はやぶさ2による小惑星リュウグウの観測結果が発表される 17
ストーリー by hylom
ふわふわ天体 部門より
ふわふわ天体 部門より
小惑星探査機「はやぶさ2」による小惑星リュウグウの観測結果をまとめた論文がNature誌に掲載された(JAXAの発表、Sorae)。
サーモグラフィによる観測結果からは、リュウグウ表面が「温まりやすく冷めやすい」ことから、リュウグウは低密度な多孔質の物質で構成されていると推測でき、「ふわふわのダストから稠密な天体が形成する過程の途中にある天体」の可能性があることが分かった。
リュウグウの表面については、当初は高密度の岩などに覆われているとみられていたが、この予想が覆されたことになる。また、表面のごく一部には密度が高い岩も見つかったとのこと。これら結果からは、リュウグウは宇宙空間を漂うチリなどが集まって圧縮され、中心部分のみがやや高密度になり、さらにその後衝突破壊と圧縮が繰り返されて形成されたのではないか、とも推測できるという。