東京大学、厚さ1分子のプラスチックを大量に生産する方法を開発。コーティング剤などにも応用可 16
ストーリー by nagazou
金属とかにも応用できる? 部門より
金属とかにも応用できる? 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
東京大学の研究チームは、1分子という厚さ0.7ナノメートルのプラスチックを大量生産する方法を開発したそうだ(東京大学大学院、テレ東NEWS、動画)。
これはMOF(多孔性金属錯体)の持つナノサイズのすき間を利用したもの。このすき間を鋳型として利用、ここに0.7ナノメートルのスチレン分子を挿入、その後化学反応でMOFを除去することにより薄いプラスチックが大量に生産できるようになるそうだ。
開発に携わった東京大学植村卓史教授は、こうした薄いシートは電子材料やコーティング材など応用分野が幅広い。しかし、プラスチックフィルムを引き延ばすような手法では、均一な厚みを持つシートは作れなかったという。今回のMOFを利用した製造方法であれば、1分子分の厚みのプラスチックを大量に作ることができるとしている。
使用方法 (スコア:3)
合成したシートは溶媒に均一に分散して溶けてるみたいだけど、どうやって溶媒から取り出して利用するんだろ?溶液を材料表面に塗布して乾燥させるだけじゃ、膜が多数重なった被膜になってしまってメリットが無くなる気がする。
Re:使用方法 (スコア:4, 参考になる)
目視できるサイズの一枚の単分子膜として利用できればそれはそれで良いことだけれど、この研究の主眼は「極々薄い形状の有機高分子」をまとまった量で合成方法する方法だから。ダイヤモンドや黒鉛しか無かった頃に、何かの評価に使えるほどの量のグラフェンの入手方法を発見したようなもの。
細長い紐やそれが絡まったような普通の有機高分子でなく、極々薄い形状の有機高分子にどんなメリットがあるかはそもそもこれからの研究だと思う。
Re: (スコア:0)
実際、その辺りがまだだから「コーチング材」とか言っているのだと思う。
重なってもコーティング剤なら困らない用途も考えられる。
構造材として使うなら、均一性を持ったまま取り回す方法が必要だろうけど。
相模ゴム (スコア:2, おもしろおかしい)
出番か?
Re: (スコア:0)
鋳型を用意するのも簡単にできるようになれば自分にピッタリの・・・
今のところは 0.7ナノメートルの厚さで 幅や長さが100ナノメートルといった微細なシートのようですが、添加剤として上手く使えば感染防止にも有用かも知れません、集積回路とかにも使えるかも。
Re: (スコア:0)
実現できれば最高だが、使う前に破けそう
暑さが分子レベルでは伸びないだろうし
マイクロプラスチック (スコア:0)
問題
Re: (スコア:0)
ナノプラスチック問題と呼ばれるようになります
コンデンサに応用できないの? (スコア:0)
極薄の絶縁体と導電体を重ねることができれば、
コンデンサの体積あたりの容量を大幅に上げられるかも
Re: (スコア:0)
バッテリー内部の絶縁膜にも応用できないかな。とか思った。
あんまり薄いと (スコア:0)
クーロン力の歪とかですぐ破れそう。
セパレータくらいならいいかもしれない?
シートであってシートではない? (スコア:0)
ロールに巻き取ることが出来るようなシートではなく、シート状構造の高分子なんですね
Re: (スコア:0)
これは型に材料を流し込んで成形する作り方なので、作られるサイズは型の大きさに制限される。
ロールに巻き取れるのはノズルなどから材料を押し出しながら連続的に成型するタイプ。
後者の作り方ができるようになるとコスト効率や生産速度が飛躍的にアップするんだけど、今回の製法の延長では難しそう。
いよいよ次は (スコア:0)
シンクレアの単分子チェーン (ラリー・ニーヴン) の実用化か?
Re: (スコア:0)
切断には向きませんが(笑)、すでに単分子ワイヤーは東工大で開発済み。
「安定かつ高伝導度の単分子ワイヤーを開発 金属錯体の導入で実現、分子エレクトロニクスへ道 [titech.ac.jp]」
Re: (スコア:0)
面だから、どっちかつーとゼネラル・プロダクツ船殻のほうじゃね?
# とりあえず卵殻サイズから始めよう。