SpaceX、地上試験中に発生したドラゴン宇宙船の火災の原因を特定 12
ストーリー by hylom
これは分からんわ 部門より
これは分からんわ 部門より
AC0x01曰く、
米SpaceX社は、4月に発生した地上試験中のドラゴン宇宙船の火災について、原因が「液体酸化剤の漏洩」だったことを特定したことを明らかにした(Engadget日本版)。
ドラゴン宇宙船はISSへの有人宇宙飛行のために開発が進められている宇宙船で、3月に無人初飛行を終え、残すは緊急脱出試験と本番の有人打ち上げのみという段階にあった。しかし、4月20日に行われた地上でのスーパードラコエンジンの燃焼試験中に大きな火災が発生、原因特定が急務となっていた(当時の報道)。
今回の発表によると、火災の原因は燃料である液体酸化剤の四酸化二窒素 (NTO) が、高圧ヘリウム管の逆止弁を通過してしまい、弁の素材であるチタンと激しく反応したことだという。同社では再発防止策として、逆止弁をラプチャーディスク (破裂板式安全装置) に変更するとしている。
本番の前に危険な問題が見つかったのは良いことであるが、一方これによりスケジュールの遅れは避けられないものとなっている。火災を起こした機体は、3月の打ち上げで回収されたもので、計画では緊急脱出試験に使われる予定であった。しかし、機体が失われたことで、2度目の試験ミッションに使われる機体が脱出試験に充てられることになる。SpaceXは年内の有人飛行はまだ可能であるとしつつも、難しさが増していると述べている(ウォール・ストリート・ジャーナル)。
安全弁でなく? (スコア:0)
逆止弁とラプチャー板がどう結びつくのか
Re:安全弁でなく? (スコア:1)
JAXAのあかつきとちょっと似たような雰囲気だな。
高圧ヘリウムタンク─▶◀───▶|逆止弁▶|──推進剤タンク─▶◀─エンジン→
某YouTuberによるとこういう構造らしい。
逆止弁を乗り越えて漏れた推進剤が始動の瞬間に高圧ヘリウムで吹き飛ばされて
逆止弁を破壊、発火したらしい。個人的にはヘリウム配管が空のままってのは信じられんわ。
改善策ではヘリウム弁を開いた瞬間に破裂するラプチャーディスクに変わるので、
逆止弁からの逆流の可能性はなくなる。が、高圧ヘリウムバルブを閉めて圧力を推進剤タンクより
低くすると逆流する設計になるので、SuperDracoの飛行中再始動はできなくなると思う。
Re: (スコア:0)
なるほど再使用するとき大幅に手が入る使い切りシステムでは等価値になるのか
ところで誤爆モデしたヤツは素直に名乗り出なさい
Re: (スコア:0)
今回のSuperDracoさんは緊急脱出用らしいので、1回きりで良いのかも知れない。
てっきり、漏れた酸化剤の四酸化二窒素がヒドラジン系推進剤に混入して爆発したのかと思った。
/*ヒドラジン系推進剤と四酸化二窒素は自己着火性がある。点火器が要らないからスラスターにも良く使われる。*/
/*ガス圧送式ロケットエンジンは押し出し用のガス(ヘリウム等)が推進剤タンクと酸化剤タンクに繋がっていて同じ圧力がかかるようになっている(混合比を保つため。)つまりヘリウムパイプは枝分かれして両方に繋がっている。*/
燃焼圧は高いとはいえ古いAJ-10と同じくらい。直接は関係ないけど四酸化二窒素中のチタン合金が応力腐食をするのがわかったのが1960年代というから、四酸化二窒素中の
Re: (スコア:0)
某YouTuberによると
出典を隠蔽して内容の確認を困難にしなければならない理由はなんでしょうか?
チタンの特性 (スコア:0)
チタンというと海水でも錆びない安定した金属というイメージがあるが、酸化剤との接触で燃えるのか......
調べて見たらチタンも粉塵爆発起こすんだな
Re: (スコア:0)
そりゃ相手が相手だし
Re: (スコア:0)
チタンは活性のある金属で、酸化チタンは酸素との結びつきが強く、表面に酸化チタンの被膜があることでさびないように見えるのです。
Re: (スコア:0)
チタンは化学的に活性なので、真空中の酸素、窒素、水素などの活性ガスを化学的に吸着し、真空度が上がるという原理です。
Re: (スコア:0)
スケジュールの遅れは残念とかですむ話ではないだろ。
スケジュールを気にしていること自体が危うい。
Re: (スコア:0)
この件でスケジュールを気にしているのは、SpaceXよりもむしろNASAとか外野だと思うが。
SpaceXは延期できるならもっと延期して再確認したがろうが、ソユーズの座席が無いNASAとしてはさっさと打ち上げてくれないと困る。