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2020年10月20日のサイエンス記事一覧(全4件)
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地球

洗濯されたジーンズの天然繊維、北極圏にまでたどり着く 54

ストーリー by nagazou
終着点 部門より
化学繊維などから出るマイクロファイバーによる環境汚染が指摘される一方で、綿のような天然繊維は環境には害がないと考えられてきた。しかしそれは違ったようだ。WIREDの記事によると、デニム生地を洗ったときに発生した細かな青い繊維が、カナダ北部の北極海の堆積物から見つかったという(WIRED)。

研究チームは五大湖の一つオンタリオ湖に放流している2か所の下水処理場を調査。処理した水を採取して調べたところ、この2か所だけで1日あたり10億本ものインディゴデニムのマイクロファイバーが外部に流出している可能性があることが分かった。問題は多くの下水処理場が、マイクロファイバーを完全に除去できない点にある。83~99%は取り除けるが、除去できなかった数%分でも多くのマイクロファイバーが自然界に流れ出ることになる。

ひとたび環境に流出すれば広い範囲に移動する。北極圏に近い地中海の海底の乾燥堆積物からも、1kgあたり2000本のマイクロファイバーが発見された。北極圏では天然繊維を分解可能な生物が少ないことも天然繊維の堆積物を増加させる原因であるとしている。
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変なモノ

スーパーのチキンナゲットを成層圏にまで飛ばしてみた。創業50周年記念 37

ストーリー by nagazou
飛べない鳥が焼かれて飛んだというブリティッシュ・ジョーク 部門より
イギリスのスーパーマーケットチェーンが、創業50周年を記念してチキンナゲットを成層圏に打ち上げるというイベントを行った。実際にナゲットを飛行させたのは、高高度気球オペレータ企業であるSent Into Space社。大気圏上層の宇宙に近いところまでモノを飛ばすことを仕事にしている企業だ(リリース動画Evening StandardAbema NEWS)。

今回ナゲットはウェールズの田舎から飛ばされ、高度110,000フィート(33.5 km)に到達することに成功した。ナゲットは1時間ほど浮かんでいたとされる。-65℃まで冷やされたが、飛ばされているのはもともと冷凍ナゲットだったそうで、大丈夫だ問題ない状態だった模様。
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ロボット

各地でクマが出現、人間を襲ったり施設に立てこもりも発生。オオカミ型の威嚇装置導入の地域も 48

ストーリー by nagazou
熊出没注意 部門より
nagazou 曰く、

北日本の居住地域でクマの目撃および人間への襲撃による被害が相次いでいる。19日には、石川県加賀市のショッピングセンターでクマ一頭が立てこもり、猟友会によって午後9時過ぎに駆除された(石川テレビ石川テレビその2)。

加賀市ではクマの出没が相次いでおり、17日には3人、18日も1人が温泉の近くでクマに襲われて怪我をしている。ほかにも10月1日には、新潟県で畑作業をしていた女性が襲われてのちに死亡、16日には群馬県の旅館で露天風呂に入っていた男性が襲われて軽傷を負っていると報じられている(毎日新聞毎日新聞その2)。

北海道でも複数の地域でクマの目撃例が増えているが、その一つである北海道滝川市では、オオカミの形をしたクマ対策の装置が設置された。この装置は約1メートルほどあり、クマなどの野生動物が近づくと、LEDライトで目を赤く光らせ、首を振って大きな音を出す仕組みだ(過去記事)。発生する音はオオカミの鳴き声に加え、人の声や銃声など60種類が用意されている。この装置には「モンスターウルフ」という名称が付けられており、全国62か所で設置されている(NHK)。

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宇宙

ベテルギウスがこれまで考えられていたよりも小さく、地球に近い位置にあることを示す研究成果 28

ストーリー by nagazou
謎が多すぎる 部門より
headless 曰く、

ベテルギウス(オリオン座α星)がこれまで考えられていたよりも小さく、地球に近い位置にあることを示す研究成果をオーストラリア国立大学や東京大学などの研究グループが発表した(オーストラリア国立大学のニュース記事SlashGearの記事論文アブストラクト)。

ベテルギウスは2019年後半から2020年初めにかけて急速に減光し、その後増光に転じて2020年4月までに元の明るさに戻っている。減光が急速だったことから超新星爆発の兆候ではないかとも話題になったが、ベテルギウスが通常の2倍の量の物質を放出し、物質が冷えて塵となる様子をハブル宇宙望遠鏡がとらえている。物質は地球の方向へ放出されたため、手前を覆った塵で減光したとみられている。

研究ではModules for Experiments in Stellar Astrophysics(MESA)ソフトウェアを用いて脈動および流体力学モデルのシミュレーションを行い、ベテルギウスが恒星進化のどの段階にあるのかを調べている。その結果、ベテルギウスの核ではヘリウムが燃焼している段階であり、超新星爆発が起きるのはおよそ10万年後になるという。

ベテルギウスの大きさについては諸説あるが、最近の研究では木星の軌道よりも大きいことが示唆されている。しかし、今回の研究成果ではその3分の2程度、太陽の半径の750倍程度の半径であることが示された。この大きさから計算された地球とベテルギウスの距離は530光年程度、これまで考えられていたよりも25%近いとのことだ。

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ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家

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