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2020年6月6日のサイエンス記事一覧(全2件)
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宇宙

SpaceX、同じロケット第1段で5回目の打ち上げと回収に成功 27

ストーリー by headless
成功 部門より
SpaceXは日本時間4日、今回で8回目となるStarlink衛星打ち上げミッションをケープカナベラル空軍基地で実施した(SpaceXのニュース記事Ars Technicaの記事SlashGearの記事動画)。

Starlink衛星を積んだFalcon 9ロケットが打ち上げられたのは日本時間4日10時25分。打ち上げ後15分過ぎに60基のStarlink衛星を予定軌道に投入し、打ち上げは成功した。打ち上げからおよそ8分48秒後にはロケット第1段が大西洋上のドローン船「Just Read the Instructions」に着陸。回収も成功した。今回打ち上げられたStarlink衛星は、天体観測への影響を低減するための日よけを装備したVisorSatとなっている。

今回使用したロケット第1段は2018年9月のTelstar 18 VANTAGEミッションと2019年1月のIridium-8ミッション、2019年5月2020年1月のStarlinkミッションで使われたもの。SpaceXが同じロケット第1段を5回の打ち上げに使用し、回収も成功するのは今回が初となる。同じロケット第1段を使用した5回目の打ち上げは3月のStarlinkミッションで成功しているが、回収は失敗していた。

ちなみにFalcon 9ロケットは4日、初めて打ち上げられてから10周年を迎えたそうだ(SpaceXのツイートSpace Launch Report - SpaceX Falcon 9 Data Sheet)。
14204494 story
医療

リキッド加熱式電子タバコが口内環境に与える影響 43

ストーリー by headless
加熱 部門より
米オハイオ州立大学の研究グループが身体・口腔ともに健康なリキッド加熱式電子タバコ使用者の口腔内環境を調べたところ、口内細菌の構成が深刻な歯周病患者と同様であることが判明したそうだ(論文オハイオ大学のニュース記事)。

電子タバコが呼吸器に与える影響の研究成果は数多く発表されているが、口腔に与える影響はあまり知られていなかった。研究では電子タバコ使用者20人、喫煙者と非喫煙者、現在は電子タバコを使用する元喫煙者各25人、従来のタバコと電子タバコの両用者28人の合計123人から歯肉縁下の歯垢や歯肉溝浸出液を採取。歯垢から分離した細菌のDNAシーケンシングや被験者のメタゲノム分析、歯肉溝浸出液に含まれるサイトカインの分析のほか、人工唾液を使用して培養した口内細菌のバイオフィルムに対する電子タバコエアロゾルの影響についても調査している。

同研究グループでは過去に喫煙が口内環境に与える影響を調査しており、喫煙者の口内には非喫煙者よりも病原性の要素が増加することを確認している。今回の研究では電子タバコ使用者の口内も喫煙者と同様に病原性要素の上昇が確認された。電子タバコ使用者・喫煙者ともに炎症性のサイトカインが増加し、抗炎症性のサイトカインが減少しており、これらは病原性要素の上昇と相関関係がみられるが、その経路は異なるようだ。電子タバコの使用は通性嫌気性グラム陰性菌の増加と関連付けられる一方、喫煙は嫌気性グラム陰性菌を選択的に増加させるという。
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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall

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