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2020年10月6日のサイエンス記事一覧(全3件)
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バイオテック

2020年ノーベル生理学・医学賞はC型肝炎ウイルスを発見した米国と英国の3氏が共同受賞 14

ストーリー by nagazou
今年も始まりました 部門より
headless 曰く、

2020年のノーベル生理学・医学賞は米国のハービー・J・オルター氏チャールズ・M・ライス氏および英国のマイケル・ホートン氏3氏が共同受賞した。授賞理由はC型肝炎ウイルスの発見(プレスリリース詳細情報)。

ウイルス性肝炎を引き起こす肝炎ウイルスには、飲み水などを通じて感染する急性のA型肝炎ウイルスのほか、輸血を通じて感染する慢性の肝炎ウイルスの存在が1940年代から知られていた。1967年にはバルーク・S・ブランバーグ氏が輸血を通じて感染するB型肝炎ウイルスを発見し、1976年ノーベル医学・生理学賞を受賞している。当時米国立衛生研究所(NIH)で輸血患者の肝炎発症を研究していたオルター氏は同僚とともに、新たにB型肝炎ウイルスが発見されたことで輸血による肝炎の症例が大きく減少する一方、引き続き多数の症例が出ていることを示す。A型肝炎ウイルスの検査法も同時期に開発されており、A型でもB型でもない未知の肝炎ウイルスの存在が明らかになった。

その後10年以上にわたって未知の慢性肝炎ウイルスは発見されなかったが、ホートン氏は同僚は感染したチンパンジーの血液から採取したDNAフラグメントのクローンと患者の血清を用い、ウイルスタンパク質をコード化するDNAフラグメントを特定。その後の研究でクローンはフラビウイルス属のこれまで知られていなかったRNAウイルスから派生したものであることが確認され、C型肝炎ウイルスと名付けられた。さらにホートン氏のグループはC型肝炎ウイルス感染者の血液を識別する方法を確立し、輸血による肝炎を大幅に減少させた。

ただし、この段階ではC型肝炎ウイルスが単独で肝炎を引き起こすのかどうかわかっていなかった。ライス氏は日本の国立がん研究センターの下遠野邦忠氏(当時)のグループと共同で、C型肝炎ウイルスの複製にかかわるゲノム領域を特定。C型肝炎ウイルスが輸血を通じて肝炎を引き起こすことが証明された。3氏によるC型肝炎ウイルスの発見は血液検査による感染防止や治療薬の迅速な開発を可能にした。現在のところC型肝炎ウイルスの撲滅には至っておらず、世界中で血液検査や治療薬を利用できるようにする取り組みが今後の課題になるとのことだ。

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日記

2020年8月期、欧州では新車販売の約1割がプラグイン車(BEV+PHEV)に 24

ストーリー by nagazou
総合的にお得なのかどうか 部門より
maia 曰く、

2020年上半期の欧州では(国によって違うが、ざっくり言うと)新車販売の約1割がプラグイン車で、BEVとPHEVの構成は概ね半々という(EVsmartブログ)。もうちょっと詳しく言うと、イギリス、フランス、ドイツ、スウェーデン、ノルウェー、オランダの合計で、5月10%、6月11%、7月12%という具合(これらはBEV+PHEVのみの数字)。いやあ、増えたねえ。詳しい車種情報は右記にある>PR TIMES

充電スポット検索アプリ「EVsmart」が発表しているレポートによると、2020年8月の欧州各国の自動車市場は昨年同月比で縮小している。市場規模で1位となるドイツ、2位であるフランスそれぞれで約20%程度縮小したとしている。ただ、比較対象となっている2019年8月は好調だった月だったそうで、新型コロナにより売り上げ低減はほぼ解消された状態になっているという。

とくにCO2削減などの法的規制の関係から、プラグイン車の売り上げが伸びており、10台販売されるうちの1台がEVやPHEVとなっているとされる。昨年同月比では171%の増加となっている。国別ではスウェーデンのBEV(100%電気自動車)+PHEV(電気駆動主体のハイブリッド車)シェアは29.1%と急激に伸びている。

中でも政治的にEV普及を推進しているノルウェーでは8月には、BEVが全体の52.8%、PHEVが全体の17.4.%を占めており、プラグイン車の全体シェアが70%を突破している。

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宇宙

宇宙ベンチャーが高高度気球により「雲の遥か上を滑空する水戸納豆」を撮影 69

ストーリー by nagazou
納豆型宇宙船かもしれない 部門より
AC0x01 曰く、

茨城県発の宇宙ベンチャーであるスペース・バルーン株式会社(本社:水戸市)は9月21日、関東沿岸・茨城県沖では初となる、高高度気球による成層圏飛行実験に成功したことを発表した(プレスリリース, Soraeの記事)。

関東沖ではこれまで⾼⾼度気球による⾶⾏実験が困難とされていたが、今回は地元自治体との協力の下、茨城県⼤洗町より高高度気球の打ち上げならびに着水に成功したという。同社は今後この成果を元に、「スペースバルーン・フォトサービス」と題した宇宙撮影サービスを、1組50万円で提供していくとしている。

同社のプレスリリースには飛行実験で撮影された成層圏から見た美しい画像が掲載されている…のだが、実験の被写体として選定されたのがご当地の水戸納豆(藁入り)であったため、大変シュールな光景となってしまっている。タレこみ子ははじめ、納豆に見えるこれは何だろうと真剣に悩んでしまった。納豆だそうである。

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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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