宇宙の膨張や星の数は、生命に必要なRNAが偶然生まれるのに十分なほど多いという証明が発表される 50
ストーリー by hylom
偶然か必然か 部門より
偶然か必然か 部門より
東京大学の戸谷友則教授が、宇宙における生命の誕生について最も現実的なシナリオを見いだしたと発表している(プレスリリース、Scientific Reports掲載論文)。
宇宙はビッグバンで生まれ、その後膨張し続けているとされている。戸谷教授は、生命誕生に必要な長さと情報配列を持つRNAが生まれる確率と宇宙の中の星の数を結びつける方程式を作成。これを評価したところ、生命に必要なRNAが偶然に生まれるためには、宇宙の星の数は10の40乗個ほどが必要になるという結論に至ったという。そして、膨張し続ける宇宙の中においては、これは十分現実的な数字なのだという。
また、この数式に基づけば、宇宙の中で生命が存在する星は地球だけであり、地球外生命体が見つかる可能性は極めて低いとも主張されている。