古い論文を人工知能に分析させることで人間が見逃していた結果を発見 62
ストーリー by hylom
新たなツールとなるか 部門より
新たなツールとなるか 部門より
Anonymous Coward曰く、
何百万もの古い科学論文を機械学習アルゴリズムを使用して分析したところ、人間が見逃していた新しい科学的発見ができたという(VICE、Slashdot)。
ローレンス・バークレー国立研究所の研究者らは、人間が見逃した論文同士のつながりを見つけるため、Word2Vecと呼ばれるアルゴリズムを利用した。その結果、熱をエネルギーに変換できる可能性のある熱電材料を予測する結果が出力されたという
Word2vecは機械学習を使って単語間の関係を分析するアルゴリズム。研究者たちはシステムをトレーニングするためのデータとして、材料科学に関連した330万件の抄録から約50万語の語彙を選択してWord2vecに入力した。
入力したデータには熱電に関する定義は無かったが、このアルゴリズムによって単語同士の関連付けから、将来の熱電材料の候補を見つけ出すことができたという。この結果から、このアルゴリズムは入力したデータから新たに周期表や分子の化学構造などの概念を理解することができたとしている。