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2019年10月3日のサイエンス記事一覧(全5件)
14015937 story
地球

人類の食習慣を変えなければ気候変動問題は解決しないとの指摘 153

ストーリー by hylom
豚は低い方なのか 部門より

Anonymous Coward曰く、

気候変動に関する書籍「WE ARE THE WEATHER」の著者であるJonathan Safran Foer氏曰く、畜産業はすべての飛行機、自動車、鉄道よりも多くの温室効果ガスを排出しているという。

家畜のげっぷやおならからはメタンが排出されるほか、糞尿からはメタンと亜酸化窒素が排出される。メタンは二酸化炭素と比べて86倍、亜酸化窒素は310倍も強力な温室効果があるという。

国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の特別報告書によると、地球を救うために必要なほかのすべてを実行したとしても、動物製品の消費を削減しなければ、パリ気候協定の目標を達成することは不可能だと主張する。同氏によれば、人が地球の危機に取り組むためにできることのうち、食事を植物ベースに変えるのは簡単だと主張している。

なお、New York Timesの最近の記事によると、温室効果ガスへの影響への影響の大きな食材は1位が牛肉で続いて子羊、次に養殖甲殻類、豚肉、家禽、養殖魚などが続くとしている(the GuardianSlashdot)。

14016697 story
テクノロジー

東京大学木曽観測所の新観測システム「トモエゴゼン」、本格稼働を開始 22

ストーリー by hylom
キヤノンの技術を投入 部門より

Anonymous Coward曰く、

東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター木曽観測所が中心となって開発を進めてきた、105cmシュミット望遠鏡用の新観測装置「トモエゴゼン」が完成した。2019年10月より本格稼働を開始する(トモエゴゼンプロジェクトキヤノンの発表)。

84台のイメージセンサが並んでいるのはすごいですね。他の望遠鏡もこんな感じなのでしょうか。イメージセンサの間隔が広いように思えますが、縦横に視野をずらしながら6枚撮影して合成することで間を補完するようです(アストロアーツ)。

CCDのセンサでは隙間なく並べているものもあるようですが、CMOSのセンサに移行して高速撮影ができるようになったので技術的に無理の無いこの様な構造にしたのでしょうかね(天文月報の解説記事)。

本格稼動前に超新星の新発見に成功しているようで、今後が楽しみです。

14016701 story
ニュース

カカオ果実全体を使用したチョコレート、登場 17

ストーリー by hylom
日本でも発売するのだろうか 部門より

headless曰く、

Barry Callebautは9月27日、カカオ果実全体を原料とする「WholeFruit」チョコレートを発表した(特設サイトプレスリリース日本語版プレスリリースPDFFOODBEAST)。

従来のチョコレートではカカオ果実から取り出した種子(カカオ豆)のみを原料にしており、カカオ果実の70%は廃棄されている。WholeFruitは果肉(パルプ)や果汁も活用して廃棄物を減らす一方で、一般的なダークチョコレート/ミルクチョコレートと比べて糖分は40%以上少なく、食物繊維は90%以上、タンパク質は25%以上多くなるという。ダークチョコレートタイプの「WholeFruit Bold」の原料は糖分も含めて(カカオの果肉は甘いそうだ)カカオ果実100%のフルーティーなチョコレート。ミルクチョコレートタイプの「WholeFruit Velvety」はミルクが加わって滑らかな食感となる。

WholeFruitはBarry Callebautが提案するカカオ果実を使用した飲食物の新カテゴリー「Cacaofruit Experience」の一つであり、米国・南米・アジアでは2020年5月までに、欧州では2020年半ばまたは2022年までにショコラティエ・パティシエなどのプロフェッショナル向け市場へ投入されるそうだ。消費者向けブランドではMondelēz Internationalが新ブランド「CaPao」を立ち上げ、カカオ果実を使用した2種類のスナック菓子を米国・ロサンゼルスで試験的に販売しているが、新タイプチョコレートの消費者向けブランド製品が店頭に出回る時期としては2021年を見込んでいるようだ。

14016703 story
変なモノ

ヒト糞便中のマイクロプラスティックの量を調べた論文が発表される 30

ストーリー by hylom
そりゃ出るよね 部門より

pongchang曰く、

人間の大便中に含まれるマイクロプラスチックの量を調べた、という論文「Detection of Various Microplastics in Human Stool: A Prospective Case Series」が公開された(米国内科学会誌 Published: Ann Intern Med. 2019;171(7):453-457. DOI: 10.7326/M19-0618)。

稀にみる「糞」論文。時流に乗って興味本位に調べてみました。内容は次のようなもの。

「8人」のウンチを近赤外線の顕微鏡で見ました。10gの糞便中に50から500μmの微小プラスティック片が20粒あって、プラスティックの種類は9種類、ポリプロピレンとPET樹脂が多かったです。

糞その一、インパクトファクターの高い雑誌でサンプル数8人の「見た見た」というだけなのに採択され、掲載され、エディトリアルまで付く(The Ins and Outs of Microplastics Published: Ann Intern Med. 2019;171(7):514-515. DOI: 10.7326/M19-2474)。

糞その二、取り立てて健康影響などの論説も抜き。

14016711 story
テクノロジー

物質・材料研究機構、液体のエレクトレット材料を開発 11

ストーリー by hylom
電荷を持つ液体 部門より

Anonymous Coward曰く、

産業技術総合研究所(産総研)および国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)の研究グループが、「液体エレクトレット材料」を開発したと発表した(産総研の発表PC Watch)。

常に電場を発生させる物質は「エレクトレット」(電石)などと呼ばれる。今回開発された物質は、このエレクトレットの性質をもつ液体。

エレクトレットが発する電場内で電極を動かすことで電圧を発生させることができるという性質は、センサや圧電素子などへの応用が期待されているが、これまでのエレクトレット材料では複雑な形状への変形が難しく柔軟性が低いという問題があった。今回開発された液体エレクトレット材料はこういった課題を解決できると期待されている。

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