富士フイルム富山化学、新型コロナ治療薬候補のアビガン、承認申請へ 23
ストーリー by nagazou
統計学的有意差 部門より
統計学的有意差 部門より
富士フイルム富山化学は9月23日、抗インフルエンザウイルス薬「アビガン (ファビピラビル)」の国内臨床第Ⅲ相試験における主要評価項目を達成、10月にも新型コロナウイルス(COVID-19)治療薬として申請を行うと発表した(富士フイルムホールディングス、日経新聞)。
以前の報道では、臨床対象となる患者の人数が足りておらず、統計的な有意差に達しなかったと報じられていた。しかし富士フイルム富山化学はこの問題をクリア、156人の肺炎患者をアビガンを投与する患者と偽薬を投与した患者の2つのグループに分けて臨床試験(治験)をおこなった。その結果、投与した患者に関しては、ウイルスが陰性になるまでの日数が11.9日だったのに対し、偽薬では14.7日を必要とする明確な症状改善の統計学的有意差(p値=0.0136)を確認できたとしている。
また安全性に関しても、新たな懸念は出ていないとしている。富士フイルム富山化学は、10月中にもこれまでの抗インフルエンザウイルス薬としての承認事項を一部変更し、COVID-19の治療にも使えるようにする。承認されれば、世界的には「レムデシビル」と「デキサメタゾン」に続き3例目、国内の製薬会社が開発した薬としては初めての承認薬となる。
以前の報道では、臨床対象となる患者の人数が足りておらず、統計的な有意差に達しなかったと報じられていた。しかし富士フイルム富山化学はこの問題をクリア、156人の肺炎患者をアビガンを投与する患者と偽薬を投与した患者の2つのグループに分けて臨床試験(治験)をおこなった。その結果、投与した患者に関しては、ウイルスが陰性になるまでの日数が11.9日だったのに対し、偽薬では14.7日を必要とする明確な症状改善の統計学的有意差(p値=0.0136)を確認できたとしている。
また安全性に関しても、新たな懸念は出ていないとしている。富士フイルム富山化学は、10月中にもこれまでの抗インフルエンザウイルス薬としての承認事項を一部変更し、COVID-19の治療にも使えるようにする。承認されれば、世界的には「レムデシビル」と「デキサメタゾン」に続き3例目、国内の製薬会社が開発した薬としては初めての承認薬となる。