
ベテルギウスがこれまで考えられていたよりも小さく、地球に近い位置にあることを示す研究成果 28
ストーリー by nagazou
謎が多すぎる 部門より
謎が多すぎる 部門より
headless 曰く、
ベテルギウス(オリオン座α星)がこれまで考えられていたよりも小さく、地球に近い位置にあることを示す研究成果をオーストラリア国立大学や東京大学などの研究グループが発表した(オーストラリア国立大学のニュース記事、 SlashGearの記事、 論文アブストラクト)。
ベテルギウスは2019年後半から2020年初めにかけて急速に減光し、その後増光に転じて2020年4月までに元の明るさに戻っている。減光が急速だったことから超新星爆発の兆候ではないかとも話題になったが、ベテルギウスが通常の2倍の量の物質を放出し、物質が冷えて塵となる様子をハブル宇宙望遠鏡がとらえている。物質は地球の方向へ放出されたため、手前を覆った塵で減光したとみられている。
研究ではModules for Experiments in Stellar Astrophysics(MESA)ソフトウェアを用いて脈動および流体力学モデルのシミュレーションを行い、ベテルギウスが恒星進化のどの段階にあるのかを調べている。その結果、ベテルギウスの核ではヘリウムが燃焼している段階であり、超新星爆発が起きるのはおよそ10万年後になるという。
ベテルギウスの大きさについては諸説あるが、最近の研究では木星の軌道よりも大きいことが示唆されている。しかし、今回の研究成果ではその3分の2程度、太陽の半径の750倍程度の半径であることが示された。この大きさから計算された地球とベテルギウスの距離は530光年程度、これまで考えられていたよりも25%近いとのことだ。
光千年紀世界 (スコア:1)
石原藤夫 [wikipedia.org]さん提唱の光世紀世界 [wikipedia.org]ならぬ光千年紀世界よりちょっと外側か。
どっちにしろおいそれと行ける距離じゃないけど、生きているうちに超新星爆発が見られるかもという期待を削られたのは痛い。
Re: (スコア:0)
超新星爆発はわりと観測されていますよ。ベテルギウスほど近い距離でとなると
有史以来観測されていないと思いますけど。
Re:光千年紀世界 (スコア:1)
1987年のSN 1987A [wikipedia.org]をしっかり見ておけばよかったのか。
1987年、銀河系の伴銀河である大マゼラン雲で超新星SN 1987Aが出現し、肉眼でも見える明るさになって、精密な観測がなされた。その際、発生したニュートリノが日本のニュートリノ観測施設カミオカンデによって検出され[4]、ニュートリノ天文学が進展することとなった。
Re: (スコア:0)
大マゼラン雲までは16万光年もあるよ
遠い遠い
ベテルギウスが超新星になったらカミオカンデはサチったりして
宇宙ジェットによる死亡フラグ? (スコア:1)
>物質は地球の方向へ放出されたため、手前を覆った塵で減光したとみられている。
毎度毎度、宇宙のステルヴィアを思い出す
見たような聞いたような・・・
itinoe
Re: (スコア:0)
今は三体艦隊では
#邦訳で追いかけてると、二作目の後どう続けるのか楽しみ
となると (スコア:0)
赤色超巨星から格下げになるのでせうか?
Re: (スコア:0)
走召糸色木亥火暴
に空見したでござる。
GoTo地球 (スコア:0)
距離とも相俟ってフォード・プリーフェクトはこれまでより格安で地球に来れたわけだね
これでガイドの地球欄の記事が充実してくれたらいいんだけど
Re: (スコア:0)
「ほとんど無害」が「まあほとんど無害」になるくらいには
恒星の玉葱の実際 (スコア:0)
中心核が鉄化するまで老化した恒星は、表面から水素・ヘリウム・炭素・ネオン・酸素・シリコン・鉄と、玉葱の様に層状になると聞くが、実際には結構入り混じっているのか。
でなきゃ、流出物が塵にならない。
Re: (スコア:0)
玉ねぎ状に層になっていて境界付近では若干まじりあってるとしても、質量流出の原因が星の中心に近い部分にあれば、
層状になった物質が押し上げられて宇宙空間に出てくるわけで、普段からかなり入り混じっているという前提を考えなくても説明はできそう。
距離の推定方法 (スコア:0)
特殊な星だから距離の推定が難しかった、ってこと?
25%ぐらいは間違って計測してるかもね、というのがどの星でも成り立つんだと、ダークマターやら宇宙の膨張やらの話がえらく曖昧になってしまいそうな。
あるいは、それぐらいかそれ以上の誤差を見込んでもなお計算が合わないからダークマター、みたいな話なのかな?
Re: (スコア:0)
目に見える質量はわずか5%、ダークマターは25%、ダークエネルギーが70%という話なので、まあどうにでもなる。もっともあまりにもどうにでもなりすぎて、それは反証可能な仮説なのか? エネルギー収支のつじつまを合わせることが自己目的化していないか? という疑問が浮かんでくるが。
よくわるもんだなぁ (スコア:0)
宇宙の話は好きで興味はあるんですが、頭が追いつきません。
530光年も離れた星の「物質が冷えて塵となる様子」ってどうやったら分かるんだよ。
そんなに遠くがわかるんだったら、かなり近い太陽系の惑星や衛星のことは何でわかんないんだよ。
って思うんだよなぁ。
#惑星と恒星で違うんだろうってのは分かるけど。
Re: (スコア:0)
「~と考えると観測データを最もうまく説明できる」というこで
実際にそこで起こっていることは全然違うかもしれないですね。
Re: (スコア:0)
遠くとも観測できるのは、光っているから。(可視光だけでなく、電磁波全般で)
光っているということは、見えるということです。
逆に言えば、光っていないものは直接には観測できないのです。
(現状では、電磁波以外での詳細な天体観測は困難)
三角測量で測定できないの? (スコア:0)
地球の公転を利用して、6か月開けて正確なベテルギウスの方位を測定すれば、
三角測量の原理で距離がわかるはず
Re:三角測量で測定できないの? (スコア:1)
それでも測れるけど遠い星だと角度の変化が超小さくなってなかなか難しい。
1500光年くらいが限界みたいで、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B4%E5%91%A8%E8%A6%96%E5%B7%AE [wikipedia.org]
によると、人工衛星を使って高精度な測定ができるのは500光年くらいのよう。
ベテルギウスの場合は高精度に測定できるギリギリくらいなのかな。
Re: (スコア:0)
Re:三角測量で測定できないの? (スコア:1)
自分の主張を最後まで書かないやつは必ず頭が悪い。
Re: (スコア:0)
同意
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
三角視差の値がヒッパルコス衛星と最近の電波干渉計の値とで違ってるんだが
今回のは昔のヒッパルコス衛星の値に近い、というようなことがabstractに書いてある。
>this allows us to derive a new, independent distance estimate of 168_-15^+27 pc and
>a parallax of π =5.95_-0.85^+0.58 mas, in good agreement with Hipparcos but
>less so with recent radio measurements.
Re: (スコア:0)
なるほどね。
脈動変光星だっけか? そうじゃなくてもしょっちゅう質量放出してるから、電波では精密な観測できなかったのかもね。
Re: (スコア:0)
2AUぽっちじゃ……
地球から約80AU離れたボイジャーの観測データがあったはず
Re: (スコア:0)
マジで?興味ある。
もし記憶に残っているのであればURL希望。
たとえ今は小さく弱い太陽だとしても (スコア:0)
爆風でスランプしてそう