水星に存在する水の一部は太陽からの距離が近いことで生成されたという研究成果 38
ストーリー by headless
水分 部門より
水分 部門より
水星には水が氷の状態で存在しているが、その一部は太陽からの距離が近いことで生成されたことを示すジョージア工科大学などの研究グループによる研究成果が発表された(Georgia Tech Research Horizonsの記事、 The Registerの記事、 SlashGearの記事、 論文アブストラクト)。
水星は太陽から最も近い惑星であり、昼間の表面温度は400℃に達する。一方、極付近は太陽の光が当たることはなく、熱を伝える大気も存在しないため、-200℃の低温を保つ。NASAの水星探査機MESSENGERは2012年、極付近のクレーター内部に大量の水が氷の状態で存在することを確認している。水星でも地球と同様、水の大半は彗星や小惑星の衝突で獲得したものだ。
しかし、太陽風に含まれる粒子の多くを強い地磁気がはね返す地球とは異なり、水星の磁場は地球の1%程度しかない。そのため、降り注ぐ陽子により表土の鉱物にはヒドロキシ基が結合し、昼間に温度が上昇するとヒドロキシ基は切り離されて水(H2O)が生成される。その一部は極付近に到達して氷となり、二度と融けることはない。このサイクルは数百万年にわたって繰り返されており、水星に存在する水の1割程度に相当するとのことだ。
水星は太陽から最も近い惑星であり、昼間の表面温度は400℃に達する。一方、極付近は太陽の光が当たることはなく、熱を伝える大気も存在しないため、-200℃の低温を保つ。NASAの水星探査機MESSENGERは2012年、極付近のクレーター内部に大量の水が氷の状態で存在することを確認している。水星でも地球と同様、水の大半は彗星や小惑星の衝突で獲得したものだ。
しかし、太陽風に含まれる粒子の多くを強い地磁気がはね返す地球とは異なり、水星の磁場は地球の1%程度しかない。そのため、降り注ぐ陽子により表土の鉱物にはヒドロキシ基が結合し、昼間に温度が上昇するとヒドロキシ基は切り離されて水(H2O)が生成される。その一部は極付近に到達して氷となり、二度と融けることはない。このサイクルは数百万年にわたって繰り返されており、水星に存在する水の1割程度に相当するとのことだ。
成仏してくれい (スコア:1)
オラクルに食われてしまって跡形もないのに、そのアイコン使っていいのか?w
Re: (スコア:0)
つい2日前 [it.srad.jp]の方にはつっこまないの?
Re: (スコア:0)
素で忘れてたよ。その存在。
Re: (スコア:0)
今気づいた、太陽だからSUNアイコンなのかw
Re: (スコア:0)
コロナも太陽の周りに観測されるので間違ってないわよ。
Re: (スコア:0)
跡形もないからこそ商標問題を踏まないのでは
Re: (スコア:0)
商標ごとオラクルが買ったんじゃないの。
Re: (スコア:0)
これをsunと読める者も相当減っただろうに
ということは (スコア:0)
水星みたいに寒暖の差がある状況を作りだすことで、太陽風から水を作ることができるってことか。
彗星の水分なんかも太陽風由来だったりするのかな?
Re: (スコア:0)
プロトンは太陽風からとして酸素がどこから来るかですね。
地球なら大気中のオゾンが候補だけど、水星はどこに酸素があるのか?
Re:ということは (スコア:3, 参考になる)
「水蒸気も存在しており、これは水星の表面が崩壊して生じたものと、太陽風の水素と岩石由来の酸素がスパッタリングを起こして生成されるもの、永久影にある水の氷が昇華して発生するものがある。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E6%98%9F [wikipedia.org]
だそう。
リンク先にある論文
https://rh.gatech.edu/features/mercurys-400oc-heat-may-help-it-make-it... [gatech.edu]
にある概念図
https://rh.gatech.edu/sites/default/files/images/features/inline-image... [gatech.edu]
の赤が酸素を表しているそうな。
水星も地球と同じく岩石には二酸化ケイ素が大量にあって、酸素にはことかかないんじゃない?
Re: (スコア:0)
だそう。
Re: (スコア:0)
ということは地球でも同じ反応が起きている可能性があるわけだ。
地球の水も太陽風のプロトンと岩石の酸素が結合してできた?
Re:ということは (スコア:1)
大気がある現在の地球では無理ですが、月面ではほぼ同じ反応が起きている模様です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%88%E3%81%AE%E6%B0%B4 [wikipedia.org]
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/6920/ [nikkeibp.co.jp]
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/30_lunar_water [astroarts.co.jp]
古代の地球で太陽風が届いていた時代はあったかもしれませんが、おそらく足りてないのでは。月面にも思ったより水があるものの、太陽風で作られる水では収支が合わず失われていっているとのことなので、とても地球レベルの量の水は作れそうもないです。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO44158040U9A420C1000000/?page=2 [nikkei.com]
Re: (スコア:0)
彗星も近日点では相当な太陽風を浴びてる(から尾ができる)だろうから、それが隕石として惑星や衛星に行ってる分は太陽風由来とはカウントしない?
つまり、ある惑星近傍において、核融合で消費される陽子・中性子と、核分裂で生成される陽子・中性子のどっちが多いかで言えば、ダイナミズムとして核融合の方が多いんじゃないかな。分裂由来ではない、現ナマの陽子を配って補ってるのが太陽風なんではないかと。
Re: (スコア:0)
岩石は酸化物だらけだからとか、そのへんから来ている予感がする。
水の星へ愛をこめて (スコア:0)
「水星」って名付けたのは古の中国人かな。
今んとこ、地球外から水を持って帰ってきた例ってないよね? 人類が初めて地球外の水を飲むのっていつ頃なんだろう。
あと気になったけど、このサイクルが繰り返されると水星の極の氷って単調増加で増えていく一方?
気が遠くなるほど時間をかけてちょっぴりしか溜まってない気もするけど。
Re:水の星へ愛をこめて (スコア:2, 興味深い)
人類が初めて地球外の水を飲むのっていつ頃なんだろう。
ビーナスの黄金水を求めて旅立つのじゃ!
Re:水の星へ愛をこめて (スコア:1)
「水星」って名付けたのは古の中国人かな。
当時知られていた惑星は5つだったので五行思想に当てはめて名前が付けられたのだろうな。
火星、金星は色でアサインされたのは明白、ひょっとすると木星もだけど、土星と水星はどういう理由で決まったのかなぁ。
このサイクルが繰り返されると水星の極の氷って単調増加で増えていく一方?
このプロセスには昼と夜を繰り返すことが必要だけど、水星の一日(水星表面から見て太陽が一周するのにかかる時間)は約176地球日だそうで、1サイクルが約半年。
そして生成された水の大半は重力が弱いため水星を離れ、ごく一部が極付近に到達して凍る。すっごくわずかな量だろうね。
うじゃうじゃ
Re: (スコア:0)
土星は一番動きが遅いから土
水星は余り
って説を唱えておこう
Re: (スコア:0)
水星って青っぽく描かれてるイメージあるけどあれは本当の色ではないのか。実際は何色?
Re: (スコア:0)
「水星産水素を使用しました!」な水素水なら売り出されるかも?
Re: (スコア:0)
そんな早々に製品中から失われる形態で地球外資源使うのはもったいないにも程があるし、
普通に水の方に使ってくれ………
Re: (スコア:0)
いや今まで別の名前で売ってたやつのラベル貼りかえるだけに決まってるじゃないですかw
自転軸傾斜角の小ささも条件ですね (スコア:0)
「極付近は太陽の光が当たることはなく」が気になって水星の自転軸傾斜角を調べてみたら,0.01度だった(へ~!へ~!)。
太陽に近く,かつ自転軸傾斜角が小さい,という2つの条件が必要なサイクルですね。
Re: (スコア:0)
地球に対する月みたいに公転と自転が同期してる場合も(当初は水星もそうだと思われてた)
氷が存在する条件に一致するけど、その場合は寒暖差がないからねぇ
#寒は寒ばっか、暖は暖ばっか(笑)
その場合は彗星や小惑星で影側に供給される水がそのまま保存されるパターンだね、たぶん
Re: (スコア:0)
寒と暖の境目あたりに快適に過ごせるベルト、みたいなのがあるのかしら
Re: (スコア:0)
SFだとそういう設定よくありますね。
そこに大気があると上空は暖から寒側へ、地表では寒から暖側へ強烈な気流が生じるはずですが
Re: (スコア:0)
SFやるなら進行中の物含めて最新研究の調査は大事だねぇ……
Re: (スコア:0)
>水星の自転軸傾斜角を調べてみたら,0.01度だった
それに比べて金星の奴ァ…
張り付いている動画を見たけど (スコア:0)
水星ってあんなに太陽に近いん?
コロナの中通ってんの??
もろプロミネンス爆発の直撃受けたら一瞬で蒸発するんちゃうんけ?
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
さんさんと光っている太陽は燃えているというイメージがあり
光っている部分を炎と勘違いしている人がいますがあれ炎では
ありません、当然プロミネンスも炎ではなく磁力が可視化され
たものです。
で太陽と水星の距離ですが 太陽がデカすぎて近いようにみえますが
結構離れてます。なので水星に太陽のプロミネンスがかかることは
無いと思われます。
>陽風に含まれる粒子の多くを強い地磁気がはね返す地球とは異なり (スコア:0)
>太陽風に含まれる粒子の多くを強い地磁気がはね返す地球とは異なり
噛みつくところが違うかと思うけれど
地磁気で跳ね返すことはないです、勢いを殺すんです。
この誤認はいただけません。
Re: (スコア:0)
運動方向を曲げるのは跳ね返すと言ってもいいでしょ。
Re: (スコア:0)
「勢いを殺す」のほうが誤認、勘違いだと思います
磁場で粒子の進行方向が曲がる物理現象です
勢いという曖昧な量を持ち出すと話がややこしくなるので
勢い=粒子の速度ベクトルとして説明すると
ベクトルの長さ(=速度)はほとんど変わらず、向きが変わるだけです。
これを「殺す」とは言いません。
たった数百万年? (スコア:0)
>このサイクルは数百万年にわたって繰り返されており、水星に存在する水の1割程度に相当するとのことだ。
水星って、火山活動が停止した30億年前以降、表土の構造は大きな変化が無いと思っていたけど、数百万年前に大きな変化があって水生成のプロセスが始まったってこと?