SpaceX、衛星コンステレーションが天体観測に及ぼす影響を低減するため日よけ付き衛星を開発 25
ストーリー by headless
反射 部門より
反射 部門より
SpaceXは同社の衛星コンステレーションが天体観測に及ぼす影響を低減するため、日よけ付きの人工衛星「VisorSat」を開発したそうだ(SpaceXのニュース記事、 SlashGearの記事、 SpaceNewsの記事、 GeekWireの記事)。
SpaceXの衛星コンステレーションは地球低軌道からブロードバンドサービス「Starlink」を提供するためのもので、既に400基以上のStarlink衛星が打ち上げられている。しかし、Starlink衛星は日の出前と日没後に太陽の光を受けて明るく輝くことから、天体観測への影響が指摘されている。
SpaceXでは反射を低減するため、地球に向けられるアンテナ部分を黒く塗装した「DarkSat」衛星を開発して1月に打ち上げている。DarkSatは運用軌道上で従来機よりも55%暗くなり、肉眼では見えない程度になったという。しかし、黒い表面には衛星の温度を上昇させるという問題があり、反射を完全に防ぐこともできないため、VisorSatの開発へ移行したとのこと。VisorSatは電波を透過する素材で作られた日よけを装備しており、運用軌道上で展開する。これにより衛星本体の温度を上昇させることなく、反射を防ぐことが可能になる。VisorSatのプロトタイプは5月に打ち上げ予定で、6月以降に打ち上げるStarlink衛星はすべて日よけを装備する計画とのことだ。
なお、Starlink衛星のフライトは(1)軌道上昇、(2)高度380 kmの待機軌道、(3)高度550 kmの運用軌道、という3つの段階がある。運用軌道では太陽電池パネルが「鮫の背びれ」のように衛星本体の上に立った状態になるが、軌道上昇中は衛星本体の前に太陽電池パネルが並ぶ「開いた本」のような状態になる。これにより軌道上昇中は太陽電池パネル部分の反射も問題になるため、SpaceXでは全体を傾けて太陽光が縁にだけ当たるようにする運用もテストしているとのことだ。
SpaceXの衛星コンステレーションは地球低軌道からブロードバンドサービス「Starlink」を提供するためのもので、既に400基以上のStarlink衛星が打ち上げられている。しかし、Starlink衛星は日の出前と日没後に太陽の光を受けて明るく輝くことから、天体観測への影響が指摘されている。
SpaceXでは反射を低減するため、地球に向けられるアンテナ部分を黒く塗装した「DarkSat」衛星を開発して1月に打ち上げている。DarkSatは運用軌道上で従来機よりも55%暗くなり、肉眼では見えない程度になったという。しかし、黒い表面には衛星の温度を上昇させるという問題があり、反射を完全に防ぐこともできないため、VisorSatの開発へ移行したとのこと。VisorSatは電波を透過する素材で作られた日よけを装備しており、運用軌道上で展開する。これにより衛星本体の温度を上昇させることなく、反射を防ぐことが可能になる。VisorSatのプロトタイプは5月に打ち上げ予定で、6月以降に打ち上げるStarlink衛星はすべて日よけを装備する計画とのことだ。
なお、Starlink衛星のフライトは(1)軌道上昇、(2)高度380 kmの待機軌道、(3)高度550 kmの運用軌道、という3つの段階がある。運用軌道では太陽電池パネルが「鮫の背びれ」のように衛星本体の上に立った状態になるが、軌道上昇中は衛星本体の前に太陽電池パネルが並ぶ「開いた本」のような状態になる。これにより軌道上昇中は太陽電池パネル部分の反射も問題になるため、SpaceXでは全体を傾けて太陽光が縁にだけ当たるようにする運用もテストしているとのことだ。
あらゆる方向から電波ばらまき (スコア:2)
光学天文学より電波天文学の方が影響大きそう
光学での影響は衛星と太陽と観測地位置に依存するけど
電波は常時あらゆる方向から飛んでくる
特に衛星の軌道がばらければ影響大きい
https://www.nao.ac.jp/news/topics/2019/20190709-satellites.html [nao.ac.jp]
http://www.asj.or.jp/geppou/archive_open/2020_113_3/113-3_183.pdf [asj.or.jp]
paint it 暗黒。 (スコア:1)
コレ [turner.co.jp]で塗ろう。
Re: (スコア:0)
マジレスすると 黒くするのは、着手ずみ それをすると発熱の問題が、あるので今回のサンバイザー方式になった
Re: (スコア:0)
それはマジレスじゃなくて、全部タレコミに書いてあることですね
(日よけ=サンバイザー)
全く駄目 (スコア:1, 興味深い)
>肉眼では見えない程度になったという
肉眼で見えることが問題ではない。カメラの長時間露光で邪魔になることが問題なんだ。
凄く面倒な手続きで得られた枠に移り込んだ時の絶望感は半端ない。
Re: (スコア:0)
全く光を反射しなくても光を遮蔽するから観測を妨げるのは変わらないしやっぱり駄目だよ。
科学調査の意味ではいくらか反射して見えてるほうが除外処理掛けやすくてまだマシかもね。
つまりはどうあがいても邪魔。
この間ストーリーになった太陽観測のように、
せっかく地上からの観測でも大気補正がいい感じになってきたってのにこれではなぁ……
現状許容範囲内であっても、観測精度は上がり衛星は増えるので、既に詰んでる。
Re: (スコア:0)
ブラックホールで衛星を作れば無問題ですね(マテ
Re: (スコア:0)
天文衛星コンステレーションを作って、天文ファン向けにそれを貸し出せばいいな
地上で天体写真とるよりいい
天文衛星一時間につき〇円で貸出、みたいにすればいい
Re: (スコア:0)
肉眼では見えなくなる程度のDarkSatでは不十分だから、今回新たにVisorSatを開発するという発表でしょう?
何が不満なんだろうか。
それとも50%が1%になってもだめだ、0%以外は絶対に認めないと言うゼロリスク主義の方なんだろうか。
Re:全く駄目 (スコア:2)
長時間露光を必要とする観測の邪魔にならなきゃいいんです。
アマチュアのレベルでも6等級の100分の1くらいにはなって欲しいものです。
Re: (スコア:0)
もううるさい奴らに衛星からの観測画像送信してやればいいじゃない。
コンデジ級のカメラでも無作為高倍率で大量に撮影すりゃ地上で撮るより有益なデータ蓄積できるだろ
Re: (スコア:0)
撮り鉄と同じこと言ってますね
そのうち、衛星に向かって「早く、早く行け!」「死ねゴミ!!」と激しい罵声を浴びせるようになるんでしょうか?
# それはそれで一度見てみたい
Re: (スコア:0)
月「」
Re: (スコア:0)
ごく少数の人間が私欲の為にその他大勢の権利を踏みにじる問題といえばそのとおりですが、
その観点で評価すると撮り鉄に相当するのはSpaceXの方ですね。
自社の利益の為の衛星打ち上げにより、
科学観測や先人の撮影する権利を踏み躙っているんですから。
撮影する側であるという本質に関係のない要素で加害者と被害者を入れ替える論法は感心しません。
太陽の簒奪者 (スコア:1)
次は光源のほうに「日よけ」をつけてみようか。
#故ダイソン博士に捧ぐ
表面を鏡面処理の平面の組み合わせにすればいいのでは? (スコア:0)
鏡面処理の平面は、たまに強く光るが、それ以外のときは暗い
たまのフラッシュさえ気にしなければ、鏡面処理の平面の組み合わせがいい
Re:表面を鏡面処理の平面の組み合わせにすればいいのでは? (スコア:1)
スターリンクが明るくなっている最大の原因は、衛星の下部にある白い拡散フェーズドアレイアンテナ、側面にある白い拡散パラボラアンテナ 太陽電池アレイのため したがってあまり意味はない
Re: (スコア:0)
「あじさい」 [www.jaxa.jp]みたいな?
重力レンズに倣って (スコア:0)
背景を前面(つまり全方位)に回り込ませるようなレンズ方式を作れないものか。
ステルス衛星。
Re: (スコア:0)
それは24世紀まで待たないと・・・
SpaceXは何を急いでるんだろう (スコア:0)
前世紀の末にNASDA(現JAXA)の先端ミッション研究センターがH2型ロケットの開発を追えた後の次期主幹ミッションを検討したのね。最終選考に残った有人宇宙機「ふじ」が解説する一般書籍も出版されて有名だけれど、他の候補の中に、静止軌道上の巨大な構造物に通信や観測その他の設備を設置して同軌道上で可能な汎ゆる任務を担う静止軌道プラットフォームの構想があったの。
でだ。SpaceXは近いうちに現在の呼称ではStarshipと呼ばれるバカでっかいペイロードのロケットを開発して運用する予定があるのに、なんでそれで地上の移動体通信も可能な巨大なアンテナを持つ静止軌道プラットフォームを3つとかそれ以上作って軌道の安全を保たないんだ?低軌道のStarlinkと違って衛星コンステレーションの定期的な入れ替えなんてのも要らないしね。ひょっとすると1回目の入れ替えの頃にはStarshipは順調なら定期運行されてるかも知れないスケジュールでしょう?
Re: (スコア:0)
ASAT対策に、1つの高性能衛星じゃなく、衛星クラスタ―で対抗する必要があるのでは?
あと高度が高いと遅延も大きい
低遅延にするには高度下げるしかない
Re: (スコア:0)
前世紀の末にNASDA(現JAXA)の先端ミッション研究センターがH2型ロケットの開発を追えた後の次期主幹ミッションを検討したのね。最終選考に残った有人宇宙機「ふじ」が解説する一般書籍も出版されて有名だけれど、他の候補の中に、静止軌道上の巨大な構造物に通信や観測その他の設備を設置して同軌道上で可能な汎ゆる任務を担う静止軌道プラットフォームの構想があったの。
JAXA発足後に打ち上げた多機能大型衛星が失敗してから
機能を絞った小型衛星のコンステレーションが流行になりましたね
Re: (スコア:0)
Starlinkは大容量で低遅延の通信を売りにしているので、静止軌道じゃだめですね。
低軌道の衛星が地上から数百キロの距離にあるのに対して、静止軌道が36000キロ離れてるのが問題です。
静止軌道にすると距離が100倍になるので、同じ帯域幅で必要電力が10000倍になってしまいます。
ビームを絞れる衛星側ではもっとましでしょうが、端末側はどうしようもない。
遅延の方は、静止衛星の距離だと原理的にどうにもなりません。
Starlinkは衛星間リンクで地上の光ファイバより低遅延を謳っていますが、静止衛星まで通信すると地上の何倍も遅くなります。
ヒヨケムシ付きじゃないのか (スコア:0)
ヒヨケムシ、きもいよね