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2020年10月23日のサイエンス記事一覧(全3件)
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地球

沖縄県のエビ養殖場で伝染病である急性肝膵臓壊死症が発生。国内では初 16

ストーリー by nagazou
これはやばそう 部門より
沖縄県は19日、大宜味村にあるエビ養殖場で、甲殻類の伝染病「急性肝膵臓壊死症(AHPND)」が発生したと発表した。国内で子の病気が発生したのは今回が初めてであるという(琉球新報琉球新報その2琉球新報その3沖縄タイムス)。

AHPNDは細菌性の伝染病で、感染すると養殖し始めて20~30日の間に急激な大量死が発生するとしている。致死率は40~100%としており、一匹でも感染が見つかれば水槽内のすべてに感染したと見なされるようだ(沖縄タイムスその2)。

県は養殖業者に対して、感染拡大のため施設内に残るエビの処分などを命じている。この養殖場は8月9日にタイから稚エビを10万尾を輸入したが、10月8日時点で生き残っていたのは2000尾のみだったとしている。当初、村内にはほかの養殖場がないことから、感染拡大のリスクは少ないとみられていたが、その後の調べで清掃時の海水の入れ替えで作業員が海と養殖場を行き来していたことが判明した。海で細菌が増殖した場合、根絶は難しくなるという。AHPNDは沖縄県内で養殖の多いクルマエビにも伝染することから、沖縄県は「県魚介類疾病緊急対策会議」を21日に開き対策を協議している。検疫体制の強化策などを決めて体制を見直すとしている。
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バイオテック

市販の洗口液でヒトコロナウイルスを不活性化できる可能性を示す研究成果 48

ストーリー by nagazou
うがい薬再び 部門より
headless 曰く、

市販の洗口液・うがい薬製品を使用することで、ヒトコロナウイルス(HCoV)を不活性化できる可能性を示す研究成果をペンシルベニア州立大学などの研究グループが発表している(ペンシルベニア国立大学のニュース記事SlashGearの記事論文)。

研究はSARS-CoV-2に対する不活性化効果の調査を目的としたものだが、SARS-CoV-2は高価で入手性が低く、バイオセーフティーレベル3の環境が必要となることから、ヒトコロナウイルス229e(HCoV-229e)を代用している。HCoV-229eとSARS-CoV-2は病原性が明らかに異なるが、同科のウイルスであり、非常に似通った構造を持ち、ともに呼吸器感染性ウイルスであることから、一般に代用として使われているとのこと。

実験はHCoVに感染させたHuh7細胞を試験管内で製品と混合し、常温で30秒・1分・2分後のウイルス活性を調べるというもの。使用した製品は有効成分別に過酸化水素(1.5%) 3製品、塩化セチルピリジニウム 1製品、シネオール+チモール+サリチル酸メチル+メントール 4製品のほか、ベタジン(ポビドンヨード)5%水溶液で、いずれも30秒で90%~99.99%のウイルスが不活性化されたという。

当初、シネオール+チモール+サリチル酸メチル+メントールを有効成分とする製品はListerine Antisepticのみで実験が行われたが、効果が特に高かった(30秒で99.99%以上)ことから同じ有効成分の3製品を追加したそうだ。追加した3製品は有効成分が同じにもかかわらず効果は若干低く、30秒で99%~99.99%となっている。

また、鼻腔洗浄の効果を調べるため、市販の鼻腔洗浄液(有効成分は炭酸水素ナトリウム+塩化ナトリウム)と、副鼻腔炎の治療に用いられるジョンソンベビーシャンプー1%水溶液を使用した実験も行われた。市販の鼻腔洗浄液で効果はみられず、ベビーシャンプー溶液では30秒で90%~99.9%、2分で99.9%~99.99%のウイルスが不活性化されている。

今回の研究は試験管内での実験結果に基づくもので、実際に口をすすいだ場合には結果が異なる可能性もある。口腔・鼻腔洗浄に一定のウイルス不活性化効果が期待できることが示されたとはいえ、実際に感染が抑制できるかについてはさらなる研究が必要になる。なお、Listerine Antisepticは国内で「薬用リステリン」として販売されている製品のようだが、発売元のジョンソン・エンド・ジョンソンはCOVID-19の予防や治療を意図した製品ではないと説明している。

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医療

人間の喉から新たな唾液腺が発見される。オランダ研究チーム 8

ストーリー by nagazou
人間にもまだまだ謎は多い 部門より
オランダ癌研究所の研究者は、鼻腔と咽頭がつながる部分の頭蓋骨の中から、これまで知られていなかった新たな唾液腺を発見した。この研究所では、前立腺がんに関する研究を行っているが、この新たな唾液腺はその調査の過程で偶然見つけられたものだという(MedicalXpressScienceDirectGIGAZINECNN)。

研究チームは、治療中の患者100人の頭部と頸部のスキャン画像を調査したのに加え、男女一人ずつの遺体を解剖して確認したところ、すべての人にこの唾液腺が存在していたことが分かったとしている。人間は大きな唾液腺を3か所持っているが、今回発見されたのはその3か所ではなく、喉や口の粘膜組織に1000個以上の目に見えない唾液腺が散在していたのだという。研究者たちは、先ほどの患者たち100人に対し、前立腺癌治療のためのPSMA PET/CTという新しい技術のスキャン方式で追加調査をした。新たな唾液腺はこのスキャンによりハッキリ見ることができた。

喉や舌の腫瘍を含む「頭頸部がん」の患者は放射線療法で治療される。しかし、放射線療法は唾液腺に損傷を与え、食事などの能力に影響を与える副作用が出る可能性がある。新たな唾液腺の発見は、放射線療法による副作用を減らす上で有意な発見になったとしている。
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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

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