うつ病には特定の遺伝子が関係しているとの仮説は間違っていたという研究結果 27
ストーリー by hylom
間違いを正すことのほうが難しい 部門より
間違いを正すことのほうが難しい 部門より
あるAnonymous Coward曰く、
うつ病には特定の遺伝子が関係しているとの仮説は以前より存在しており、これに基づいた研究は多数行われていたが、この仮説を覆す研究結果が発表された(カラパイア、Science Daily、The Atlantic)。
本当にでたらめといえるのか専門外なので分からないが、人体はもう一つの宇宙と言われるだけにこんなことってあるのだろうか。教えてエロい人。(ちなみにJ-Stageで"SLC6A4" AND "うつ病"を検索したら14,372件Hit)
自分がこの分野で博士論文書いてたりすると想像するとガクブルしちゃいそう。
当たり前 (スコア:5, すばらしい洞察)
研究に錯誤はつきもの。
偽の手がかりに惑わされて時間を無駄にした経験は誰にでもあるはず。
「ご苦労さん、気を落とすな」としか言えんわな。
the.ACount
Re:当たり前 (スコア:2)
そしてその「仮設は間違っていた研究結果」の追試を行い、その結果が正しいかどうかの研究が始まるのですね。
Re: (スコア:0)
医学の分野は、実は~だった!ってのが多すぎやしないか?
Re:当たり前 (スコア:1)
医学だけでなくいろんな分野で多数ありすぎるくらいあるよ。
医学だけなんて思ってるなら相当ひどいバイアスがかかってるから気をつけた方がいい。
#あなた自身もそうだが、あなたの周りにも要注意。あなたのバイアスを強化する要因が必ずある
Re: (スコア:0)
まだ海のものとも山の物ともつかないネタや小さなネタに喰いついて大げさに言いふらすマスコミやらサイトが多いからそう見える
自分にも関係あることだし流行りやすいんじゃろう
Re: (スコア:0)
どこだってあるさ
自信満々で「電流はこっちからあっちに流れる!」と宣言したら実は粒子の流れは逆方向だった、とか現代から見ると「なんでやねん」ってことも多い
Re: (スコア:0)
1500人の科学者を対象にした2016年の調査によれば、70%の研究者が他者の実験の再現に失敗した。()は自身の研究の再現にも失敗。
・化学: 90%(60%)
・生命科学: 80%(60%)
・物理学と工学: 70%(50%)
・医学: 70%(60%)
・地球科学と環境科学: 60%(40%)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%8D%E7%8F%BE%E6%80%A7%E3%81%AE%E5%... [wikipedia.org]
Re:当たり前 (スコア:2)
元コメの「新たな事実の発見」と、このコメの「追試の再現の難しさ」は、まったく別物。似てさえいない。
統計っぽい情報があればなんでもいいわけじゃないぞ。
Re: (スコア:0)
昔から”医学博士監修”といった本にロクなものは無かったのでそういうのもかと。
おばあちゃんの知恵につっこみ入れる医学博士の本とかあったけど、結局おばあちゃんの知恵の方が正しかったり。
Re: (スコア:0)
医学は条件を切り離して(他の条件を一定にして)実験することが難しい場合が多い
(場合によっては無理)のが一因のような気がする。
そうなると大量のデータを統計解析して傾向を推定するしかないんだけど、
想定されてない条件が裏にあったりして、ひっくり返ったり。
Re: (スコア:0)
最近では神学とやらの捏造もあるんだって
逆はありそうなんだけどねえ (スコア:2)
鬱になりにくい遺伝子要因,というのはありそうな気もするがどうなんだろ。
サプリメントみたいな考え方ではないのかもしれない (スコア:1)
遺伝子の存在が鬱になりやすいとかなりにくいではなく、その遺伝子が発現度合いが
他の遺伝子と協調が取れなくなった結果、鬱になるという考え方では?
鬱のメカニズムを説明する代表的な仮説にモノアミン仮説 [smilenavigator.jp]というものがあり、
これは大雑把にいうと脳内伝達物質の伝達量が少ない結果、鬱になるというものです。
今回否定された「SLC6A4」がどこ(セロトニンの産出・放出なのか再取り込みなのか、
伝送先の受容体なのか)に関わるのかは知りませんが、
例えば、再取り込みの機能に対して放出量が少なければ、伝達量が少なくなりますし、
受容体の感度が悪ければ放出量が充分でも、伝達が不十分になる・・・という事が起こるのでは?
# それ原因が、遺伝子の過剰発現によるものなのか、不活性によるものかもあると思います。
# なお、上記仮説は抗うつ剤が効くからこういうことなんじゃね?という説らしく
# この説に合わない事象も多くあるらしいです(高血圧の薬の中には伝達量を減らす作用のものもあるが、
# それを服用すると必ず鬱になるというわけではない等)。
Re: (スコア:0)
神経前駆細胞ではレトロトランスポゾンによる遺伝子改変が高頻度で起きていて
その結果脳細胞は体細胞の中では変異が蓄積しやすい方と言われてるから
例えば前頭葉のあたりだけ特定の遺伝子が発現しないなんて事は起きうる。
つまりサンプル採る部位に注意する必要がある
Re: (スコア:0, フレームのもと)
Re: (スコア:0)
人間とは鬱であり、鬱こそが人間の証明である。
それは、ヒトと言う動物の実情と人間という概念の差異から生じるストレスに起因する。
よって、ヒト以外の動物であっても人間であることを求めるのであれば鬱を発生する。
無駄は必要 (スコア:2)
無駄になることが予想されるならそれをしないことはミッションクリティカルな活動には大事なことだが、サイエンスなどフロンティア活動までそれに囚われると新発見の可能性を著しく狭めることになるやろうて。
もし博士論文のネタがそれだったとしても恥じることは…ないのだが、「おまえしょぼいな」扱いになるのは避けられないか。それも開拓者の定め。
ヽ( )`ω´( )ノ
医学研究 (スコア:0)
疫学分野で飯食ってます。
医学研究で多因子の疾病について研究した場合
対象や解析方法によって異なる研究になるのはしょっちゅうなことで。
異なる結果が発表されたからと言って過去の研究が間違っていると単純に切り捨てるのはおかしいです。
Re: (スコア:0)
実験結果に対して新たに別の解釈も成り立つことがあるしね
Re: (スコア:0)
結局、役に立たないということ?
Re:医学研究 (スコア:1)
>結局、役に立たないということ?
いや、結果が積みあがるごとにだんだん確度が上がっていく感じ。
1個の結果だと確実なことは言えなかったりするし、5個になると多少信頼性が上がるが確定ではない。100個になればきっと正しいんだろうなあという気はするがひっくり返ることはないでもない。
だからといって無駄というわけではなく、積み上げて真の結果に近づこうとしてはいく。
#費用対効果はまた別の観点がいるけど。
Re: (スコア:0)
「新橋で帰宅時のサラリーマンへのアンケート」を元に「日本の男性は」って語るのは正しいかどうか分からないだろ?
んで「都内6か所でアンケートを取ったところ上記の結果とは異なる結果が出る」こともあるだろ?
さらに、「日本各地」だったらまた違う結果が出てもおかしくないだろ?
というとき、最初のアンケートで「日本の男性は」とか言った奴が悪い。
あと、これは違うけど臨床医学(要は患者さんを診た結果こういう人が居たという報告)だと、ほんとに1件~数件見たことにあてずっぽで「こういうことだと思う」って論文が出ることも多い。
それはあくまで事例研究の種として扱うためにそういうのが許されてるので、それを拾って「ほら!この病気はこういう原因なんだ!治療法はコレだ!」という根拠には使えない。
なのにそれを拡大解釈しちゃうと「なんだよ医学ってテキトーばっかなのかよ」って感想が出るけど、それは違う。
ごまかしてね? (スコア:0)
過去の研究が「全て間違ってた」という「証拠」が出たわけでなく、
「要因がたくさんありすぎる仮説」が追加されただけにしか見えない。
それで過去の研究は間違ってたと言えるのか。
Re: (スコア:0)
結果が間違っていたというより、結論付けるのに使った研究手法が間違ってると言ってるんだと思う
Re: (スコア:0)
ちげーよ、正しいかさもなくば間違いか、っていう二分法が間違いだったってことにさっさと気付けよ。
Re: (スコア:0)
振り出しに戻った(かもしれない)ということ