた。 今回の研究では、53種のクモ綱、カブトガニ、ウミグモ綱、甲殻類、昆虫の遺伝子配列を解析してその結果をうまく説明できる複数の系統樹を作成した。その結果、検討した(考えられる)系統樹の3分の2でカブトガニはクモ綱のクツコムシ目にもっとも近縁であるという結果になったという。

一方でこの結果が正しい場合、今度はなぜカブトガニ類だけが海生なのか、その理由を考えなければならず、説明が難しい結果であるという。

「海生のクモと言えば、確か、タカアシガニがクモの仲間だったのでは?」と思ったが、「軟甲綱」というエビの仲間に属するようだ (Wikipedia)。「こいつ、実はクモの仲間なんだよ」という雑学は、カブトガニ水槽の前で披露するのが懸命と思われる。

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サイエンス

ヘリウムが固体でも超流動することを支持する新たな実験結果 29

ストーリー by hylom
知られざる性質 部門より
yamajun88曰く、

液体ヘリウムが2.17K以下の低温で超流動を示すことは古くから知られていたが、近年、低温・高圧下で存在する固体ヘリウムも、16mK以下の極低温で超流動するという複数の実験結果が示されている。今回、それを支持する新たな実験結果が報告された(Physical Review Letters掲載論文WIRED)。

今回の実験では、従来まで実験が行われていたHe4ではなく、同位体のHe3の高純度サンプルを作成して低温・高圧下での粘性を測定した。すると、He4とは全く違う振る舞いを示した。固体のHe4は低温にするほど粘性が下がり「超流動」するが、固体のHe3はそれとは逆に、温度を下げるほど粘性が上がっていった。この対称的な結果は、固体He4が超流動しているという解釈を支持している。なぜなら、He4原子はボース粒子なので超流動が起こりうるが、He3原子はフェルミ粒子なので超流動は起こらないはずだからだ。

しかし、この実験によってヘリウムの謎が解けたわけではない。固体のHe3の温度を下げていっても完全には固まりきらず、粘性が一定の値になってしまったからだ。これは、予想に反して固体のHe3が超流動を起こしているとも受け取れる。奇妙なヘリウムの謎は深まるばかりのようだ。

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ニュース

ゴルフクラブの素振りで河川敷火災が発生か 40

ストーリー by hylom
バーニングショット 部門より

山形・寒河江市で河川敷火災が発生したのだが、この火災はゴルフクラブの素振りによって発生した可能性があるという(FNN PRIME)。

ゴルフクラブとアスファルトが擦れて火花が発生し、それが枯れ草に引火した可能性があるという。これによって約1,300平方メートルが燃えたが、けが人はいなかったとのこと。

ゴルフクラブから発生する火花が火事の原因になることについては、2014年に実験で検証されている。また、過去にもゴルフクラブのスイングが原因で火事になる事故は起きている(過去記事)。

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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー

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