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2019年10月7日のサイエンス記事一覧(全3件)
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バイオテック

ロシアでも遺伝子編集された人間を産み出す計画がある 25

ストーリー by hylom
大統領次第なのか 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

今年の夏、ロシア人の生物学者デニス・レブリコフ教授が、遺伝子を編集し、HIV耐性を持つ赤ちゃんを誕生させたいと考えていると発表した。レブリコフ教授とモスクワの政府保健当局は、遺伝子組み換えされた赤ちゃんを作るための承認手続きを議論する「秘密会議」を開催したとされる。これを報じたブルームバーグによれば、最終的な決断はプーチン大統領の選択に掛かっているという(BloombergMIT Technology ReviewSlashdot)。

HIV耐性をもつ赤ちゃんの作成計画は中国で実施された。その結果、CCR5と呼ばれる遺伝子を無効化したルルとナナと呼ばれる双子の姉妹が誕生した。しかし、平均寿命が縮むなどの失敗点も指摘された。実験そのものも倫理的理由から世界的に批判され、中国政府も実験を行ったHe Jiankui(賀建奎)氏の「個人的名声と利益」を求めた違法行為であるとして否定的な宣言する状況に追い込まれた

問題は、中国が落としたCRISPRバトンをロシアが再び掴むかどうかにある。ロシアの大統領報道官であるドミトリー・ペスコフ氏は、遺伝子編集は「大統領が判断する問題」ではないとして、ブルームバーグの報道を否定した。しかし、ブルームバーグは、先の秘密会議には、プーチン大統領の長女である小児内分泌学者マリア・ヴォロンツォワが出席したと報じプーチン大統領の関与を匂わせている。

そのヴォロンツォワ氏は「科学の進歩を遅らせることはできない。ただし、遺伝子操作ベビーの生産を「国家」機関が統制することで制御することは必要だろう」と語っている。ロシアのヴェロニカ・スクボルツォワ保健大臣はブルームバーグに対し、「倫理委員会がこの非常に複雑な問題に対処する」と説明したという。また、プーチン大統領は昨年、遺伝子研究に20億ドルを投じ「全世界の未来を決定する」と述べたとも伝えている。

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宇宙

土星の衛星エンケラドゥスから噴出した氷粒に水溶性有機化合物が発見される 7

ストーリー by hylom
生命の存在を直接確認したわけではないものの 部門より

Anonymous Coward曰く、

10月2日、NASAのジェット推進研究所(JPL)と欧州宇宙機関(ESA)が、土星の環の1つ「E環」に有機化合物が含まれていることが分かったとの発表を行なった(sorae)。E環は土星の衛星「エンケラドス」のから噴出された氷粒からできており、エンケラドスに有機化合物が存在する証拠の1つになるという。

今回の成果は、2017年にミッションを終えた土星探査機「カッシーニ」によるE環の観測データを解析することで発見されたもので、窒素を含むアミンや、酸素を含むカルボニル基を持った有機化合物の存在が検出されたという。これらはエンケラドスの海水に溶け込んでいたものと考えられるそうで、これらが海面から蒸発して氷粒に凝縮し、その後に宇宙空間へと放出されてE環を形成した結果、カッシーニの観測データから検出されたものとみられている。

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ニュース

「研究公正の取組み強化のための調査研究」で研究不正(文章の盗用)があったとの指摘 52

ストーリー by hylom
ミイラ取りが 部門より

不適切な条件設定での実験や実験データの改ざん・恣意的な選択、さらには論文の盗用といった研究不正への対策として日本医療研究開発機構(AMED)が行なった「研究公正高度化モデル開発支援事業」で、研究不正が発生していたとの指摘がある(「研究者倫理」ブログYahoo!ニュース)。

この事業では「研究公正の取組み強化のための調査研究」の公募を行なって複数の研究を採択。その成果となる報告書の一部で、「研究者倫理」ブログからの文章のコピー&ペーストがあったという。文章の出典は記載されておらず、また引用という形式での記述にもなっていないとのこと。

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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike

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